お姉ちゃんと尊い
糖分が極端に多いです(大事な事なので二回言いました)
突如、基地にサイレンが鳴り響いた。
その音でバルクホルンと同室でゴミの中で寝ていたハルトマンは気が付いた。
ハルトマン「あ、ネウロイだ」
リーネ「ハルトマンさん!いたんですか?」
ハルトマン「うん」
ハルトマンがいたことに気が付かなかったリーネは驚くがハルトマンは気にせず服を払ってから着ると出て行った。
ハルトマン「お先」
ハルトマンが出ていくとリーネも続いて出て行った。
一人残されたバルクホルンは立ち上がると涙を拭くと窓から外を見る。
ハルトマン「隙あり!」
バルクホルン「うわぁあ!」
ハルトマン「忘れものだよ!にゃはははは!」
すると突然行った筈のハルトマンが後ろからバルクホルンの耳に何かを入れるとまた行ってしまった。
バルクホルン「インカム?」
ハルトマンが入れたのはインカムだった。
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ミーナ『目標はローマ方面を目指して南下中。
ただし徐々に加速している模様。
交戦予想地点を修正、およそ…』
ハインツ「こちらハインツ、目標発見、距離およそ40キロ。」
少しして、坂本、ハインツ、ミラー、シャーリー、ノヴァク、ハルトマン、ペリーヌ、ルッキーニはネウロイを迎撃するため離陸していた。
今回のネウロイは徐々に加速していた。
すると突如ネウロイは5つに分離した。
坂本「数を利用して突破する気か!」
ハインツ「ミラー、やれるか?」
ミラー「真ん中の一番速い奴以外は。」
ハインツ「分かった、一番速くて恐らくコアのある奴はシャーリーとノヴァクがやれ。
残りは俺とミラーがやるから他のは援護を頼む」
「「了解!」」
ハインツは即座に指示を出した。
全体的に機動性が高いので比較的機動力の低いMe410では通常の手段では対抗できないと判断したハインツは他のウィッチにネウロイを拘束させその隙にミラーに狙撃させる手に出た。
一方、コアがあると思われる最も速いネウロイは固有魔法が加速で機動力では最も優れたノヴァクとシャーリーに任せた。
指示を受けたウィッチは散開して行動し始めた。
ハインツ「3時方向、距離300、ルッキーニの上の奴、よーい、撃て!」
ハインツの指示の元ミラーは最初にルッキーニと交戦していたものに発砲、初弾、二発目を外し三発目に命中させて撃破する。
ハインツ「腕落ちたか?」
ミラー「向こうが速いんですよ。次は?」
ハインツ「9時方向、ハルトマンと戦ってる奴だ!」
ミラー「了解!」
ミラーはすぐにハルトマンと戦っているネウロイに照準を変え発砲する。
一方、ノヴァクとシャーリーはコアのあるネウロイを捕捉していた。
シャーリー「あいつか」
ノヴァク「目標発見、タリホー!」
ネウロイを見つけると二人は接近する。
ノヴァク「逃がすかクソッタレ!」
接近すると銃撃するがネウロイは素早く二人の銃撃は見当違いの方向にしか飛んで行かなかった。
シャーリー「あれ?」
ノヴァク「クルヴァ!なんだあの速さは!」
するとネウロイは急降下するとノヴァクたちに向かって突進してきた。
ノヴァク「来たか」
シャーリー「お、やる気か?そう来なくっちゃ!」
それに対してノヴァクたちも突撃して攻撃する。
だがあまりにも速く弾は一向に当たらなかった。
ノヴァク「じっとしてろ!クルヴァ!」
二人はネウロイが速すぎ苦戦していた。
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そのことは地上にも伝わっていた。
ハインツ『こちらハインツ、どうもノヴァクとシャーリーが苦戦してる。
こっちは全部片付けたが速すぎて追いかけられない。
支援を頼む』
ミーナ「了解!リーネさん、宮藤さん、ヤンさん、エイラさん」
「「了解!」」
ハインツの応援要請に待機中だったリーネ、宮藤、ヤン、エイラが急いで向かう。
サーニャ、ニコは夜間哨戒明けで飛べるわけなかった。
最近はサーニャはなぜかエイラよりニコと組む方を好み始めそのためニコはよくサーニャと組んで夜間哨戒をしていた。
それどころかサーニャはエイラの布団に潜り込むことが減りニコと一緒に寝ることが増えていた。
そのためエイラはなぜかニコに嫉妬していたが二人は全く気が付いてなかった。
4人は急いでハンガーに向かいユニットを履き離陸しようとする。
だがその4人の前に影が立ちはだかった。
