WWⅡウィッチーズ   作:ロンメルマムート

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劇場版最終回
主人公、ストーリークソ食らえ、戦争とはこうだ。
砲兵火力によって叩き潰すというソ連軍式。
めんどくさかった。


第12話:決戦

宮藤「静夏ちゃん、大丈夫?」

 

フランク「宮藤、今は一人にしてやれ」

 

 残敵掃討が終わりサン・ヴィトに改めて出発したが服部は精神的なショックから運転できる状態ではなく代わりにフランクが運転していた。

 服部は助手席に座り俯いていた。

 心配して宮藤が声をかけるがフランクの言葉から何かを察した。

 

フランク「From the halls of Montezuma~♪

     To the shores of Tripoli~♪」

 

宮藤「フランクさん、何歌ってるんですか?」

 

 ふと宮藤はフランクが鼻歌を歌っているのに気がついた。

 

フランク「ああ、海兵隊賛歌。

     我らが海兵隊の神聖なる軍歌だよ」

 

宮藤「そうなんですか。」

 

 宮藤はそれだけ聞くと深く追求しなかった。

 

 

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 それから数時間後、すっかり日が落ちた頃に一行はサン・ヴィトに到着した。

 サン・ヴィトの外周には有刺鉄線が置かれそのすぐ後ろには連結された複雑な塹壕陣地があり、その合間を縫うように道路が通されていた。

 塹壕地帯を抜けると今度は隠蔽された対戦車砲陣地とダックインした戦車が置かれそこを通り過ぎると今度はフェンスと有刺鉄線で囲まれた市街が見えてきた。

 ゲートの手前で憲兵に誰何され大尉が答えるとゲートが開き中に通された。

 中には司令部、病院、臨時飛行場、物資集積所が設置されていた。

 隊列が中に入り元は広場だったらしき教会の前で停車した。

 すると教会の中から数人の将軍とその幕僚たちが出てきた。

 

大尉「総員整列!閣下に敬礼!」

 

 それを見ると大尉は驚いて将兵を整列され敬礼する。

 

デッカー「うむ」

 

 将軍たち、即ちデッカーとブルクハウス、フライターク、へリング、クルツィヴァネク、モンテトン、ゲールケ、ホッペ、ヴィットマン、ヴィリングたち指揮官たちであった。

 彼らは答礼すると宮藤たちの所にやってきた。

 

デッカー「君らが例のウィッチか?」

 

フランク「多分そうだと思う。」

 

デッカー「ようこそ、サン・ヴィトへ。

     歓迎しよう、サン・ヴィト防衛部隊指揮官デッカーだ。」

 

 そう言うとデッカーはフランクに右手を差し出すとフランクと握手する。

 続いてデッカーはフランクの左に並ぶ宮藤、服部とも握手する。

 

デッカー「ここまで来るのに苦労したろう?

     見ればわかる」

 

フランク「はい、ゲリラの襲撃を…」

 

デッカー「そうか。

     君たちはまだ子供だから、辛かっただろう、ゆっくりしたまえ」

 

 デッカーは憔悴した様子の服部と宮藤を見るとそれだけ声をかけると立ち去った。

 その後彼らは充てられた兵舎に案内された。

 充てられた彼らの部屋は最低限のベッドと電話程度しかないものであった。

 部屋に入り各自荷物を置くと服部がフランクに聞いた。

 

服部「サレンバーガー大尉、一つ聞いてもいいですか?」

 

フランク「なんだ?」

 

服部「なぜ、大尉は人を殺しても平気なんですか?」

 

 フランクに服部が聞くとフランクは大きくため息をつき、おもむろに煙草を取り出して火をつけ一服すると答えた。

 

フランク「平気じゃない。

     人を殺して平気な人間っていうのは異常者だ、精神異常者か殺人鬼のどちらかにすぎない。

     そして俺は海兵隊員だが狂っているわけでもジャック・ザ・リッパーのような奴でもない常人、いや少なくとも躊躇なく人を殺している時点で相当狂っているんだろうがそれでも狂ってはいないよ。

