まあこの章のテーマの一つが「脱ヘタリア、イタリアは強い。弱いのは大体ドゥーチェとドイツが悪い」なんで。
イタリアが弱いのはドゥーチェとドイツのせい(重要な事なので2回言いました)
ニコ「人…だと…」
ニコは機体の外を飛ぶ赤いジャケットを着て兎の耳を生やした少女と褐色の少女を見て呟いた。
彼にはこの光景は理解不能であった。
それはヤンも同じでありコックピットから呆然として見ていた。
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シャーリー「なあ少佐、ネウロイはどこだ?」
その兎耳を生やして赤いジャケットを着た少女、シャーロット・E・イェーガー大尉はニコのJu88の左側について辺りを見回しながら無線機で飛行艇に乗った坂本に聞く。
彼女は元々この飛行艇の援護に来たが、向かっている途中で該当空域にネウロイを発見したベルガミーニの艦隊からの連絡を受け急行したのだ。
坂本『今回だけは遅かったなシャーリー。
来る少し前に艦隊に撃破された。」
シャーリー「艦隊って下の大艦隊か」
シャーリーは眼下の艦隊を見て言う。
艦隊は撃破すると反転して船団の方へ戻っていった。
ルッキーニ「チャオ!芳佳!」
宮藤『ルッキーニちゃん!』
またルッキーニは二式大艇の窓に手を振って宮藤に挨拶する。
すると今度は横から別のウィッチたちが近づく。
リーネ「芳佳ちゃん!」
宮藤『リーネちゃん!無事だったんだ!』
リーネ「うん!ガリアから今着いたの!」
窓の外からリーネがが宮藤を呼ぶ。
親友同士の久しぶりの再会に窓越しとはいえ喜んでいた。
宮藤『ガリア?ってことは…』
ペリーヌ「感激している場合ではありませんわよ」
宮藤『ペリーヌさん!』
するとリーネの後ろからペリーヌが宮藤に声をかける。
さらに続いて今度は違うエンジン音が聞こえ始めた。
そして右側から二人のウィッチ、左側から3人のウィッチが現れた。
宮藤「エイラさん!サーニャちゃん!
ミーナ隊長!バルクホルンさん!ハルトマンさん!」
現れたのはエイラ、サーニャ、ミーナ、バルクホルン、ハルトマンの5人だった。
5人は飛行艇を囲むようにしてロマーニャに向かった。
するとミーナが後ろのドイツ機を見て坂本に聞く。
ミーナ「美緒、後ろのドイツ機は?」
坂本『突然現れたんだ。ミーナ』
ミーナ「そう、面倒なことになりそうね」
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その数十分後、ウィッチたちは目的地の基地にいた。
ニコとヤンは先に降ろされたが状況が分からずとりあえず拳銃を準備してエンジンを切り滑走路の横に駐機してコックピットにいた。
ニコ「いったい何が何やら…」
ヤン「おい!ドイツ人!いるか?」
コックピットで拳銃を用意していたニコにヤンがいつの間にか駆け寄りコックピットの窓を叩いて呼んだ。
呼ばれたニコは窓を開けて聞いた。
ニコ「なんだ?」
ヤン「いったい何がどうなってるんだ?」
ニコ「それはこっちのセリフだ。何が何やらさっぱりだ」
二人とも状況をまともに理解できていなかった。
二人は一応拳銃を用意するととりあえず機体から降りるとヤンはタバコを吸い始めた。
ヤン「なにが起きてるんだか…タバコいるか?」
ニコ「いい。吸えないんだ」
ヤン「もったいねぇな。」
ヤンはニコにタバコを勧めるがニコはタバコが吸えないので断った。
そこから少し離れたところでは宮藤が飛行艇から降りると階段を上がっていた。
リーネ「芳佳ちゃん!」
宮藤「リーネちゃん!無事でよかった!」
