WWⅡウィッチーズ   作:ロンメルマムート

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題名は映画「ミス・ペレグリンと奇妙な子供たち」からです。

この回本当にどうでもよすぎて(おい)飛ばしたい。
だって陰謀とか軍隊的お話絡めにくいし。というか次の10話でマンシュタインとフレイア作戦フルボッコにしたいから飛ばしたい

何故か糖分(伯爵コンビだけど)あり


第26話:Mrジャベールと壊し屋なウィッチ達

パット「菅野中尉、貴官は本当に士官なのか?

    毎回毎回壊してばかりで。ユニット一機のコストを考えてるのか?」

 

菅野「階級なんて関係ねえ!ネウロイをぶっ倒せばそれでいいだろ!」

 

パット「それで済めばいいがな、このユニットは誰の金で作られてるんだ?

    誰の金で運用されているんだ?

    国民の血税だ、君は国民が毎日汗水たらして働いて稼いだ金から徴収した金でできたものを乱暴に扱う気かね?

    納税者に失礼ではないか?どうかね?」

 

菅野「うっ…」

 

 ある日何故か菅野はパットから正座させられた状態で説教を受けていた。

 理由は簡単だった。

 菅野がまたユニットを壊したのだ。

 それにサーシャが説教するがそれでも埒があかないためサーシャの次席指揮官として頭角を現していたパットに替わってもらったのだ。

 そこでパットは菅野に「ユニットが国民の血税によって作られ運用されている」ことを再確認させていた。

 軍隊というのは市民の安全にかかわるが同時にとんでもない予算が必要である。

 そのため戦争が終われば軍隊はあっという間に予算削減の波に襲われるものだ。

 その上一度平和になればどこの国も軍隊への風当たりというのは強いものである、なので言い方は悪いが民主主義の軍隊というのは基本的に納税者に媚びなければ大変なのである。

 

 例えばベトナム戦争で米軍が撤退したのも作戦や指揮、戦略のミス以上にベトナムで流されたおびただしい血に国民が怯えた結果米国内で反戦運動が激化、さらに機密書類の漏洩もあり撤退に追い込まれたのだ。

 また予算も大変であり予算というのは有限である、そのため戦費に大量の予算を投じた結果破滅的な量の負債を抱えたり重税から暴動が起きてしまうことがある。

 前者はイギリスが大戦時のレンドリース法の返済と戦時国債で莫大な量の負債を抱えてしまい戦後の英国病などの原因になった上、全て返し終えたのはなんと2006年の12月31日だった。

 後者は日本で1904年の日比谷焼打事件では戦費に苦しんで市民がポーツマス条約の内容を原因に暴徒と化し新聞社などを焼き討ち、1918年米騒動ではシベリア出兵が原因の米の暴騰が原因となった。

 また血の日曜日事件やロシア革命も重税と国民が戦争への支持を失ったのが原因だった。

 軍隊というのは独裁国家では最大にして最強の暴力装置だが民主主義の下では強力だが最も立場の弱い組織であった。

 

パット「雁淵」

 

ひかり「は、はい!」

 

 するとパットは後ろで見ていたひかりを呼ぶ。

 

パット「お前はこんな国民の血税を軽んじてユニットを壊すような軍人にはなるなよ」

 

サーシャ「ええ、ひかりさんはブレイクウィッチーズなんて言われちゃダメですよ」

 

ひかり「ブレイクウィッチーズ?」

 

 パットがひかりに菅野みたいになるなと注意しているとサーシャが後ろから割って入る。

 ひかりはサーシャの言ったブレイクウィッチーズという単語が分からず聞き返す。

 

パット「頻繁にユニットを壊すダメ軍人三銃士だ」

 

サーシャ「まずそこのニパさん」

 

ニパ「わ、私は壊さないよ!壊れるんだ!」

 

 すると二人でブレイクウィッチーズの説明を始めた。

 最初に言われたニパは壊れるから違うと弁解するが運のなさは酷いものであった。

 

サーシャ「それから管野さん」

 

菅野「ふん!戦果は上げてんだろ。ブレイク上等だ!」

 

