他の動画サービス入ってないからどうすりゃええんや…
どうも再配信されるのは平均して半年後…
“公女誘拐事件”が発生した日の早朝、501の厨房にバルクホルン、宮藤、リーネ、ミラーが朝食を作っていた。
ミラー「珍しいですね、バルクホルンさんが料理を手伝いたいって。」
バルクホルン「あ、ああ。アレックスのためにも、な」
ミラーが珍しく料理を手伝いたいと言ってきたバルクホルンに声をかける。
バルクホルンはノヴァクにプロポーズされて以降、家事の手伝いを積極的にしていた。
勿論理由はプロポーズだがその事は二人以外誰も知らなかった。
ミラー「好きな人のために料理を作りたいってのは分かりますよ。
料理さっぱりですけど」
リーネ「そうですね、ミラーさん」
バルクホルンの思いを勘違いしたリーネとミラーはいつものように二人でイチャイチャし始める。
その横で宮藤は米を炊く用意をしていた。
だが米袋から米を出そうとするとほとんど入っていなかった。
宮藤「あれ?お米がない」
「「え?」」
リーネ「まだどこからも補給来てないよ」
米が切れたがまだ補給はどこからも来ていなかった。
そもそも小麦が主食の欧州では米、ましてや東アジアで主流のジャポニカ米の調達は極めて困難だった。
スペインのボンバ米などは主にインディカ米だった。
宮藤「坂本さーん!
お米無くなっちゃいました!」
坂本「ん?
一挙に全員集まると思わなかったからな~
それは困った」
宮藤はたまたま通りかかった坂本を呼ぶ。
坂本もこの事態は想定外だった。
宮藤「どうしよう…」
ハインツ「米が切れたのか?丁度良かった。
色々備品ががなくなったから買い物行くか」
すると今度はハインツがやってきた。
「「買い物?」」
リーネ「了解!ミラーさん!一緒に行きましょう!」
ミラー「そうだねリーネ。」
ハインツの買い物という単語にリーネたちは喜んだ。
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ミーナ「ということで、臨時補給をすることになりました。
大型トラックの運転ができるのはシャーリーさん、ロマーニャの土地勘があるのはルッキーニさんなのでこの二人にお願いします」
リーネ「えっ…」
「「了解!」」
シャーリー「よっしゃー!久しぶりの運転だ!」
朝食後すぐにミーナにブリーフィングルームに集められたウィッチたちは臨時補給の件をミーナから伝えられていた。
そのことを伝えられたルッキーニとシャーリーは大喜びする。
だがリーネはシャーリーが運転すると聞いて不安になった。
ハインツ「それと、シャーリーだけじゃ不安すぎるんで俺も行く。
リーネ、どうせまたシャーリーが暴走するとか心配してねえか。
大丈夫、俺が止めるし最悪ミラーのフィアットに乗って行け、どうせ人数余ってるせいで常時二人か三人は非番扱いだ」
坂本「敵の襲来がいつ来るか分からないとはいえ人手が余ってるからな」
ハインツはミラーとリーネを非番扱いとしてローマに連れて行くことにした。
501は17人もウィッチがいるため常時2、3人が非番扱いとなっていた。
そのためミラーとリーネを出してもたいして問題ではなかった。
ミーナ「それじゃあミラーさんとリーネさんは非番扱いで宮藤さんも同行します」
リーネ「えっとミラーさんの車ですか?」
リーネはミラーの車に乗るか聞くとハインツが答えた。
ハインツ「ローマについてシャーリーを殴りたければ乗っていいぞ」
シャーリー「えっと…殴るって?」
ハインツ「今から1時間後ぐらいには山道で暴走する未来が見える。
とりあえずローマに着いたら最初に殴るぞ」
ハインツはこの先起きることをなんとなく予想していた。
坂本「宮藤、任務中はハインツの指示に従うようにな。」
宮藤「はい」
ミーナ「では欲しい物がある人は言ってください」
ミーナは続いて各自の要望を聞いた。
横で坂本は考える。
坂本「欲しいものか…新しい訓練器具とかか?」
ミーナ「はいはいそういうのじゃなくて」
ハインツ「もうちょっと他にないのか?服とか本とか娯楽用品。
ここ殆ど娯楽用品ないぞ。」
坂本が訓練器具などと答えるがハインツからすれば娯楽用品が少なかった。
ヤン「うーん、サルミアッキ?」
エイラ「サルミアッキならあるぞ」
ヤン「え?よかった…切れかけてたんだ」
ヤンがサルミアッキと答えるがエイラが持っていたので必要なかった。
リーネ「ミラーさん、ローマに行ったら紅茶買いましょう。」
