WWⅡウィッチーズ   作:ロンメルマムート

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プラモ作ってたらナイフで左手の指グサってやっちゃった…


第5話:新人さんとユニットと武器と

リーネ「は、初めましてリネット・ビショップです。」

 

ハインツ「ああ宜しく、ハインツ・ヴァレンシュタイン少佐だ。」

 

ノヴァク「アレクサンデル・ノヴァク、階級は中尉。」

 

ミラー「アドルフ・ミラー少尉です。」

 

 翌日、基地の案内のため3人は基地の正面玄関に集められた。そこには気の弱そうな少女リネット・ビショップがいた。どうやら昨日話していた補充要員とやらが彼女らしい。

 

 その後4人はミーナの案内で基地を見て回った。

 食堂、司令塔、風呂、シャワールーム、宿舎、高射砲、格納庫etc

 その間ミーナ中佐のルールの説明などをされた。ルールのほとんどがドイツ空軍やポーランド空軍、英国空軍と大して変わっていなかったため特に質問もなかった。

 そして格納庫から出ようとしてた時、

 

ノヴァク「すまん。大丈夫か?」

 

 ノヴァクの体に格納庫に入ろうとした整備士の体が当たった。その整備士はノヴァクの謝罪と気遣いに軽く礼をするとまるで逃げるかのように格納庫に入って行った。

 

ハインツ「なんだアイツ?階級章からして伍長みたいだが一応上官、しかもパイロットに礼だけして名乗らずに逃げるとは。」

 

ミラー「まったくですね少佐。前だったら最低限すいませんの一言ぐらい言いますよね。」

 

ミーナ「ヴァレンシュタインさん、ミラーさん、ノヴァクさん、リネットさん、ここでは整備士との接触は最低限とされています分かりましたか?」

 

 ハインツとミラーが整備士の無礼な態度に憤慨しているとミーナ中佐が接触制限の規定について説明した。

 

「わ、わかりました。」

 

ハインツ「なんだそのクソみたいなルール。女性ならまだしも俺は男ですよ。

 同性愛者でもなんでもないんで別にその辺はいいんじゃないですか?」

 

ミーナ「分かりました。男であるヴァレンシュタインさん、ミラーさん、ノヴァクさんは特例で整備士との接触制限を廃止します。いいですね?」

 

ハインツ「ありがとうございます。」

 

ミーナ「それじゃあ次の所に行きましょうか。えっと次は…」

 

 格納庫から立ち去ろうとするがなぜかノヴァクは自分にあたった整備士の方を見ていた。

 

ハインツ「ん?ノヴァク、どうした?何か気になるものでも?」

 

ノヴァク「いや、何でもない。」

 

ノヴァク(当たった時胸のあたりに硬いものが当たった気がする。拳銃のような気がするが気のせいか?)

 

 

---------

 

 

 基地の説明が終わり、4人はまた格納庫に来ていた。

 そこにはどことなくスピットファイアに似た円筒形の物があった。

 

ハインツ「これは?」

 

 ハインツが代表して聞く

 

ミーナ「これはストライカーユニット、私たちの空飛ぶ箒です。」

 

ノヴァク「なんとなくスピットファイアに似てるな。」

 

ミーナ「ええ、これはウルトラマリンスピットファイアMkⅨ、リネットさんのユニットです。」

 

ノヴァク「スピットファイアのMkⅨか。あれはいい奴だったよ。

     なにせ足の長さ以外全てがハイレベルでどんな奴にも負ける気はしないね。」

 

ハインツ「スピットファイア…こいつにどれだけバトルオブブリテンで悩まされた事か…こいつに落とされて海水浴したこともあったな…」

 

ミラー「東部戦線でもこれに乗ったイワンに何回追い回されたことか…」

 

リーネ「あっ、あのう、もういいですか?」

 

 追う側と追われる側とで全く違うことを思い浮かべているとその後ろからリーネが声をかけてきた。

 

ミーナ「ええいいわよ。それじゃあ履いて飛んで見てくれる?」

 

リーネ「わ、分かりました。」

 

 そう言うとリーネはユニットを履き、魔方陣を展開して動き始めた。

 ストライカーユニットの離陸を初めて見る三人は最初に出てきた青い円に驚いたが動き始めて離陸滑走から離陸する光景を見てどことなく飛行機に似てるなと思っていた。

 離陸したリーネはどうやら先に離陸していたらしい坂本少佐とペリーヌに先導されて編隊飛行やアクロバット飛行などを始めた

 

ノヴァク「ほーうまいもんだな。だけどどっか動きが硬いな。ああいう奴は戦場だと真っ先に狙われるぞ。」

 

ハインツ「良し悪しはわからんが下手くそに見えるな。501ってのは教育部隊か?俺なら即日訓練部隊に送り返す手続き始めるかベテランと組ませるな。」

 

ミラー「正直動きが鈍いですね。あれなら簡単に撃ち落とせますよ。」

 

ミーナ「ええそうね。あなた方の言う通り動きが鈍いわ。書類によると訓練部隊から直接送られてきたみたいですから仕方ないとはいえ。」

 

 少なくともかつてRAFやルフトヴァッフェで数々の空中戦を生き抜いてきた彼らから見るとリーネの空中機動は鈍いと感じるレベルであった。それはミーナも感じていた。

 そうしているとリーネと坂本たちが降りてきた。リーネは挨拶をするとそそくさと離れていった。

 

坂本「リーネだが正直言って動きが鈍い。マロニーの差し金で送られてきたとはいえひどい。」

 

ミーナ「美緒もそう思う?ヴァレンシュタインさんたちもそう言っていたわ。」

 