     言っておくが俺はあんたらよりも人を殺してるぞ?パシフィックウォーではジャップの列車をいくつも破壊した、多分その中には民間人もいただろう、コリアンウォーだとコミーの列車を潰してる。

     全て戦争という名の下に行われる大量殺人でしかない。

     死んだら100%地獄行きのはずなんだろうが、どうやら現世が一番の地獄ってのは正しいらしいな」

 

 フランクは自嘲気味に語った。

 

フランク「服部の反応は正しい、そして正常だ。

     それだけは言える。じゃあおやすみ、最前線だと寝る事と飯が一番の娯楽だ」

 

 フランクはそれだけ言うと眠りについた。

 

 

---------

 

 

 翌朝、サン・ヴィトでは宮藤が起きると兵舎の外で伸びをしていた。

 

宮藤「うーん、気持ちいい…」

 

 真夏でありながら標高が高く針葉樹林が生い茂るアルデンヌ地方は一種の避暑地であった。

 そのため戦闘さえなければこの地域は非常に快適であった。

 ましてや真夏の早朝の澄み切った空気は癒しであった。

 すると後ろから人影が近づくのに宮藤が気がついた、振り返ると服部がいた。

 

宮藤「静夏ちゃん…」

 

服部「少尉、朝食が出来たようです」

 

宮藤「うん、今行くね」

 

 服部の口調はまだ昨日の事を引きずっているのか暗かった。

 宮藤はそれに気がつきながらも精一杯いつもの口調で返した。

 二人は朝食を取ろうと向かうがそこにあったのは食堂ではなくフィールドキッチンが積まれたキッチンカーとパンが山積みにされたテーブルと飯盒とコップを持って列に並ぶ兵士達だった。

 

輜重兵A「並んで並んで!列から抜けた奴と割り込んだ奴は最後尾に行け!」

 

輜重兵B「全員分は多分あるから安心しろ!お代わりはないがな!」

 

 兵士達に輜重兵たちが怒鳴る。

 するとフランクが飯盒を持ってやってきた。

 

フランク「二人共、飯盒持って並べ。

     いつ来るか分からねえんだ、早めに食おう」

 

宮藤「はい」

 

服部「…はい」

 

 二人は返事するが服部の口調はまだ暗かった。

 フランクもそれに気がつき飯盒を取りに行こうとする服部に声をかけた。

 

フランク「服部」

 

 声をかけられた服部は振り返った。

 

フランク「ちゃんと飯は食えよ。自分を大切にしろ。

     上官命令だ」

 

服部「はい」

 

 フランクの意を汲んだのか服部は少し笑顔になると飯盒を取りに行った。

 しばらくして二人が戻ってくると3人は朝食の列に並んだ。

 列がどんどん進み自分達の番になるとコップに代用コーヒーが、飯盒にグヤーシュが、蓋の方にはえんどう豆のベーコン添えが入れられライ麦パンの塊がマーガリンが渡された。

 3人は適当なところに座って朝食を食べ始めた。

 

服部「これ、なんでしょうか?」

 

 すると服部が料理について聞いてきた。

 

フランク「多分ライ麦パンとえんどう豆とベーコンの炒め物、シチュー、これ多分代用コーヒー。」

 

宮藤「シチューみたいなのはグヤーシュ、カールスラントとかオストマルクで食べれてるシチューだよ」

 

 フランクと宮藤が朝食を説明した。

 3人はそれから食べ始め特に喋ることもなく朝食を終えた。

 

フランク「ふう、食った食った。」

 

宮藤「美味しかったね、静夏ちゃん」

 

服部「はい…」

 

 朝食を終え、フランクが一服していると突如サイレンが鳴り響いた。

 

フランク「ん!?」

 

宮藤「まさか!」

 

『総員戦闘配置!グリッドジャック14、アンクル17にてネウロイを多数発見!こちらに向け接近中!