ミラー「そうだね、僕もコーヒーとワインが欲しいし」
ハインツ「後ラジオも買わないとな。
何故かこの基地ラジオが一つもないし。
それと酒」
ハインツはラジオと酒、ミラーはコーヒーとワイン、リーネは紅茶を買うつもりだった。
ノヴァク「買うもの…」
バルクホルン「ん?どうしたアレックス」
ノヴァク「いや、何でもない。アレにしよう」
ノヴァクは考えているとふと隣のバルクホルンの方を見る。
それに気が付いたバルクホルンが聞くが誤魔化す。
宮藤「えっと、紅茶とラジオと酒とワインですね。」
エイラ「ピアノ!ピアノを頼む!」
ハインツ「エイラ、ピアノは運べ…ドブンクェ連れてったら運べるけど多分金がない」
エイラ「チェ、サーニャのピアノが聞きたかったのに。」
エイラはピアノを頼むがピアノは巨大で高価なので無理であった。
ニコ「うーん、お菓子とかかな?全員分の。」
サーニャ「お菓子?」
ニコ「うん、ダメかな?」
サーニャ「いえ、ニコさんって優しいんですね。」
ニコ「いやぁ、ウィッチたちみんな妹みたいだからさ、ついつい甘やかしたくなるんだよね~」
サーニャとニコはエイラの横で話していた。
宮藤「ニコさんはお菓子と、バルクホルンさんは?」
宮藤はバルクホルンに聞いた。
すると照れながら答えた。
バルクホルン「そうだな…りょ、料理の本をいくつか頼む」
宮藤「料理の本ですね」
ノヴァク「それと、クリス用に服も、可愛いので。
サイズは宮藤とほぼ同じだから」
宮藤「服ですね」
ノヴァク「それと、ちょっと」
宮藤「?」
ノヴァクはクリス用の服を頼むと宮藤を少し離れたところに連れて行く。
宮藤「何ですか?」
ノヴァク「いや、トゥルーデにも服を送りたい。
サイズはレディースのMでよかったはずだ。
サプライズで送りたいから絶対にばれないようにしてくれ、あとラッピングも出来れば頼む。
可愛い感じので頼む。それと宝飾店のカタログも」
宮藤「分かりました、可愛い服でラッピングと宝飾店のカタログですね。」
ノヴァクはバルクホルンにプレゼントを贈るつもりだった。
そして宝飾店のカタログはもちろん指輪の検討のためだった。
ノヴァク「それと代金、流石に人の金で送りたくはないからな」
宮藤「は、はい」
ノヴァクはプレゼント代に幾らか金を渡すと解放した。
宮藤「あ、ペリーヌさんは?」
最後に宮藤はペリーヌに聞く。
ペリーヌ「私は別に要りませんわ」
宮藤「え、でもせっかくだし…」
ペリーヌ「いらないって言ってるでしょ!」
ペリーヌは語気を強めていらないというと部屋を出て行ってしまった。
宮藤「ペリーヌさん…」
リーネ「実はペリーヌさん、頂いた給料と貯金を全部ガリア復興財団に寄付してて…」
宮藤「そうなんだ」
するとリーネがなぜペリーヌがいらないと言った事情を説明した。
ペリーヌは手持ちの金を全部復興に回していたためそもそも何も買えなかった。
ミラー「そうだ、花の種なんかどうだろ?」
リーネ「いいですねミラーさん、ローマで買ってきましょう」
ミラーたちはさらに花の種を追加した。
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その後エイラとハルトマンの注文を追加するとハインツ、ルッキーニ、シャーリーはオリーブドラブのリベリオン製トラックに、リーネとミラーはフィアット500トポリーノに乗って出発した。
一行は長閑な田舎道を進んでいた。
ハインツ「平和だな、シャーリー、暴走するなよ」
シャーリー「分かってるって」
ハインツはダッシュボードに脚を乗せてタバコを吹かしながらシャーリーにくぎを刺す。
だがしばらくして山道に入るとハインツの恐れていたことが起きた。
シャーリー「前方見通し良し、対向車なし、フフーッ」
ハインツ「ん?なんか嫌な予感が…」
シャーリーは周りを確認すると邪悪な笑みを浮かべた。
それにハインツは悪寒を感じる。
次の瞬間、トラックが加速し始めた。
シャーリー「いくぞ!」
ハインツ「え?ちょ…うわ!」
猛加速して山道を暴走し始めた。
ハインツ「ギャー!シャーリー!やめろー!」
シャーリー「大丈夫だって!」
ハインツ「大丈夫なわけあるかバカ!」
ハインツはダッシュボードから足を下ろしてシャーリーに食って掛かるがシャーリーはどこ吹く風だった。
そのまま運転席でシャーリーとハインツはハンドルを取り合って喧嘩し始めた。
ハインツ「バカ止まれ!俺が運転変わる!」
シャーリー「そんな揺らすと落ちるぞ」
