イスパノ・スイザHS.404の単装対空機銃架の構造がよくわからない。
イスパノは固定位置が銃身の極端に先端らしいけど写真とか見るとどうも機関部で固定してる…
ニコライ「ラル少佐、この書類はどういうことだ!
貴様人員どころかうちで作ってる改修型ユニットまで強奪する気か!?」
ラル『大将、私は本人の希望を優先したまでですが』
翌朝、ヴァトゥーチンは電話でネヴァ川の対岸にいるペテルブルク最大の要注意人物で「煮ても焼いても蒸しても揚げてもミンチにしても食えない奴」と評されていたラルに電話で怒鳴り散らしていた。
その理由はこの日の朝、ペテルブルクにあるペテルブルク軍行政司令部にリョーニャの移動とストライカーユニットの補充要請が来たことだった。
この町の軍行政司令部は丁度彼らの派閥の一人で同じ素性のニコライ・エラーストヴィチ・ベルザーリン中将が就いていた。そしてこの書類が来たことを即座にヴァトゥーチンに連絡、その結果怒鳴り散らしていた。
ニコライ「どうせ姑息な手を使ったんだろ!え!」
副官「あのー大将?飛行機の時間が迫ってるんですが…」
ニコライ「なに?Сука!Блядь!これ以上は次からだ覚えてろ!」
怒り狂っていたが副官から飛行機の時間が迫っていることを突かれ冷静になり電話を切る。
ニコライ「同志ベルザーリン、ユニットはやるが運ぶときはヘルシンキ経由で飛行機でやってくれ。
はぁ…本当ならあの要塞ごと吹き飛ばしてやりたいところだがヴァルダイ突出部の掃討作戦で貸しを作りたいからな…」
ベルザーリン「そうですな同志ヴァトゥーチン。
求めてきたユニットのうちFw190Dとヤクは確かチフヴィンのデポにあったはずです。
残りはストックホルムに聞く必要がありますが恐らくあるでしょう。」
ヴァトゥーチンはラルの扱いに溜息をつく。なにせ彼らにとって一番重要なのは北のグリゴーリより南に広がるヴァルダイ丘陵にあった突出部だった。
彼らは通常の補給路、北欧経由、ムルマン・ペトロザヴォーツク鉄道、セヴェロドヴィンスク・ノヴォホルモゴルイ・ホルモゴルイ鉄道とは別にペテルブルク~チフヴィン~チェレポベツ~ボログダ~ヤロスラブリ間の鉄道を補給路として重視していた。
このルートはペテルブルクから南東の交通の要所チフヴィンを経由してルイビンスク人造湖を望む鉄鋼の一大コンビナートチェレポベツを通りボログダで北に行きセヴェロドヴィンスクに向かう鉄道と南に向かいヤロスラブリ、ルイビンスクそしてモスクワに向かう鉄道に分かれるルートだった。
このルートは補給路が非常に長くなるが安全で輸送能力・補給の安定性という面では各段の差があった。
だがこのルート最大の問題はペテルブルクの南ヴァルダイ丘陵のノブゴロドからヴェリーキエ・ルーキ、ポルホフからヴェシエゴンスク郊外に至る地域に突出した南北約270キロ、東西約450キロの大突出部通称ヴァルダイ突出部と呼ばれる突出部が問題だった。
この地域の結果モスクワ~ペテルブルクの直通路線が封鎖されていた上に先端部がルイビンスク人造湖湖畔のヴェシエゴンスク郊外といういつチェレポベツが攻撃されてもおかしくない位置にあるという問題があった。
そのためナロードニキ作戦ではこの突出部の包囲・殲滅作戦「デカブリスト」が最優先であった。
この作戦には彼らの常套手段、ベラルーシやウクライナ、コーカサスで大成功した戦術を使う予定ですでにノブゴロドの北にはそれ用の数万門もの火砲類が弾薬とともに用意されつつあった。
そしてデカブリスト作戦が中止となったこの時点でさえ彼らは手持ちのカードを使ってどうにか作戦を実行しようとしていた。
その時重要となるのが502だった。彼らは常々「制空権さえ得れば勝」と公言していたため502のエアカバーは絶対に必要でこれがなければ作戦実行さえ不可能だった。
なので彼らは完全な統制下においていない現状、いくら横紙破りしようが502には強く出れないという弱みがあった。
ベルザーリン「同志ヴァトゥーチン、それにしても物資の要求についてはまだユニットと武器弾薬はわかるんですがこれなんなんでしょうかね?」
ふとベルザーリンは話題をラルが出してきた物資の追加要求に話題を変える。