パット「貴様は少しは反省しろ」

 

 次に菅野が言われるが反省するそぶりを見せない。

 それにパットは少しは反省しろと注意する。

 

サーシャ「そして入院してるマントイフェルさんを手伝いに行っているクルピンスキーさん」

 

 最後にサーシャはクルピンスキーの名前を出す。

 

---------

 

クルンピンスキー「ヘックシュン!」

 

 同じ頃、クルピンスキーがマントイフェルの病室でラルが窓のそばにいる中マントイフェルの横に座った状態でくしゃみをする。

 

マントイフェル「風邪か?トゥルト」

 

クルピンスキー「違うよヴァルト、何処かでかわいこちゃんが僕の噂をしてるんだよ。

        って、露骨に嫉妬しないでくれるかな?」

 

マントイフェル「嫉妬なんてしてないぞトゥルト」

 

 心配してクルピンスキーに聞くが答えにマントイフェルは露骨に不機嫌な顔をする。

 マントイフェルも最愛の人がどこか知らないところで噂されるのは嫌なものだった。

 

ラル「それにしても本当に付き合い始めたんだな」

 

クルピンスキー「ええ。もしかして羨ましがってます?

        ブリタニアのあの人と…」

 

ラル「ん?」

 

クルピンスキー「ナンデモアリマセン…」

 

 クルピンスキーがラルの話をしようとするとラルは威圧して黙らせる。

 

ラル「お前たちのお陰で補給路が復旧した、ご苦労」

 

マントイフェル「ただこんな状況ですけどね。

        まあ暫くは溜まってる本を好きなだけ読めますけど」

 

クルピンスキー「もしあの時ヴァルトが守ってくれなかったらやられてました」

 

 ラルが先の戦闘を労うが二人とも死にかけた戦闘だった。

 

ラル「お前に傷を負わせかける程の奴なら一度戦ってみたいな」

 

クルピンスキー「隊長の怪我が治ってないのに凝りませんね、僕は勘弁です。」

 

マントイフェル「あんなのは一度だけで十分ですよ。

        それとあんまりそう言うこと言わないでください。本当に起きたりしますから」

 

ラル「ふ、そうだな。変な願望を言えば実現してしまうなんて言うからな」

 

 ラルは一度あのネウロイと戦ってみたいと言うが二人はあんなのは一度で十分でラルにあんまりそう言うことを言わないように言う。

 言霊という概念というのは面白いことに日本だけでなく聖書にさえ書かれていた。

 

ラル「マントイフェル、近いうちに大規模な作戦が発動するはずだ。

   それに間に合うよう治療に専念してくれ」

 

マントイフェル「そのぐらい分かってます。春になれば雪が全部溶けて泥の海になる。

        その前に作戦をやりたいんだろう」

 

 ラルがマントイフェルに作戦の話を伝える。

 それにマントイフェルは予想していたように返す。

 春になれば雪は全部溶けて泥の海になってしまう。

 ましてや道路事情のいい西欧や南欧と違い中欧、北欧、東欧というのは道路事情というのが非常に劣悪である。

 特に東欧、ロシアではその悪さが独ソ両軍のネックとなった。

 ドイツ軍はモスクワまでの補給をスモレンスクから伸びる一本の道路に依存していたし春の泥の中では両軍共に足を阻まれ機動性を封殺されていた。

 その最たる例と言えるのが1945年の春にハンガリーのバラトン湖周辺で行われた春の目覚め作戦、この作戦でドイツ軍は最後の機甲戦力を泥の海の中に突進させるという無謀すぎる作戦を敢行、結果泥で攻勢が停滞した所をソ連軍の逆攻勢に襲われ最後の装甲戦力は壊滅した上にそのままハンガリーどころかオーストリアのウィーンまでの道をソ連軍に突進させる結果となった。

 そのことぐらい元騎兵将校で陸戦の素養があり機動戦などに関しての知識のあるマントイフェルには簡単に予測できた。

 

クルピンスキー「まあそう言う話はこのぐらいにしてさ、ヴァルト、りんご持って来たけどいる?」

 

マントイフェル「貰おう。で、剥けるのか?この間あんなことをしたのに」

 

