史実で潰えたマルタ島攻略作戦をストパン世界で再現だ!
なお基本〇ちゃんは色んな人から酷い目に遭います。
というかこのSS、他のSSと違って別人のマルセイユ(元ネタの人の父親)がいるからややこしい!
数週間前、シチリア島、パレルモ。
このシチリア島最大の都市で数か月前から激しいマフィア掃討戦が続くこの街にあるロマーニャ軍シチリア軍管区司令部で二人の将軍が会談していた。
デ・ボーノ「で、いくら兵力がいる?」
一人はロマーニャ陸軍を仕切るデ・ボーノ、もう一人は
エルヴィン「最低上陸部隊に3個師団、空挺部隊に2個師団だ」
もう一人は新編成されたリビア軍集団総司令官エルヴィン・ロンメル大将だった。
彼らが話していたのはマルタ島攻略「C3」に関するものだった。
マルタ島は彼らの管轄ではロマーニャ管区ではなくアフリカ管区だったがアフリカにはマルタを取り返すだけの戦力はあった、だが輸送力が足りず、何よりその部隊は一週間前にリベリオンからアルジェリアに来たばかりだった。
とてもじゃないが投入などできなかった。
そうなれば残された戦力はチュニスを拠点とする第26水陸両用旅団、昨年のマロニー大将の反乱―ドーバー事件と名付けられた事件―でドーバー市で孤立無援の中包囲下で奮戦し反乱ブリタニア軍を撃退、独力でドーバーを解放した戦果を挙げたこの部隊でさえ独力ではマルタの解放など不可能であった。
そこで彼らはロマーニャを頼った。
そもそもマルタ島はシチリア島に近いため攻略拠点はリビアよりむしろシチリア島が適任だった。
デ・ボーノ「そうか、ならサン・マルコとデチマ・マス師団と海軍のFNSを出そう。
これに第26旅団を追加すれば3個師団規模だ」
デ・ボーノは精鋭の海兵師団サン・マルコとデチマ・マスの二個師団、そして海軍特殊部隊FNSを投入するつもりだった。
これに第26水陸両用旅団が加われば十分な戦力となった。
エルヴィン「それだけか?空挺部隊は?
ネンボゥかフォルゴーレのどっちでもいいだぞ?」
デ・ボーノ「どちらも出せない。
その二個師団はリグリア軍団の主力だ。」
エルヴィンは第184空挺師団ネンボゥか第185空挺師団フォルゴーレのどちらかを求めた。
だが両師団はリグリア軍団の主力としてポー川河口付近の戦闘に参加中であり引き抜くことは難しかった。
エルヴィン「なら空挺部隊はどうする?」
デ・ボーノ「再編中のチクローネ師団を投入する。」
代わりにデ・ボーノは再編中の第183空挺師団チクローネを投入することにした。
この部隊は再編成中だったが一個連隊規模の戦闘団程度なら分遣可能だった。
エルヴィン「そうか、ウィッチ部隊も出すよな?」
エルヴィンは続いて航空支援の要、ウィッチ部隊を聞いた。
デ・ボーノ「無論、マルタは地中海の要所だ。
501を出す」
エルヴィン「501?なら私から一つ提案したい。
アフリカからも一人出そう」
エルヴィンはデ・ボーノに提案した。
デ・ボーノ「誰を出す?」
エルヴィン「通称アフリカの星だ。
あの少しばかり生意気な少女だが腕は認めよう。
そいつと、501のハルトマン=ファルケンホルストを出してくれ。」
エルヴィンの提案にデ・ボーノは驚いた。
デ・ボーノ「ふむ、いいだろう。
作戦開始はいつ頃がいい?」
エルヴィン「最低2週間後だ。」
デ・ボーノ「輸送船の都合と訓練の都合もある、3週間後でどうだ?」
エルヴィン「いいだろう、これで決まりだな」
そう言うと二人は握手した。
だがマルタ攻略作戦を実行するにはまだひと悶着があることを知らなかった。
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その数日後、ローマの陸軍参謀本部ではデ・ボーノ、バルボ、レニャーノ、アイケ、チャーノがいた。
彼らはこの日突如マルタを支配するブリタニアから突き付けられた内容の話し合いをしていた。
チャーノ「ブリタニアは我が国主導の攻略が不満のようです」
バルボ「まあそうだろうな。
我々だってシチリアが奪われてリベリオン主導で取り返そうとするなら嫌がるね」
彼らが話し合っていたのはブリタニアがC3作戦にケチをつけたことだった。
というのもマルタ島はブリタニア領である、そしてそれを解放しようとするのはロマーニャ主導でロマーニャ軍が主体であった。
アイケ「それに連中はニッツァとサヴォアの二の舞になるのを恐れてるんだろうな」
デ・ボーノ「わかっとるよ、アレは欲をかきすぎた」
アイケが横に座るデ・ボーノを睨みながら言う。
ブリタニアがロマーニャ主導で攻略するのを嫌がった二番目の理由、さらに言えば最大の理由がニッツァとサヴォアの二の舞になることだった。