ニコライ「同志ベルザーリン、お前も思うか?」
ベルザーリン「ええ。なんなんでしょうかこの騎兵装具一式、軍馬一頭、フェンシングの道具一式、ヴァイオリン、ピアノ、アコーディオン、トランペット、マンドリン、釣りの道具二人分、そしてこの大量の本。」
ニコライ「だよな。種類も無茶苦茶だ。マルクス、エンゲルス、レーニンもあればブルジョア的なもの、軍事関連に神話まで…」
ベルザーリン「共産党宣言、戦争論、海上権力史論、シャーロック・ホームズ、怒りの葡萄、風と共に去りぬ、旧約聖書、新約聖書、コーラン、レ・ミゼラブル、社会契約論、ガリア戦記、算術、アリストテレス全集、プラトン全集、五経、論語、孟子にニュートンにシラーにゲーテにダンテにシェイクスピア。」
ニコライ「それになんだ?レーニン全集、総力戦、アハトゥンク・パンツァー、我が闘争、二十世紀の神話などなど…
あの小娘が読むのか?」
ベルザーリン「こんな難しい本を読めるほど賢いでしょうか?」
二人は注文して来た物資、特に大量の古今東西、ジャンルも種類も何もかもがバラバラの本に首を傾げた。
この一見すれば軍隊で使うものとは思えない物資を注文して来たのはこの前の夜に遡る。
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前日の夜
リョーニャ「で、同志ロスマン。同志の言っていることはなんとなくわかる。だがまだ半分信じられん。
本当に俺たちがウィッチなのかという物的証拠はないのかね?」
ロスマンやラルがポーたちがウィッチだという話にリョーニャは懐疑的だった。
というのも彼は共産党員である。なのでオカルト的なものはおろか神の存在さえ否定する夢もロマンのへったくれもない人間だった。
パット「ああ。証拠がない以上決定打にはならない。裁判なら証拠不十分で棄却できるぞ」
さらにパットがタバコを吹かしながら裁判に例えて続ける。
ロスマン「まあ口だけでは信じないでしょうね。
そうね、手っ取り早い方法は…」
ロスマンがそういうとテーブルの上に置かれたウォッカを飲み終えたリョーニャのグラスを手に取るとパットに投げつけた。
パット「うぉ!」
咄嗟にパットは両手を前に出し構えるがそこに青いシールドが現れそこにコップが当たり粉々になる。
ロスマン「これでわかったでしょ?ところであなたの使い魔は?」
パット「まあわかったのはいいがなんか生えてるぞ。鳥の羽っぽいが」
パットは頭を触る。頭にはグレーの羽が生えていた。
バーティ「鳩じゃないか?色からしてそれっぽいし。あと、次俺にやってくれ」
その羽をバーティは鳩と推測しロスマンに次にしてくれるよう頼む。
バーティに言われるとロスマンは今度はポーのバーボンの瓶を取るとバーティに投げつける。
するとこちらも青いシールドにあたり粉々になる。バーティの頭には一部が白い黒い羽根ができていた。
バーティ「どうなってるマントイフェル?」
マントイフェル「一部が白い黒い羽が生えてる。多分カササギじゃないか?」
ポー「そんなことより俺の酒を返せ。裁判所に行くか?先生」
ロスマン「ごめんなさい」
マントイフェルがそれをカササギだと分析する。
その横ではバーボンを滅茶苦茶にされたポーが懐からレジスタード・マグナムを取り出してロスマンに向けロスマンは平謝りする。
マントイフェル「で、俺はどうなるんだ?」
リョーニャ「ああ。話はまだ済んでないぞ」
ロスマン「そうね、危険な方法だけど一つあるわよ。」
「「危険な方法?」」
ロスマンの言う危険な方法にリョーニャとマントイフェルは顔を見合わせる。
そして次の瞬間、ロスマンが懐からPPKを取り出して向ける。
マントイフェル「ちょっと待て先生、殺す気か?」
リョーニャ「これだからブルジョアジーは!」
向けられたマントイフェルは両手を上げ、リョーニャはトカレフを取り出してロスマンに向ける。
ロスマンの後ろにいたポーもマグナムを向ける。
ロスマン「大丈夫よ。ウィッチなら銃弾をシールドで止めるから」
マントイフェル「いや、もし違ったらどうなるんだ?」
ロスマン「大丈夫、死なないように腕を狙うわ。それにいざという時はジョゼさんがいます」
