WWⅡウィッチーズ   作:ロンメルマムート

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アルンヘムの橋編最終回

糖分あり


第6話:バトル・オブ・アルンヘム

 翌朝

 

ペリーヌ「ん…ん?レートさん…?」

 

レート「ペリーヌ、起きろ、時間だ」

 

 ペリーヌはレートに揺さぶられ起きた。

 レートはMP40を持ち手榴弾とパンツァーファウストを持ちヘルメットには偽装網が付けられていた。

 起こされたペリーヌとリーネは武器を持ち装備をつけヘルメットを被ると建物の外に出た。

 外では持って来た物資からパンツァーファウストと地雷、手榴弾を取り出し各自に配っていた。

 

ソーレスタ「これがあんたらのパンツァーファウストと手榴弾、地雷だ」

 

 リーネとペリーヌにソーレスタがパンツァーファウストと手榴弾、地雷を配ると一行は出発した。

 

 

---------

 

ユリウス「ふぁああ…」

 

 その頃ユリウスは瓦礫の中で目を覚ました。

 目をこすりながら辺りを見回すと立ち上がり家を向かった。

 

ユリウス「それにしてもここ何処だよ…ん?やっべ」

 

 ホルト通りの家を目指すが周囲は瓦礫だらけでここがどこかもよくわからなかった。

 するとユリウスは別の足音が近づいているのに気がつき物陰に隠れた。

 物陰に隠れてやり過ごそうとするとその足音の主が近づいてきた。

 

ヴィーレス「ホルト通りはこの先だ、気をつけろ。

      この先は危険地帯だ」

 

タミク「了解、コスティア弾薬は持ってきてるな?」

 

コスティア「はい」

 

アントン「ところでクロステルマン中尉、そのユリウス君っていうのは兄弟とかいるんですか?」

 

ペリーヌ「ええ、ローズさんっていう妹さんが一人」

 

アントン「そうですか、じゃあ絶対に連れて帰らないと駄目ですね。

     僕も兄がいますから」

 

ペリーヌ「ええ、絶対に何が何でも連れて帰りますわよ、あのいたずら坊主」

 

 足音の主はペリーヌ達ヴィーレス隊だった。

 ヴィーレス隊は周囲を警戒しつつ話しながら歩いていた。

 その話声に気が気ではなかったのがユリウスだった。

 

ユリウス「なんであのクソメガネがいるんだよ…!

     しかもいっぱい兵士連れてるしよ!」

 

 ペリーヌ達が兵士を連れて自分を探していることに驚く。

 ユリウスはペリーヌ達をやり過ごすと僅かに残っていた裏道を使いホルト通りを目指した。

 

---------

 

 それから30分ほどしてヴィーレス隊に先回りしてユリウスは元の自宅にたどり着いた。

 

ユリウス「よかった、燃えてなかった」

 

 ユリウスは自宅が燃えていない事に安心して中に入る。

 そしてドアの一つが開いたある部屋に入った。

 

ユリウス「よし、ここだ…」

 

 ユリウスは部屋に入るがすぐに何かに躓いて倒れた。

 

ユリウス「いててて…うわ!」

 

 ユリウスは躓いた何かを見るがそれを見て驚いた。

 それは死んだ兵士の死体だった。

 傍にはその兵士が使っていたと思しきPPD-43も放置されていた。

 振り返ると部屋の窓は破壊されそこには放置されたMG42やからの弾薬箱が置かれていた。

 すると部屋の隅に目当てのものがあるのに気がついた。

 

ユリウス「あった!」

 

 ユリウスは急いでそれを取る。

 それはクマのぬいぐるみだった。

 

ユリウス「一人にしてごめんな、ヤン。

     迎えに来たぞ」

 

 埃をかぶったぬいぐるみを払いながら呟く。

 部屋を見回しベッドにかかっていたバッグを取りその中に入れる。

 入れるとユリウスはベッドの下を覗いた。

 ベッドの下には本があった。

 

ユリウス「あった」

 

 ユリウスはその本に手を伸ばすが届かない。

 

ユリウス「んん~!よし!」

 

 ベッドの下に半分入りながら何とか本に手が届いた、その瞬間突如壁が吹き飛んだ。

 壁に開いた大穴の向こうには巨大なネウロイがいた。

 

ユリウス「ネ、ネウロイ…」

 

 ネウロイはユリウスにゆっくりと近づく。

 一方のユリウスは恐怖に足がすくみ動けなかった。

 すると、突如ロケットの音が鳴り響くとネウロイが爆発し破片となった。

 

