WWⅡウィッチーズ   作:ロンメルマムート

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あけましておめでとうございます。
一応この話の時系列はリーネが来る前日です。


第4話:新たな仲間

 自己紹介を行うというので司令室を出た三人は着替えと身だしなみの手入れをした三人が向かったのはおそらく食堂と思われる部屋であった。その頃にはすっかり日は暮れていた。

 テーブルには料理が並べられていた。

 

ミーナ「皆さん。今日は新しく501統合戦闘航空団に入ることになったウィッチ?「「なんでこっちを見るんですか?」」を紹介するわ。

    ハインツ、ミラー、ノヴァクさん、どうぞ。」

 

 そう言うとミーナは三人に自己紹介するように言った。

 

ハインツ「えードイツ空軍第26駆逐戦闘航空団ホルスト・ヴェッセルから所属することになったハインツ・ヴァレンシュタイン少佐だ。

     こう見えてもとはなんだが一応実戦経験は軍服についている勲章レベルにはある。これから部下のミラー共々よろしく頼む。次誰だ?」

 

ノヴァク「なんでお前らニエムツィが先に言うんだ。

     アレクサンデル・ノヴァク。階級は中尉。

     所属は英国空軍義勇第317スコードロン。まあ好きなように呼んでくれ。」

 

ミラー「まあ階級が一番下だからいいですよね?アドルフ・ミラー少尉です。所属はZG26。

    元々後部銃手なんで射撃は得意ですのでよろしくお願いします。」

 

 3者3様で自己紹介と敬礼をすると。

 

バルクホルン「ミーナ。その男は一体何者なんだ?ドイツ空軍とか英国空軍とかホルスト・ヴェッセルとか聞いたことないぞ!」

 

 茶髪を二つくくりにした気の強そうな少女が聞く。

 

ハインツ「それについては長くなるからゆっくり飯を食いながら話そうか。」

 

 とハインツは返した。

 

ミーナ「後、明日ブリタニア空軍から補充のウィッチが来るそうよ。

    では、皆さん席について食べましょう。

    基地の案内は明日来る補充の人と一緒でいいかしら?」

 

 最後に明日来るという補充要員の話をして食事となった。

 

 席に向かおうとした次の瞬間、ノヴァクが突如振り返り背後から忍び寄っていた何者かの腕を掴み地面に押し倒し、その後頭部に持っていた拳銃を突きつけた。そこにいたのは褐色の子供であった。

 

ミーナ「ノヴァクさん、何やってるんですか?」

 

シャーリー「ル、ルッキーニ!」

 

 即座にミーナ中佐と赤毛の胸の大きな少女が反応した。

 

ノヴァク「ん?あっ。済まない、以前の癖でな。えーと、君は?」

 

 すぐに自分が子供を押さえつけていたことに気がつき離れ、赤毛の少女に名前を聞いた。

 

シャーリー「私はシャーロット・E・イェーガー中尉。シャーリーって呼んで。

      で、今押さえつけてたのがルッキーニなんだけど…」

 

ミラー「ルッキーニ?ちゃんならここにいますよ。今自分の足にしがみついてます。」

 

 ルッキーニはノヴァクを怖がりノヴァクの横にいたミラーの足にしがみついていた。

 

シャーリー「ルッキーニ、挨拶しな。」

 

ルッキーニ「フランチェスカ・ルッキーニ!ロマーニャ空軍少尉!」

 

ミラー「これからよろしくお願いしますねお嬢さん。」

 

ハインツ「これからよろしくなルッキーニちゃん。」

 

ノヴァク「さっきは済まないことをしたな。これから宜しく。」

 

 それぞれ頭を撫でたり手を指しだりしたがノヴァクのさっきの行動に手を差し出した彼に近づくどころかミラーの足を盾にして隠れてしまった。

 

ノヴァク「子供に嫌われるのはキツイな…今度好きな菓子買ってやるから許してくれるか?」

 

シャーリー「あはははは。ルッキーニかなり傷ついてるみたいだぞ。許してやったらどうだ?」

 

ハルトマン「それ本当?」

 

 すると今度は後ろから声をかけられた。

 

ハルトマン「私はエーリカ・ハルトマン。中尉だよ〜。トゥルーデ、自己紹介は?」

 

バルクホルン「…ゲルトルート・バルクホルンだ。」

 

 声をかけてきたのは金髪の少女エーリカ・ハルトマンとさっき声を荒だてていた気の強そうな少女ゲルトルート・バルクホルンであった。

 名前を聞いたハインツが思い出したかのようにあることを聞いた。

 

ハインツ「ん?もしかして君たち、パイロットの兄がいないか?ラジオで名前のよく似たエースのニュースを聞いたことがあるんだ。」

 

ハルトマン「双子の妹がいるけど兄はいないよ。トゥルーデも妹がいるけど兄はいないよ。」

 

ハインツ「そうか。多分人違いかな?」

 

バルクホルン「それより、貴様らはいったい何者なんだ!ドイツなんて国も英国なんて国も聞いたことないぞ!」

 

 その言葉に周りのウィッチたちも一斉に視線を向ける。

 

ハインツ「まあ手っ取り早く説明すると別の世界の人ってものかな?まあ信じるか信じないかは君たち次第だが。」

 

 その言葉に部屋は静まり返った。

 

シャーリー「それ本当か?」

 

ノヴァク「ああ本当だ。俺たちの世界の歴史を聞くか?」

 

 シャーリーの質問にノヴァクが答える。

 

ハルトマン「向こうの世界はどんな歴史なの?」

 

 ハルトマンが聞くが…

 

ハインツ「話すが聞くのはすべて自己責任。この後吐いても知らんぞ。」

 

 最初に注意をして話した。

 第一次、二次世界大戦やそれに付随する各種戦争等々。

 話し終わったころには部屋はどんよりとした空気が漂いウィッチたちは複雑な表情をしていた。

 

ハインツ(まあ食事の前にする話ではないからなぁ…)

 

サーニャ「でも、ヴァレンシュタインさんもミラーさんもノヴァクさんもいい人ですよね?

