列車砲成分と大砲成分多め。列車砲と言ってもこの作品で唯一のオリジナル兵器(ただし割と実現する可能性は高い代物)とマイナーすぎる奴らだけど
もう強引に終わらせたくて仕方ない
翌日早朝、北極圏に近いペトロザボーツク周辺はこの時期夜明けは10時過ぎだった。
そして地表近くには伸ばした手すら見えない程濃い霧が立ち込めていた。
この霧と闇の中を数十門の大砲と数百人の兵士が動いていた。
砲兵A「中隊長、各砲陣地設営完了。
砲撃準備完了しました。」
中隊長「分かった。こちらアッティラ、全門射撃準備完了。
いつでも射撃可能です」
兵士から一晩かけて火砲と陣地の設営が完了したと言う報告を受けた中隊長は野戦電話で司令部に報告する。
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通信兵A「各中隊射撃準備完了、いつでも射撃可能です。」
通信兵B「502、先程出撃とのことです」
通信が送られたのはペトロザボーツクにあった戦闘団ラヨシュ司令部だった。
通信兵は指揮官のラヨシュに報告する。
ラヨシュは報告を受け時計を見る、時計はまだ9時を指していた。
ラヨシュ「そうか、少し早いな。まあいい。」
参謀「閣下、現地より霧が濃すぎてネウロイを確認できないと報告がありました。
もう少し霧が晴れてから行うべきかと具申します」
すると参謀の一人が現地の霧の濃さを理由に作戦の一時延期を求めた。
現地の地表付近の視程は600mほどしかなく地表からはネウロイを確認できなかった。
ラヨシュ「作戦は延期しない。
この機を逃せばいつやるのかね?
あのネウロイはここで叩き潰す。
もし高射砲部隊と502が撃ち漏らしたならば列車砲旅団カレリアでもって叩く。
いいな?」
参謀「は、はい」
ラヨシュはもし高射砲部隊と502が逃した場合に備えペトロザボーツクに列車砲旅団カレリアを待機させていた。
列車砲旅団カレリアの装備は
<第Ⅰ大隊>
・クルップ28センチ列車砲K5「シュランケ・ベルタ」2門(第1中隊)
・28センチ列車砲「シュヴェーレ・ブルーノ」2門(第2中隊)
・ガリア製24センチ列車砲8門(第3、4中隊)
<第Ⅱ大隊>
・305ミリ列車砲TM-3-12 2門(第1中隊)
・18センチ列車砲TM-1-180 4門(第2中隊)
・40センチ列車砲M1915/16 2門(第3中隊)
・28センチブリンク列車砲 2門(第4中隊)
<第Ⅲ大隊>
・15センチカネー列車砲 8門(第1、2中隊)
・13センチ列車砲B-57 8門(第2、3中隊)
という極めて強力な物でありこの内第Ⅱ大隊の列車砲がペトロザボーツク郊外に射撃陣地を設営、射程に入り次第攻撃可能だった。
残りは別のところにいたが戦艦クラスの火砲である305ミリ列車砲や40センチ列車砲、28センチ列車砲、巡洋艦クラスの18センチ列車砲がこれだけ集まれば流石のネウロイも耐えれる筈がなかった。
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パット「作戦開始まで残り15分、最終確認をするぞ。
クルピンスキー、菅野、二パ、雁淵が後方に回り込み退路を遮断、同時にネウロイの動きを封じる。
残りが前方から攻撃、前後から攻撃を行い拘束、それと同時に下の高射砲が攻撃する。
もし失敗した場合、ネウロイを指定されたキルゾーンへ誘引、そこで列車砲部隊の攻撃で撃破する。」
作戦開始15分前、ペトロザボーツク上空に到達したパットは夜明けの薄暗い中最終確認を行う。
後方に回り込む部隊はクルピンスキーが指揮し素早さが優先された。
すると突然通信が入る。
通信兵『アッティラよりブレダ、アッティラよりブレダ』
パット「こちらブレダ、アッティラどうぞ」
通信を入れたのは砲兵部隊からだった。