階段を上がるとすぐにリーネが宮藤に抱き着いていた。
リーネ「うん、芳佳ちゃん来てくれたんだ!」
二人は親友同士の久しぶりの再会を喜んでいた。
シャーリー「しっかし、まさか宮藤が来るとはなあ」
ペリーヌ「それを言ったら、シャーリーさんはアフリカのはずじゃ?」
ルッキーニ「へへ~ん。ロマーニャが心配で抜け出してきた!」
シャーリーが宮藤が来たことを喜ぶがシャーリーたちもそもそもアフリカを抜け出してこっちに来ていた。
無論無許可離隊は本来重罪である。場合によっては銃殺刑に処されてもおかしくのないほどのである。
エイラ「えっと、私たちはスオムスに行くはずがさ…ちょっと乗り間違えてアドリア海に…」
サーニャ「エイラの占いで、危ないって出てたから」
エイラたちも事情を言うがエイラが隠そうとするのをサーシャがぶっちゃける。
するとふと宮藤はあることに気が付いた。
宮藤「ところで、ハインツさんたちは?」
ふとどういうわけかハインツ達がいないことに気が付いた宮藤はバルクホルンに聞く。
バルクホルンは時計を取り出して時間を確認する。
バルクホルン「おかしいな。
予定ならアレックスたちはもう来てるはずだぞ」
ハルトマン「何かあったんじゃない?」
バルクホルン「アレックスに?まさか…」
本来ならハインツ達はとっくの昔にこの基地に来ているはずだった。
だがハインツ達は来ていなかった。
それにバルクホルンは心配になる。
すると後ろから数台の車のエンジン音が聞こえ振り向くと2台の乗用車と1台のトラックがやってきてウィッチたちの前で止まった。
ハインツ「あー!やっと着いた!寝る!お休み!」
ミラー「眠い…リーネ…ベッドまで運んで…zzz」
ノヴァク「zzzzz」
先頭のフィアット508CMには胸に金の飾緒をつけたハインツ、2台目のフィアット500トポリーノにはミラー、3台目のドブンクェ35汎用トラックにはノヴァクが乗っていた。
だが3人は到着した途端、その場で眠り始めた。
バルクホルン「なにをやってるんだハインツ!ミラー!アレックス!
ハルトマンでもないのにそこで寝るな!」
ハインツ「うるせぇ…こっちはカンヌで列車から降ろされヒッチハイクと途中で拾ったロマーニャ軍と民間の車使って4日間寝ずに道に迷ってナポリ行ったり、ローマで立ち往生したりチヴィタヴェッキアで大渋滞に巻き込まれたりしてやっと着いたんだぞ。
こっちはもう60時間は寝てないんだ、寝させろ…」
バルクホルンは3人を怒るが3人はミーナたちとは別行動でロマーニャに向かったが途中のカンヌで鉄道が止まりそこで降ろされ、そこからヒッチハイクを繰り返して何とかロマーニャのオスティリアまで向かい、そこで放棄されたロマーニャ軍の車と民間乗用車を見つけそこから基地に向かったが途中で道を間違えてナポリまで行ってしまった上に戻ろうとしてチヴィタヴェッキアで大渋滞に巻き込まれ、ローマで燃料が切れるなどの珍道中の末4日間走り続けてやっと着いたのだ。
この間チヴィタヴェッキアでの大渋滞で寝ていた以外はほとんど寝ずに来ていたため3人はもうすでに疲れ切っていた。
するとミーナがハインツに近寄り頭を叩く。
ミーナ「ハインツさん!起きて!仕事よ!」
ハインツ「それは明日やるからほっといてくれ…」
ミーナはハインツを起こそうとするがハインツは座席に寝転がりながら寝ぼけながら答える。
ミーナ「あなたのお仲間が二人も来たのよ!」
ハインツ「めんどくさそうだからミラーかノヴァクに振っといて…」
ハインツはミーナに言われても起きる気などなくミラーとノヴァクに丸投げする。