レート「ユリウス!」

 

ユリウス「え?」

 

 すると突然パンツァーファウストを背負いMP40を持ったレートが駆け寄ってきた。

 

レート「ユリウス!大丈夫か?」

 

ユリウス「兄ちゃん、ああ大丈夫だよ」

 

ペリーヌ「立ちなさい!急ぎますわよ!」

 

 使用済みのパンツァーファウストを投げ捨てたペリーヌがMP41を手にしながら二人に駆け寄る。

 3人は建物の玄関に向かうとレートが周りを確認する。

 傍には別のネウロイがいた。

 

レート「ペリーヌ、ユリウス、先に行け、援護する」

 

ペリーヌ「了解!言い、私の後ろ50センチから絶対にはなれない事!」

 

ユリウス「分かった」

 

レート「それじゃあ、行け!行け!行け!」

 

 ペリーヌに指示するとペリーヌとユリウスは建物から飛び出し傍の角に移動する。

 その後ろをレートはMP40を構えながら手榴弾を投げ追いかける。

 手榴弾はネウロイの真下に落ち爆発、ネウロイを破壊した。

 

レート「よし、無事だな」

 

ペリーヌ「ええ。ネウロイは?」

 

レート「気づいてないみたいだ、急いでヴィーレス大尉のところに向かうぞ」

 

 3人は後方にいるヴィーレスたち本隊を目指して走る、だが突如二人の頭の上をネウロイの光線が掠める。

 

ユリウス「なんだ!?」

 

レート「クソ、さっき吹き飛ばしたのが不味かったみたいだ!」

 

ペリーヌ「追いかけてきたってことですわね!」

 

 3人を追いかけ多数のネウロイが次々と現れ追いかけ始めた。

 レートはそのうちの一体をMP40で集中攻撃し撃破するがそれでもネウロイはまだ多数来ていた。

 

ペリーヌ「もうすぐですわ!早くあの穴に入って!」

 

 ペリーヌは逃げながら目の前の砲弾クレーターにヴィーレスたちがいることに気がついた。

 3人は必死に走りながら穴に滑り込んだ。

 

ユリウス「ぺ!」

 

レート「この!」

 

ヴィーレス「タミク!やれ!」

 

タミク「了解!」

 

 3人が穴に潜り込むとタミクがMG42を構え銃撃する。

 それと同時に通り右手の建物からもサブマシンガンと突撃銃、ライフルの集中砲火がネウロイに浴びせられた。

 ヴィーレス隊は十字砲火をネウロイに仕掛けた。

 ネウロイは十字砲火の中に次々と飛び込み撃破されていく。

 

ヴィーレス「いいぞ、そろそろ頃合いだ、引き上げる!」

 

「「了解」」

 

 ある程度撃破するとヴィーレスたちは撤退する。

 だが撤退し始めるとまたネウロイが出てきた。

 

レート「またか!」

 

ソーレスタ「急げ!橋まで出れば他の部隊の援護も受けられるぞ!」

 

 何人かが物陰に隠れて銃撃し時間を稼ぎながら隊は橋を目指して走る。

 すると突如近くで爆発が起きカメンスキが吹き飛ばされる。

 

カメンスキ「ぐ…」

 

リーネ「カメンスキさん!」

 

 リーネはすぐにカメンスキを近くの破壊された乗用車の陰に入れると応急手当てをする。

 

ペリーヌ「リーネさん!」

 

 だが二人の傍にネウロイが近づいてきた。

 ペリーヌが呼びかけるが二人は応急手当で動けない。

 

カメンスキ「うぅ…クソ!早く逃げろ!」

 

リーネ「私たちの勝手で置いていくわけにはいきません!」

 

カメンスキ「だがネウロイがすぐそこに!」

 

リーネ「私はウィッチです」

 

 するとリーネはStG44を構えるとジープの陰から一番近くのネウロイを銃撃し撃破する。

 更にその後ろのネウロイも連続で破壊する。

 

リーネ「ふぅ、大丈夫ですか?」

 

カメンスキ「あ、ああ」

 

リーネ「応急処置をしますね。

    痛いと思いますけど」

 

 リーネはカメンスキの怪我をした足を止血し添え木をする。

 そしてカメンスキを背負うと本隊に合流、橋を目指す。

 

---------

 

指揮官「なんだ?ネウロイだ!戦闘用意!戦闘用意!」

 