通信兵『ブレダ、ここからじゃネウロイが確認できない、射撃観測を要請する』
パット「了解した」
砲兵部隊はネウロイを確認できないため502に情報を求めた。
それだけ地表付近の霧は濃かった。
パットは無線をつけながら下原にネウロイを確認できるか聞く。
パット「下原、ネウロイを確認できるか?」
下原「はい!30キロ先に確認。
位置、A12、x5、高度3500m」
パット「了解、こちらブレダ、目標エイブル12、エックスレイ5。
高度3500m」
通信兵『アッティラ、了解。』
下原が確認した位置をパットは無線で砲兵部隊に伝える。
砲兵部隊は連絡を受けるとネウロイに砲門を向ける。
パット「0955、そろそろ作戦位置につけ。
あと5分で始まるぞ」
「「了解」」
パットが時計を確認し時間が迫っていることに気が付き部隊を二つに分ける。
そして5分後、作戦開始の合図として地上より信号弾が打ち上げられる。
その直後、ネウロイに真下から砲撃を浴びせ始めた。
ネウロイは魔導徹甲弾を撃ち込んでくる52‐K85ミリ高射砲により下半分が崩壊し始めるが地上に向かって攻撃する。
だが一晩のうちに強固な陣地と巧妙な隠蔽、さらに霧により攻撃は全く当たらず森の木を焦がしたりするだけだが一部が木立にあたり曳火砲撃のような役割を果たし兵士に死傷者を発生させる。
そしてネウロイが地上に気を取られているうちにパット達は空から攻撃を開始する。
パット「攻撃開始!」
パットは右手で合図するとそれと同時にロスマンのフリーガーハマーが放たれさらにジョゼと下原、パットが銃撃を加える。
ネウロイは下への攻撃をやめるとパット達へ攻撃を開始した。
同時に後方からはクルピンスキーたちが忍び寄っていた。
クルピンスキー「始まったみたいだね」
菅野「行くぞ!」
ひかり「はい!」
後方からクルピンスキーたちは接近するがネウロイは攻撃してこなかった。
ひかり「ホントだ。全然撃ってこない」
二パ「コアの位置も分かっているし、これなら行けるね!」
菅野「ああ!速攻だぜ!」
クルピンスキー「ああ、早く帰ってマントイフェルの看病しなくちゃね」
それをいいことに銃撃する。
ネウロイは反撃こそするがそれは前方や下方向に比べても少なかった。
する突然ネウロイが分裂した。
菅野「なにっ!?」
パット「不味いぞ!こちらブレダ!ネウロイが分裂した!」
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通信兵「なんだって!中将!ネウロイが分裂しました!」
ラヨシュ「なんだと…高射砲部隊の砲撃中止!
目標分裂したネウロイ!」
ネウロイが分裂したという連絡を受けたラヨシュは即座に目標の変更を指示した。
だがそれに砲兵部隊からの通信が待ったをかける。
通信兵「閣下、霧が濃すぎて目標を発見できないとのことです。」
ラヨシュ「気象予報官!霧はいつ晴れる?」
霧が濃すぎて真上に居るはずのネウロイさえ確認できないのだ。
ラヨシュは気象予報官に霧が晴れるかを聞く。
気象予報官「今日は風がありますし気温もある程度上昇しますから大体30分ほどでネウロイを確認できるぐらいには…」
ラヨシュ「分かった、502、ネウロイをキルゾーンへ誘引できるか?」
パット『こちらブレダ!攻撃激しく難しい。
ここで拘束することさえ不可能かと』
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分裂、さらに変形したネウロイは502に激しい攻撃を浴びせた。
分離したもののうちパット達に襲いかかった物は一体ずつ撃破されていたがすぐに再生していた。
それにより誰も動くことができずその間にネウロイは逃げ始めた。
ラヨシュ『502、ネウロイをキルゾーンへ誘引できるか?』
パット「こちらブレダ!攻撃が激しく難しい。
ここで拘束することさえ不可能かと」