まず一般的に史実で未回収のイタリアとされるのはニッツァとサヴォア、南チロル、ヴェネチア・ジュリア、フィウメ、ダルマチア、ゴリツィア・グランディスカ伯国、コルシカ島、チュニス、スイスのティチーノ州とグラウビュンデン州、そしてマルタ島である。
そして彼らが目指すのは完全なる統一イタリア国家の建設であった。
その一環で混乱が続くガリアからニッツァとサヴォア、さらにはコルシカ島を併合する強硬策に出た、結果この策はガリアのナショナリズムの高揚とガリア政府の形骸化、そしてガリアの分割が開始され各国はガリアの植民地や領土を切り取り始め、カールスラントは領土問題が続いていたアルザス・ロレーヌを秘密裏に切り取り中央アフリカへの影響力を拡大、ブリタニアはセネガルとチャドの奪取を狙い、リベリオンと扶桑は東南アジアへの影響を見越してインドシナ半島を奪おうとしていた。
このせいでガリアは内乱から紛争が勃発、各地でゲリラと連合軍の戦闘が続く異常事態になった。
そしてブリタニアがマルタ攻略を嫌がったのはマルタをロマーニャに攻略されることでマルタに対してロマーニャが多大な影響力を与えることを恐れたのだ。
ただでさえカルメーロ・ボルグ・ピサーニなどのマルタ人ナショナリストの一部はロマーニャに接近しつつあり、住人の大半は戦争が始まって以降マルタからシチリアに避難していたためロマーニャの影響力は戦争が始まって以降拡大しつつあった。
彼らはこのマルタ攻略が最後の一押しとなることを恐れた。
バルボ「ブリタニアを入れれば文句は収まるか?」
デ・ボーノ「彼らが欲しいのは何だ?」
チャーノ「恐らく実績です。マルタをブリタニアが解放したという実績が」
二人の質問にチャーノが答える。
ブリタニアが欲したのはC3作戦にブリタニアが参加したという事実だった。
それにレニャーノが考察する、
レニャーノ「どうせ陸軍部隊は連中は出せないだろう。
海軍と空軍ぐらいか?」
チャーノ「あとせめて一人でもブリタニア兵が上がれば文句は絶対に言わないでしょう」
レニャーノ「ない袖は振れないぞ」
ブリタニア陸軍にはC3作戦に参加するだけの余力はなかった。
デ・ボーノ「ふむ、我々としてはあの国の特殊戦車が欲しいのだがな。
あれがあれば歩兵たちが上陸したときの支援になる」
デ・ボーノはブリタニアが開発した特殊戦車、史実ではホバーズ・ファニーズとして知られる戦車たちを求めた。
チャーノ「とりあえず提案はしてみます。
実際に分捕れるかは怪しいですけど」
チャーノはブリタニアとの妥協案を纏めるとブリタニアに通告した。
数日後、ブリタニア政府から正式な許可と第79機甲師団から抽出された一個戦闘団と一個ブリタニア艦隊、そして空軍部隊が参加することで合意した。
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それから2週間後、ミーナとハインツはローマの連合軍司令部に呼ばれていた。
いつもの報告の後、二人はレーアから別室に来るように言われた。
その部屋で二人は待機していた。
ミーナ「何かしら?」
ハインツ「バルボ大将ならともかくレーア大将が何の用だ?」
ミーナは腕を組みハインツはその横でタバコをふかしていた。
するとドアが開きレーア、そしてハインツも知っている稀代の名将とブロンドのウィッチが入ってきた。
ミーナ「あ、あなたは!」
ハインツ「え…閣下?」
その二人の登場にミーナとハインツは驚いていた。
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数時間後、501ではハルトマンとバルクホルン、そしてノヴァクがトレーニングをしていた。
ハルトマン「ふぁあ…ねむねむ…」
バルクホルン「気を抜くなハルトマン」
ノヴァク「マルタ島攻撃まで時間がないぞ」
欠伸をして半分寝ぼけているハルトマンにノヴァクとバルクホルンが注意する。
二人はマルタ島への攻撃が近いことを新聞や輸送船の情報、何よりロマーニャ軍の精鋭強襲揚陸部隊であるサン・マルコ師団とデチマ・マス師団がシチリア島に移動したことから作戦が近いと踏んでいた。
この2個師団はロマーニャ軍の精鋭であるため少しでも動けばすぐに情報が各地に伝わるほどであった。
更には海軍特殊部隊FNSが動き、輸送船や強襲揚陸艦艇がシラクーザに集結中でありロマーニャ海軍だけでなくヴェネチア海軍第1艦隊、フッドを旗艦とするブリタニア海軍X部隊、ビスマルクを旗艦とするカールスラント艦隊、扶桑艦隊が次々とシチリア島、ターラント、カタンザーロに集結していればマルタ島への攻撃が近いと簡単に予想できた。
ハルトマン「ほぇ?作戦って?」
だがそんな周りの様子を理解してなかったハルトマンは聞き返した。
ノヴァク「マルタ島への攻撃だ!
