WWⅡウィッチーズ   作:ロンメルマムート

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2期7話、話としては最低最悪だからどうしようかなというわけで改変しまくる。
カップルたちのいちゃつき回。

ちょっと短いです。


第20話:平凡な日常

 リベリオン、ニューメキシコ州アラモゴード。

 この砂漠のど真ん中に謎の鉄塔があった。

 鉄塔の上には巨大な丸い爆弾のようなものがあった。

 そして突如、無機質なアナウンスが始まると、その爆弾は爆発し、巨大なキノコ雲を生み出した。

 

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 その数時間後、ロマーニャ。

 朝食を摂っていたアイケの元に副官が一通の報告を持って慌ててやってきた。

 

アイケ「なんだ?人がゆったりと朝食を食べてるのに邪魔するとは」

 

副官「失礼しました、閣下宛にリベリオンから電報です」

 

アイケ「リベリオン?」

 

 アイケは電報を訝しみながら受け取る。

 そしてその内容を読んで驚いた。

 

アイケ「フ、フハハハハハ!やったぞ!遂にやったぞ!

    これで勝ちだ!我々の!我々の勝ちだ!連中をソドムとゴモラの市民にしてやる!」

 

 アイケはそれを読んで高笑いする。

 アイケの手元にはこう書かれていた『アラモゴード基地の遠隔地の火薬庫が爆発したが、死者・負傷者は出なかった』

 人類が悪魔の兵器を、究極の兵器を手にしたことを意味する文章だった。

 

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 同じ頃、501では。

 

シャーリー「ハインツ、それ取って」

 

ハインツ「はいはい、たく少しぐらい整理しろよな」

 

 エンジンをいじるシャーリーのそばでハインツがサンドイッチを食べながらシャーリーに工具を渡していた。

 ハインツはシャーリーの部屋の雑な整理に文句をつける。

 

シャーリー「いやぁ、色々工具とかパーツとか必要だからつい…」

 

ハインツ「それでも少しぐらいどうにかしろよ…」

 

シャーリー「ハインツもあんまり人のこと言えないだろ。」

 

ハインツ「まあそれもそうだな。」

 

 ハインツも自分の部屋が酒とタバコ、書類の山に埋もれていたため人のことは言えなかった。

 ふとシャーリーがハインツに聞いた。

 

シャーリー「なあハインツ、なんで私の部屋にいるんだ?」

 

ハインツ「書類から逃げてきた。」

 

シャーリー「ああ…」

 

 ハインツは自室の山のような書類から現実逃避するためにシャーリーの部屋に来ていた。

 

ハインツ「それに、例の話もそろそろ片付けないとな」

 

シャーリー「例の話?」

 

ハインツ「ほら、あれだよ、うん?」

 

 ハインツが話していると何かに気がついた。

 シャーリーがハインツに聞く。

 

シャーリー「どうしたハインツ?」

 

ハインツ「いや、近くにネウロイがいるぞ」

 

 ハインツはそう言うと魔導針を出すと一本の瓶を手に取った。

 その瓶には沢山の虫が入っていた。

 

ハインツ「この中にいるぞ、ハエ取り紙あるか?」

 

シャーリー「あ、ああ。」

 

 シャーリーはハインツに未使用のハエ取り紙を渡すとハインツは瓶の蓋を開けてハエ取り紙の上に虫を全部出した。

 出た虫は全てハエ取り紙にくっつき動けなくなった。

 そしてハインツはその中から一匹だけ毛並みの違うものを見つけた。

 

ハインツ「こいつだ」

 

シャーリー「あ、本当だ。ネウロイ」

 

 ハインツが赤と黒のテントウムシのようなものを指差した。

 シャーリーもそれを見て確認する。

 

ハインツ「じゃあ、アディオス。ネウロイ」

 

 ハインツはすぐにそばにあったスパナでネウロイを叩き潰した。

 

ハインツ「ふう、それにしてもガキはなんでこんな気持ち悪いのが好きなんだか。」

 

 ハインツはスパナでネウロイを叩き潰すと虫がついたハエ取り紙を見ながら呟く。

 するとハインツはハエ取り紙を掴むとくしゃくしゃにしてゴミ箱に捨てた。

 

シャーリー「あー、ルッキーニになんて言えばいんだろ…」

 

ハインツ「知らんよ、適当に瓶を倒して中身全部逃げられたって言っとけ。

     俺は後でこのことの書類処理しないとな」

 

 シャーリーは瓶の持ち主であるルッキーニになんて言えばいいのか悩むがハインツは気にしていなかった。

 するとシャーリーは話題を戻した。

 

シャーリー「で、さあ。ハインツの話って何?」

 

ハインツ「ああ、その、あれだ。あの話だよ、あれ」

 

 あの話と言われシャーリーは首をかしげるがすぐに理解した。

 

シャーリー「え?あの、その、あの話!?