 橋の傍の陣地では兵士達が街での騒ぎに気がつき確認する。

 すると大量のネウロイが出てきたことに気がつき急いで戦闘態勢を取る。

 

猟兵A「目標距離500、ファイア!」

 

 陣地に据え付けられたPak40がネウロイを攻撃し数体を撃破する。

 だがネウロイは次々と湧いて出てくる。

 

指揮官「クソ!きりがないぞ!ん?」

 

 その数に指揮官が悪態をつく。

 すると近くの通りから別のものが出てくるのに気がつく。

 

指揮官「あれは…ヴィーレス隊だ!」

 

 それはネウロイから逃げるヴィーレス隊だった。

 

指揮官「ヴィーレス隊を援護しろ!」

 

 すぐに陣地にいた兵士達はヴィーレス隊の援護を開始する。

 陣地に据え付けられた軽歩兵砲や対戦車砲の砲撃は後方のネウロイを次々と吹き飛ばしその間にヴィーレス隊は何とか陣地にたどり着いた。

 

ヴィーレス「はぁはぁはぁ…何とか辿り着いた…

      皆、無事か?」

 

タミク「はい、大尉。ヨギもアントン、コスティア、ソーレスタ、セイナス、ラーディックも無事です」

 

ペリーヌ「レートさんもリーネさんもユリウスも無事よ」

 

レート「大丈夫か?衛生兵!衛生兵!今すぐこいつを野戦病院に!」

 

 陣地に到着するとヴィーレス隊は一息つき全員の無事を確認、リーネはカメンスキを衛生兵に引き継いだ。

 その間に敵の攻撃はどういうわけかやみ始めた。

 

ヴィーレス「終わったのか?」

 

指揮官「分からん、だが今までこんな激しい攻撃はなかったぞ。

    まだ何かがあるかもしれん。

    通信兵、今のうちに南から弾薬と増援を頼む。」

 

通信兵「了解、こちらナルヴァ、タリン、応答せよ」

 

 ヴィーレスは陣地の遮蔽物の陰から外を確認する指揮官と通信兵と話していた。

 指揮官はまだ何かがあると思い司令部に増援を要請する。

 通信兵は引いてきた野戦電話を手に取り司令部に連絡する。

 

司令部『こちら、タリン、ナルヴァどうぞ』

 

通信兵「至急弾薬及び増援を要請する。

    敵に更なる攻撃が開始される可能性大」

 

司令部『了解、増援と補給を送る』

 

通信兵「すぐに増援と補給を送るそうです」

 

指揮官「分かった、そのトラックに負傷者を乗せろ」

 

ヴィーレス「そこに送還予定の人員も乗せて構わないか?」

 

指揮官「構わん」

 

 補給がすぐに来ると知ると指揮官は負傷者とペリーヌ達を輸送してきたトラックに乗せて送り返すと決断した。

 その間戦闘は一時的な小康状態になった。

 

ペリーヌ「また、来るのかしら?」

 

レート「分からん、だが可能性はある」

 

 陣地のバリケードに隠れてながらペリーヌが隣のレートに聞くがレートも来るかどうかわからなかった。

 そのそばでユリウスは二人に聞いた。

 

ユリウス「な、なあ、怖くないのか?」

 

レート「怖くない、といえば嘘になる。

    だが兵士である以上義務は果たすつもりだよ」

 

 レートが答えた。

 するとカメンスキを野戦病院に連れて行ったリーネが戻ってきた。

 

ペリーヌ「リーネさん、カメンスキさんの容体は?」

 

リーネ「足を負傷してるだけなので何とかなるそうです。」

 

ペリーヌ「そう」

 

レート「お、補給が来たみたいだな。」

 

 リーネとペリーヌが話しているとレートが補給のトラックが橋を渡ってきたのに気がついた。

 トラックは急いで陣地に入ると兵士達が弾薬を卸し始めた。

 だが突然赤いビームが飛んでくると数台のトラックを傍にいた兵士ごと吹き飛ばした。

 

指揮官「なんだ!?」

 

ヴィーレス「まさか!?」

 

 すぐに二人は物陰から外を見る。

 そこには今まで交戦してきたものよりも巨大なネウロイがいた。

 

指揮官「デカい…」

 

ヴィーレス「不味いな…」

 

 その巨大さにヴィーレスは咄嗟に野戦電話を掴むと叫んだ。

 

ヴィーレス「こちらナルヴァ!大型陸戦ネウロイ接近!