地中海の東西の航路を寸断できるマルタ島を抑えられたままにするわけがない。」
バルクホルン「この様子からして2、3週間、早いと10日以内には上陸作戦が開始される。
そうなれば恐らく501が動員されるだろう。」
ハルトマン「えー!」
それにハルトマンは驚く。
ふと3人は耳に微かに輸送機のエンジン音をとらえた。
見上げると上空を501のJu52、そしてその後ろを熱帯地域の迷彩が施され薄っすらとアラ・リットリア航空の塗装が見えるサヴォイア・マルケッティSM75が飛んでいた。
それは洗濯物を干していたリーネと宮藤、ミラーにも見えた。
ふとエンジン音がし宮藤が上を見る
宮藤「あ、輸送機だ」
リーネ「あれはJu52と…」
ミラー「珍しい、SM75だよ。
カングーロならよく見るんだけどね」
ミラーはSM75が飛んでいることに驚いていた。
普段彼らも似たような機を見るがそれは大半がSM75の軍用派生型SM82カングーロである。
SM82はサヴォイア・マルケッティ社がアラ・リットリア航空の要請で開発した旅客機SM75の軍用モデルである。
史実では輸送機としてだけでなく特別仕様機がエリトリアからバーレーンへの空襲に参加するなど活躍した機である。
そしてそのベースとなったSM75は史実では戦争が始まると軍に徴用、各地の植民地への連絡に使われただけでなく特別仕様機SM75RTはドイツもなしえなかった日本との連絡飛行に使用され見事成功した。
彼らがSM75を見ない理由は単に軍用型が少ないという事情だけでなく運用地域が殆どがアフリカであり、そして何よりそもそもの生産機数が100機に満たないためだった。
そう言っている間に2機は着陸コースに入る、すると突然前方の機から誰かが飛び降りた。
リーネ「あ!」
宮藤「飛んだ!」
それに宮藤たちが驚く。
その様子はノヴァク達にも見えた。
ノヴァク「は?」
ハルトマン「あ…」
バルクホルン「あいつは…」
その陰にバルクホルンは見覚えがあった。
飛び降りたことに驚いたリーネ、ミラー、宮藤はすぐに着地する場所に向かうだがその陰は地面にぶつかることなく魔力を使って無事に着地した。
それに駆け付けたミラーたちが驚く。
ミラー「ブ、ブラボー」
リーネ「わぁ…」
宮藤「す、すごい…」
それに全員が感嘆しミラーは拍手までしていた。
飛び降りたのはブロンドで日焼けしたウィッチだった。
そのウィッチはかけていたゴーグルを外すとリーネたちに声をかけた。
「やあ、子猫ちゃんたち」
そのリーネたちにかけた言葉がミラーの逆鱗に触れた。
ミラーはそのウィッチに近づくと肩に手を置き、次の瞬間乾いた音が響いた。
ミラー「人の恋人に手を出すとはいい度胸じゃねえか。」
ウィッチは倒れ頬が赤くなっていた。
ミラーはこれがリーネを口説こうとしている言葉と判断、一発食らわせたのだった。
そのミラーから普段出ないオーラにリーネと宮藤は恐怖を感じていた。
だがそのウィッチは悪びれることなく立ち上がりミラーに挨拶する。
「酷いなぁ、挨拶しただけじゃないか」
ミラー「あれを挨拶というならナンパはプロポーズだな。
さてと小便は済んだか?神様にお祈りは?
基地の隅でガタガタ震えながら命乞いをする準備はOK?」
それにミラーは指を鳴らして答える。
二人の険悪な雰囲気に宮藤とリーネは怯えるが二人に別の声が割って入った。
バルクホルン「マルセイユ!
何しに来た?お前はアフリカにいるはずだろ」
それはバルクホルンだった。
だがその口調は喧嘩腰であった。
その声にマルセイユと呼ばれたウィッチは振り返る。
そしてバルクホルンの隣にいたハルトマンに気がつくと声をかけた。
ハンナ「アッハハ、久し振りだなハルトマン!」
そう言うとマルセイユはハルトマンに近づき手を取って喜びハルトマンに弾丸のように言葉を浴びせる。
ハンナ「航空学校以来か?
いや違うなJG52の第4中隊だ!
そうだよ、覚えてるか?