 するとクルピンスキーが仕事の話を終わらせて持ってきた籠からりんごを取り出した。

 ただマントイフェルはクルピンスキーが料理できず自身も全くできないのはよく分かっていたためりんごを剥けるのか不安で仕方なかった。

 だがクルピンスキーには秘策があった。

 

クルピンスキー「大丈夫だよ、昨日下原ちゃんにみっちり剥き方教えて貰ったから」

 

マントイフェル「そうなのか、よかった。」

 

 この前日、クルピンスキーは下原からりんごの剥き方をみっちり教えて貰っていた。

 ただそのせいで昨日はなぜか大量のりんご料理が出たのは余談だが。

 

クルピンスキー「じゃあ僕は給湯室でりんご剥いてくるから。

        隊長、ヴァルトを取らないでください」

 

ラル「そのぐらい分かってる。」

 

---------

 

 

菅野「イテテ…まだ痺れが収まんねぇ…」

 

 その日の夜、菅野は廊下を足を引きずりながら歩いていた。

 昼間の正座の後遺症がまだ残っていた。

 すると廊下の奥に人影を見つける。

 

菅野「雁淵…こんな時間にあいつ…?」

 

 ひかりがこんな時間にどこへ行くのか気になり菅野は後をつける。

 ひかりは格納庫に行くとユニットの前にしゃがんで話しかけていた。

 

ひかり「チドリ…あれから連絡が無いんだけど、お姉ちゃん大丈夫かな…?」

 

パット「雁淵?こんな時間に何やってるんだ?」

 

 話しかけていると後ろから突然パットがやってきた。

 

ひかり「パットさん、どうかしたんですか?」

 

パット「いや、書類仕事が終わってサウナに行こうとしたらお前が格納庫に入っていったから気になったんだ。

    まあもう一名後をつけてた奴がいるみたいだけどな」

 

菅野「なんでバレた…」

 

ひかり「菅野さん」

 

 パットは書類仕事が終わってサウナに行こうとしたら偶々ひかりが格納庫に入るところを目撃してひかりに話しかけていた。

 そして菅野がいることにも気が付いていた。

 

パット「で、どうかしたのか?悩み相談ぐらいならのるぞ。」

 

ひかり「パットさん、実はお姉ちゃんからの連絡がないんです、だから大丈夫かなって」

 

 ひかりはパットに姉からの連絡がないことを相談する。

 

パット「ああ、怪我をした件か。

    あったことがないからどんな人か知らんがきっと大丈夫なんじゃないか?

    便りがないのはいい事だって言うだろ?」

 

菅野「孝美は簡単にくたばる奴じゃねえ。

   孝美はハンパなくつええからな。

   呉の海軍学校で初めて会った時、俺の相棒はコイツしか居ねえって思ったぜ」

 

 パットと菅野はひかりに大丈夫だという。

 

ひかり「管野さんの相棒…それって、私じゃダメですか!?」

 

 するとひかりがとんでもないことを言う。

 

菅野「はぁ!?おめえが!?100年早えんだよ!」

 

ひかり「じゃあ、どうすれば相棒にしてくれます?」

 

 ひかりは諦めない、それに菅野は当たり前のことを言う。

 

菅野「そんなの簡単だ、強くなればいいんだよ。孝美のようにな。」

 

パット「まあ強くって言ったって戦闘だけじゃだめだぞ、勉強もしないと。

    一度学んだものは何人たりとも奪うことはできないからな。

    銃の撃ち方なんて家事のどこで使うんだ?」

 

 菅野は強くなればいいと言うがただパットはそのことに否定的だった。

 簡単な話「戦争で強くなっても平和な時は何の役にも立たない」という当たり前のことを考えていた。

 軍隊で学んだことというのは基本的に日常では役に立たないことばかりである。

 それどころか犯罪にだって使われるかもしれない、あの悪名高いギャングのアル・カポネが最新の兵器であった機関銃の知識を得たのは軍隊であった。

 

ひかり「勉強、ですか?」

 

パット「ああ。前にポーが言ってただろ、知は力なりって。

    元はベーコンの格言だがな」

 

ひかり「ベーコン?食べ物ですか?」

 

 パットが前にポーが話していた格言を引用する。

 だがひかりはその格言を言った人物、フランシス・ベーコンを知らなかった。

 

パット「フランシス・ベーコン、イギリスの哲学者。

    帰納法とか哲学の授業で習わなかったか?