      火力支援を要請する!戦車から大砲を!」

 

司令部『こちらタリン、火力支援不能。

    視界の悪化により射撃不能』

 

 ヴィーレスはすぐに戦車か大砲の支援を要請したが最初にネウロイが弾薬を満載していたトラックを吹き飛ばしたため視界が悪化し何も見えず橋に展開したヘッツアー隊や対岸の重歩兵砲部隊、重迫撃砲部隊は攻撃不能だった。

 それを聞いてヴィーレスは電話を叩きつける。

 

ヴィーレス「クソ!不味いぞ!このままだと全滅だ!」

 

指揮官「分かってる!全部隊対岸に撤退しろ!急げ!」

 

 指揮官は全面撤退を決定すると部隊を撤退させ始めた。

 兵士達は迫りくる巨大ネウロイに銃撃しながら橋を目指して逃げ始める。

 対戦車砲や動かせない装備はすべて破壊され負傷者は比較的安全な橋の下に運ばれ始めた。

 

ペリーヌ「レートさん!」

 

レート「撤退するぞ!ペリーヌ、リーネ、ユリウス、先に行け。

    援護する」

 

リーネ「分かりました!」

 

 ペリーヌ達も兵士達と共に橋に向かって走り始める。

 だがネウロイの方が動き早く気がつけばネウロイは100メートルほどのところまで来ていた。

 するとレートは放置されたパンツァーシュレックを見つけそれを構えるとネウロイに撃ち込んだ。

 

レート「やった!」

 

ペリーヌ「何やってるんですの!早く逃げますわよ!」

 

レート「分かってる!」

 

 パンツァーシュレックが命中するとネウロイはひるみ動きを止める。

 その間に4人は走るがネウロイは彼らを集中攻撃し始めた。

 

ユリウス「うわぁ!」

 

リーネ「キャ!」

 

レート「こっちだ!」

 

 攻撃が集中し彼らはすぐに傍に放置されたトラックの陰に逃げ込んだ。

 

ユリウス「どうするんだよ!このままだとみんな死んじまうぞ!」

 

レート「分かってる、ペリーヌ、リーネ、ユリウス、先に行け。

    私がここに残って奴の気を惹きつける」

 

 レートは策を3人に伝えた。

 だがその策に驚いた。

 

ユリウス「おい!兄ちゃんどうする気だよ!」

 

リーネ「レートさん死にますよ!」

 

ペリーヌ「正気ですか!」

 

レート「正気だ、このままだと全滅だ。

    誰かが奴の気を惹きつけないと駄目だ。」

 

 レートが説得する。

 それに3人は頷くことしかできなかった。

 

ペリーヌ「分かりましたわ、ならば私も残ります。

     ウィッチ二人なら増援が来るまできっと持ちこたえられますわ」

 

リーネ「え!?」

 

 ペリーヌの言葉にリーネは驚く。

 ペリーヌの口調は今までよりも落ち着いた覚悟を決めた口調だった。

 

ペリーヌ「リーネさん、ユリウス、先に行きなさい、命令よ」

 

リーネ「わ、分かりました…」

 

 ペリーヌの有無を言わせぬ雰囲気にリーネはしぶしぶ従い橋に向かってユリウスを連れた走り始めた。

 残ったペリーヌとレートは銃に弾を装填しながら話す。

 

レート「ペリーヌ、なんで?」

 

ペリーヌ「レートさん、私の目の黒いうちは誰も死なせる気はないわよ。

     その誰もの中にあなたも入ってるの、いいわね?」

 

レート「分かった、じゃあ行くぞ!」

 

 装填し終わると二人はトラックの陰から飛び出しネウロイを銃撃しながら動き回る。

 ネウロイは二人を攻撃するが小さい的である二人に中々当たらなかった。

 ある程度ネウロイを撹乱すると別の横転したトラックの陰に二人は逃げ込んだ。

 

レート「ペリーヌ、弾はいくら残ってる?」

 

ペリーヌ「あと弾倉二つ分。れーとさんは?」

 

レート「これで最後だ。

    ペリーヌ、そろそろころあいかな?」

 

 弾は二人共殆ど残っていなかった。

 そのため二人は橋に向かうことを決断した。

 

ペリーヌ「ええ、1、2の3で行きますわよ。

     1、2、3!」

 

