これまた糖分あり。というか多分しばらく糖分あるかも。
朝、ハインツとミラーは起きるといつも顔を洗い、髭を剃り、歯磨きして、昨日の内にアイロン掛けした軍服を着て、勲章類を付けた後、朝食に向かう。
ノヴァクも大体同じだがさらにそこに朝のお祈りも加わる。
この日は新入りの自己紹介のため基地の部屋に集まっていた。
ハインツとミラーはなぜかコーヒーと目玉焼きを乗せたトーストも持ってきて食いながら話を聞こうとしていた。
ノヴァク「お前ら…朝食はほかのとこで食えよ…」
ハインツ「仕方ねえだろ。昨日夜遅くまで書類と戦争したせいで寝たの2時だったんだからさ。
大体どこぞ少佐が全く書類を処理しないししたところでミスばっかだから苦労するんだよ。」
ミラー「僕の場合、昨日の夜遅くまで整備士とユニットの修理の打ち合わせしてましたから。」
ハインツ「ああ、ユニットどの位で直るんだ?」
ミラー「最低1か月はかかるみたいです。」
ノヴァク「それは御愁傷様。」
ノヴァクとハインツ、ミラーが朝食食べながら話しているとドアが開き、ミーナ中佐が宮藤とかいう新入りを連れて入ってきた。
そして壇上に上がると手を叩いた。
ミーナ「はい、皆さん注目。改めて今日から皆さんの仲間になる新人を紹介します。
坂本少佐が扶桑皇国から連れてきてくれた、宮藤芳佳さんです。」
宮藤「宮藤芳佳です、皆さんよろしくお願いします。」
そういうと宮藤がお辞儀する。
ミーナ「階級は軍曹になるので、同じ階級のリーネさんが面倒を見てあげてね。」
リーネ「は、はい…」
ミラー「中佐。僕今暇なんでリーネの手伝いしましょうか?」
リーネが自信なさげに答えるとミラーがリーネの手伝いに立候補した。
ミーナ「ええいいわよ。
じゃあ宮藤さん、必要な書類、衣類一式、階級章、認識票なんかはここにあるから。」
ミラーが手伝うことを許可して宮藤に壇の上にあるものを見せるが、木箱の上に置かれたある物を見ると顔色を変えた。
宮藤「あの…」
ミーナ「はい?」
宮藤「これはいりません…」
そういうと拳銃、ルガーPPKをミーナ中佐に手渡した。
ハインツ「PPKがダメならP08とかP38、ハイパワーとかもあるぞ。」
ハインツがPPKの威力が弱い事、PPKの弾は38.ACP、パラべラムと比べると一回り威力が弱かった。
ハインツもミラーもノヴァクも一応持っているが主に護身用に使っていて戦闘時には前から持っていたルガーやハイパワーを使っていた。
その事を気にしていると思い他の銃も選べることを言うが。
宮藤「威力とかそういうのじゃなくて使いませんから…」
坂本「あっはははは、おかしなやつだな」
坂本少佐がそう言って笑うが、
ペリーヌ「何よきれいごと言って。ねぇどう思う?」
ルッキーニ「んぁ?」
その態度が気に障ったのかペリーヌが後ろで寝ていたルッキーニに聞くが居眠りしてたようで特に反応しなかった。
ルッキーニの態度にペリーヌはさらに癇癪を起して
ペリーヌ「なによなによ!」
立ち上がると部屋から出て行こうとした。だが
ハインツ「おーいペリーヌ、話は全く終わってねえぞ。
あと出ていくならトーストの皿食堂に持ってってくれる?」
ミラー「あ、あと僕のも。コーヒー飲み終わったんでそれも持ってってください。」
出て行こうとしたペリーヌにルッキーニの後ろで飯食いながら話を聞いていたハインツとミラーが部屋から出ていくついでに皿を持っていくようお願いした。
するといったん戻って二人の皿を持つとそのまま出て行った。
ハインツ「以外だな。キレてそのままアッパー来るかと思ったら素直に持って行くなんて。」
ノヴァク「まずここで飯食ってることからどうにかしろよ。」
ミーナ「あらあら、仕方ないわね……個別の紹介は改めてしましょう。では、解散。」
ミーナ中佐が表情を引き締めて言うと全員が起立、それを見たミーナ中佐は部屋を出て行った。
新人に自己紹介しようとハインツとミラー、ノヴァクが椅子から立ち上がった時、
宮藤「ひゃあ!」
シャーリー「どうだ、ルッキーニ。」
ルッキーニが宮藤の胸をもんでいた。
ハインツ「で、どんな感じだルッキーニ。デカい?大きくなる?」
後ろにいたハインツが聞くが
ルッキーニ「残念賞…」
ルッキーニがそういうとリーネの方を見て
ルッキーニ「リーネは大きかった。」
リーネ「うう…」
