あと1期の人間はほぼ出ません。
特攻機を迎撃するシーンがあります。気をつけてください。
題名は007は二度死ぬのオマージュです
プロローグ1:戦闘機乗りは二度死ぬ
「全ての人間は己の内に猛獣を潜めている」
ーーフリードリヒ2世
「日本航空部隊の実力に対して何の疑問もなかった。
オルモック湾での特攻による戦果が日本航空部隊の実力に対する疑問を残らず拭い去った」
ーーダニエル・バーベイ少将
「我が海軍が被った損害は、大戦中のどの海戦よりもはるかに大きかった
(中略)
この損害は主に日本の航空攻撃とくに特攻攻撃によるものであった。」
ーーチェスター・ニミッツ元帥
それはおそらく第二次世界大戦において最も狂気的な戦いであった。
スターリングラードや東部戦線、ノルマンディー、そしてベルリン。この全てと違う狂気的な戦いであった。
その戦いは結果的に戦後艦対空ミサイルやイージスシステム、艦隊防空システムの発展に貢献した。
だがその程度であった。この戦いに巻き込まれた提督二人は心労から戦争が終わって数年、1人は戦争終結から僅か数日で急死した。
その戦いとは
特別攻撃、通称特攻又は神風
飛行機を爆弾に、パイロットを誘導装置とする狂気に満ちた戦略。だが狂気に満ちている一方でこれは非常に効果的であった。
なにせ飛行機が体当たりして来るのである。当時の艦隊防空システムの有効性はどちらかというと攻撃の妨害に比重が置かれ撃墜が主目的ではなかった。
そのため攻撃を食らったアメリカ合衆国海軍はこれを必死で止めようとする。
一方この狂気的作戦に全てを賭けるという狂気的戦略しか選択肢のない日本はさらに狂気に走った。
その一つがBaka bonb 日本名桜花だった。
桜花は世界初の、そして唯一の有人対艦ミサイルと言えた。
一度母機から発射されれば止める手段はない。止めるには母機の破壊しか有効な手段がなかった。
それはこの空中戦でも同じだった。
1945年4月末、ヨーロッパではベルリンで戦争の最終段階に入り数日で戦争も終わる時期、太平洋では未だ、それどころか戦争はますます激しく、そして狂気的な方向に走っていた。
そんなある日、日本近海、沖縄沖を8機のグロッシーブルーの戦闘機、グラマンF6Fヘルキャットが飛んでいる。
F6Fは見た目はとても優雅とは言えない。それどころかどちらかというと丸々太った豚のような印象を受ける戦闘機である。
だが、その見た目に反してF6Fは非常に優秀な戦闘機だった。
鉄工所と呼ばれるほど頑丈な機体、一瞬で並みの機体をミンチにする12.7ミリ機銃、ゼロにも負けない機動性、強力な2000馬力エンジン。
これらが組み合わさった結果ある零戦乗り曰く「二度と戦いたくない」と言わしめるほど強力な戦闘機となった。
そしてそれは米海軍の戦闘機乗りにとっては心強い味方であった。
その8機にヘルキャットは全て垂直尾翼に四角のマーキングが施され、右の主翼には四角いマーキングが書かれていた。
だが8機のうち先頭を飛ぶヘルキャットだけ他の機と少し違っていた。
全面グロッシーブルーの塗装の上から大量の落書きが書かれ中には「オレが整備したんだ」だの「ジョン、これは貸しにしといてやる。」「ケリーいい加減賭けの代金返しやがれ!」「サンジャンシントよりベローウッドの方がいい」「間違えて着艦すると言う事は陸軍の野郎だな」だの書かれていた。
これは米海軍の伝統の一つ、誤着艦した艦載機を元の空母に返す際にその空母の乗員がその機に落書きをするという伝統だった。
そしてこの機の主人、ポール・”ポー“・アンティリーズは前の日に間違えて母艦である空母サン・ジャシントと間違えて同じ部隊の同型艦、ベローウッドに着艦してしまった。翌日、ベローウッドで一晩過ごした彼は母艦への帰還を兼ねてパトロールに出ていた。そのため機体は落書きまみれのまま飛んでいた。
ポー「こちらシルバーリーダー、ドレクスラーどうぞ。」
ドレクスラー『こちらドレクスラー。レーダーで確認した。』
飛行隊の隊長であるポーは無線で近くを担当しているレーダーピケット艦、最新鋭のアレン・M・サムナー級駆逐艦ドレクスラーに連絡を取る。
ポー「了解。」