リョーニャ「いや、問題はそこじゃない気がするぞ」
ロスマンの言い分にリョーニャが素で突っ込む。
だがロスマンはそれを無視してロスマンが撃つ。
弾は二人とも青いシールドが現れ止まる。リョーニャには黄色と黒の鮮やかな色の羽が、マントイフェルには馬の耳が生えていた。
リョーニャ「Сука!Блядь!何が起きた!?」
マントイフェル「死ぬかと思った…」
バーティ「マントイフェル、頭に馬の耳が生えてるぞ。」
パット「リョーニャも黄色と黒の羽が生えてる。」
マントイフェル「本当か?どれ…本当だ。元騎兵将校で馬術競技者だからな。
多分トラケナーじゃないか?」
リョーニャ「黄色と黒の羽?ゴシキヒワか?」
それぞれそれを競技用の馬の品種であるトラケナー、ロシアの国鳥でもあるゴシキヒワと分析する。
ロスマン「これで貴方達がウィッチだってわかったでしょ?」
リョーニャ「ああ。それにしてもこれどうやって生えてるんだ?正直医者の端くれとして気になる。」
ロスマン「え?あなた医者なの?」
リョーニャ「そうだが。正直ウィッチじゃなくて軍医として勤務もできるんだが。」
ロスマンがリョーニャが医者だったことに驚く。
ロスマン「それは有難いわ。この部隊、怪我してくる人が多いから」
リョーニャ「そうか。ただ専門は内科だが。」
ロスマン「ないよりマシでしょ?」
リョーニャ「まあそうだな。」
ポー「ところでユニットを持ってくるついでに頼めないか?」
するとここでポーが話題を変える。
マントイフェル「俺もいくつか頼みたい。」
バーティ「俺もだ。」
ロスマン「いいわ。物にもよるけど何を頼むのかしら?」
ポーたちがユニットのついでに頼みたいものがあると言いロスマンが聞く。
マントイフェル「そうだな、軍馬一頭、騎兵装具一式、フェンシングの道具一式、ヴァイオリン、トランペットか?あと本。」
バーティ「釣りの道具一式と本とピアノとアコーディオン」
ポー「あ、釣りの道具は俺の分も頼む、あそれに本も」
パット「本ぐらいか?大した趣味もないし」
リョーニャ「マンドリン、それに本も。」
ロスマン「多いわね。それにしても本?」
バーティ「本だ。知は力なりだ。」
ロスマンはそのオーダーに若干困惑するがさらに聞く。
ロスマン「本ってどの本?」
ポー「そうだな、ロビンソン・クルーソー、怒りの葡萄、風と共に去りぬ、聖書、海上権力史論、トム・ソーヤの冒険、クトゥルフ神話後なんだ?」
バーティ「シャーロットホームズシリーズ全巻、シェイクスピア全集、アガサ・クリスティ全巻、ローマ神話、アリストテレスとプラトン、ホッブス、ロック、マルクス、エンゲルスも」
パット「ルソーも忘れてるぞ。レ・ミゼラブル、モンテ・クリスト伯、サン=デグジュペリも」
リョーニャ「トルストイとマクシム・ゴーリキー、プーシキン、チェルヌイシェフスキー、レーニンもだ。
後なんだ…」
ロスマン「ちょっと待って!多すぎわよ!これ以上は面倒だからリスト書いてちょうだい!」
あまりの多さにロスマンはとうとうメモを取るのをあきらめリョーニャたちにリストを書かせた。
それがベルザーリンに提出された山のような本と物資のリストの正体だった。
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翌日、どういうわけかひかりとポー、パット、バーティ、マントイフェル、リョーニャはウィッチ用のM2、S18/2000、イスパノ・スイザ HS.404 MkⅤ、ShVAKを持って射撃場に来ていた。
この全部が魔力を使わないととてもじゃないが一人で運べない、特にイスパノは設計上モーターカノン用だったため固定位置が銃身の極端に前の方であったため銃身の前の方からフレームが伸び固定していたため非常に嵩張った。
ポー「で、何するんだ?まさかこのデカブツを撃つ気じゃ…」
ロスマン「そのまさかよ。
ではひかりさん、ここからセミオートで、あの的に当てて見なさい」
ひかり「小さい…」
ロスマンはひかりにコインを狙って撃つよう指示する。
ひかり(銃はしっかりと脇を締めて…肩で保持して…静かに引き金を…戻す!)
