WWⅡウィッチーズ   作:ロンメルマムート

69 / 171
題名はメーデー!航空機事故の真実と真相第2シーズン第6話ニューヨーク上空(アビアンカ航空52便墜落事故)からです。

少し短いです。

この回、レバノン料理がピトー管に詰まってやる気がボナンしてる(一部の人間にわかる高度な暗号)


第27話:ペトロザボーツク上空

ヘプナー「なに?ペトロザボーツク近郊に大型ネウロイ?

     砲兵部隊は?」

 

 翌朝早朝、ペテルブルクのペテルブルク作戦軍の司令部にペトロザボーツク近郊の部隊から連絡が届いた。

 報告を受けたヘプナーはその当該地域の砲兵部隊をトレスコウに問い合わせる。

 

トレスコウ「すでに待機済み。

      高射砲部隊ではすでに85ミリ魔導徹甲弾が1500発備蓄してありますからそれを使って迎撃するとのことです。」

 

ヘプナー「それは最終手段だ。

     先に502に叩かせろ、それとラヨシュ君を召喚してくれ」

 

トレスコウ「は、分かりました。

      ラヨシュ中将に連絡してきます。」

 

 ヘプナーはこのネウロイを502に任せることにした。

 ただ念を入れて彼は第88砲兵軍団の司令官で砲兵の専門家、ペテルブルク作戦軍の砲兵の指揮者ラヨシュ中将をペテルブルクに召喚することにした。

 

 

---------

 

 軍司令部からの(ヘプナーは502に対する指揮権を持っていない(ベルザーリンはペテルブルク管区の軍司令官なので502に対する動員などの権限は持っていた)ので総司令部経由)命令により502からサーシャ、パット、ポー、菅野、バーティ、二パ、ロスマン、ひかり、下原、ジョゼが出撃した。

 出撃して二パは菅野の様子がいつもの違うことに気が付く。

 

二パ「今日の管野、少しピリピリしてない?」

 

ひかり「一秒でも早くネウロイを倒したいんですよ!」

 

二パ「何で?」

 

パット「まあ元気があるのはいい事だが突出しすぎるなよ」

 

 ひかりとパットは昨日の件を知っていたためなんとなく菅野の気持ちは分かったがパットは菅野が突出することを心配していた。

 突出しすぎると援護ができなくなり自滅してしまう。

 軍隊とは個人戦ではなく集団戦であり連携とコミュニケーションこそが勝利の鍵である。

 するとサーシャが菅野に注意する。

 

サーシャ「管野さん。新型のユニットにも慣れたからって、あまり無茶しちゃだめよ」

 

菅野「ああ。わーってるって」

 

 サーシャの注意に菅野は答える。

 すると下原と双眼鏡でネウロイを探していたバーティがネウロイを見つける。

 

下原「ネウロイ確認!」

 

バーティ「まだ向こうはこちらに気が付いてないみたいだ、動きはない」

 

 二人の報告に最初に菅野が反応する。

 

菅野「管野一番!出る!」

 

 菅野は先頭に立ち突撃する。

 するとネウロイはそれに気が付き向きを変える。

 

サーシャ「みなさん!距離を取って!」

 

菅野「先手必勝!このまま突っ込む!」

 

 それに気が付いたサーシャは一旦距離を取るよう指示するが菅野は無視して突っ込む。

 するとネウロイは激しい攻撃を行う。

 それにシールドを張るがその攻撃は桁違いだった。

 

ポー「なんだこりゃ!坊の岬の時よりもすごいぞ!」

 

パット「ああ!アルザスのアルマーニュの対空砲火とも桁違いだ!」

 

 パットとポーはそれぞれアルザス地方で食らった対空砲火や坊の岬沖海戦の日本艦隊の対空砲火と比べる。

 するとひかりが攻撃のエネルギーに耐えられず弾き飛ばされた。

 

ひかり「う…きゃあっ!」

 

二パ「ひかり!」

 

菅野「ったく…何やってんだあいつは!」

 

 それに菅野は呆れるがこの攻撃に他のウィッチも動けなかった。

 

下原「蜂の巣をつついたみたい!」

 

ジョゼ「これじゃあ攻撃する暇が無いよ!」

 

バーティ「このままじゃジリ貧だ!」

 

 ネウロイの攻撃に全員が全身を阻まれていた。

 するとロスマンが経験からあることに気がつく。

 

ロスマン「この攻撃パターン…もしかしたら!」

 

 ロスマンは上昇して攻撃する。

 ロケットはネウロイの後部に直撃、コアが露出した。

 

ロスマン「やっぱり!コアだわ!」

 

バーティ「あのネウロイ、コアを守る形で攻撃していたのか」

 

ニパ「ロスマン先生、さすが!」

 

 ネウロイはコアを守る形で攻撃していた。

 それを見ると菅野とサーシャが突撃する。

 

サーシャ「管野さん!」

 

菅野「おう!任せろ!」

 

 それにネウロイは激しい攻撃を浴びせる。

 

ポー「サーシャ!戻れ!」

 

