WWⅡウィッチーズ   作:ロンメルマムート

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題名は007寒い国からきたスパイからです。

ちょっと短いです。


第2話:寒い国に来たパイロット

 サーシャたちウィッチに先導された戦闘機たちはそのまま付近のノヴォホルモゴルイ、史実ではアルハンゲリスクとして知られる町の飛行場に降り立った。

 

ポー「やった!久しぶりの陸だ!ってクソ寒!」

 

 最初に降り立ったポーが久しぶりの陸に喜ぶがその寒さに走って最寄りの建物に向かう。

 

パット「寒い、寒すぎる。」

 

 続いて降りたパットも同じく走って建物に向かう。

 

バーティ「ふ、ジャパンでは心頭滅却すれば火もまた涼しだ…」

 

マントイフェル「じゃあなんで震えてるんだ?とはいえ寒い。早く建物中に入ろう。」

 

 その次に来たバーティはジェントルマンらしく見栄を張るがその次に来たマントイフェルに震えていることを指摘される。

 マントイフェルとバーティはそのまま歩いて建物の向かった。

 

リョーニャ「Орлст!寒い!」

 

 最後に来たリョーニャは悪態を吐くとそのまま走って建物に向かった。

 

 建物に駆け込み彼らはそのまま暖炉やストーブの前に陣取った。

 

バーティ「それにしても寒い。あ、自己紹介がまだだったな。アルバート・クロンカイトだ。

     バーティでいい」

 

 たどり着くとポッケからシガーケースを取り出しながらバーティが自己紹介する。

 

ポー「よろしくバーティ、俺はポール・アンティリーズ。ポーって呼んでくれ。」

 

バーティ「よろしく。ところで葉巻は吸うか?」

 

 続いてポーが自己紹介するとバーティが葉巻を勧める。

 

パット「葉巻を持ってるのか?俺はパトリック・ジャン=クロード・ジャベール。パットでどうぞ」

 

マントイフェル「フランス人か?かなり英語が上手いがまだ訛りが少しあるな。

        俺はヴァルター・ハインリヒ・フリードリヒ・ゲルト・フォン・ツェレウスキー・グラーフ・フォン・マントイフェルだ。

        あと葉巻貰えるか?最近は質のいいやつを手に入れづらいんだ。」

 

 さらにパットとマントイフェルが流暢な英語で自己紹介する。

 

リョーニャ「あんたブルジョアジーか?俺はレオニード・イリイチ・クトゥーゾフ。ソ連邦英雄で共産党員だ。」

 

バーティ「コミーか?なら殺すぞ。アカは死ね!」

 

マントイフェル「ケーニヒスベルクを忘れるな!野郎ぶち殺してやる!」

 

 最後にややきついロシア訛りの英語でリョーニャが自己紹介するが共産党員だと言うとバーティとマントフェルが襲いかかった。

 彼らにとっては共産主義とは最大の敵で一匹残らず地球上から消え去るべき存在だった。

 そのまま3人で殴り合いの喧嘩となった。

 

リョーニャ「ブルジョアジーは死ね!共産主義万歳!」

 

バーティ「共産主義は敵だ!ぶち殺せ!」

 

マントイフェル「共産主義はペストだ!油断した隙に俺たちの喉笛を掻き切る気だ!」

 

ポー「いいぞ!もっとやれ!」

 

パット「あんたら!ケンカはやめ…てめえぶち殺してやる。」

 

 ポーは外から煽るがパットが止めようと割って入るがそこにバーティの右ストレートが直撃、それにキレてケンカに乱入、バーティに右フックを決めると続いてリョーニャにコブラツイストを食らわせマントイフェルと殴り合いを開始した。

 するとドアが開き咳払いが聞こえた。

 それを聞いたバーティたちはケンカをやめて振り返ると赤毛?のボブで腰にコルセットを巻いた美女502の隊長のラルとブロンドでのロングの美少女であの時サーシャと名乗っていた少女がいた。

 それを見たポーは立ち上がるとブロンドのロングを口説き始めた。

 

ポー「やあ、かわいこちゃん名前は?俺はポー・アンティリーズ。ポーって言ってくれ。

   どうだろう?一緒にお茶でもしないか?このあたりのことはよくわからないから君のおススメのところにこうじゃないか…痛!」

 

サーシャ「結構です。」

 

 サーシャはポーの足を踏みつけた。

 

ラル「私は連合軍第502統合戦闘航空団ブレイブウィッチーズ隊長グンドュラ・ラルだ。」

 

サーシャ「私が連合軍第502統合戦闘航空団ブレイブウィッチーズ戦闘隊長のアレクサンドラ・イワーノブナ・ポクルイ―シキンです。」

 

 二人は自己紹介する。

 続けてポーたちも自己紹介する。

 

ポー「えー自分はアメリカ海軍第5艦隊第58.1任務部隊所属軽空母サン・ジャシント配備第45戦闘飛行隊所属ポール・アンティリーズ大尉であります。」

 

パット「自由フランス空軍第Ⅱ戦闘航空群第5飛行隊ラファイエット所属パトリック・ジャン=クロード・ジャベール大尉だ。」

 

バーティ「王立空軍第33スコードロン所属アルバート・クロンカイト中尉。よろしくMs.ラル。」

 

マントイフェル「ヴァルター・ハインリヒ・フリードリヒ・ゲルト・フォン・ツェレウスキー・グラーフ・フォン・マントイフェル元ドイツ空軍中尉であります。

        よろしくMs.ラル、Ms.アレクサンドラ・イワーノブナ」

 

リョーニャ「最後か、レオニード・イリイチ・クトゥーゾフ労農赤色空軍上級大尉。

      よろしく、同志ラル、同志アレクサンドラ・イワーノブナ」

 