 これは演習にあらず!繰り返すこれは演習にあらず!』

 

 それはネウロイを発見したという報告であった。

 それを聞いた瞬間、兵士達は持っている物を放り出すと武器と装備を取りに行った。

 

宮藤「静夏ちゃん!」

 

服部「は、はい!」

 

 宮藤たちも立ち上がると走ってストライカーユニットの所に向かった。

 

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デッカー「こんな朝っぱらから、なんだ?」

 

参謀「は、アリアンスの近くでネウロイが多数出現、観測班は現在一時退避中です。」

 

デッカー「ついに来たか、上に急いで報告しろ。

     FACはどうした!」

 

 司令部ではネウロイの出現という事態に対して訓練の通り行動していた。

 ネウロイが出現したのはサン・ヴィトの南、ワーテルローの戦いのナポレオンの本営にちなみアリアンスと命名された地点の近くからだった。

 このアリアンスこそが地下に潜む巨大ネウロイの所在地であった。

 

デッカー「戦闘準備!砲兵部隊は砲撃用意!

     急げ!」

 

参謀「FAC、ウィッチを緊急出撃。

   上空待機させろ!」

 

FAC『了解、ウィッチ部隊はスクランブル。

   高度1万フィートで上空待機』

 

 デッカーは戦闘準備を命じ、そしてウィッチを離陸させた。

 

---------

 

FAC『ウィッチ部隊はスクランブル。

   高度1万フィートで上空待機』

 

宮藤「了解」

 

服部「了解」

 

 宮藤たちはユニットを履くと無線から聞こえるサン・ヴィトのFAC、前線航空管制官の指示を受け離陸、上昇、サン・ヴィト上空で待機した。

 しばらくすると木々が揺れ鳥が飛び立ち、無機質な金属音が聞こえ始める。

 そちらを見ていると二人は木々の梢を掠めるように何かが飛んでくるのが見えた。

 

宮藤「ネウロイ!」

 

 それは古臭い黒色火薬時代の二連式ピストルの銃身に短い主翼をつけたようなネウロイだった。

 すぐに対空砲火が始まり一部が撃墜されたり損傷を受け始めた。

 それと同時に無線も不明瞭になり始めた。

 

宮藤「行くよ!静夏ちゃん!」

 

服部「は、はい!」

 

 宮藤と服部も動き出しネウロイに向け突撃する。

 本格的な戦闘、後にネウロイの最後の大博打と言われる大攻勢の始まりであった。

 

 

---------

 

 その頃、西部戦線最前線、コブレンツ近郊、ライン川沿岸地域。

 ライン川を最前線とする西部戦線中部では縦深陣地が作られネウロイに相対していた。

 その陣地の中で第20山岳軍所属の第52歩兵師団第152歩兵連隊第Ⅱ大隊第3中隊第2小隊が兵士達が双眼鏡を覗いていた。

 

兵士A「今日も異常はないなl

 

兵士B「ああ、たく上はいったい何に怯えてるんだか?

    連中全然動かねえぞ」

 

兵士A「だな、何が襲ってくる可能性が高いだ、動いてすらいねえよ」

 

 兵士達は数日前から出された警戒警報をネタにしていた。

 するとふと視界の片隅に何かが動いた。

 

兵士A「なんだ?今さっき何か動いたような…」

 

 兵士が双眼鏡を覗くとその正体が分かった。

 

兵士A「ま、不味いぞ!こちら第3中隊第2小隊!敵ネウロイ接近!数1!いやそれ以上来る可能性あり!」

 

通信手『了解』

 

 兵士達の上方は即座に師団司令部に伝えられた。

 

通信手「師団長、ゲオルグ13とアドラー35からネウロイ接近の報告あり。

    その他多数の陣地よりネウロイと思しき物体の接近、又はネウロイの活動を報告して来ています。」

 

ギルザ「分かった、とうとう動いて来やがったか。

    無線通信の状況は?」

 

通信参謀「は、先程より正規の周波数を中心に通信妨害が発生中です。

     現在影響の少ない予備周波数に切り替え中です。」

 

