やはり俺のアメフト生命はまちがっている。(超渋滞中) 作:amedama
プロローグ 激震
2026年2月9日
NFL初の日本人プレーヤーにして、現役最強QBとも称される比企谷八幡は、この日デンバーのあるホールに来ていた。このホールで会見を行うのだ。
ホールには既に4大ネットワークの記者だったり、祖国日本のメディアも集まっている。
比企谷八幡が会見場に姿を現すと、フラッシュが一斉に炊かれはじめ、会見場は眩しくなっていた。
『皆さんこんにちは、デンバー・ブロンコス QB1番、比企谷八幡です。今日はご多忙の中、足を運んで頂き、誠にありがとうございます』
比企谷八幡はマイクで流暢に英語で会見を始める。そうすると、フラッシュも止みはじめた。
『今回集まってもらったのは、移籍についてです。皆様も知っての通り、日本でもプロのアメフトリーグが作られ、ほとんどのチームからオファーが来ていました。・・・単刀直入に言わせていただきます。私、比企谷八幡は、日本プロアメリカンフットボールリーグ、通称Aリーグに所属するチーム、ビッグブルー東京へ移籍することで、ブロンコス、ビッグブルー両チームと合意したことをお知らせさせていただきます』
移籍。しかも、日本のリーグ。そして、移籍先は父親の古巣。
この発言の後、再びフラッシュが一斉に光る。
『移籍金は、日本円で75億円。移籍後の年棒は、1年辺り6億円。3年契約で、総額18億円になりました。何故移籍を決めたかお話しします。一つ目。父親の古巣であること。私の父、比企谷勝司は、ビッグブルー東京の前身チーム、IBMビッグブルーで、クォーターバックをしていました。私は小さい頃、父親によくアメフトの試合につれていってもらったり、アメフトを教わったりしました。父がアメフトを教えてくれたからこそ、私は今まで、アメリカで何年もフットボールが出来た。今父は、ビッグブルー東京のヘッドコーチになっています。今回の移籍は、父への親孝行みたいなものでもあるのです。2つ目は、日本のリーグに興味があることです。2022年まで、日本のアメフトはアマチュアとプロが同じリーグにいました。それが、今の日本アメリカンフットボールリーグ、通称Xリーグです。その中で、企業スポーツ路線から離れ、地域密着型かつ、本格派プロのリーグが生まれた。それが今のAリーグです。私は、実際に選手としてAリーグでプレーしてみたくなった。この2つの理由で私は、移籍することにしました。ブロンコスファンの皆様には、突然すぎる知らせで申し訳ないと思っている。しかし、日本のリーグに行っても、変わらず私の事を応援していただければ幸いです。』
ここまで言って、暫く間を置く。そして、今度は日本語でこう言った。
「Aリーグの選手、コーチ。日本のアメフトがどこまで進化したか、見せてもらおう」
そしてまた、英語で締める。
『これにて会見は終了です。ありがとうございました』
比企谷八幡は出ていく。メディアの人々は、去っていく彼を、口を開けて見ていることしか出来なかった。
そして翌日、日米だけでなく、世界中に激震が走る。
「日本人初のNFLプレーヤー比企谷八幡、父の古巣に電撃移籍」(A新聞)
「比企谷八幡、親孝行は父のチームへの移籍」(Nスポーツ)
「比企谷八幡電撃移籍 ブロンコスキーマン失う」(C〇S)
「ビッグブルー東京大型補強 比企谷八幡獲得」(Fテレビ)