ただこの話で色々あるから…
音楽隊ウィッチーズ、名前が純粋にダサいと思ってしまった…
あと本日11月11日は第一次世界大戦終結記念日です。
史上初の世界大戦で亡くなった無数の若者たちに黙祷
1945年6月初旬、メッシーナ海峡、レッジョ・ディ・カラブリア沖
ここを一つの艦隊が航行していた。
それはリベリオン海軍の戦艦アリゾナ重巡洋艦インディアナポリスと軽巡ジュノーと駆逐艦8隻からなる艦隊だった。
「今のところ予定通りだな艦長」
「ええ。提督」
アリゾナのブリッジでこの艦隊を指揮するアイザック・C・キッド少将は隣に立っているアリゾナ艦長フランクリン・ヴァン・ヴァルケンバーグ大佐の話しかける。
ヴァルケンバーグ「しかし、どうして急に我々が派遣されたんでしょうか?
本来なら我々はトブルクのはずです。」
キッド「うむ、どうやらあの船に積まれてる品が問題らしい」
ヴァルケンバーグの疑問にキッドは前方を進むインディアナポリスを見る。
彼らは元々ジブラルタルで休養と整備を終えロンメル主体の大攻勢スーパーチャージ作戦支援のためトブルクに向かう予定だったが突然サンフランシスコからパナマ運河経由でニューヨークに寄り、大西洋艦隊の護衛の元ジブラルタルまで来たインディアナポリスを護衛しチュニス経由でターラントに向かいロマーニャ戦線を支援するよう命じられたのだ。
そのため彼らはジブラルタルを出航後、チュニスに向かいそこで休養と燃料補給、さらにロマーニャ海軍のフリゲートとコルベットの護衛の追加を行なった上でターラントに向かっていた。
ヴァルケンバーグ「しかし、不安ですね、マルタ島と連絡が取れないとは」
キッド「ああ、マルタ島の全島民は既にシシリー島に避難しているがあそこには約5万の兵員がいたはずだ。
その一人も連絡が取れないとは」
彼らの唯一の心配な点は数日前より地中海の要所マルタ島と連絡が途絶した件だった。
この件は地中海地域の連合軍に重大な不安を及ぼし特にアフリカのロンメルとロマーニャは過敏に反応した。
彼らにはマルタ島は目と鼻の先でありもしここを失えば補給に重大な影響を及ぼすからだ。
そして彼らもまたその影響を受け急遽航路をマルタ島とシチリア島の間を通過するルートからシチリア島の北を回りメッシーナ海峡を通過、レッジョカラブリアを回ってからイオニア海に出てターラント湾に入るルートに変更していた。
キッド「しかし、このせいで予定よりも3日も遅れるとはな。
我々が出る一週間後にジブラルタルを出た扶桑艦隊がシチリアの南、1日遅れで出航したリュッチェンスの艦隊は昨日ついたぞ」
ヴァルケンバーグ「文句はこの艦を設計した奴に言ってくださいよ。
このロートルはどんなに頑張ったって21ノットしか出ないんですから」
キッドはこの艦隊が予定よりも遅れていることに苛立っていた。
この艦隊はワシントンから「最大限敵と遭遇するのを避け、最も安全な航路を使用せよ」という命令を受けていたため予定よりも大回りのルートで予定よりも遅れていた。
それ以上に苛立ったのは艦隊の速力だった。
この艦隊は30ノット以上出せる高速艦が殆どだが旗艦のアリゾナが問題だった。
アリゾナの最大速力はアメリカ海軍の旧式戦艦と同じ僅か21ノット、それどころか現状出せるのは20.5ノット、さらに言えば航続速力は最大で15ノットであった。
そのため艦隊は15ノットでターラントに向かっていた。
キッド「はぁ、まあ明日の夜にはターラントだ。
イタリア女にキスされてディナーは本場のイタリアンだ」
ヴァルケンバーグ「そうならいいんですけど…」
キッド「念のために501に航空支援も要請してるから大丈夫だろう」
彼らは念のため501に航空支援を要請していた。
彼らはあらゆる手を使いこの任務を完遂しようとしていた。
何故なら、この艦隊が運んでいる物資こそ人類の切り札であり「先に完成させた者こそがこの先50年世界を支配する」とした兵器だった。
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その頃501では朝食の時間だった。
だが一人、宮藤の様子がおかしかった。
シャーリー「おお、宮藤。遅かったな」
ハインツ「今日はグラーシュとクネードリキだ。
俺たちが作った。」
シャーリー「味は私が保証するぞ、超うまいぞハインツの料理は」
宮藤「うん…」
キッチンからハインツとシャーリーが声をかける。
この日の朝食はハインツによるチェコ風の朝食であった。
そのため朝食はシンプルにチェコの伝統的なパンであるクネードリキが添えられたグラーシュにコーヒーか紅茶であった。
チェコ料理では朝食はシンプルにパンと付け合わせにパンかチーズを添えた程度でありグラーシュにクネードリキを添えただけでも十分豪華であった。
だが宮藤は目の前に置かれたグラーシュに添えられたクネードリキを見ても落ち込んでいるようだった。
ハインツ「ん?」
シャーリー「ん?」
リーネ「どうしたの?芳佳ちゃん。
具合でも悪いの?」
宮藤「ううん、どこも悪くないよ」
心配したリーネが宮藤に聞くが宮藤は大丈夫だと答えた。
ノヴァク「だったら食え。朝食はその日の体を作る」
バルクホルン「ああ、アレックスの言うとおりだ。
エネルギーを摂取しない奴が有事の際まともな戦闘ができると思うか?」
すると向かいに座るノヴァクとバルクホルンが食べるように言う。
宮藤「あ、はい…」
シャーリー「エネルギーって…」
ハインツ「贅沢だけどせめて味わってほしいけどな…」
二人の論調にハインツとシャーリーは引く。
するとハルトマンがめんどくさそうに言った。
ハルトマン「あーもう、朝っぱらから軍人の説教なんて聞きたくないよ…」
ヤン「それな」
ニコ「食事の時ぐらいは楽しく過ごしたいですから…」
バルクホルン「おいハルトマン!ヤン!ニコ!