宮藤「バルクホルンさん!?」
立ちはだかったのは息を切らしたバルクホルンだった。
バルクホルン「お前たちの足では間に合わん。」
そういうとバルクホルンは使い魔の耳を出してジェットストライカーのユニットを固定している鎖を腕力で引きちぎるとユニットを履いて勝手に出撃しようとする。
リーネ「命令違反です、大尉!」
ヤン「バカか!部屋に戻って寝ろ!」
バルクホルン「今、あいつを、アレックスを助けられるのはこれしかないんだ!」
エイラ「でもまだ体力が回復してないだろ!」
4人は止めようとするがバルクホルンは聞く耳を持たずそのまま出撃してしまった。
ミーナ『トゥルーデ!』
バルクホルン「すまん、ミーナ。
罰は後で受ける、今は…」
ミーナの呼びかけにバルクホルンが返事する。
ミーナは少し間を開けてバルクホルンに言う。
ミーナ『5分よ!あなたが飛べる時間は!』
バルクホルン「ふ、5分で十分!」
ミーナの返事にバルクホルンは不敵な笑みを浮かべて返した。
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その頃ノヴァクたちはネウロイと交戦を続けていた。
シャーリーは何とかネウロイに対して有利な位置につき照準する。
シャーリー「そこだ!」
シャーリーは銃を撃とうとするが出ない。
ノヴァク「どうした!」
シャーリー「ジャムった!」
ノヴァク「なに!俺がやる!」
シャーリーのBARがジャムったので代わりにノヴァクがwz.1928を構えて撃つがこちらも弾が出ない。
ノヴァク「クルヴァ!弾切れだ!」
ノヴァクは急いで腰のポーチから予備弾倉を取り出してリロードしようとする。
その隙にネウロイは分裂する。
シャーリー「ノヴァク!また分裂した!」
ノヴァク「クルヴァ!またか!」
リロードし終えたノヴァクがシャーリーに言われて顔を上げる。
すると分裂したネウロイは二人を挟み撃ちにしようとする。
シャーリー「ヤバい、挟まれた」
ノヴァク「どうする?」
挟み撃ちにされ混乱する二人の前に次の瞬間、ミラーの使っている聞きなれた爆音が響くと後ろから襲い掛かってきた方のネウロイを木っ端微塵にする。
シャーリー「えー!?」
ノヴァク「なんだ?」
振り返ると目に飛び込んできたのはジェットストライカーを履いたバルクホルンだった。
シャーリー「バルクホルン!?なんで!?」
ノヴァク「トゥルーデ!」
驚く二人の頭越しにバルクホルンはさらに近づいてきていたもう一体のネウロイを攻撃し撃破する。
ノヴァク「耳がおかしい。あんな砲撃こんな近くで受けるもんじゃないな…」
シャーリー「すげぇ…ミラーの砲撃ここまで近くで見たことないからな…」
その威力に二人は驚いていた。
ペリーヌ「ジェ、ジェットストライカーは使用禁止の筈では…」
ハインツ「あのバカ、ノヴァクのことになるといつもあの調子だ」
ミラー「そうですね…」
ハインツ「おめえだってリーネ絡んだらバルクホルンと同じかそれより面倒だぞ」
そしてあらかた片づけてシャーリーたちを追いかけていたハインツ達も驚いていた。
ノヴァク「トゥルーデ!やったな!」
無線でノヴァクはバルクホルンに呼びかけるが反応がない。
ノヴァク「トゥルーデ?返事してくれ!」
シャーリー「どうなってんだ?バルクホルンのスピードが落ちないぞ」
ノヴァクが再度無線で呼びかけるがそれでも反応がなかった。
すぐにハインツが双眼鏡でバルクホルンの様子を確認する。
ハインツ「えーと、おい、不味いぞ。
また暴走してる!」
ノヴァク「なに!」
ハインツが確認するとジェットストライカーが暴走を始めていた。
それを聞いたノヴァクはすぐに動いた。
ノヴァクはスピットファイアのエンジンを全開にしバルクホルンを追いかける。
ノヴァク「トゥルーデ!」
エンジンが焼き付く限界までエンジンを回しさらに加速を全力で使って追いかける。
だがジェットストライカーの方が早く少しずつ引き離されてしまう。
ノヴァク「クソ!」
ノヴァクは悪態をつくと今度は十字を切って祈り始めた。
ノヴァク「主よ、我に愛するものを救う力を与え給え、我の足に彼女の元に行く力を与え給え、我の手に彼女を救う力を与え給え、我に永遠に彼女を支え、助け、救う力を与え給え、アーメン」
次の瞬間、ユニットにさらなる魔力が送られるとこれまでにないほどの速度で加速、衝撃音が響き渡った。
ハインツ「おい、これって…」
シャーリー「マジかよ…」
ミラー「ソニックブーム…音速突破しちゃいましたよ…」