    確かバーティがベーコンの著作持ってたはずだし」

 

ひかり「哲学の授業なんてありませんしバーティさんの本はまだあんまり読んでないんですよ」

 

 フランスでは高校などで哲学の授業教育がありバカレロアでも哲学から試験が行われるなど哲学はフランスの学校教育では非常に重要な物だった。

 またバーティもベーコンの著作はいくつか持っていた。

 だがひかりは読んだことも学んだこともなかった。

 

パット「雁淵、ベーコンも知らないとかだいぶ不味いぞ。

    本当に戦争が終わって社会に出たら大変だぞ」

 

ひかり「そうですね…あのパットさん、勉強教えてくれませんか?」

 

 ひかりもベーコンを知らないということに危機感を持った。

 ベーコン程度は一般常識として知っておくべきである。

 そこでパットに家庭教師を頼んだ。

 

パット「別にそのぐらいなら構わない。

    というかさ、バーティにも頼んだら?あいつ本物の教師だぞ」

 

ひかり「え!そうだったんですか!」

 

パット「知らなかったのかよ…

    まあ科目は歴史らしいが教えてもらえ。

    今日は遅いから明日にでもどうだ?」

 

 ひかりはバーティが教師だったことに驚いていた。

 するとその横で放置されていた菅野が二人に言う。

 

菅野「おい!俺を忘れてねえか!」

 

パット「あ、すまん。つい…」

 

ひかり「すいません…」

 

 完全に忘れていた二人は菅野に謝る。

 するとふとひかりが菅野に質問する。

 

ひかり「管野さんの戦う理由って何ですか?」

 

 それに菅野は答える。

 

菅野「決まってんだろ!

   どっから来たかわかんねえ変な奴らに好き勝手やられてムカつくじゃねえか!」

 

ひかり「フフッ、管野さんっぽいですね」

 

 その答えは菅野らしいものだった。

 

菅野「だがな!その為には強くならなくちゃいけねえ!今よりもっともっとな!」

 

ひかり「ええっ!?管野さんは今でもすごく強いじゃないですか!」

 

 菅野は今の状態でも平均以上と言えるほど強いがまだ不満だった。

 

菅野「ダメだ!クルピンスキーやマントイフェル、パットの方がずっと強え。

   けど、絶対俺は奴らより強くなって、ネウロイを全滅させてやる!一秒でも早くな!」

 

 菅野はクルピンスキーやマントイフェルに引け目を感じていた。

 マントイフェルは菅野よりも射撃も何もかも一回り以上上である。

 パットはあのネウロイの攻撃を全て避けてあっという間に処理していた。

 それと比べれば菅野はまだ未熟だった。

 するとひかりが手を挙げて宣言する。

 

ひかり「はい!私も一緒に頑張ります!」

 

菅野「ばーか。お前の力なんて当てにしてねえよ」

 

 そういうと菅野は歩いて行ってしまう。

 それにひかりは

 

ひかり「いーっだ!」

 

 




個人的に昨今の哲学や歴史学に対する風当たりの強さに危機感を抱いてます。
哲学はあらゆる学問の基礎であり重要な学問のはずなのに「金にならない」だったり「使えない」とか言う理由で雑に扱われるのは心外。
特に大学はあくまで研究する場、好きな物を学ぶ場であり就職に必要なスキルを学ぶ場でも金儲けをする場でも頓珍漢な政治理論を振り回す場でもない事を最近の文科省や企業、学生、教授は忘れてないか?

忘れがちですがマントイフェルは“本物の”伯爵の爵位を持ってます。

もうこの話を適当に終わらせたくて仕方ない。この話のどうでもよさがこの回の記憶の薄さに出てる。
あのネウロイだって正直高射砲の徹甲弾で滅多打ちにして終わらせたいぐらいだし
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