ドレクスラー『ドレクスラーからシルバーリーダー。
敵編隊を確認。数10。ロメオ21から南下中。
速度はおそらく毎時200ノット。
7機はおそらく120から130。3機は140から150。
7機は大型機、3機は小型機と思われる。
シルバー隊は高度160に上昇、方位295旋回。25マイル北上し迎撃せよ。』
ポー「了解。高度200に上昇、方位295に旋回、迎撃する。」
ドレクスラーからの指示を受けた8機のF6Fは旋回し上昇、北上する。
それから10分もしないうちに支持されたポイントに到着、パイロットたちは目を皿にして敵編隊を探す。
そしてすぐに一人のパイロットが編隊の右斜め下に編隊がいるのを確認した。
シルバー3『こちらシルバー3、ポー見つけたぞ!2時の方向、1000フィートほど下だ!」
ポー「シルバーリーダー、確認した。編隊の上に護衛のゼロが5、6機いるぞ。」
シルバー3『大型機は多分ベティだ。』
パイロット達は編隊を観察しそれが日本海軍の零戦と一式陸攻と識別した。
ポー「ワンショットライターってことは…腹にバカボンブがあるはずだ。発射される前に落とすぞ。
シルバーリーダーより各機、突入せよ。タリホー!」
そう言うとウィングマンを連れてポーは機体を右にロールさせ急降下する。
機銃手「上部銃座、以上なし。ん!あれは?う、うわあああああ!」
機長「クソ!グラマンだ!」
急降下して襲いかかったグラマンに一式陸攻の乗員たちは気がつき機銃を撃ち逃げようとする。
だが頑丈で知られ、その上開戦当初から事故で教官にならなかった結果現在まで前線で戦って来たベテランの乗るF6Fの前に敵うはずもなくあっという間に二機のF6Fの12挺もの12.7ミリ弾に穴だらけにされ右主翼根元の燃料タンクが発火、大爆発を起こし機体はバラバラになりながら墜落していった。
それはその後ろに続いていた陸攻もほぼ同じ運命を辿った。
続けて襲いかかった二機のF6Fによりあっという間に2機が落とされた。
それに護衛の零戦がおっとり刀で急降下し追いかけるが練度が劣悪な零戦に対して高い練度と頑丈な機体のF6F相手では分が悪すぎ追い回すことさえできなかった。
だが、ポーの乗ったF6Fから突然オイルが噴き出しキャノピーにオイル染みをつける。
ポー「ファック!オイル漏れだ!シルバーリーダーよりシルバー2!
オイル漏れだ!帰投する!」
シルバー2『了解。エスコートする。』
ポー「頼む」
ポーの依頼にウィングマンのシルバー2のエスコートで空母まで帰投しようとする。
不安定によろめきながらもそれから増援のF6Fとすれ違いながら30分ほど飛ぶと、空母が水平線上に見えてきた。
ポー「空母だ…」
だが次の瞬間、とうとうエンジンが停止する。
機体は急降下しコントロール不能となり海面に叩きつけられた。
---------
「ボンジュール!俺はチーズを食べながら降伏するサル野郎どもだ」(スコットランド訛りで)
--アニメ「ザ・シンプソンズ」より
「フランス軍による栄光の歴史
ガリア戦争 - 負け
百年戦争 - 辛うじて引き分け
イタリア戦争 - 負け
ユグノー戦争 - 負け
三十年戦争 - 同盟国の勝利
ネーデルラント継承戦争 - 引き分け
オランダ侵略戦争 - 引き分け
アウクスブルク同盟戦争 - 敗北(彼らは引き分けと主張)
スペイン継承戦争 - 敗北
アメリカ独立戦争 - 無関係(彼らは自分が決定的影響を与えたと主張。ド・ゴール症候群の始まりである)
フランス革命 - 唯一の単独勝利(ただし相手もフランス人である)
ナポレオン戦争 - 敗北
普仏戦争 - 敗北
第一次世界大戦 - 同盟国の勝利
第二次世界大戦 - 同盟国の勝利(ド・ゴール症候群が悪化)
第一次インドシナ戦争 - 敗北
対テロ戦争 - 敵前逃亡
小規模な武力衝突も含めれば 丙寅洋擾 - 李氏朝鮮に敗北
彼らはローマ人、イタリア人、ロシア人、プロイセン人、ドイツ人、イギリス人、オランダ人、スペイン人、ベトナム人、インディアン、朝鮮人に敗れ去った。この事から言える教訓はただ一つ。
「神よ、どうかフランスが敵に回りますように!」」
「フランス兵が最初に受ける教育は?