ギルザ「各部隊間の連絡は電話線だから無線妨害とは無縁だ。

    参謀、他の地域はどうなってる?」

 

参謀「どうも同じようなのを第55装甲師団と第18空挺師団が確認してます。

   今、航空偵察部隊に情報を問い合わせてます」

 

ギルザ「大攻勢の可能性があるな。

    砲兵部隊に下令、全火力で以て敵に痛撃を与えよ、前線部隊は撤退準備。

    司令部に連絡、我敵の攻勢の開始を確認、これよりワーテルローを開始する。」

 

 師団長のギルザは状況を整理すると作戦開始を命じた。

 ギルザの命令により師団砲兵部隊は即座に行動を開始した。

 

砲兵指揮官「距離8キロ!目標方位095!ファイア!」

 

 砲兵部隊はライン川の向こう岸にいるネウロイに対して砲撃を開始した。

 第52歩兵師団は本来の師団固有の砲兵連隊に更に増強として2個重砲大隊と1個独立砲兵大隊、更に2個ネーベルヴェルファー大隊を有し、その強大な砲兵火力はライン川を越えて向こう岸がから接近中のネウロイを破壊した。

 

---------

 

 ランス、連合軍総司令部では寝起きを叩き起こされたのか寝癖がついたままのマロリーが徹夜したのか疲労困憊気味の参謀たちと共に地図を眺めていた。

 

マロリー「連中ついに来たか」

 

参謀「は、既にアルデンヌ地方前面を中心に敵の攻勢を確認。

   殆ど予想通りです、想定されていた敵の勢力もほぼ同じ。

   むしろ想定よりは状況はマシです」

 

「通信回線は予想通り無線妨害で潰されたが予備回線に切り替えてる。

 それもいつまでもつかは知らんが」

 

 参謀たちに紛れて煙草を指で挟みながら西方総軍通信部長エーリッヒ・フェルギーベル通信中将が無線の状況を伝える。

 

フェルギーベル「それより不味いのが昨日の夜、ランスとセダンとディジョンの電話交換所を襲撃された。

        セダンとディジョンは無事だったがランスがやられた、幸い軍用回線は無事だが予備の民間回線が使用不能、復旧には12時間かかる見込みだ。

        上はどうだ?」

 

 この前夜、セダンとディジョン、そしてランスの電話交換所がゲリラの襲撃を受けていた。

 セダンとディジョンは損害はなかったがランスは被害を受け民間回線を破壊されていた。

 

マロリー「ああ、既に我々の作戦の通り動き始めてる。

     サン・ヴィトは?」

 

参謀「サン・ヴィトからはまだ…」

 

 参謀がサン・ヴィトの状況を説明した直後、別の参謀がメモ書きを持って来た。

 

参謀「これ本当か?訂正、先程サン・ヴィトから報告がありました。

   敵の攻勢を確認、第一波迎撃中、現在の損害微小、弾薬消費量5%、現状で安定しつつあるも航空支援を要請、です」

 

マロリー「サン・トロンを出せ、サン・ヴィトに下令、3時間以内に潰せ」

 

参謀「は」

 

 

---------

 

 その頃、サン・ヴィトでは上空を二人のウィッチが援護し、地上では南から来るネウロイを迎撃していた。

 その下のある塹壕ではフランクと数人の兵士達がいた。

 

兵士A「逃げるのはネウロイだ!逃げないのはよく訓練されたネウロイだ!