ミーナはミラーの方を見る。
ミーナ「だそうよ、ミラーさん」
ミラー「zzzzz」
リーネ「爆睡してます。ふふ、可愛い寝顔ですね」
ミラーの方を見るがミラーはトポリーノのキャビンでいつの間にか助手席に座っていたリーネにもたれかかって爆睡していた。
リーネはそれを見て微笑みながらミラーの頭をなでていた。
ミーナ「ノヴァクさんは?」
バルクホルン「この通りだ」
ノヴァク「zzzzz」
ミーナがノヴァクのこと聞くがバルクホルンが寝ているノヴァクをお姫様抱っこして連れてくる。
ミーナ「両方駄目ね、二人とも寝てるから起きなさい、仕事よ!」
ハインツ「zzzzz」
ミーナ「ペリーヌさん、やっていいわよ」
ペリーヌ「分かりました中佐、トネール!」
ハインツ「ギャー!」
するとミーナはハインツを無理やり起こそうとペリーヌにトネールを使わせて起こした。
ハインツ「痛ぇ…」
ミーナ「ハインツさん!仕事よ!」
無理矢理ハインツを叩きおこすとミーナは寝ぼけたハインツを連れてニコたちの下に向かった。
ミーナ「ハインツさん!見て頂戴!」
ハインツ「ん?おいおいお仲間か」
ミーナはハインツにニコたちを見せる。
それにハインツは寝ぼけながらも言う。
ハインツ「はいはい、えーと俺は元ドイツ空軍第26駆逐戦闘航空団所属ハインツ・ヴァレンシュタイン少佐だ。
こっちがミーナ・ディートリンデ・ヴィルケ中佐。
あんたらは?」
ハインツがミーナと自分の自己紹介をして敬礼する。
するとニコは右手を上げ、ヤンは普通に敬礼する。
ニコ「ヴァレンシュタイン少佐、自分はドイツ空軍第1夜間戦闘航空団所属ニコルッシ・フェリックス=アレクサンダー・ハルトマン=ファルケンホルスト中尉です。」
ヤン「フィンランド空軍第33飛行隊所属ヤン・オーラ・ハルマンフェルド中尉です」
ハインツ「分かった。それといつからルフトヴァフェはその敬礼をするようになったんだ?」
二人の自己紹介を聞いたハインツはふとなぜニコがナチス式敬礼をしたのか気になり聞いた。
ニコ「7月20日に総統閣下を国防軍の一派が殺害しようとしてそれ以降国防軍ではこの敬礼を」
ハインツ「なら今すぐやめろ。少なくともNSDAPはいないからな。
ぶっちゃけるがここは異世界だ。それと今何年の何月だと思ってる?」
ハインツはナチス式敬礼をニコにやめるよう言うと状況をぶっちゃける。
そしてハインツの質問に二人は答えた。
ニコ「いつって…45年2月では?」
ヤン「ああ、45年の2月だろ」
ハインツ「今日は45年3月だぞ。それもここはロマーニャ。
向こうで言う所のイタリアだ!」
ヤン「そんな馬鹿な。フィンランドじゃ…」
ニコ「ドイツじゃないのか…」
ハインツ「ああ。それと詳細は後で説明するが一つ言っておく。
この世界ズボンとスカートがないからパンツみたいなのがズボンだ」
ショックを受ける二人にハインツはある程度の説明をした。
説明するとハインツは坂本と話していたミーナのもとに行った。
ハインツ「中佐、終わりましたよ。」
ミーナ「そう、集合!」
するとミーナはウィッチたちを集めた。
そしてミーナの横に坂本とハインツが並ぶ
ミーナ「では、連合軍総司令部からの命令を伝えます。
旧501メンバーは原隊に復帰後、アドリア海にてロマーニャを侵攻する新型ネウロイを迎撃、これを撃滅せよ。
尚、必要な機材・物資は追って送るが、それまでは現地司令官との協議の上調達すべし。」
坂本「はっはははは、流石に手際がいいな!」
ミーナ「ガランド少将とリュッツオウ大佐、それにバルボ大将のお墨付きよ」
坂本が手際の良さを指摘するがそれにミーナが微笑んで返す。