心の中で呟きながら撃つが弾は外れる。
ポー「まあ当然だよな。おい、見ろこいつキャリバー50と同じ弾だ。
そりゃあ外れるよ。反動が強いからな。」
ポーはひかりが撃った後出てきた薬莢を拾いそれがキャリバー50と同じ12.7×99mm弾でありそもそもこの強烈な反動を発生させる銃ならばひかりが外しても何ら問題のないと判断する。
なにせ彼らだってそんな象撃ち銃をひかりの持ち方で撃てば外すで済めばいい方である。普通なら肩が外れてる。
ロスマン「ウィッチは魔力で筋力を強化できるから問題ないわよ。
ひかりさんの場合魔力が弱くて反動吸収ができてないわね。
五歩分前に出なさい」
ひかり「え…は、はい!」
ロスマンに言われるままひかりは5歩分ほど前に進み撃つが前よりも正確になったとはいえ外す。
その後も5歩分ずつ前に進むようロスマンは指示を繰り返しそれを数回繰り返してやっと当てるがその距離は非常に近く当たって当たり前の距離だった。
ロスマン「貴方は絶対的に魔法力が不足しています。私が教える基準に全く達していません」
ひかり「じ、じゃあテストは…」
ロスマン「不合格」
ロスマンはこの結果を見て不合格と評価する。それにひかりはなお食い下がる。
ひかり「だったら、朝の走り込み倍に増やします!そしたら魔法力だってきっと強く…」
ロスマン「なるわけ無いでしょ!魔法力は先天的なもので、後からどうにかなる物じゃないわ」
ひかり「でも、まだ一週間ありますよね!?テストを続けさせてください!」
ポー「なあよく考えたらあんな小娘に12.7mm撃たせる方がおかしくないか?」
ひかり「え?」
するとここでポーが意見を述べる。
ポー「テキサスじゃあ雁淵みたいなやつも結構射撃場にいるがそういうのは大概持ってるのウィンチェスターライフルか大きくても普通のライフルだ。
こんな軍用大口径なんて撃つ奴はおろか持ってるやつさえいねえぞ。」
マントイフェル「確かに。12.7mmなんて対戦車ライフルレベルだ。
普通に撃てっていう方が無茶だ。」
二人とも射撃に関して言えばベテランどころかプロであった。
一方は子供のころから慣れ親しみ、もう一方は射撃競技でオリンピック代表候補に選ばれるほどの腕である。
マントイフェルに至っては元陸軍将校、対戦車ライフルなどの大口径火器に関する知識もある。
なのでそもそもひかりに持たせた銃そのものが不適切だと判断する。
ロスマン「う…それはそうね。
そもそも一般論として九九式は確かに普通に撃たせるような銃ではないのは確かね。
とにかく今はこの件は保留にするとして次にあなたたち、さっきみたいにやってくれるかしら?」
ポーとマントイフェルの正論にロスマンはぐうの音も出なかった。
そのため一旦この件を保留として次にポーたちの射撃テストをすることにした。だが、
ポー「別にいいがこんなデカブツ撃てるか?」
パット「無理だ。肩が外れる。」
バーティ「まずどうやって撃つんだ?」
マントイフェル「撃てないこともないが台が持つか?」
リョーニャ「どうやって撃てと同志ロスマン。」
まだ対戦車ライフルとして使われていたゾロターンS18はともかくその他の武器は明らかに「撃つにはデカすぎる」か「そもそも撃ち方が分からない」ものであった。
それにロスマンはも頭を抱える。
ロスマン「じゃあ何なら撃てるわけ?ライフル?」
ポー「ライフル。それが一番だ。
まあ撃つのはピストルだろうがライフルだろうが機関砲だろうが基本は一緒さ。」
パット「ああ。ライフルの方が肩が外れるよりはずっといい」
バーティ「まだ撃ち方が分かるだけいいよ」