10各国語の習得(ただし覚えるのは一単語だけ)」
「米海兵隊のモットーは「Semper Fi!」(常に忠誠を!)だが、ではフランス軍のモットーは?
「Stop, drop, and run!」(止まれ、捨てろ、走れ!)」
--あるフランス軍を罵った軍事ジョーク
フランス軍、この軍隊はジョークの世界ではすぐ降伏するヘタレと扱われている。
実際ナポレオン戦争で大打撃食らって負け、丙寅洋憂で李氏朝鮮に負け、1940年にドイツ軍に電撃戦食らって即死し、第一次インドシナ戦争でベトコンにボロ負けしてアルジェリア紛争では何故か軍がクーデター未遂を起こした。
ある意味クソ弱い軍隊だが勝率だけでいえばさほど悪くない。
ただフランスの数少ない負けがすべて致命的だった。
その中でもフランス戦、ドイツの黄色作戦によりまさかの奇襲とそもそも組織自体が超旧式システム・無能で梅毒なトップ・背後で権力闘争ににしか能のない政治家・旧式で時代遅れで時代の流れを派手に読み間違えた兵器というクソの中のクソ、これ以上ないほどゴミな要素が呆れるほど沢山集まり完敗したのだ。
だがフランスは戦後戦勝国として常任理事国とかいう戦勝国クラブの仲間入りをしている。
それはド・ゴール率いる自由フランス軍のおかげであった。
彼らはフランスから脱出した兵士や海外にいたもの、ヴィシー政府に付かなかった植民地が中心となりアメリカやイギリスから兵器を供与されて戦列に加わった。
有名なものはエル・アラメインの戦いの前哨戦ともいえるビル・アケムの戦いのフランス外人部隊、パリの戦いやアラクールの戦いで名高いルクレール将軍率いる自由フランス第2機甲師団、東部戦線でナチスに名指しで懸賞をかけられた赤旗勲章受勲第3戦闘飛行連隊「ノルマンディ」通称ノルマンディー・ニーメン。
このほかにも部隊というには存在する。
その中の一つが第II戦闘航空群 第5飛行隊「ラファイエット」である。
1945年5月8日午前。
この部隊所属のP47Dサンダーボルトの編隊がドイツ上空、ソ連との軍事境界線近くを飛行中だった。
そのうちの一機を操縦していたのはベテランのパトリック・ジャン=クロード・ジャベール大尉、通称パットだった。
彼らは軍事境界線上でドイツ軍部隊を攻撃する任についていた。
パット「こちらエーグル2、異常なし。」
エーグル1『エーグル1、エーグル2了解。
そろそろ引き返すぞ、これ以上先はロシアのものだ。』
パット「ああ。分かってる。引き返そう。」
P47は左に旋回し元来た方へ戻っていく。
パット「ん?気のせいか?」
エーグル1『エーグル2、どうした?』
するとパットが何かに気が付く。
パット「今、一瞬太陽を何かが横切った気がした。気のせいか鳥かも。」
エーグル1『鳥だろう。もうここ数週間ドイツ機は見てないからな。』
パット「そうだな。」
だが次の瞬間、上空から突如銃撃を浴びせられ被弾、機体は急降下していく。
パット「なんだ!」
彼が見たのは赤い星をつけたP47に似た戦闘機だった。
ソ連機、それもLa‐7だった。
このソ連機はP47を上から見るとよく似ていることで知られるドイツ軍のFw190と誤認、誤射してしまったのだ。
いくら頑丈なことで知られるP47でさえ高い威力で知られる20ミリB-20を食らえば無事ではすまず右翼が折れ墜落した。
A・M・サムナー級ドレクスラーは実際に存在する艦で第5次菊水作戦で特攻機の突入により撃沈されてます。
ソ連機による米英機の誤射事件は結構起きていてハルトマンの最後の空戦でも襲われたソ連機はハルトマンのBf109と間違えて近くを飛んでいたP51を襲って同士討ちを演じていたしソ連のトップエースイワン・コジェドゥーブもP51を二機誤射で撃墜してる。