ブレイブウィッチーズ最大の違和感の一つ:北極海があまりに普通すぎ。
ポー「って…ここはどこだってって寒い!なんだよこの寒さ!オキナワってこんな寒いのか!」
ポーが気が付いた時、機体は1万フィート付近を水平飛行していた。
周りを見渡すがそこには遠くの方から見える船の煙以外は一面海原だった。
ポー「一体ここはどこなんだ?煙が見えるってこったああっちに艦隊がいるんだろうな。」
ポーは機体を旋回させ煙に方に向かった、すると視界の隅のなにかオリーブドラブに塗られたものを見つける。
ポー「ありゃあ一体なんだ?ん?P47か?なんでこんなところに?」
近づくとそれはP47、それもフランス軍のラウンデルをつけた機だった。
すると無線が響く。
『こちらエーグル2、そこの米軍機、支援を求む。』
それは若干のフランス訛りのある流暢な英語だった。
即座にポーは返す。
ポー「こちらアメリカ海軍空母サン・ジャシント所属第45戦闘飛行隊ポール・アンティリーズ大尉だ。
そちらは?」
パット『こちらは自由フランス空軍第Ⅱ戦闘航空群第5飛行隊ラファイエット所属パトリック・ジャン=クロード・ジャベール大尉だ。』
ポー「よろしくジャベール大尉。」
パット『パットでいい。』
ポー「ならよろしくパット。ところでここがどこかわかるか?」
パット『いや全く。少なくともドイツ上空ではないことは確かだ。』
ポー「だろうな。とりあえずあの船の方に向かおう。いいな?」
パット『賛成だ。』
両機は合流すると洋上飛行に慣れたポーを先導に煙の元へ向かった。
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そこから数十キロ離れたところではテンペストとTa152が編隊飛行していた。
マントイフェル「なあここがどこか分かるか?」
バーティ『分からん。何が何やら』
両機に乗った二人は状況が全く分かっていなかった。
なにせどちらも洋上飛行の経験に疎かった。
するとバーティが視界の隅に小さい何かを見つける。
バーティ『マントイフェル、10時の方向に不明機だ。気をつけろ。』
マントイフェル「了解、確認した。スピットファイアか?」
バーティ『かもな。近づいてみよう。』
2機はゆっくりとスピットファイアに似た機に近づいていく。
そしてある程度まで近づくとそれがソ連機だと確認した。
バーティ『マントイフェル、あれはソ連機だ。』
マントイフェル「ああ。ヤクだ。」
バーティ「なんでいるんだ?軍事境界線は?」
マントイフェル「とりあえず警告したらどうだ?まあこっちには弾薬がないが。」
マントイフェルはヤクに警告するよう勧める。
だが弾薬がないと思っていた。
バーティ『弾薬なら両方に積んでるから大丈夫だ。
もし逃げようとしたら俺が撃ち落とさないといけないし紙の上ではそっちに乗っていることになってるから一応そっちにも積んでるよ。』
だが実際は両方とも弾薬を満載していた。
書類上バーティはテンペストに乗っていることになっているため弾薬を積んどかなければ不味いし実際にはTa152に乗る関係上こちらにも弾薬を積んでおく必要があり鹵獲した弾薬を積み込んでいた。
マントイフェル「そうか。それはよかった。」
バーティ『それじゃあ警告するぞ。
現在当機の11時方向を飛行するソ連機に警告する。貴機は軍事境界線を侵犯している。
直ちに退去せよ、繰り返す、直ちに退去せよ。』
警告すると今度はソ連機の方から連絡が来た。
『当機に警告を出した機に連絡する、ここはどこだ?できれば最寄りの飛行場に降りたい。』
バーティ『ソ連機へ、残念だがこちらも現在位置を把握していない。』
『そうか。済まない』
バーティ『ああ。ところで水平線上に煙を確認できる。
我々はとりあえずそちらに向かうがどうする?』
リョーニャ『私も向かおう。ああ、自己紹介がまだだったな。
レオニード・イリイチ・クトゥーゾフ上級大尉。リョーニャでいい。』
バーティ『よろしくリョーニャ。俺はアルバート・クロンカイト中尉。バーティでいい』
マントイフェル「よろしくレオニード・イリイチ。
俺はヴァルター・ハインリヒ・フリードリヒ・ゲルト・フォン・ツェレウスキー・グラーフ・フォン・マントイフェル中尉だ。」
リョーニャ『なんでキャベツがいるんだ?』
マントイフェル「鹵獲機のフェリー中なんだ。これが終われば捕虜収容所行さ。」
リョーニャ『そうか。』
リョーニャはそれだけ言うと黙った。
両機はそのままテンペストを先導、Ta152がテンペストの右後方、ヤクが左後方の編隊を取り煙の方へと向かった。
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さて、彼らが向かった煙の方向には本当に艦隊が、それも空母を擁する史実呼ばれる世界では十分強力な打撃部隊--対潜能力が低い事と対空戦能力が限定的な事以外は--非常に高い能力を持つ艦隊があった。