ロスマン「いいわ。ライフルを借りてくるわ。」
ポーたちの要望にロスマンは呆れてどこかに行くと5丁のモシンナガンと弾を持ってやってきた。
ロスマン「これで満足?それじゃあさっさとやって頂戴」
ポー「はいはい。女の子にいいとこ見せないとな」
パット「これ多分モシンナガンか。ロシア製の武器を使うのは初めてだ」
マントイフェル「確かこうするんだよな?鹵獲兵器マニュアルはあまり読んでなかったからよく覚えてない」
バーティ「ロスキーこれでいいのか?」
リョーニャ「ああそれで問題ない。あとロスキーだと?やるか?」
バーティ「望むところだ。」
それぞれ初めて使うライフルに悪戦苦闘するが何とかグリップを装填しているとまたバーティとリョーニャがケンカを始める。
それぞれモシンナガンを振り回し銃床で殴ろうとしたりする。
ロスマン「ちょっとあなたたちやめな…」
次の瞬間、バーティのモシンナガンが頭を直撃、衝撃で倒れる。
リョーニャ「おい、大丈夫か?すぐに手当てする。」
バーティ「すまん先生。大丈夫か?」
ロスマン「あんまり大丈夫じゃないわよ。」
すぐに我に返ったリョーニャが駆け寄りバーティもケンカをやめる。
ロスマンには当たったところが赤くはれていた。
リョーニャ「腫れてるな。骨は大丈夫だ。氷で冷やして…」
ロスマン「ちょっと待って。ちょうどいいわ。リョーニャさん使い魔を出して魔力を出してみて?」
リョーニャ「え?」
リョーニャが腫れた周りを見たり触診して応急処置をして氷を取りに行こうとするとロスマンが止め指示する。
それに困惑しながらもリョーニャはやってみる。すると赤くはれた部分が小さくなりすぐに元に戻った。
リョーニャ「え…何が起きた?」
ロスマン「やっぱりね。あなたの固有魔法は治癒魔法。
傷とかを治すのよ。医者のあなたにはこれ以上ないほど向いてるわ」
リョーニャ「確かにそうだが…俺は医者だ。こんな得体のしれないものはあまり使いたくないな」
ロスマンがリョーニャの固有魔法を説明するが本人はあまりうれしくなかった。
彼にも医者としての矜持があった。
ロスマン「それじゃあ撃ってみて。」
ロスマンは殴られたことも気にせず撃つよう指示する。
それに全員が従い撃つ。
弾はバーティ、パット、リョーニャは外すが2、3センチ程度でほとんど誤差に近かった。
ポーとマントイフェルに至っては一発目で当てていた。
ロスマン「すごいわね。何かやってたの?」
ポー「テキサス人は子供のころから銃をおもちゃに遊んでたからな。
このぐらい朝飯前さ。テキサス人ならこのぐらい楽勝さ」
マントイフェル「元々近代5種と馬術、射撃、フェンシングのドイツ代表候補だったからな。
まあこの程度なら楽だな。」
さらっとマントイフェルは言うが周りの人間は驚く。
ひかり「すごい…」
ポー「ちょっとまて代表候補?」
マントイフェル「まあな。空軍に入ってスペインで左目を失ってからは現役引退したがな。」
マントイフェルは自慢するわけでもなく答えた。
マントイフェル「雁淵、今度射撃のコツとか教えようか?」
ひかり「え?いいんですか?」
マントイフェル「ああ。別に構わんよ。
空軍に復帰するまでは地元の学校やヒトラーユーゲントに射撃や乗馬、フェンシングを教えていたからな。」
パット「ところで先生?このテストの結果は?」
するとパットが話題を変える。
ロスマン「そうね。全員合格。とくにポーさんとマントイフェルさんは素晴らしいわ。」
ポー「そりゃどうも先生。お礼に今晩一緒にディナーでも如何ですかな?」