サーシャ「管野さん!一旦距離を取って!」

 

菅野「問題ねえ!このままいける!」

 

サーシャ「管野さん!」

 

 ポーが二人が突出しすぎていることに気が付き戻るよう言うが菅野は無視して突進する。

 すると突然ネウロイが攻撃パターンを変えエネルギーを中央に集中するとそれを菅野めがけて撃ち込んだ。

 その攻撃に菅野はシールドを張るがエネルギーに押され後ろに押される。

 間髪入れずネウロイはさらにもう一撃を食らわせようとする。

 

サーシャ「管野さん!」

 

 サーシャが叫ぶ菅野は対処できない、するとサーシャが菅野を突き飛ばし菅野は攻撃を回避するがサーシャはシールドを張るも吹き飛ばされ墜落する。

 

サーシャ「きゃあああ!!」

 

ポー「サーシャ!」

 

 サーシャが叫びながら落ちる、気が付いたポーは急降下してサーシャを捕まえ抱き寄せる。

 ポーは偽装のシーツの一部を引きちぎりそれでサーシャの頭部の傷を抑えながら声をかけ続ける。

 

ポー「サーシャ、しっかりしろ!」

 

サーシャ「うっ…」

 

 それにサーシャは呻くことしかできない重症だった。

 

パット「不味いぞ…こちらパット!

    指揮官負傷!作戦中止!医療支援を要請!

    ジョゼ、ひかりはポーを支援、ロスマン、下原、バーティは離脱を支援しろ!」

 

 パットは咄嗟に現場の先任が自分と判断、各自に対処を指示する。

 作戦は指揮官たるサーシャの負傷により中止となった。

 

---------

 

ヘプナー「なに!?失敗した!?負傷者1名、分かった。

     ラヨシュ君の出番のようだな、彼は今どこに?」

 

 502から作戦失敗の連絡を受けたヘプナーはトレスコウに話しかける。

 ヘプナーはペテルブルクに向かっているはずのラヨシュと連絡を取ろうとする。

 

トレスコウ「ラヨシュ中将は先ほどヴォルホフの司令部を連絡機で発ったとのことです。」

 

ヘプナー「そうか、彼に連絡できるか?」

 

トレスコウ「ええ、できます」

 

---------

 

 ペテルブルクの東の上空120キロ付近、そこを一機のシュトルヒによく似た飛行機、アントノフOKA-38アーイストが飛行していた。

 

パイロット「中将、ペテルブルクから無線です」

 

「分かった」

 

 パイロットからの報告を受けたハンガリー軍の軍服を着て中将の階級章をつけた将軍が返事する。

 

ラヨシュ「こちらチャタイ・フォン・チャタイ・ラヨシュ中将、ペテルブルクどうぞ」

 

ヘプナー『Sziasztok、ラヨシュ君。ヘプナーだ。』

 

 ラヨシュに連絡したのはヘプナーだった。

 彼はドイツ訛りのマジャール語で挨拶する。

 

ラヨシュ「グーテンターク、ヘプナー大将。小官に何用ですかな?」

 

ヘプナー『502が攻撃に失敗した、君が502と砲兵部隊を指揮して明日、撃破しろ』

 

 ラヨシュは流暢なドイツ語で挨拶し用件を聞く。

 用件は502が撃ち漏らしたネウロイを始末しろと言うものだった。

 だがラヨシュはいわば砲兵一筋の人間である、航空部隊の指揮など一回もしたことはなかった。

 

ラヨシュ「私は空軍部隊の指揮経験はありません。

     どうしてもと仰るならやりますが空軍は誰が?」

 

ヘプナー『ジャベール大尉にやらせる。彼は若いが優秀だ。

     502のウィッチにしておくのは勿体ない。

     できることならうちの幕僚に加えたいぐらいだ』

 

 ラヨシュは懸念をヘプナーに伝え空軍側の指揮官を要求する。

 そこでヘプナーは502のパットの名前を出した。

 

ラヨシュ「分かりました、いいでしょう。パイロット、行き先変更だ。

     プルコヴォじゃない。502だ」

 

パイロット「分かりました。502に向かいます。」

 

 機体は旋回してプルコヴォではなく市内の502に向かった。

 

 

---------

 

 

 それから数十分してサーシャはペテルブルクの病院に担ぎ込まれた。

 サーシャの怪我にリョーニャは内科医であるため手当てはできず他のウィッチ同様見ているしかできなかった。

 

ポー「クソ!おい菅野!」

 

 突然後ろで黙っていたポーが声を荒げて菅野につかみかかる。

 

ポー「お前の責任だ!お前が上官の指示に従い動いていればサーシャは怪我しなかった!