それがカールスラント軍人のセリフか!」
3人の愚痴にバルクホルンが噛みついた。
ハルトマン「また始まった」
バルクホルン「いいか!ここはブリタニアと違って戦力が全然足りないんだ!
我々の任務は今まで以上に重いんだぞ!」
バルクホルンはハルトマンに説教をする。
ロマーニャ戦線はそもそもの戦略的な“広さ”が狭く縦深が深いため戦力としてはそれほど多くなかった。
だがその分個々の部隊の能力が重要視され同時に山岳地帯を利用した防衛線を築きつつあった。
特に主力となるロマーニャ軍はそれまでの頼りないという汚名を払拭し各地で勇戦、ネウロイを食い止めるどころか積極的な反撃を繰り返し主にミラノ方面でネウロイに大打撃を与え続けていた。
またアドリア海沿岸地域に展開するロマーニャ軍主体のリグリア軍団と装甲軍団イタリアは機動防御戦でネウロイをポー川沿いから進ませずネウロイに出血と消耗を強いていた。
宮藤「いただきまーす!」
この二人の説教を見ていた宮藤は何かを思ったのか元気な声で言った。
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その後宮藤、ペリーヌ、リーネは模擬空戦をしていたが地上から見ていたハインツと坂本はどうも調子がおかしいと感じていた。
ハインツ「妙だな、宮藤、あんなヘタクソだったか?」
坂本「ハインツも思うか?何かあったのか?」
宮藤はどうも見る限り時々ユニットの飛行が不安定になったりしているようだった。
ハインツ「とりあえず降りたら宮藤の身体検査とユニットを総点検させるか」
ハインツは宮藤が降りたらユニットの総点検と宮藤の身体検査をさせるとことにした。
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夕方、ハインツは自室で宮藤の身体検査の結果と点検の結果を読んでいた。
ハインツ「あー、なんの異常もねえじゃねえか。
おい、ミラー、ニコ、どう思う?」
その結果はすべて異常なしであった。
その件をミラーと元航空機関士であるニコに聞いた。
ミラー「宮藤の不調ですかね?」
ニコ「とりあえず、実際に宮藤さんにユニットを履いてもらってそれで計測してもらえればいいのでは?