      ハインツ、仕事のしすぎで狂った?」

 

ハインツ「狂ったとは失礼な、毎日朝8時から21時まで働いてるけど狂ってないぞ!」

 

 普段はハインツから言うことが少ないシャーリーとハインツの関係の話にシャーリーが驚き狂ったか聞いた。

 ハインツはワーカーホリック気味だが狂ってはいなかった。

 

ハインツ「なんだよ、人が真面目な話しようってのにその反応は」

 

シャーリー「ごめんごめん、でもさハインツがそういう話するの意外というかなんというか。

      いつまで私を待たせてるんだよ、で話って?」

 

 するとハインツは改まって話し始めた。

 

ハインツ「真面目な話、実はお前に告白されてから10ヶ月、ずっと考えてたんだ。

     お前との関係が変わるって事に。

     俺だって真面目かどうかは置いといて軍人だし組織人だ。

     お上の事情を忖度し、部下を大切にする、それが中間管理職たる俺だ。

     だけどな、シャーリーとの関係が変わる、部下と上司から恋人だ。

     その程度だけど重要なんだ。

     正直に言えば、そうなった時俺にシャーリーを“切り捨てる”決断ができるのかって。」

 

シャーリー「切り捨てる?」

 

ハインツ「ああ、俺は軍人であり指揮官だ。

     指揮官は時として非情な決断を下すもんだ。

     俺はそういう経験を何度もした、だからあくまで戦友とは一定の線を決めて接してる。

     それ以上深入りすれば絶対に見捨てられない、そういうラインを決めてきた。

     ミラーだってそうだ。

     俺はあいつをいざとなれば切り捨てられる」

 

 ハインツは指揮官としての経験が長い、そのためいざという時に仲間とは切り捨てる決断をできる関係を心がけていた。

 これは彼の地獄の戦争の経験からだった。

 

ハインツ「だが、男女の仲は話が別だ。

     そうなった時、お前を切り捨てられる決断ができるか不安で仕方ないんだ。

     だから俺はお前との関係をはぐらかしてきたんだ」

 

シャーリー「ハインツ…」

 

 ハインツはシャーリーとの関係をはぐらかしてきた理由を語った。

 ハインツは軍人としてシャーリーを切り捨てられるか、私情が判断に入ってしまう事を恐れていた。

 

ハインツ「で、流石に一年もはぐらかすのはどうかと思って、今日蹴りをつけようと思ってな。

     シャーリー、一つだけ条件がある、もしお前を切り捨てても、見殺しにしても許してくれるか?」

 

 ハインツがシャーリーに聞いた。

 シャーリーは微笑んで返した。

 

シャーリー「なんだ、そんなことか。

      いいよ、そのぐらい。

      ハインツは私の命をかけてもいい、そんな人だからさ」

 

 それを聞いたハインツはシャーリーに近づくと額に軽くキスした。

 されたシャーリーは顔を真っ赤にする。

 

シャーリー「ハ、ハインツ?」

 

ハインツ「なんだよ…サンドイッチ臭い口でキスされたかったか?

     そろそろ仕事に戻らないとミーナがうるさいから戻るよ」

 

 ハインツは照れながらシャーリーに言うとそそくさと部屋を出て行った。

 

シャーリー「ハインツ…ぬふふふふ、やったぞ!遂にやったぞ!」

 

 一人残されたシャーリーは落ち着くと一人で狂喜乱舞していた。

 

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 その頃、バルクホルンとノヴァクはノヴァクの部屋にいた。

 

バルクホルン「なあ、これなんかどうだ?アレックス」

 

ノヴァク「いいと思う、きっと似合う。

     トゥルーデは何を着ても何をつけても似合うから」

 

 二人は仲睦まじく貰った宝飾店のカタログを見ていた。

 ノヴァクがバルクホルンを褒めるとバルクホルンは少し顔を赤らめる。

 

バルクホルン「何を着てもなんて言い過ぎだ。

       まあそれを言えばアレックスだって何を着ても似合うと思うぞ」

 