ラヨシュの質問にもパットは不可能と答える。
それだけ激しく動けなかった。
バーティ「おい!どうするんだ!弾も体力も持たんぞ!」
パット「分かってる!コアさえ破壊できればいいが…
コアさえ…それだ!」
するとパットが何かを思いついた。
パット「雁淵、菅野、合流してくれ。
雁淵、接触魔眼を使う機会が来たぞ」
ロスマン「パット大尉!なぜあなたがそれを知ってるの!」
下原「接触魔眼?」
ジョゼ「何それ?」
パットは雁淵の接触魔眼を使う機会だと決断する。
だがロスマンはなぜパットがそのことを知っているのか、下原とジョゼはそもそも事情を知らなかった。
パット「もうこうなった以上、ある程度のリスクを冒すしかあるまい。
どうする?」
バーティ「恋と戦争ではあらゆる手段が正当化される、か」
パット「雁淵、どうする?お前が反対するならこの作戦は無しだ。」
もし失敗したら、俺をぶち殺しても構わん」
パットはこの状況を打開するにはある程度のリスクを冒すしかないと判断した。
パットの判断にひかりはすぐに答えた。
ひかり「やります!やらせてください!」
パット「よし!バーティ、ここは任せた」
バーティ「了解、借りは返してもらうぞ」
パット「タバコぐらいならやるぞ」
ひかりの決断を聞くとパットはバーティに現場を任せ誤認を使いネウロイのすぐそばを掠めてひかりたちに合流する。
合流するとパットに二パと菅野、クルピンスキーが説明を求める。
菅野「おい!接触魔眼ってなんだよ!」
二パ「どういうこと?」
クルピンスキー「どういうことか説明して貰おうかな?」
パット「雁淵の固有魔法はネウロイに触ったらコアが分かるんだよ。
危険だが今の状況の最善はこれしかない!」
パットが3人に説明する。
菅野「触ったらって死にてえのか!」
パット「戦争にはリスクはつきものだ!
ここで全員死ぬか!戦死のリスクを冒すか!どっちを賭ける?!」
菅野「分かったよ!やればいいんだろやれば!」
パット「そうだ!クルピンスキー、二パ、後方から援護!
菅野、雁淵は俺に捕まってろ!」
菅野を説得したパットは手短に指示すると二人の首根っこを強引に掴んで突進する。
菅野「おい!放せ!俺はひとりで行ける!」
パット「うるせえ!昨日のアレ食らいたくなかったら俺に捕まって雁淵みたいに口を閉じてろ!
舌噛むぞ!」
菅野が抵抗するがパットはぜったに離さない。
その横で同じく引っ張られているひかりは舌を噛まないよう口を閉じていた。
クルピンスキー「二パちゃん、3人を援護しないとね」
二パ「そうだねクルピンスキーさん!」
後方から陽動として二パとクルピンスキーが援護する。
ネウロイは二人に攻撃を集中するがその横で拘束で近づいてくるパットには全く攻撃が当たらなかった。
菅野「お、おい…ネウロイはどこに向かって撃ってるんだ?」
パット「さあ?ただ少なくとも俺たちを敵と認識してないぞ。
きっと雲か何かだと思ってるんじゃないか?」
パット達は攻撃そのものが飛んでこない中ネウロイに接近する。
パット「さてとこのぐらいでいいだろう、雁淵、気を付けてネウロイと握手してこい!」
ネウロイのそばまで来るとパットは二人を放して背負っていた銃を向け至近距離から銃撃して援護する。
ひかりはパットから離れるとネウロイの上部に触れコアを確認する。
ひかり「あそこだ!」
ひかりは見つけた場所を銃撃する。
するとコアが露出する。
二パ「あった!」
クルピンスキー「本当にあったんだ」
それを見て二パとクルピンスキーが驚く。
するとまたネウロイは分離し始めた。
二パ「あっ!また分離した!」
菅野「へっ、場所が分かればこっちのもんだ」
パット「全員、菅野を援護しろ」
二パが驚くが菅野は威勢よく言うとネウロイに向け突撃する。
菅野「うおおおおおおおお!!くたばれえええええ!!剣一閃!!」
菅野は叫びながらネウロイの間を縫って飛びネウロイのコアに殴り掛かり破壊する。