 二人はトラックの陰から飛び出すと全速力で橋に向かって走り始めた。

 二人は後ろも見ずに一心不乱に走る。

 ネウロイも二人を攻撃する。

 そして不幸にも一発がレートのすぐそばで炸裂しレートは吹き飛ばされた。

 

レート「っぐ!」

 

ペリーヌ「レートさん!」

 

 吹き飛ばされたレートはそばに放置されたBMWR75オートバイの傍に叩きつけられた。

 ペリーヌはすぐにレートに駆け寄ろうとする。

 するとレートが痛みをこらえながら叫んだ。

 

レート「ペリーヌ!先に行け!早く!私は置いていけ!」

 

ペリーヌ「レートさん!そんな!」

 

レート「早く行け!早く!」

 

 レートの必死の叫びにペリーヌは後ろ髪を引かれながらも走って逃げる。

 ペリーヌが逃げるとレートは地面から立ち上がると傍のオートバイにもたれかかる。

 レートは痛みを感じる腹部に手を当てると血が出ているのに気がついた。

 

レート「ふ…」

 

 レートはそれを見て笑うとホルスターからウェブリーリボルバーを取り出し構える。

 そしてネウロイを撃ち始めた。

 だがネウロイに拳銃はただの蟷螂の斧であった。

 一発目、命中せず。

 

 二発目、命中するも弾かれる。

 

 三発目、当たった瞬間、突如ネウロイが爆発した。

 

レート「え…?」

 

 レートが力なく首を向けるとそこには煙の向こうからヘッツアー、Ⅳ号戦車、ブルムベアが歩兵と共にやってきた。

 

戦車隊指揮官「目標前方のネウロイ、ファイア!」

 

 戦車隊の指揮の元次々と砲撃はネウロイに命中しついに撃破した。

 その光景をレートは虚ろな目で見るだけだった。

 するとレートに誰かが近づいてきた。

 

ペリーヌ「レートさん!」

 

レート「ペリーヌ…何が…」

 

ペリーヌ「援軍ですわよ。

     レートさん、すぐに傷の手当てをしますわ」

 

 ペリーヌはレートに駆け寄ると傷の手当てを始めた。

 するとレートは血の気が薄くなり始めた手をペリーヌの頬に添えた。

 

レート「神よ、感謝します…

    臨終に際し…孤独でない事…そして…このキリストの如く慈愛に満ち…サモトラケのニケのように美しい天使を遣わしてくださった事を…!」

 

ペリーヌ「レートさん、何を言ってますの!

     しっかりしてください!」

 

レート「ペリーヌ…最期に…天使の口づけを…」

 

 そう言うとレートは意識を失った。

 

ペリーヌ「レートさん?レートさん!レートさん!」

 

 ペリーヌは泣きながらレートを揺さぶった。

 だが反応はなかった。

 

ペリーヌ「レートさん!そんな…いえ、まだやれますわよ…」

 

 するとペリーヌは何か名案を思い付いたようだった。

 

 

---------

 

 数日後、ペリーヌの屋敷の一室に誰かが包帯を巻かれて寝かされていた。

 

「ん…ここは…」

 

ペリーヌ「気がついたようね、レートさん」

 

レート「え?ペリーヌ?じゃあここは…」

 

ペリーヌ「パ・ド・カレー、ですわよ。

     全く、あなたの固有魔法がまさかの超自己回復と治癒魔法だったからいいものを」

 

 寝かされていたのは包帯を巻かれたレートだった。

 レートは意識を失った後ペリーヌに魔力を流され無理矢理使い魔を出して肉体保護かけただけでなくそもそもの固有魔法が超自己回復と治癒魔法という珍しいものであったため何とか一命をとりとめたのだ。

 

レート「そうか…助かったのか…って痛てててて」

 

ペリーヌ「分かってます!?また怪我したのですよ!

     それも今回は瀕死の!

     もう無茶はしないでください!」

 

 ペリーヌはレートの頬をつねりながら説教する。

 

レート「分かったよ」

 

ペリーヌ「分かったならいいですわよ、私はやることがありますので…」

 

 レートが反省した態度を見せる。

 すると次の瞬間、レートの口がふさがった。

 ペリーヌがキスしたのだ。

 

ペリーヌ「早く元気になってください、“私の騎士様”」

 

 ペリーヌが笑顔で言うと病室を出て行った。




や―――――――と終わった―――――――!
長かった…(ほぼ模型にかまけたのが原因)


これで劇場版に入れる(劇場版は劇場版で相当ヤバい)
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