そういってリーネは恥ずかしがった。それを見てミラーが
ミラー「一体いつ揉んだんですか?シャーリーさん後でルッキーニ貸してください。」
シャーリー「いいけど…なにする気だ?」
ミラー「教育的指導ですよ。」
何やら黒いオーラを出していた。この後ルッキーニは別の部屋でミラーの親譲りの懇々とした反論の余地のない説教が行われた。
シャーリー「私はシャーロット・E・イェーガー。リベリオン出身で階級は中尉だ。シャーリーって呼んで。」
宮藤「はい。」
シャーリーはそういうと宮藤と握手するがどうやらシャーリーが強めに握ったようで宮藤が痛そうにする。
シャーリー「ははははは、食べないと大きくなれないぞ!」
シャーリーがそういうと胸を張って宮藤がそれを見て驚いたようだった。
ルッキーニは隣でやたら黒いオーラを出しながら見てるミラーから隠れるようにシャーリーの胸に抱き着いた。
すると今度は
エイラ「エイラ・イルマタル・ユーティライネン、スオムス空軍少尉。
こっちはサーニャ・V・リトヴャク、オラーシャ陸軍中尉。」
エイラが立ったまま器用に寝ているサーニャを支えながら自己紹介する。
ルッキーニ「私はフランチェスカ・ルッキーニ、ロマーニャ空軍少尉!」
さらにルッキーニが改めて自己紹介する。
ハインツ「で、俺がハインツ・ヴァレンシュタイン少佐。こう見えて基地のナンバー3だ。」
ノヴァク「アレクサンデル・ノヴァク。階級は中尉。これから宜しく。
あとこいつこう見えて女好きの博打好きだから気を付けろ。
俺も財布の中身全部持ってかれた事がある。」
ハインツとノヴァクが注意も兼ねて自己紹介する。
ミラー「で、最後になりましたがアドルフ・ミラーです。階級は少尉。
今ユニットが破損して飛べないですけど訓練などで一緒になると思います。」
宮藤「よ、よろしくお願いします。」
最後にミラーが自己紹介して、宮藤が律儀にお辞儀した。
坂本「よし、自己紹介はそこまで。各自任務につけ。
リーネと宮藤は午後から訓練だ。リーネ、ミラー、宮藤に基地を案内してくれ。」
リーネ「りょ、了解。」
ミラー「了解しました。」
坂本少佐が自己紹介を終わらせリーネとミラーに指示する。それにミラーとリーネは返事するがリーネの自信なさげな態度にミラーは内心不安を感じていた。
元々ミラーは、リーネの不調の原因が自信のなさだと思い、訓練などで積極的に褒めたり相談に乗っていたため宮藤が来る前はかなり練度が上がってリーネに自信を待たせるぐらいにはしていたが、宮藤が訓練もなく実戦でユニットを飛ばしたせいでその自信を完全に失ってしまっていた。
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その日の夜、ミラーはなぜか鼻に包帯巻いたハインツと二人で飲んでいた。
ミラー「少佐、どうやったらリーネを励ませますかね?」
ハインツ「珍しくそっちから飲もうかって言ってきて心配してくれてると思ったらオメエの悩み相談かよ。」
この日の昼間、宮藤の案内や宮藤との訓練でやたらとネガティヴなことを言うリーネをどうにかしようとしたミラーだが、逆にリーネが落ち込み悩んでいた。
ハインツは昼間宮藤の訓練を見ていたミーナ中佐に報告しに行こうとしたら迷走した宮藤が後ろから突っ込んで来たので咄嗟に走って逃げようとしたら宮藤がロックオンしたかのように追っかけてきて最終的に衝突。やたら鼻が痛いので医務室行くと鼻骨骨折と診断されていた。
ミラー「別に少佐はイワンに捕まってシベリアに行っても生きて帰って来るような人間ですよね。」
ハインツ「もう2年ぐらい一緒にいるけどお前の中の俺は一体どう言う人間なんだよ。」
ミラー「知りませんよ。それよりリーネどうやったら励ませますかね?」
ハインツ「なんだよさっきからリーネリーネ、お前絶対リーネのこと好きだろ。」
ミラー「ええそうですよ!僕はリーネのことが1人の女性として好きですよ!
全く女性にモテない少佐に言われなくても分かってますよ!」
酒が入ってたせいで普段なら言わないであろうことをミラーは言ってしまっていた。
そしてこの叫びを、
宮藤「な、なんかすごいこと聞いちゃった気がする…」
昼間怪我したハインツを気遣ってミラーとハインツが飲んでいたハインツの部屋の前にいた宮藤が聞いていた。
話の都合上ハインツは宮藤の犠牲になった…