ノヴァク「そうか?」

 

バルクホルン「似合うと思うぞ」

 

ノヴァク「そうか、ありがとう、トゥルーデ」

 

 そう言うとノヴァクは隣に座るバルクホルンの頰にキスし耳元で囁く。

 

ノヴァク「愛してるよ、トゥルーデ」

 

バルクホルン「ひゃ!アレックス…私もだ、愛してる。」

 

 バルクホルンは一瞬驚くがすぐに愛の言葉を返すとそのまま口付けする。

 数秒キスするとノヴァクはそのままバルクホルンを押し倒す。

 

ノヴァク「トゥルーデ…愛してる、好きだ、トゥルーデ以外のことを考えられない」

 

バルクホルン「アレックス、私もだ。

       世界で一番愛してる、私の前にいるときは私だけを見てくれ」

 

 そう言うとまた二人はキスした。

 

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 基地の別のところではニコの部屋でニコとヤンとハルトマンとサーニャとエイラが駄弁っていた。

 

ハルトマン「ニコ!お菓子!」

 

ニコ「ショカコーラでいい?」

 

 ハルトマンはお菓子をニコに求める。

 それにニコはすぐにショカコーラの缶を取り出して渡す。

 

ヤン「しかし、あんたら三人落ち着いたか?勲章ラッシュ」

 

ニコ「まあね」

 

エイラ「大変だったなぁ…」

 

サーニャ「色々貰いましたよね」

 

 ニコとサーニャとエイラはあの世界記録更新後世界各国から多くの勲章を受勲する大騒動に巻き込まれていた。

 具体的に三人はガリアからレジオンドヌール勲章シュヴァリエ、リベリオンから殊勲十字章、ブリタニアからメリット勲章を受勲しサーニャは本国からオラーシャ帝国英雄と聖アレクサンドル・ネフスキー勲章を受勲、エイラは本国から2回目のマンネルヘイム十字章にさらにスオムス白薔薇勲章とスオムス獅子勲章を受勲した。

 さらには三人はマスコミの熱狂に巻き込まれそれから連日ラジオ・新聞・雑誌・映画などなどの取材を受け、更に戦時国債のキャンペーンにも動員される始末でつい最近になってやっとその熱狂が収まり日常を取り戻したのだった。

 

ニコ「暫くはゆっくりしたいかなぁ…まあ休暇取ってもどうせ何処行っても大変なことになるだろうし」

 

ヤン「だな、どの国のどの新聞を読んでも全部お前らの顔が写ってるぞ」

 

 ニコはテーブルに倒れながら呟くと向かいでスオムスの新聞を読んでいたヤンが新聞でニコ達の顔を見つける。

 三人はすっかり有名人であり下手に外に出れば取り囲まれて大変なことになった。

 

ニコ「ハハ…大変だなぁ…

   下手に外に出れないからね」

 

サーニャ「ですね、久しぶりにお出かけしたいです。

     ニコさんと一緒に…」

 

ニコ「だね」

 

 二人は久しぶりに仕事以外で出かけたかった。

 だが向かいのエイラは二人の話を聞きながら嫉妬に狂った表情をしていた。

 

ヤン「エイラ、どうした?すごい顔してるけど」

 

エイラ「な、なんでもない」

 

ヤン「ふーん、どうせあれか?愛しのサーニャちゃんがニコに取られるのが嫌なのか?」

 

 ヤンの言葉にエイラは固まる。

 

ヤン「図星だな。エイラ、でももう遅いと思うぞ。

   もうあれ完全にニコに惚れてる。」

 

エイラ「ぐぬぬ…」

 

 ヤンはサーニャが完全にニコに惚れてるとエイラに伝える。

 エイラも分かっていたがサーニャは完全にニコに惚れていた。

 

ヤン「ま、元気出せ。

   この間お前がスオムスから持って帰ってきたウォッカ飲んで忘れよう」

 

エイラ「ヤン〜お前だけだ〜いつも私の味方してくれるのは〜」

 

 エイラはそう言ってヤンに泣きつく。

 

ヤン「じゃあ飲んでくるわ」

 

 泣きつかれたヤンはエイラを連れて部屋に戻り昼間(一応勤務中)から飲み始めた。

 これが501の平凡な日常だった。




聖アレクサンドル・ネフスキー勲章はソ連のアレクサンドル・ネフスキー勲章とは別のロシア帝国の勲章です。
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