 それぞれ自己紹介する。

 バーティとマントイフェルはラルに近づくと挨拶が終わると手の甲にキスをした。

 それにラルは終わると背中で手を拭いた。

 彼らは知らないがラルはすでに彼らがどういう存在でどのような価値があるかを知っていた。

 というのもミーナが実はハインツ達のことをラルやほかの統合戦闘航空団の隊長に知らせていたのだ。

 本来なら機密なのだが検閲官が機密すぎてそれが機密だと気がつかなかったという酷すぎる理由から網を潜り抜けてラルの元に来ていた。

 そのため心の中ではガッツポーズをしチャンスと思っていた。

 彼女のがめつさはペテルブルクの補給担当部門では絶対に502にだけは補給の情報を渡すなという暗黙の了解ができるほどだった。

 なにせこの夏だけで一体どうやったのか約一万トンもの物資を強奪されたのである。

 そのためペテルブルク最大の物資集積所であるコトリン島のクロンシュタットとさらにその後ろにあるスオムスのコトカでは502の人員の立ち入りを禁ずるという命令が出ていた。

 

 とにかくこの事に喜びまくっていたがなんとか持ち前のポーカーフェイスで隠してラルは話を続ける。

 

ラル「残念だがこの世界にはアメリカもドイツもフランスもなにも存在しない。

   おそらくだが君たちから見たら異世界と呼ばれる所だ。」

 

 さらっとラルは非常に重要なことを言う。

 それを聞いてラルは5人が衝撃を受けると思っていた。だが正解は5人ともしばらく考え込むとバーティが呟いた。

 

バーティ「ホレーショよ、この天と地の間には、おまえの哲学が夢見る以上のものがあるのだ、か」

 

マントフェル「シェイクスピアか…」

 

ポー「まさにこの状況にふさわしいな…」

 

パット「神は存在するのかもな」

 

リョーニャ「オカルトは信じないがこの状況だけは信じる必要があるようだな」

 

 意外なことに5人はラルの話をすんなりと信じた。

 それにラルとサーシャが驚く。

 

ラル「意外とすんなり理解したな。」

 

ポー「ああ。だが今の状況を擦り合わせるとそれが最も合理的な答えなんだよ。」

 

パット「突然ドイツ上空からよくわからん海の上に来て」

 

バーティ「巨大な黒い物体に襲われ」

 

マントイフェル「生身で少女が空を飛んでる。この状況を説明するのは別の世界に来た、というのが一番合理的だ。」

 

リョーニャ「同志ラル、あの黒いものや少女はいったいなんだ?」

 

 するとリョーニャが代表してラルに聞く。

 それにサーシャが答えた。

 

サーシャ「ネウロイの事ですか?」

 

ポー「ネウロイっていうのか?」

 

サーシャ「ええ。人類の敵です。

     そしてネウロイに対抗できるのは我々ウィッチだけなんです。」

 

バーティ「ウィッチ…魔女?」

 

サーシャ「そうです。魔力を持っているのはほぼ女性、それも二十歳以下だけです。」

 

マントイフェル「というと、未成年で戦ってるのか?」

 

サーシャ「え?ええ。私も今年で16です」

 

マントイフェル「そうか…それとレディーに年齢を聞くのは失礼だったな。済まない」

 

サーシャ「大丈夫です。気にしてませんから」

 

 マントイフェルがサーシャに年齢を聞いたことを謝るがサーシャは気にしていなかった。

 この後、さらなる詳しい説明を二人から受けた。

 終わるとラルが

 

ラル「明日の明朝には我々はペテルブルクに戻る。ついてきて欲しい。」

 

ポー「分かった。」

 

リョーニャ「ペテルブルク…ああレニングラードか。」

 

 一瞬リョーニャはペテルブルクがどこの町かわからなかったがすぐにレニングラードだと理解した。

 それにサーシャは疑問に思う。

 

サーシャ「あなたたちの世界ではペテルブルクじゃないんですか?」

 

リョーニャ「ペテルブルクは忌々しき暗黒の帝政時代だ。

      今は偉大なる同志ウラディーミル・イリイチの名を冠したレニングラードだ。」

 

サーシャ「誰ですかそれ」

 

バーティ「ロシア革命の指導者の共産主義者さ。ただ共産主義は死ねばいい。」

 

マントイフェル「ああ。共産主義は人類のペストだ。絶滅させなければならない」

 

 サーシャの疑問にバーティが補足するがすぐに反共主義に凝り固まった二人が過激なことを言う。

 この後、すぐにまた殴り合いの喧嘩が勃発し殴り合いをするがすぐにラルたちとパットが仲裁、そのあと地理や各種説明や疑問を質問した後ラルたちは出て行った。

 

 

---------

 

サーシャ「ところで司令部には報告しますか?」

 

 そのあと外でサーシャがラルに聞いた。

 それに対してラルは

 

ラル「ああ。それなら後で私が報告しておく。サーシャは休んでいてくれ。」

 

 そう返した。これが翌日ペテルブルクで大騒動が起きることをまだ知らない…




орлстはロシア語でクソとかいう意味です。
ちなみにорлстの並びだけでキリル文字のアルファベットの並びなんで覚えるときはここから覚えるのが一番楽(ロシア語学習者並感)

手の甲にキスされた後背中で拭くのはウィンストン・チャーチルヒトラーから世界を救った男で首相に就任したチャーチルがジョージ5世の手にキスした後ジョージ5世が背中で拭くシーンからです。

反共主義は当時欧米で根強い支持を得ていてある種の過激な部分がありました。
そもそもファシストやナチスは共産主義の恐怖を煽る事で政権を得てますし。
バーティとマントイフェルは両方とも反共主義に凝り固まってます。
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