その瞬間、ネウロイはすべて破片となった。
パット「ふう、終わったか。
こちらブレダ、ネウロイ撃破。
ルーア作戦完了」
作戦が終わるとパットはポッケからタバコを取り出し吸い始めた。
ラヨシュ『そうか、よくやったパット君。君にはマリア・テレジア指揮官十字章を推薦しよう』
パット「閣下、ならば私は雁淵軍曹と菅野中尉を推薦しますよ。」
無線でラヨシュとジョークを飛ばしていると突然後ろから声が聞こえて振り返る。
そこには
「「うわああああ!」」
クルピンスキー、二パ、菅野、ひかりがユニットのトラブルを起こして墜落していっていた。
パット「あー、こちらパット。ブレイクと雁淵が落ちた。」
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サーシャ「クルピンスキーさん!菅野さん!二パさん!ひかりさんはそこに正座!」
リョーニャ「あー、サーシャ、あまり無理するなよ。
まだ頭部の外傷は完治してないんだから」
ポー「ああ。リョーニャの言うとおりだ。無理しないでくれ」
帰投後ユニットを壊した4人はいつも通り正座させられていた。
頭部の怪我が治っていないとはいえそれでも元気なサーシャは4人に怒っていた。
クルピンスキー「いや~これでひかりちゃんんもすっかりこの502そしてブレイクウィッチーズの仲間入りだね」
ひかり「ホントですか!?やったー!やったやったー!」
クルピンスキーがブレイクの仲間入りだというとひかりは無邪気に喜ぶ。
それにバーティが突っ込む。
バーティ「喜んじゃダメだろ。
まあ正座してる間は本でも読んだらどうだ?」
ひかり「そうですね…あ、バーティさん。
後で勉強教えてもらえませんか?」
バーティ「ん?勉強?別にいいがどうしてまた急に」
するとひかりが思い出したかのように勉強の話をする。
それにバーティは聞き返す。
ひかり「この間、パットさんから勉強しなさいって言われてバーティさんが教師だったって聞いたんでおしえてもらえないかなぁ…って」
バーティ「なんだそんなことか。
別に構わんよ。
夕食後に1、2時間程度、教科は俺は歴史ぐらいしか教えられないが教えてやるよ」
ひかり「やったー!ありがとうございます!バーティさん」
ひかりはバーティから勉強を教えてもらえることに喜ぶ。
その日以降ひかりはバーティから勉強を教えてもらうことになった。
28センチブリンク列車砲と15センチカネー列車砲はオリジナル火砲ですがベースとなった火砲は実在します。
ベースになったのはロシア海軍が使っていた28センチブリンク砲と15センチカネー砲。
どちらも艦砲で後者はあのアブローラなど日露戦争期のロシア海軍の主力艦砲だった。
大戦中も使われていて有名なのだとレニングラードの近く、フィンランド湾の出入口近くにあったクラースナヤ・ゴルカ要塞のブリンク砲とカネー砲。
一応旧式艦砲を列車砲化するという試みはドイツ軍では結構行われていて大戦中ドイツ軍の列車砲開発は長期計画の新型と戦時急造型の二種類に分かれていた。
前者はドーラとかK5とかの再軍備後に設計されたタイプで後者は主に旧式艦砲や列車砲、在庫の艦砲の予備砲身などを転用した代物。
勿論数としては後者の方が多い。
大戦中ドイツ軍は鹵獲したフランス製列車砲を積極的に活用していて有名なのだとあの「アンツィオ・アニー」の前からアンツィオ橋頭保の連合軍を砲撃していた列車砲中隊エアハルトの装備はイタリア軍のデポから鹵獲したターンテーブル方式の旧式フランス製24センチ列車砲でした。
多分列車砲と言われるとアンツィオ・アニーのクルップK5が思いつく典型的ミリオタ
コールサインのブレダはイタリアの兵器メーカーではなくアッティラの兄で共同統治者だったブレダ(ちなみにブダペストのブダ地区はブレダのマジャール語読みから来てる)から。