 さっきルッキーニちゃんが怖がったの見てすぐに謝ってたからその…」

 

 ハインツが話した事を後悔していると、銀髪の少女、アレクサンドラ・リトヴァクが静寂を破った。

 

ノヴァク「まあ少なくとも悪党ではないね。そこのニエムツィとイワンとボルシェビキとは違って。」

 

ハインツ「は?それどういう意味だ。」

 

ノヴァク「簡単だ。我が祖国ポーランドを侵略し、各地で同胞を虐殺したのはお前らだろ。」

 

ハインツ「それをやったのはSSとゲシュタポだ。俺たち国防軍は関係ない。」

 

ノヴァク「さあそれはどうかな?本当は手を貸してるんだろ?ワルシャワを灰にしてそこで戦ったレジスタンスを皆殺ししたんだろ。」

 

 ノヴァクが皮肉を込めて話した内容にハインツが突っかかるとあっという間に口論になった。

 

ミーナ「何をやっているのかしら?ヴァレンシュタイン少佐?ノヴァク中尉?」

 

ハインツ・ノヴァク「「す、すいません」」

 

 ものすごいオーラを出しながらミーナが威圧するとすっかりおとなしくなった。

 

ミラー「これで全員終わりましたかね?」

 

エイラ「おい、まだ私がしてないぞ。エイラ・イルマタル・ユーティライネン。スオムス空軍少尉だ。」

 

ペリーヌ「自由ガリア空軍中尉のペリーヌ・クロステルマンですわ。ウィザードなんて噂で聞いたことある程度ですわ。」

 

ハインツ「宜しく、ハインツ・ヴァレンシュタイン少佐だ。」

 

ミラー「アドルフ・ミラーです。」

 

ノヴァク「アレクサンデル・ノヴァクだ。」

 

ミーナ「これで全員したわね。それじゃあご飯を食べましょ。」

 

 全員の自己紹介が終わると席に着き夕食を食べ始めた。すると席に着いたノヴァクがおもむろにポケットから一冊の本を取り出すと何か言い始めた。

 

ノヴァク「父よ、あなたのいつくしみに感謝して、この食事をいただきます。

     ここに用意されたものを祝福し、わたしたちの心と体を支える糧としてください。

     わたしたちの主イエス・キリストによって。アーメン。 」

 

 そう唱えると食事に手を付け始めたがこのお祈りにハインツとミラーは「ああまたか」というような態度をとり、ほかのウィッチは何をやってるんだという目で見ていた。

 

シャーリー「なあノヴァク、今何やった?」

 

 シャーリーが聞く

 

ノヴァク「ん?なにって食前の祈りだが。あんた方だって家ではするんじゃないのか?」

 

バルクホルン「そんな習慣ないぞ。」

 

ノヴァク「え?」

 

---------

 

 ロンドン、中心部から少し離れた所にとある社交クラブがある。

 この歴史あるブリタニアの首都に100年近く前に作られそこで話されることは一切の秘密とされた社交クラブだ。

 今では数少なくなった伝統と格式高いこの会員制クラブのとある一室に男たちが集まっている。

 

「また新しいのが来た。」

 

 一人は髭を生やしたブリタニア人。

 

「どこのだ?」

 

 一人は場に似つかない乱暴な口調で話すカールスラント人。

 

「ホルスト・ヴェッセルと317スコードロン。」

 

「というとJG26?」

 

 一人はこの中では一番若いカールスラント人。

 

「いやZG26の方だ。」

 

「317というと我々の部隊か。」

 

 一人は聞きなれない訛りで話す頑固そうな男。

 

「ええ、317は義勇です。」

 

「どちみち陸軍ではないな。」

 

 最後に登山靴を履き鍵十字が描かれたバッジをつけたカールスラント人。

 

「ところでどこにそいつらはいるんだ?」

 

 乱暴な口調のカールスラント人が髭を生やしたブリタニア人に聞く。

 

「501」

 

「我々の管理下に置けるか?」

 

 今度は頑固そうな男が尋ねる。

 

「きついですね。501は完全独立部隊、他国軍がそう簡単に介入できる部隊ではないです。」

 

「まあまだマロニーの手元に置かれるよりは百倍マシか。」

 

 若いカールスラント人が答え、鍵十字のバッジをつけたカールスラント人が愚痴る。

 

「もし介入したとして、一体どこに連れて行くんだ?ロマーニャはもう無理だろ。」

 

「ああ無理だ。東部戦線は?」

 

「この間一個中隊送ったら502に持ってかれた。

 なんとか将軍が政治方面から圧力かけて返してもらったがまたそうなる可能性がある。」

 

「どちみちすぐに介入できる状況で監視が一番か。」

 

 男たちはそう結論すると席を離れて行った。

 彼らが表舞台に出るのには今しばらく掛かる。




最後に出てきた人たちのヒント
・髭のブリタニア人
 ストパン関係者、1期に出てたある人の元ネタ

・乱暴な口調のカールスラント人
 骸骨部隊隊長

・若いカールスラント人
 ストパン関係者、名前だけ出てるある人の元ネタ
 世界で初めてある記録を達成、剣付き騎士鉄十字賞

・聞きなれない訛りの頑固そうな男
 とある中欧の国の亡命政府の長、モルジュ戦線

・登山靴を履き鍵十字が描かれたバッジをつけたカールスラント人
 マイナーな将軍、バイエルン人、フィンランド人を馬鹿にするな


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