その音はソニックブームの音だった。
音速を突破したノヴァクはバルクホルンに抱き着くと緊急停止ハンドルを引っ張る。
ノヴァク「止まれ!」
ハンドルを引っ張ると止まり風圧に負けジェットストライカーは脱落した。
そして二人は少しずつ減速して止まる。
ノヴァク「トゥルーデ、大丈夫か?」
ノヴァクは抱えたバルクホルンの方を見る。
バルクホルンは幸せそうにノヴァクの胸にもたれかかって寝ていた。
ノヴァク「ふ、トゥルーデ…」
それを見てノヴァクはバルクホルンの頭を撫でると顎に手を添えてキスする。
バルクホルン「ん…ん?」
キスされた状態でバルクホルンが気が付いた。
バルクホルンは驚くがすぐにノヴァクの腰に手を回してキスを続ける。
そして数秒キスを続ける。
ノヴァク「ん?トゥルーデ、気が付いたか」
バルクホルン「ああ、王子様のキスでな」
ノヴァク「それじゃあ戻りましょうか、お姫様?」
次の瞬間、ノヴァクのユニットが両方とも爆発した。
ノヴァク「うわ!」
バルクホルン「おい!どうなってるんだ!」
ノヴァク「爆発したんだよ!両方!」
二人はそのままゆっくりと落ちていくがすぐに誰かに支えられた。
ノヴァク「シャーリーか、ありがとう」
支えたのはシャーリーだった。
ノヴァクはシャーリーにお姫様抱っこされ、更にバルクホルンはノヴァクにお姫様抱っこされて帰っていった。
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夕方、基地には一機のC-46コマンドーが来ていた。
そしてハンガーには残骸になり、さらに使えそうな部品が全部剥ぎ取られたMe262と50ミリ砲の残骸があった。
ニコ「寝てる間に何があったんだろ?」
サーニャ「バラバラ…」
ニコ「だね、なんか使えそうな部品も剥ぎ取られてるみたいだけど」
残骸を見ながら寝ていたニコとサーニャが呟く。
ペリーヌ「全く、人騒がせなストライカーでしたわね」
ペリーヌが残骸を呆れた目で見ながらつぶやく。
するとその残骸の前に一人の少女と二人の軍人がやってきた。
「これがあのパリで見たMe262とは…この2、3日で何があったんだ?ヴィルケ君」
「酷いですね、それにしてもエンジンの暴走とは欠陥の洗い出し前に前線に送るとは…」
「ああ、ノイエ・ベルリンだと三大将がブチギレて技術省と開発局に乗り込んだそうだ。
ウルスラ中尉、君はパリにいてラッキーだったな」
「ええ、リュッツオウ大佐、ヴィルケ中佐」
ハインツ「えーと、どちら様…」
ハインツが声をかけようと近づくとその顔を見てすぐに敬礼した。
ハインツ「リュ、リュッツオウ大佐!」
それは彼の元上司、第1戦闘機師団師団長だったはずのギュンター・リュッツオウ大佐だった。
リュッツオウ「君は?」
ハインツ「第501統合戦闘航空団主席参謀ハインツ・ヴァレンシュタイン少佐であります!」
リュッツオウ「うむ、ヴァレンシュタイン少佐。
西方総軍航空参謀部参謀ギュンター・リュッツオウ大佐だ。
こっちが同じく航空参謀部所属で私の部下の」
ヴィルケ「ヴォルフ・ディートリッヒ・ヴィルケ中佐です。
で、彼女がこのストライカーユニットの開発者の一人、ウルスラ・ハルトマン中尉だ」
ウルスラ「どうもよろしくお願いします、姉から色々とお話は伺ってます」
ハインツが自己紹介するとリュッツオウ、そして部下のヴィルケ中佐、そして技術者でハルトマンの妹のウルスラが自己紹介する。
ハルトマン「あれ?ウルスラ?」
ウルスラ「お久しぶりです、お姉さま」
するとハルトマンがやってきてウルスラに気が付いた。
ウルスラは姉に挨拶するとハインツに言う。
ウルスラ「この度はご迷惑をおかけして申し訳ありませんでした。
どうやらジェットストライカーには致命的な欠陥があったようです。」
リュッツオウ「それで私とヴィルケ君、それにウルスラ君が赴いたんだ。
とりあえずあのユニットとデータは私たちがこのまま持って帰る。
それでいいな」
リュッツオウたちが赴いたのはジェットストライカーの欠陥の修正又はストライカーの回収だったが完全に破壊されていたためこのまま持って帰ることになった。
ハインツ「ええ、使える部品は全部剥ぎ取ってしまいましたけど。
いいんですか?」
ヴィルケ「どうせ後でスクラップですから結構です。」
ここまで徹底的に破壊された上に真水で洗浄後とはいえ海水に浸かっていたMe262はもはやスクラップ程度しか使い道はなかった。