   このろくでなしが!」

 

 サーシャが怪我したことにポーは怒り狂い菅野につかみかかっていた。

 

ポー「おいジャップ!なんか言え!」

 

 そしてポーの右手が腰のホルスターからレジスタード・マグナムを取り出す。

 それを見た瞬間、パットは両腕を掴み拳銃を強引に取り上げる。

 

パット「ポー、これ以上はするな。

    頭が冷えるまで自室に閉じ込めておけ」

 

バーティ「分かった」

 

 パットはポーを止めバーティにポーを事が収まるまで閉じ込めるよう指示する。

 ポーはバーティに連れられて自室に連れていかれた。

 パットはマグナムの弾を抜きタバコを吸おうとする、すると聞きなれないエンジン音が聞こえ窓から外をのぞくとFi156に似た機が上空を通過して502の方に向かった。

 

---------

 

 その日の夕食、テーブルはマントイフェルだけでなくサーシャの席とポーの席も空いていた。

 ポーはパットの独断で謹慎処分としていた。

 だがその代わりハンガリー軍の軍服を着た将軍がいた。

 

ひかり「あのーその方は?」

 

 ひかりは代表してラルに聞く。

 

ラル「ああ、第88砲兵軍団司令官のチャタイ・フォン・チャタイ・ラヨシュ中将だ」

 

ラヨシュ「チャタイ・ラヨシュだ。

     よろしく頼むよ御嬢さん方」

 

二パ「あの、なんで陸軍の人が?」

 

 二パはなぜ陸軍の将官が502にいるのか聞く。

 それにラヨシュが答える。

 

ラヨシュ「先ほど、私にヘプナー大将から『502と砲兵部隊を指揮しペトロザボーツクに接近中のネウロイを撃破せよ』と正式な辞令が下った。

     その件で作戦中は私が502を指揮することになった。

     とはいっても私は砲兵畑の人間だから航空系はからっきしだからあまり介入はしない。」

 

ラル「ラヨシュ中将が指揮するという名目だが実際は変わらず私が指揮を執る。」

 

 ラヨシュが作戦の指揮官となり指揮監督を行うがラヨシュは直接は介入する気はなかった。

 

ラヨシュ「では早速だが作戦について説明する。

     私が指揮するのは高射砲戦闘団ラヨシュと502を糾合した統合戦闘団ラヨシュ、装備は85ミリ高射砲39門と40ミリ高射機関砲30門だ。

     作戦は今日の夜のうちにネウロイの真下に高射砲部隊が移動、翌日502の攻撃と同時に砲兵部隊が下から攻撃を行う。

     幸い天気予報によると今日の夜と明日の明け方は霧が発生するとのことだ、その上あの真下は森林地帯であるため偽装は容易だ。

     ただ明日の昼頃には雲が晴れてしまう、よって作戦は明朝1000時だ。

     作戦名はルーアだ。」

 

 ラヨシュは作戦を説明した。

 作戦は大胆なものでネウロイの下が火砲の隠蔽が容易な森林地帯であること、さらに夜と朝に霧が出るという条件を利用し真下と上空から挟み撃ちにする作戦だった。

 作戦名はルーアと名付けられた。

 

ひかり「ルーア?」

 

バーティ「アッティラの叔父の名前だ。」

 

 ひかりはルーアが分からず聞く。それに歴史に詳しいバーティがアッティラの叔父の名前だと説明する。

 ルーアはハンガリー人の先祖とも言われているフン族の王であり伝説的なアッティラの叔父でアッティラの前の統治者だった。

 ラヨシュはこの偉大なる先祖の名をこの作戦に冠していた。

 

ラヨシュ「で、この作戦に参加するウィッチだが、指揮官はジャベール大尉、君がやってくれ」

 

パット「分かりました中将閣下、お引き受けいたします。

    ただ参加するウィッチはこちらの人選でよろしいでしょうか?」

 

 ラヨシュは指揮官にパットを選んだ。

 パットはそれを引き受けた。

 現時点でラルは出撃できず、ポーは謹慎中である以上先任士官は彼だった。

 

ラヨシュ「いいだろう、人選は君に任せる。」

 

 ラヨシュは人選をパットに任せた。

 パットは少し考えると人選を伝える。

 

パット「分かりました。

    では、そうですね。

    まずクルピンスキー、バーティ、菅野、中尉は全員出撃しろ。

    先任はクルピンスキー、次にバーティ、菅野だ。

    それにジョゼ、二パ、下原、ロスマンそれに雁淵もだ。

    全員出撃しろ。」

 

 パットは人選を伝える。

 とはいってもほぼラルとリョーニャ、パット、サーシャ以外の全員を出撃させるものだった。

 

パット「以上だ。参加するものは明日の出撃まで体を休めてくれ、明日は早いぞ」

 

 パットは人選を発表すると休むよう伝えた。




アルマーニュはフランス語でドイツです。
ちなみにイタリア語だとアレマーニ、え?

アッティラは日本だと知名度低いけど古代ヨーロッパ史においては重要ですから。
一応ハンガリー軍は装甲車にアッティラの息子の名前を冠したこともあるのでマジャール人のラヨシュならアッティラの関係者の名前つけてもおかしくはないかな?

真面目にあのネウロイさ、陸軍部隊と共同でやれば苦戦しなかったはず(そもそも作戦開始直後に下から潰される)
それに多分ブリーフィングがなかったら早朝の霧に紛れて攻撃できたはず
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。