ロスマン「結構です。で、ひかりさん、貴方には別のテストを与えるわ。
ついてきて。」
ロスマンはポーを適当にあしらうとひかりを連れてどこかに向かう。
ロスマン「あ、ポーさんたちもついてきていいわよ。」
ロスマンに言われるままポーたちはロスマンについて行った。
ペテルブルクの補給能力は実は相当なもんじゃないかって言うのは完全な妄想で当時の物資輸送の主力は鉄道、そしてある試算データによると受動的戦闘で兵士が一日に必要とする物資の量はおよそ10から12.5キログラム、一補給列車に積載できる量はおよそ450トン、完全複線化された鉄道路線では一日に30往復(単線ならば10往復)できるとされている。
なので完全複線化された鉄道路一本では一日に最大13500トンの物資を運搬可能、一日に兵士が必要な物資を12.5キロとした場合これで108万人を養うことが可能なんです。
ペテルブルクの場合ヘルシンキ~ペテルブルク(単線)とムルマン~ペテルブルク、ノヴォホルモゴルイ~ペテルブルクの3つの鉄道網がありそれぞれ
・ヘルシンキ・ペテルブルク線
450×10=4500トン/日
・ムルマン・ペテルブルク線・ノヴォホルモゴルイ・ペテルブルク線
450×30×2=27000トン/日
・合計
27000+4500=31500トン/日
31500トン=31500000㎏/日÷12.5㎏/人=2520000人
つまりペテルブルクは252万人もの兵員を養える能力を持ってる。
さらにここにこの作品だとペテルブルク・ヤロスラブリ線が追加されて
450トン/本×30本/日×3線+450トン/本×10本/日=45000トン/日
45000トン=45000000㎏/日÷12.5㎏/人=3600000人
360万もの兵員を養えるとんでもない輸送能力を得てます。
で、さらにここに作品に出てないけど恐らくあるだろう路線や車両・航空輸送・水運(バルト海だけでなくラドガ湖・フィンランド湾内の水運なども)が追加され、補充や移動、水・石炭の都合、路線状況などを考慮すると幾らか減るがそれでも周辺陸軍部隊がオラーシャ軍93万人(史実レニングラード戦参加兵員)、カールスラント軍・スオムス軍725000人(史実レニングラード攻防戦参加枢軸軍(ドイツ軍・フィンランド軍・イタリア軍)兵員)の合計1655000人だと補給能力が十分すぎるぐらいにあることになる。
ただグリゴーリ出来たせいで一本減って輸送能力が18000トンに低下すると養える兵員が144万人になってたりないどころの問題じゃなくなる。
そうなるとなんでマンシュタインはヘルシンキ・ペテルブルク線の複線化をしなかった(ドイツ軍の場合補給路確保用に軍直轄で鉄道工兵部隊が存在していてこれが鉄道の補修整備を担当していた)のかって問題になる。
少なくとも物資に関しては補給能力の向上のためなら問題ない。
ソ連軍(ロシア軍)では部隊の正式装備の中に楽器が含まれてることが多いです。
この作品の東部戦線はウスチ=ルガ~キンギセップ~ルガ~ノブゴロド~オクロフカ~ボロビチ~ベシエゴンスク~ケシマ~ヴィシニー・ヴォロチョーク~オスタシュコフ~ヴェリーキエ・ルーキ~ビテプスク~モギリョフ~ホメリ~キエフ~チェルカッシィ~クレメンチュグ~ドニエプロペトロフスク~ザポリージャ~ヘルソンです。(注:地名は現代の物)
史実より一年程度遅れてる東部戦線をイメージしてます。(実際ドニエプル川沿いの戦線は史実では43年の秋の戦線)
予定ではストパン2の頃には戦線が南部がオデッサからヤシ・キシニョフ辺りまで前進する。