するとハインツがタバコに火をつけながら内情を話す。
ハインツ「まあ命令とはいってもどうもリュッツオウ大佐とヴィルケ中佐が絡んでるらしいけどな」
坂本「ヴィルケ中佐?」
すると坂本はハインツの言ったヴィルケ中佐の名前に疑問を持った。
ハインツ「知らないのか?ヴォルフ・ディートリヒ・ヴィルケ中佐。
連合軍西方総軍航空参謀部参謀、ギュンター・リュッツオウ大佐の部下だ。
この話はリュッツオウ大佐とヴィルケ中佐が絡んでるって話だ。」
坂本「そうなのか」
坂本は西方総軍の内情を知らないためヴィルケ中佐のことを知らなかった。
すると宮藤が隣にいて寝ているミラーを支えていたリーネに聞く。
宮藤「ねえねえリーネちゃん、つまりどういうこと?」
リーネ「えっと…」
リーネが考えているとミーナが話し始めた。
ミーナ「私、ミーナ・ヴィルケ中佐以下、坂本美緒少佐、ハインツ・ヴァレンシュタイン少佐、ゲルトルート・バルクホルン大尉。シャーロット・E・イェーガー大尉、アレクサンデル・ノヴァク中尉、エーリカ・ハルトマン中尉、サーニャ・V・リトヴャク中尉、ペリーヌ・クロステルマン中尉、エイラ・イルマタル・ユーティライネン中尉、アドルフ・ミラー少尉、フランチェスカ・ルッキーニ少尉、リネット・ビショップ曹長、宮藤芳佳軍曹」
メンバーの名前をミーナが読み上げる。
ミーナ「ここに、第501統合戦闘航空団『ストライクウィッチーズ』を再結成します!」
「「了解!」」
ミーナの宣言に寝ているミラーとノヴァク以外が返事した。
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その日の夜、ハインツとミラー、ノヴァクはニコとヤンの二人に世界の情勢を教えていた。
ハインツ「…というわけだ。これがお前らの目の前に置かれた現実だ。いいな?」
ヤン「分かった、しかし死んだらヴァルハラかと思いきや異世界とはな」
ニコ「そうですか…しかし残酷だな。
妹みたいな年の子を戦場に送るなんて」
ハインツが一通り、ウィッチや世界の情勢、地理などを教えその内容に二人は衝撃を受けていた。
ハインツ「ふーん、ニコ、あんた妹がいるのか?」
ニコ「まあね。4人いて全員可愛いよ。目にいれても痛くないぐらいには」
ノヴァク「シスコンじゃねえか」
ニコがシスコン発言をしそれにノヴァクが突っ込むが彼自身も義理の妹になるクリス相手には甘いのである種同類だった。
ハインツ「まあシスコンだが何でもいいがこれからお互い仲良くやろうや。
よろしくニコ、ヤン」
ニコ「よろしくお願いします、ヴァレンシュタイン少佐、ノヴァク中尉、ミラー少尉」
ヤン「よろしく」
そういうと両者握手をした。
(マイナーすぎて誰も知らないイタ車解説)
・フィアット・508CMコロニアーレ
イタリア軍で最も一般的だった軍用乗用車。
元はフィアット508バリッラ。
イタレリからキット出てるけど入手困難。タミレリ版は絶版
・フィアット・500トポリーノ
フィアットが生んだ名車。
フィアット500の初代。二代目はカリオストロのあの車。
フランスのシムカ5のベース車両。
ブロンコからバリエーション含めて結構出てる
・ドブンクェ35汎用トラック
イタリア軍のトラック。
超絶マイナーすぎて最近買ったイタリア軍本(VIVA知られざるイタリア軍)で出てきて初めて知った。キットなんてあるわけねえだろ。
ドブンクェはイタリア語で「どこへでも」らしい。
ちなみに改造型でブレダ20ミリ機関砲搭載型があった。
次から血の量が増える上にホロコースト、アカン。