    フーハハハハハハ!全く戦争は地獄だぜ!」

 

フランク「全くそうだぜ!まあ今の所は俺達歩兵は必要ねえけどな!」

 

兵士B「ネウロイ相手ならゲリラとやるより楽だぜ、何せ連中おつむがねえんだからな!」

 

兵士C「外見ろよ!七面鳥撃ってるみたいだぜ、射撃場の的だぜ」

 

 彼らは頭上を飛び越える砲兵の砲撃やロケット弾を後目に暢気にしていた。

 というのもネウロイ相手だと歩兵よりも砲兵や戦車兵の方が出番が多く歩兵はあくまで接近したときに叩き潰すのと砲兵と戦車の援護、側面攻撃などが中心だった。

 だが歩無し将棋は負け将棋というように彼らの存在無くしては勝利など得られるはずもなかった。

 一方、外の森林とその合間の平野では砲兵たちの砲撃によりネウロイが次々と吹き飛ばされていた。

 ネウロイは黒と赤でなおかつ直線的で大きい、そのため森林地帯でありながら非常に目立ってしまい殆ど一方的に撃たれ七面鳥撃ちの状態となっていた。

 上空では宮藤と服部が地上の対空砲火の援護を受けて次々とネウロイを撃破していっていた。

 サン・ヴィトに配属された対空火力は非常に強力で尚且つ新型のVT信管が大量に供与されていたため空ではマリアナ沖海戦の再来が起きていた。

 総じて戦況はネウロイの負の側面が全て出てしまいよく訓練され、尚且つ偽装された連合軍になすすべなく壊滅しつつあった。

 

参謀A「報告!ランスより、サン・トロンを援護に向かわせる、とのことです。」

 

デッカー「だろうな」

 

 司令部の状況はやや落ち着いていた。

 すると慌てた様子の参謀が報告を持って来た。

 

参謀B「報告!監視班より敵の本丸が動き始めました!

    地中よりUボートのようなものが現れた模様、現在小型ネウロイを放出中、だそうです。」

 

デッカー「何!砲兵部隊に下令!即座に全火力を本丸に移せ、敵が来る前に叩き潰すぞ!」

 

「「は!」」

 

 サン・ヴィトの南にあった敵のネウロイが動き始めた、そして小型ネウロイを大量に放出し始めたという報告を一旦退避したものの未だ近くの森林で監視していた観測班が報告してきた。

 それらが来る前に何としても叩き潰す必要が出てきた。

 デッカーは砲兵部隊の全火力を以て叩き潰す事とした。

 

砲兵指揮官「目標変更、目標アリアンス、弾種、魔導徹甲、急げ!」

 

 連絡を受けた砲兵部隊は急いで準備を始めた。

 

砲兵A「アパム!早く弾持って来い!」

 

砲兵B「照準完了!いつでもどうぞ!」

 

砲兵C「装薬装填!尾栓閉鎖確認!」

 

 砲列は突然の目標変更に大慌てであったが訓練の通り行動していた。

 そして全門の砲撃準備が完了すると砲兵指揮官に準備完了が伝えられた。

 

砲兵D「全門砲撃準備完了」

 

砲兵指揮官「了解、撃て!」

 

 指揮官の号令と共にサン・ヴィトに配備された多数の重砲の砲撃はネウロイめがけて飛んでいった。

 その十数秒後、サン・ヴィトの近くの丘陵に突如現れたUボートのようなネウロイの周辺に多数の砲弾が着弾し土煙が辺りを覆った。

 

観測兵「弾着、確認、修正右2度修正、手前に100」

 

 観測兵が着弾観測を行う。

 修正指示を受けるとすぐに第二射が飛んできた。

 第二射はネウロイを直撃、半壊させる。

 

観測兵「目標命中!効力射!効力射!」

 

 さらに続けて数連射行われネウロイ周辺は土煙に覆われた。

 そしてしばらくして煙が晴れるとそこには6割が崩壊してボロボロになったネウロイがあった。

 そこへダメ押しとなる最後の砲撃が飛んできた、砲撃はネウロイを破壊、コアを破壊した。

 

---------

 

ハイデマリー「ネウロイの消滅を確認しました。」

 

ハインツ「は?こっちはまだサン・ヴィトについてないぞ?」

 

 その頃サン・ヴィトの北をハインツたち元501が飛んでいた。

 だがすでに地上のネウロイは全て片付けられ、残っているのは上空に僅かなネウロイだけであった。

 

ミーナ「とりあえず宮藤さんたちと合流しましょう」

 

ハインツ「それがいい。行くぞ!」

 