だがこの艦隊はこの時現在進行系で壊滅の危機に瀕していた。
それはネウロイ、それも危険範囲外と言われていた地域での攻撃で奇襲となりその上護衛していた唯一のウィッチが重傷を負い現在その妹の平均以下のウィッチが必至の防衛戦を行ういわば末期的状況だった。
そんなこともつゆ知らず5機の戦闘機が一機を除いて敵味方識別装置を切った、3機はそもそも使う必要がなく一機は敵味方識別装置の周波数が偶然にもドイツ軍が使っていたものと近かったという理由から使ってないなかった状態で接近したため旗艦の空母の艦橋では一機の戦闘機が小型ネウロイに追われた状態で接近するのと反対側から別のが3機近づいてくるように写っていた。
ポー「は?ジャップの連中とうとう全力出撃して来やがったぞ!
うわ!なんだ今度は!フーファイターか!というか女が飛んでるぞ!」
そして上空に到達したポーは驚く。なにせ眼下を進んでいた艦隊はどう見ても日本海軍の大艦隊だった。
だがそれ以上に突如、機体の横を赤い光線が通り未確認の巨大な黒い物と女がが飛んでいる事に驚く。
それは反対側から来たリョーニャ以下の編隊も同じだった。
リョーニャ「一体何が起きてるんだ?」
バーティ『分からん。見えてはいるが脳が理解しない。ただ何やら面白そうだな』
マントイフェル『この世にはあり得ないものがいくつか存在すると聞いたがあんなのは初めてだ。
ポーの編隊はロールして回避しながら話し合っていた。
パット『どっちにつく?』
ポー「女だ!」
パット『OK。レディーにいいとこ見せたければ先にやれよ。』
そういうとパットは機体を急上昇させ女の子に接近していた一機の黒い物体に接近、下から対地用に積んでいたHVARを撃ち込む。
HVARは非常に強力な兵器、戦車を吹き飛ばすほどの兵器である。だがそれが少なくとも6発は当たったにもかかわらず半壊して中から赤いものが出るがすぐに戻っていった。
パット「メルド!なんなんだあいつは!」
さらにパットは機銃を撃ち込む。すると弾が修復されかかっていた赤い物に直撃、黒い飛行物体は白い破片となって消え去った。
ポー「それじゃあ女の子にいいとこ見せますか。」
続いてポーがもう一機に後ろから近づきエルロンロールをしながら機銃を乱射し黒い物体を半壊させる。
だがもうひと押しが足りず決め手に欠けたまま近づき機体を急降下させ離脱させる。
だが次の瞬間、黒い影が太陽を横切り黒い物体に機銃を撃ち込みさらにその後ろから別の2機が突っ込み撃破した。
それはテンペスト、Ta152、ヤクの3機だった。
バーティ「ふう、間に合ったな。」
マントイフェル「ああ。急ごしらえだったが効いたみたいだ。」
リョーニャ「まさかゲルマンスキーとブリテンスキーと一緒に編隊を組んで戦う日がくるとはな。」
マントイフェル「ふ、それはこっちのセリフさ。あんたみたいなスラブでコミュニストと翼を並べるだけでむしずが走る。」
バーティ「そうだな。次会うときはできれば共産主義的ではない人物を寄越してくれ。」
それはバーティたちの編隊だった。
全てを離れたところから見ていた彼らは隙を見て一撃を食らわせたのだ。
それが終わると三者三様に毒を吐いたりしていた。
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そしてそれをぼーっと一人の少女が見ていた。
雁淵ひかり軍曹だ。
彼女は姉の雁淵孝美の代わりにネウロイ相手に戦っていた。そして死ぬと思った最後の瞬間、彼らが騎兵隊としてやってきた。
それに呆然となりひかりの周りを旋回する彼らを見ていた。
すると突然
「孝美!やっぱり孝美がやられるわけ…」
後ろから大声で呼びかけるのが聞こえ振り返ると一人のウィッチが降りて来た。
そしてひかりの顔を見て
菅野「誰だてめえ?」
こう漏らした。それはブレイブウィッチーズ所属の菅野直少尉だった。
その周りにはブレイブウィッチーズのほかの面々もいた。
だが他のウィッチの関心ごとは彼女よりその上を旋回していた戦闘機たちであり、戦闘機に乗っていたパイロットたちの関心ごとも彼女たちであった。
サーシャ「なんなんでしょうか?あの戦闘機は。あんな国籍章ありましたか?」
戦闘隊長のサーシャ・イワーノブナ・ポクルイーシキンが漏らす。
クルピンスキー「さあね?でもかわいこちゃんが乗ってるといいなぁ」
アホな事を漏らすのは「偽伯爵」クルピンスキー。残念ながら彼女の願望は実際には中に乗ってるのは屈強な、それこそオリンピック代表候補になるぐらいの屈強な男たちしかいないのだが。
そして彼女たちをポーたちも見ていた。
ポー「なぁパット、なんかかわいい子たちが飛んでるぞ。誰が好みだ?