同じ中隊の融通の利かない上官の、ほらなんて言ったっけ」
バルクホルン「バルクホルンだ!」
すると相変わらずの喧嘩腰の口調でバルクホルンがマルセイユに言う。
ハンナ「ああ、そうだった。
久し振りだなバルクホルン。」
ノヴァク「トゥルーデ、このクソガキ誰だ?」
するとバルクホルンの後ろにいたノヴァクがマルセイユをゴミを見るような目をしながらバルクホルンに聞いた。
ハンナ「クソガキとは失礼だな。
私はハンナ・マルセイユだ。君は誰だい?」
ノヴァク「アレクサンデル・ノヴァクだ」
ハンナ「そうか、悪いがサインはしない主義なんだ。」
ノヴァク「あんたみたいなニエムツィのクソガキのサインは結構だ」
マルセイユは自己紹介するがノヴァクは嫌悪感を露わにした表情で返す。
するとその横に二機の輸送機が駐機する。
そして駐機したSM75の中から一人の将軍が降り立った。
「ふう、久しぶりのイタ…じゃなかったロマーニャは気持ちがいいな。
時間があればアンナさんを訪ねてみようかね」
降りたのは大将の階級章をつけカールスラント軍の熱帯野戦服をオーダーメイドした白みがかった軍服を着、制帽を被った将軍だった。
その顔にリーネと宮藤は見覚えがあった。
リーネ「え?芳佳ちゃん、あれ…」
宮藤「エルヴィンさん?エルヴィンさーん!久し振りでーす!」
宮藤はその将軍に声をかけた。
それを見てミラーとノヴァクが振り向くとその将軍を見た瞬間直立不動になり敬礼する。
それにエルヴィンは返礼すると宮藤達の元に向かう。
エルヴィン「久し振りだね、宮藤君、リーネ君」
宮藤「はい!エルヴィンさん!」
リーネ「お久しぶりです」
声をかけられた二人は宮藤は元気よく返しリーネはお辞儀する。
それに隣にいた者たちは気が気じゃなかった。
エルヴィンはそれを見て二人の頭を撫でる。
エルヴィン「うむ、元気でよろしい。
おっと、娘が丁度君達ぐらいの歳だったからついな。」
エルヴィンは将軍とは思えないほど親しく二人と会話していた。
するとエルヴィンはその隣のミラーたちに目線を移す。
エルヴィン「君は?」
ノヴァク「ブリタニア空軍義勇第317スコードロン所属アレクサンデル・ノヴァク中尉です!」
ミラー「は!第26駆逐戦闘航空団所属アドルフ・ミラー少尉であります!
ロンメル元帥閣下!」
ミラーの言葉にエルヴィンは笑った。
エルヴィン「ハハ、今は元帥じゃなく大将だ。
とは言っても一応は軍集団の総司令官だがね。
おっと、まだまだ話していたいが忙しいので失礼するね」
そう言うとエルヴィンはSM75から降りた他の将校を連れて基地に入っていった。
その様子をJu52の中からハインツとミーナは見ていた。
ハインツ「本当にあの男が?」
ミーナ「はぁ…」
ミーナはため息をつきハインツはエルヴィンのフランクな態度に困惑していた。
(解説)
・カルメーロ・ボルグ・ピサーニ
マルタ人SIMI(陸軍諜報部)工作員。
マルタ人ナショナリスト。
大戦中にC3作戦のためスパイ活動を行い英軍に逮捕処刑され飛ばされる。
この世界でもロマーニャのためスパイ活動中。
アラ・リットリア航空(ア・ラ・リットリア航空、アラ・リットーリア航空とも言う)は戦前イタリアに存在した航空会社です。
ファシスト政権と非常に親しい(そもそもできたのがローマ進軍十周年記念)航空会社でイタリアと世界各地のイタリア植民地を結んでいた。
SM75を使っていた最大のユーザーでもある(というか発注元)
戦後ファシスト政権の崩壊と共に解体、アリタリア航空(現アリタリア‐イタリア航空)に代替された。
今更ですがこのSSではネウロイは
・高度2万フィート以上へは地域によるがあまり攻撃しない(史実でのこの時代の攻撃能力は大体これ以上はあまり攻撃できない)
・探知能力は光学(メイン)&レーダー(精度それほど良くない)
・基本魔力なくても歩兵ぐらいなら陸上の小型は楽に殺せます
・中型ぐらいなら対戦車兵器使おう
・でも中型は攻勢を除いてあまり出ない
・陸戦は基本小型が9割
・大型も火力を集中すれば結構楽にやれます
・基本ネウロイはアホなので機動防御をすれば簡単に引っかかってそのまま包囲殲滅できます
・巣も爆風弾を使用して雲を引っぺがしてから魔導徹甲弾をしこたま撃ち込めば殺せます
です。
ここ最近やたら一本のSS書く速度が上がった気がする(なお他のSS全部ほっぽり出してる模様。ごめん)