ウルスラ「お詫びとして代わりにジャガイモを置いて行きますね」
ハインツ「は?ジャガイモ?」
するとウルスラがお詫びとしてジャガイモを置いて行くという。
すぐにハインツはハンガーから外に出るとそこにあったのはC-46から大量のジャガイモが降ろされている光景だった。
ハインツ「ジャガイモこんなに必要ねー!!!!」
ハインツの叫びはロマーニャの空に木霊した。
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夜、バルクホルンとノヴァクは基地の隅の遺跡の中にいた。
満点の星空の中二人遺跡の中を散歩していた。
ノヴァク「トゥルーデ、済まなかった。昼間のことは言いすぎた。」
バルクホルン「アレックス。私の方こそ、お前の気持ちを考えずにあんなこと言ってしまって。
それと、助けてくれてありがとう。」
ノヴァク「トゥルーデ…」
ノヴァクはそう言うとバルクホルンに抱き着きキスする。
それにバルクホルンは驚くがすぐに彼女の方もノヴァクの背中に手を回す。
二人は誰も見ていないことをいいことにたっぷりと十数秒もキスをする。
二人の唇が離れた時には唾液で橋ができていた。
バルクホルン「アレックス、いつものことだが急すぎるぞ全く…
私だから受け入れたものを…」
バルクホルンはいつも急なノヴァクのことを愚痴るが本音としてはまんざらでもなかった。
ノヴァクは急にキスなどをするがそんなことを毎日すれば慣れてしまい益々バルクホルンはノヴァクに惚れていた。
気がつけばバルクホルンはノヴァクの自慢だって普通にするようになった程である。
ノヴァク「俺はポーランド人だからな、回りくどいのは嫌いなんだ。
少し前までは大声で詰め寄ってきたのに最近はすっかり言わなくなったな」
バルクホルン「私はお前の全てを受け入れたんだ。
お前の無鉄砲なところとか直球なところとかな。」
ノヴァク「そうか、トゥルーデ、この一件で一つ思ったんだ」
するとノヴァクが話題を変える。
バルクホルン「なんだ?」
バルクホルンが聞くとノヴァクは深呼吸するとバルクホルンの両手を手に取ると言った。
ノヴァク「指輪も準備も何にもないが、結婚しよう」
バルクホルン「は?
け、結婚!ア、アレックス!お前が普段から突拍子もないことをするのは分かってるが結婚?!
無理無理無理早すぎる!」
プロポーズだった。
それを理解した瞬間、バルクホルンは耳まで真っ赤になりノヴァクに詰め寄る。
それはあまりにも突然すぎた。
ノヴァク「出会って一年だぞ?親父は母さんに3回目のデートでプロポーズしたぞ」
バルクホルン「そういう問題じゃない!何の準備もないだろ!」
そう、何の準備もなかった。
あまりに突然すぎ、指輪すらないのだ。
ノヴァク「そのぐらい分かってる。式なんて後でいいから先に籍だけでも入れたいんだ。」
バルクホルン「いやだが、こっちだって気持ちとか色々あるんだぞ…バカ」
バルクホルンは照れながら小声で言う。
彼女としても嬉しかった、だが突然すぎ気持ちを整理することさえできなかった。
ノヴァク「そうか、このことは忘れ…」
バルクホルン「駄目とは一言も行ってないぞ?」
ノヴァク「え?」
ノヴァクはこのことを忘れようとするとバルクホルンが止める。
そしてノヴァクの手を掴むと言った。
バルクホルン「こんな女でよければ、戦争が終わるか、私があがりを迎えた時、その時結婚しよう。」
ノヴァク「トゥルーデ…」
バルクホルン「だから、その、なんだ、待っていてくれるか?」
次の瞬間、ノヴァクはまたバルクホルンにキスした。
今度は数秒ほどのキスだった。
ノヴァク「トゥルーデ、ああ、戦争が終わったら、結婚しよう。
約束だからな、破ろうものなら地獄の果てまで追いかけてやる」
バルクホルン「破ったら承知しないからな、旦那様」
バルクホルンがはにかみながら言う。
それを聞いてノヴァクは珍しく照れる。
ノヴァク「そ、そうだな。
そろそろ戻ろう、冷えてきた」
バルクホルン「明日も早いんだ、早く帰ろう。」
二人は手をつなぐと基地へと戻っていった。
お姉ちゃん尊いお姉ちゃん尊いお姉ちゃん尊いお姉ちゃん尊いお姉ちゃん尊いお姉ちゃん尊いお姉ちゃん尊いお姉ちゃん尊いお姉ちゃん尊いお姉ちゃん尊い
書いてて砂糖吐きそうだった。
ごめんエイラ、話の都合上君にサーニャは君を選ばないんだ。
要らないとは思うけどお詫びの品にヤンをやるから許してほしい。
どういうわけか次の話が既に8割完成してる謎