恐らく話を聞く限りエンジン周りでしょうし」
するとニコが名案を出した。
宮藤に実際にユニットを履かせて飛行中の状態を疑似的に再現、そのとき何が起きているかを確認するという手だった。
ハインツ「そりゃ名案だ。すぐにさせよう」
その案にハインツはすぐに実行した。
数分後、宮藤は格納庫に呼ばれ宮藤のユニットには倉庫から引っ張り出した各種計器がつけられていた。
宮藤「あの、ハインツさん。
何するんですか?」
ハインツ「ああ、早速だがユニットを履いてエンジンを回してくれ。
離陸する必要はない」
宮藤「分かりました。」
宮藤はハインツの指示通りユニットを履いてエンジンを回し始めた。
回し始めると計器を監視していたニコにハインツが聞いた。
ハインツ「どうだ、ニコ?」
ニコ「今のところ異常はないですね。
うん?混合比が少し高い」
今のところ異常はなかった。
計器にはエンジンが正常に起動し正常の出力が上がっているように出ていた。
ハインツ「よし、じゃあ宮藤、少しずつパワーを上げてくれ!」
宮藤「了解!」
ハインツの指示に宮藤は従いユニットの出力を少しずつ上げていった。
すると突然一つの計器に異常が発生した。
ニコ「ん?これだ!みんな!魔力流量計を見ろ!」
ニコは周りの整備士を含めた全員に一つの計器を見るように言う。
それはエンジンへの魔力流量計だった。
ハインツ「なんかあったのか?」
ニコ「見てください、今出力は59%ですけど魔力流量計によると明らかに過剰な魔力が流れ込んでます。」
ニコは零式のエンジン周りのマニュアルを見ながら説明する。
宮藤は明らかにその出力、セッティングで過剰な魔力を流していた。
ニコ「このままいくと恐らく停止します。」
ハインツ「分かった、宮藤、最大出力まで上げてくれ!」
宮藤「了解!」
ハインツは宮藤に最大出力まで出力を上げ、魔力流量計が振り切れた直後、一つのランプが点灯、ユニットが停止した。
宮藤「あれ?おかしいな…なんで動かないの…」
ニコ「やっぱり、原因は魔力流量です」
ニコは原因を突き止めた。
原因は宮藤がユニットに過剰な魔力を流していることだった。
ニコ「宮藤さん、原因は宮藤さんがユニットに過剰な魔力を流しているからです」
宮藤「過剰な魔力?」
ニコは原因を突き止めると宮藤に説明する。
ニコ「宮藤さんは、明らかにユニットに対して過剰な魔力を流していたんです。
そのせいで最大出力になった時にユニットの安全な魔力流量を超え、リミッターが作動、ユニットを強制停止したんです」
宮藤「なるほど…」
宮藤は無意識に過剰な魔力をユニットに流し、その結果安全装置が作動していた。
エンジンへの燃料の過剰供給は極めて危険であるため安全装置がつけられていたが宮藤の流した魔力は明らかに過剰だった。
ニコ「だから、宮藤さん、まずはユニットに流す魔法の量を減らしてみて。」
宮藤「分かりました」
ニコは宮藤にアドバイスする。
ニコのアドバイス通り宮藤は普段よりも少ない量を流してみる、するとユニットは正常に回りだし正常に出力を上げ最大出力まで上がった。
ハインツ「これで問題解決だな」
ニコ「ええ、ですけどこの状態だと宮藤さんが無駄な注意力を使うことになりますし、何より彼女の能力を100%発揮できませんから早いうちに如何にかしないと。」
ハインツはこれで問題が解決したと思うがニコにはこれはただの小手先の改善であって根本的には何も解決していなかった。
ハインツ「そうだな。しかしそんなユニットのあて…
一つあったな、かなり難しいが」
ニコ「?」
宮藤の零式に代わる新しいユニットのあてにハインツは一つ心当たりがあった。
だがニコはわからず首をかしげる。
ハインツ「先週ジブラルタルから来た書類の中に間違えて501に送られた書類の中にターラントの扶桑海軍物資集積所宛の書類があってな、その中に今ターラントに向かってる扶桑艦隊に積まれた物資の書類があったんだ。」
ニコ「そうなんですか」
ハインツ「で、その目録の中に試作局地戦闘脚震電ってのがあったんだ。
こいつをせしめる」
ハインツのあて、それは間違えて送られた書類の中に入っていた現在大和に積まれターラントに送られている試作局地戦闘脚震電であった。
ハインツはこれをどうにかして501に送らせようと考えていた。
ニコ「えっと…それいいんですか?」
ハインツ「チャンスはある。明日、リベリオン艦隊の航空支援のためウィッチを数人ターラントに送るよう言われてる。
そこで俺とミラーとお前と宮藤を送る、予定だとリベリオン艦隊と同じ日に扶桑艦隊も入港予定だ。
そこで書類をいじって501に送るんだ」
ハインツは501に来ていたリベリオン艦隊支援要請を利用して震電をせしめる気だった。
その考えに思わずニコは苦笑いする。
ニコ「えっと…そんなことして大丈夫なんですか?」
ハインツ「大丈夫じゃね?502のラルって狼もやったことあるらしいし」
ニコ「は、はぁ…」
ハインツの返答にニコは思わず苦笑いしかできなかった。
なおこのほぼ同時刻、北のエストニアとオラーシャの国境近くの飛行場で一人のウィッチがくしゃみをし部下の内科医に診てもらっていた。
(解説)
・アイザック・C・キッド
史実米太平洋艦隊第一戦艦部隊司令官兼太平洋艦隊次席指揮官。
真珠湾攻撃の時にアリゾナごと吹き飛ばされて戦死、飛ばされた。
アリゾナを指揮して地中海で作戦を指揮。
・フランクリン・ヴァン・ヴァルケンバーグ
史実戦艦アリゾナ艦長
キッド共々真珠湾攻撃でアリゾナごと吹き飛ばされて戦死、飛ばされる。
キッドと組んで地中海を荒らしてる。
インディアナポリス、何積んでるんだろうねー(棒)
きっとすごーい物なんだろうねー(棒)