俺はあのブロンドのロングの子かな?」
パット「別に誰でもいいだろ。まあなかなかの美人さんしかいないのは認めるが。」
ポーは旋回しながら女の目利きをしてパットはそれに呆れていた。
マントイフェル「なあ、この世に同じ顔をした人が二人もいると思うか?」
バーティ「そりゃあドッペルゲンガーだな。」
リョーニャ「そんなことありえないだろう。」
マントイフェルは目の前の光景にありえないものを見ているようだった。
すると両機の無線機から女性の声が聞こえた。
『そこの戦闘機!所属を答えなさい!』
その声に各自驚くがすぐに答える。
ポー「こちらアメリカ合衆国海軍第5艦隊第58.1任務部隊所属CVL-30軽空母サン・ジャシント配備第45戦闘飛行隊所属ポール・アンティリーズ大尉。
コールサインはシルバーリーダー」
パット「自由フランス空軍第Ⅱ戦闘航空群第5飛行隊ラファイエット所属パトリック・ジャン=クロード・ジャベール大尉。
コールサインはエーグル2。」
バーティ「王立空軍第33スコードロン所属アルバート・クロンカイト中尉。コールサインはヨークピーター。」
マントフェル「えーヴァルター・グラーフ・フォン・マントイフェル中尉。所属は…捕虜?
コールサインはピーター・オーボエ・ウィリアム」
リョーニャ「労農赤色空軍所属レオニード・イリイチ・クトゥーゾフ上級大尉。
コールサインはボストーク14。そちらは?」
最後のリョーニャが逆に聞く。
サーシャ『こちらは連合軍第502統合戦闘航空団ブレイブウィッチーズ所属アレクサンドラ・イワーノブナ・ポルクイーシキン大尉です。
我々についてきてください。』
ポー「ラジャー。」
パット「了解した。」
バーティ「了解。」
マントイフェル「分かった。」
リョーニャ「Да」
サーシャからの指示に戦闘機は旋回しウィッチの後ろについて陸地を目指した。
北極海は非常に過酷な地域で一年を通して気温は氷点下前後、水温も 4、5度しかなく海に落ちれば5分と持たない。
その上時には自分の伸ばした手のひらさえ見えないほどの霧と何もかもを破壊しようとする嵐、船体を氷漬けにする大波、骨の髄まで凍らせる吹雪が襲う一方あるときは波一つない穏やかな海域に変貌するという過酷を通り越して危険と隣り合わせのとんでもない海域なんです。
その上大戦中にはこの海域でドイツ軍と連合軍が激しい戦い、いわゆる北極海の戦いを演じた危険すぎる海域だぞ。
詳しくはWOWSの動画シリーズ「海の英雄:北極海の戦い:パート1」と「海の英雄:北極海の戦い:パート2」、「海の英雄:7号計画駆逐艦」を参照ください。
全部20分近くあるけどいい動画ですよ。船の構造や暮らし、その伝説的な戦いとか。
マントフェルのコールサインはフォネティックコードでPOW、これ戦時捕虜(Prisoner of war)の略です。
ところでトップガン2の撮影が公式に始まりましたね。
デンジャーゾーン流して19年まで気長に待ちましょうか。