 ミーナ達はサン・ヴィトへと急いだ。

 

---------

 

 

服部「お、終わった…」

 

 その頃宮藤たちは突然のあっけない戦闘の終了に驚いていた。

 だがまだ僅かにネウロイが残っていたがそれらも次々と対空砲火の餌食となっていった。

 二人もゆっくりする暇もなく残党のネウロイを攻撃、撃破していると突然別方向から銃声が響き目の前のネウロイが破壊された。

 

ノヴァク「騎兵隊、只今参上、と言いたいところだがインディアンも強盗も既に9割処理済みか。」

 

バルクホルン「仕事がないのはいい事だ、違うか?アレックス」

 

ノヴァク「そうだなトゥルーデ、さっさと終わらせて結婚式の段取りを考えるか。

     親父が早くやれと五月蠅い」

 

宮藤「ノヴァクさん!バルクホルンさん!」

 

 宮藤が銃声がした方を振り向くとそこにはノヴァクとバルクホルンがいた。

 その後ろには元501のペリーヌとリーネと坂本以外の全員がいた。

 

ハインツ「よう、宮藤。

     助けに来たぜ、と言いたかったが陸の連中が優秀すぎたな。」

 

ミラー「その分早く帰れますよ、少佐」

 

 すると無線妨害が治まり無線から音声が聞こえてきた。

 

FAC『こちらサン・ヴィトFAC、ライン川国境の攻勢が停止、トリニティ作戦発動。

   繰り返すトリニティ作戦発動』

 

ハインツ「マジか、中佐…」

 

ミーナ「ええ…」

 

 無線を聞くとハインツはタバコを取り出し火をつけ一服するとウィッチ達に叫んだ。

 

ハインツ「お前ら!エルベ川に一番乗りする心の準備はいいか?」

 

 続いてミーナが言う。

 

ミーナ「新たな戦局の変化に対し、我々のなすべき事はただ一つ!

    ここに501統合戦闘航空団ストライクウィッチーズを再結成します!」

 

「「了解!!」」

 

 

 

---------

 

 

 その数日後の夜、ボックとマロリーは電話で会話していた。

 

マロリー「ボック、501を再結成させて良かったのか?」

 

ボック『501は必要な“駒”だ。

    東には4つ、502、503、505、507のJFWがある。

    だが我々の駒は3つしかない。

    連中と協定を結んでも所詮は一時的な妥協に過ぎん。

    裏では互いに今も動いている、連中と対等である必要があるのだよ。』

 

マロリー「それに、彼ら506だけでは西部戦線は頼りないと?」

 

ボック『そうだとも。君だって覚えてるだろ?

    バスティーユ作戦の騒動を、あの506がこのガリアの内乱の起爆剤の一つだって事を。

    彼らはジョーカーだ、既にあのカードはこのゲームを何回もひっくり返した。

    あのカードは我々の手札でなければならない、そうならなければ、このゲームの敗者は我々だ。』

 

マロリー「違いない」

 

ボック『だからこそ、506はこの国に括り付けて置かないといけないのだよ。

    連中がこの世から消え去るまでね』

 

 二人の会話はこの国を舞台としたゲームにおける501と506の役割を語っていた。

 ウィッチ達の価値はもはや戦闘にはなく、政治にあった。

 




少数の精鋭に頼り切る戦略はクソ!
真の戦争とは物量で殴り潰すか物量を知恵で潰すかのどっち!
制空権は勝敗を左右する重要な要素だが必ずしも決定打にはならない!
防衛戦だと制空権なくても勝てる!
ウィッチに頼るなんてクソ!砲兵こそが陸戦の真の支配者!
ネウロイは雑魚!デカいほど雑魚!
が合わさった結果「ネウロイは砲兵が潰す。主人公?知らん」です

(解説)
・エーリッヒ・フェルギーベル
史実OKW通信責任者、陸軍通信連絡局長。
7月20日事件に関与し44年に逮捕、処刑された。
現在西方総軍通信部長として通信部門の総責任者。

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