ハインツ「今すぐ止まれ!命令だ!」
シャーリー「私にキスしてくれたら止まるかもね!」
ハインツ「テメェトラックから捨ててやる!って前!」
シャーリー「前?うゎ!」
するとハインツは前を見るよう言う。
すると崖からトラックは飛び出すとちょっとした谷を飛び越えて反対側の道路に着地した。
ハインツ「シャーリー…」
シャーリー「まぁ、今回は無事…」
着地するとハインツがシャーリーに言う。
ハインツ「シャーリー、俺の書類整理3日、朝食作り一週間」
シャーリー「え?そんな殺生なー!」
ハインツ「残念ながら当然」
その光景は後ろを走っていたリーネとミラーが見ていた。
ミラー「あー」
リーネ「芳佳ちゃん…」
二人は呆然としていた。
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十数分後、一行はローマ市内手前で渋滞に巻き込まれていた。
ルッキーニ「シャーリー、ひまぁ…」
ハインツ「なんだよ、ここで渋滞かよ」
宮藤「何かあったのかな?」
シャーリー「事故かな?」
シャーリーの頭には大きなたんこぶができていた。
平地に出た瞬間、ハインツがシャーリーの頭を殴った。
するとトラックのドアを誰かが叩いた。
ハインツは窓を開けるとそこには規格帽を被りゴルゲットをつけライフルを持った憲兵がいた。
憲兵「身分証を」
ハインツ「はい」
ハインツは全員の身分証を憲兵に渡す。
憲兵は身分証を確認するとハインツに返した。
憲兵「行っていいぞ」
ハインツ「あいよ」
憲兵に行くよう促されると車列の横を通ってローマに向かった。
後ろにいたミラーたちも同じように身分証の確認をされるとハインツの後ろを通っていった。
渋滞の前の方を見ると車から数人引きずり降ろされて憲兵に殴られていた。
シャーリー「えぇ…ルッキーニ、見ない方がいい」
宮藤「うっ…」
ハインツ「ふーん」
その光景にシャーリーは咄嗟にルッキーニの目を隠し宮藤はあの時の光景を思い出し、ハインツはいつものようにタバコを吸っていた。
ミラー「リーネ、僕がいいというまで向こう見てて。」
リーネ「はい」
その後ろのミラーたちも同じようにリーネの視線を逸らさせた。
しばらく走るとローマ市内に入った。
ハインツ「やっとローマか」
宮藤「わ~!わ~!凄ーい!」
宮藤はローマ市内の光景に驚いていた興奮していた。
ルッキーニ「あれ?芳佳ローマ初めて?」
宮藤「うん、あれなに?」
ルッキーニ「昔の闘技場だよ」
ハインツ「コロッセオだ」
宮藤「へぇー!あっちは?」
ルッキーニ「あれは公会堂」
宮藤はローマの色々な名所旧跡を見て興奮していた。
ハインツ「お前ら、観光はいいが目的は買い物だぞ。
まあローマはヨーロッパでも最も歴史ある街だからな」
宮藤「へぇ、ハインツさんの世界でもですか?」
ハインツ「ああ、古代ローマ帝国から始まり欧州の覇者たちがこの街を都にした。
騒乱もあったが今ではローマカトリックの総本山、ローマの中に別の国があるぐらいだ」
ハインツは史実でのローマの歴史を話す。
ローマは古代ローマ帝国から始まり古代から中世にかけての文化・学術の中心地、さらにキリスト教の総本山として発展、近代以降は統一イタリアの首都として世界で最も美しい街であった。
そして丁度1930年代にはファシスト政権下においてローマの再開発が行われローマ地下鉄の一部やヴェネチアとコロッセオを結ぶ「帝国の道」、ティレニア海とローマを結ぶ世界初の高速道路アウストラーダ、ローマ郊外の新都市エウロなどが建設され、さらに荒れ果てていたアウグストゥス廟の再整備などが行われた。
このファシスト政権期の再開発は現在でもファシスト政権期の政策の中でも高く評価されている。
宮藤「別の国?」
ルッキーニ「ローマはローマじゃないの?」
ハインツ「いや、バチカン市国ってあるんだよ。
サンピエトロ大聖堂がバチカン市国になってる」
ハインツがバチカン市国を説明した。
その間に一行は国防省の裏の通りの一本隣にあった目的の店に着いた。
ミラー「僕たちはここでお別れですね、じゃあ基地で」
ハインツ「あいよ、デート楽しんで来い」
ここでミラーとリーネは分かれてデートに行った。
2期6話、話として完璧すぎて計画的に色々あってどういうわけかドキュメンタリータッチになる予定。
そもそも当時の高高度世界記録、10万フィートも越えてないし。(10万フィート超えたの1956年のベルX2が最初)
誘拐事件は次回