ハインツ「正直あの手のやつが来て何人も一ヶ月と経たないうちに死んでいくか病院に行くのを見てますから不安ですよ。」

 

坂本「その話ぶりからすると指揮官だったのか?」

 

ハインツ「まあ一応ね。よく書類偽造して物資とか掠め取ったりしてたけどね。ところで私たちが来たのは彼女を見ることだけですか?」

 

ミーナ「それもあるけどストライカーユニットの訓練をしたかったのだけどさっき上から専用のユニットを明日空輸して来るそうよ。

    だからその訓練は明日になるわ。」

 

ハインツ「で、それだけですか?」

 

ミーナ「ユニットがどうにもならない以上、先に武器を決めましょうか。」

 

 ユニットを明日空輸して来るらしいのでそれより先に武器を決めることになった。

 

 

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 射撃場に場所を移した彼らはそこで少なくとも見慣れた各種武器が並べられていた。

 

ハインツ「こいつはMG42だな。サドルマガジンなんて見たことないが。」

 

ノヴァク「ブレンにボーイズ、BARにM1919。なんでもありだな。」

 

ミラー「MP40なんて航空軍団時代以来ですよ。PPSHは東部戦線で使ったことありますけど。」

 

ミーナ「で、あなたたちはどれを使うの?」

 

 銃選びについては三者三様であった。

 

 少なくとも航空軍団(ルフトヴァッフェに入隊した際最初に基本訓練を受ける部隊)でMGやMPの取り扱いの訓練を受けたことのあるハインツとミラーはMG42とMP40に興味を持っていたがハインツにはMP40をあまり信用していなかった。

 

 かつてバトルオブブリテンの頃に同僚の一人がMP40の前のモデル、MP38で暴発事故を起こして死亡していたのである。そのためMP40とその系列の銃には苦手意識があった。

 

 ミラーの方は特に苦手意識もなくMG42に興味を持っていたが最初の空中戦で13ミリクラスのMG131を大量に撃ったのにあまり効かなかったことから8ミリモーゼルを使うMG42に疑念を抱いていた。

 

 

 ノヴァクの方はさらに酷いと言えた。少なくとも彼には“ドイツ製”ということそのものに拒否反応があった。

 そのためいくらカールスラント製とはいえ“ドイツ軍が使っていた”武器を使う気にはなれなかった。

 さらに持ち前の反ソ反露感情からオラーシャ製の武器も使いたくなかった。

 

 結果、選べる武器はブレン・ボーイズ・BAR・M1919・九九式などのみとなったがどれも彼からすれば馴染みのない武器、M1919あたりはスピットファイアにも積まれていたから見覚えはありBARもポーランドでのライセンス生産版のwz.1928の取り扱い訓練を過去に受けたことがあるので完全に無関係とは言い難いがBARとwz.1928はベースは同じとはいえ見た目が大きく違っていた。

 wz.1928はBARと違い銃床の形状やピストルグリップの有無、銃身の交換機能という点で異なっていた。

 

 その他の九九式はそもそも聞いたことすらなくボーイズは昔北アフリカ時代に前線の兵士から聞いた話だが評判が悪かったのをなんと無く覚えていたためあまり使いたいものではなかった。

 

 その他の候補はエリコン20ミリ、M2、なぜかあるロマーニャ製ブレダSAFAT、一体どこから持ってきたか分からないジョンソンM1941、骨董品のようなルイス機関銃、オストマルク?製だというゲバウエルとかいう外部動力式機銃(弾はなぜかブレダと同じ)、もはや何年振りに見るか分からない懐かしいNKM機関砲、ブレンそっくりのZB26、ヘルウェティア製らしいがドイツ軍が使っていたような気がするゾロターンの対戦車ライフル、明らかに見た目が貧弱なブレダM30、ガリア製とかいうFMmle1924、どれもこれも妖怪みたいな怪しい武器ばかりだった。

 この怪しい武器の山を見てどう見ても希望のものがあるわけがなかった。

 

ノヴァク「中佐、wz.1928ってありますか?」

 

ミーナ「wz.1928?ええ、確か倉庫に前いた隊員が使っていたのがあった筈よ。」

 

ノヴァク「それ持ってきてください。」

 

 数分後ミーナ中佐が持ってきたのはBARによく似たライフル、ポーランド製、この世界ではオストマルク製の機関銃wz.1928だ。

 それを貰い数発試し撃ちすると

 

ノヴァク「中佐、俺はこいつを使います。別に構いませんよね?」

 

 どうやらこれに決めたらしい。

 

 

---------

 

 翌朝、朝食を食べミーナ中佐など基地の主だった面々や整備士とともに格納庫の前に来ていた。

 するとレシプロ機特有の轟音が聞こえてきた。

 やってきたのはブリタニア空軍特有の三色迷彩を施した4発機、どことなくランカスターに似た輸送機。

 MW216のマーキングが書かれたアブロ・ヨークだった。




謎の整備士、アブロヨーク、これも彼らのメンバーのヒントです(特にヨーク)
整備士の方はこれからの話で少しづつ分かります。
今言えるのは大戦中に死んだ特殊作戦の専門家ということだけです。


ゲバウエルは適当にネットサーフィンしてたら見つけたやつ。ハンガリー製で二次大戦に外部動力式とかいうシステムで驚いた。
NKMも同じように見つけた品。ポーランドの20ミリ機関砲。こいつ一つで20ミリ機関砲を統一するとかいうかなり無理のある話を実行しようとしたらしい。
ちなみにこの二つ調べてた際に88ミリ航空機搭載無反動砲なるバケモノを見つけてしまった…
ついでにボーイズの小口径化とイギリスのT34とKVライセンス生産計画なるもの見つけてしまった。
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