木場君はリアスに拾われなかった様です 作:最初の晩酌
猫の治療をするためにヴァーリを家に招いてから数日、猫は驚きの回復力を見せ、ヴァーリと共にさっていった。猫とヴァーリが帰った次の日、イザイヤは鴻上と電話で話していた。
「こっちにシスターを寄越す……ですか」
「そうだとも!『魔女』と呼ばれて教会から追い出されたらしいからね!シスターだから、生き抜き方というものを知らなかったんだろう、栄養失調等で死にかけている所を少し前に私が拾ったのだが、名前はアーシア、外人だが一応日本語は完璧になるまで教えてある!それに、調整が終わったカイザギアとデルタギアも持って行く予定だったからちょうどいいしね!それと、イザイヤ君少し前にサンプルとして君の血を少しもらっただろう?」
「ああ、はい。研究のためでしたよね?」
「そう、その血で私はついに条件はあるものの人工的に人間をオルフェノクにすることの出来る『オルフェノクの記号』を作り上げることが出来た!先ほども言ったように、死にかけていたアーシアに私は本人の許可も取らずに『記号』を埋め込んだのだ。今思えばあのまま死なせてしまったほうがよかったのではないかと思うがね。そして、ここからが本題だ。『記号』を埋め込んだ彼女は死なずにすんだんだ」
そこまで聞いて、イザイヤには1つの疑問が浮かんだ。それは『記号』を埋め込まれた者はギアシリーズを使えるのかどうかということだ。それを聴くと、鴻上は出来るとは言ったが、その後にこう続けた。
「出来はするが、カイザギアはオススメしない」
「何故ですか?」
「『記号』は別にアーシアだけに埋め込んだわけじゃない。私の会社の社員何名かにも埋め込んだんだ。そして、君が持っているファイズ以外のギアシリーズを装着させ、変身させてみたんだ。デルタ、サイガ、オーガは何も無かったんだが、カイザになった社員は全員例外なく変身を解いた瞬間灰になった」
「え?」
「『記号』ではダメなのかもしれない。前に、君に変身してもらって何もなかったことを考えると真のオルフェノクではないとカイザギアは拒絶反応を示し、装着者は灰になり死ぬ、もしくは適合しないといけないのかもしれない。だが、私が言いたいことは1つだ」
鴻上が声を出すより早く、イザイヤは鴻上が言いたいことを察し言葉にした。
「『アーシアにカイザギアを使わせない』……ですね?」
「そうだ。彼女が真の意味でオルフェノクに覚醒したら話は別だが、出来るだけ彼女にカイザギアは使わせないほうがいい。力が残留するが、デルタギアの方がまだマシだ」
「力が残留?」
「ああ、心配するほどのことでもないさ。変身を解いた後、少しの間紅い稲妻が放てるようになるのと、デモンズスレートと言うものが内蔵されていてね。最初こそどんな性格の人でも凶暴にさせる恐ろしいものだったが、改良の末、好戦的にさせる程度まで落とすことが出来ている。まあ、安全性を重視したファイズギアが一番安全なんだがね」
「やっぱりそうですよね。あ、そう言えばそのアーシアって子はいつこっちに来るんですか?」
「もう行かせたから、もうすぐそっちに着くだろう」
「そうなんですか。じゃあ、歓迎の準備をするので、電話切りますね」
「何かあったらまた電話すると良い!」
そう言って、電話を切り歓迎の準備を始めた。