WWⅡウィッチーズ   作:ロンメルマムート

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謎のジブリ感(というかカリオストロの城のシーンが元ネタのシーンがある)

さてと、ルッキーニが本気で殺されかけます。
あとリーネとミラーのデートシーンとかハインツとシャーリーのイチャつきも。(糖分)


第14話:ローマ

 ルッキーニたちはルッキーニのせいでローマ市内で掃討戦が開始されたことも知らずに王宮クイリナーレ宮殿の西にあるトレヴィの泉に来ていた。

 ルッキーニはコインを持ってマリアに説明していた。

 

ルッキーニ「こうやって後ろ向きでコインを投げるとまたローマに来られるんだって」

 

 ルッキーニは説明しながらコインを泉に投げ入れた。

 これはトレヴィの泉の有名な話である。

 ちなみに一枚ならばまたローマに来れる、2枚なら大切な人と永遠に一緒にいることができ、3枚なら恋人や妻・夫と別れられると言われている。

 説明を受けたマリアは見よう見まねで投げ入れる。

 

マリア「こうですか?うぁあー!」

 

「「うぁー!」」

 

 マリアは投げ入れようとするとバランスを崩してルッキーニ共々泉に落ちてしまった。

 

ミラー「あー、何やってんだろうね二人とも。

    リーネ、2枚入れようか」

 

リーネ「何で二枚なんですか?」

 

 それを見ながら横でミラーは笑いながらリーネに2枚の1ライヒスペニヒ硬貨を渡す。

 リーネはなぜ二枚なのか聞いた。

 

ミラー「言い伝えだよ。一枚ならまたローマに来られる、二枚なら大切な人と永遠に一緒にいることができるんだ。

    三枚なら、まああんまり縁起はよくないね」

 

リーネ「そうなんですか、じゃあ一緒にいれましょう!せーの!」

 

 リーネはミラーの説明を聞くと二人で一緒に泉にコインを投げ入れた。

 そして4つの水の音がした。

 

ミラー「入ったみたいだね」

 

リーネ「ですね。これで永遠に一緒ですね」

 

ミラー「だね」

 

 するとリーネのお腹が鳴った。

 リーネは赤面した。

 

リーネ「すいません…」

 

ミラー「ううん、そろそろお昼時だね。

    ルッキーニ!マリア!そろそろ行くよ!」

 

ルッキーニ「はーい!」

 

マリア「分かりました」

 

 二人は泉から上がるとミラーとリーネからハンカチを受け取り体を拭きながら近くに止めてあったミラーたちのトポリーノに乗った。

 その後ろで二人のロマーニャ陸軍M40軍服を着て拳銃とカルカノM1891/38ライフルを持った兵士が何かに気が付いた。

 

将校「ん?」

 

兵士「どうかしましたか?」

 

将校「あのトポリーノに乗っている赤毛の奴、公女に似てないか?」

 

 将校はトポリーノに乗って体を拭いている赤毛の少女を指さす。

 

兵士「確かに」

 

将校「とりあえず司令部に連絡だ」

 

 将校と兵士はすぐに近くの公衆電話を取ると司令部に電話連絡した。

 

---------

 

 一行はトポリーノでスペイン広場に移動するとジェラートを買っていた。

 

リーネ「ん~美味しいです」

 

ミラー「ボーノ、美味いよ」

 

店主「そりゃよかった、本当なら二人で10リラだが嬢ちゃんたちは特別に5リラにまけといてやる」

 

ミラー「えっと、生憎10リラしかないんだ。

    釣りはいいよ」

 

 店主がまけるというがミラーはそれにわざと10リラを出して答えた。

 

店主「あいよ、あんたらの連れの分は30リラだ。」

 

ミラー「30リラね。

    マリア、ジェラートごちそうするのはいいけど少しは考えてください」

 

マリア「はい、どうぞ」

 

子供「うわあ、ありがとう」

 

 その横ではマリアが子供たちにジェラートをごちそうしていた。

 その後一行はマリアとルッキーニに振り回されウィンドウショッピング(ついでに二人でワインと紅茶も買った)やレストランで食事したりした後子供たちと別れた。

 

ミラー「あーあ…先月の給料が…」

 

リーネ「ミラーさん…大丈夫です、まだ私のがありますから…」

 

 二人に振り回されミラーは手持ちの現金を全て使い果たし落ち込んでいた。

 その一行の後ろを一台のベルサリエリのフィアット665NMプロテクトが通り過ぎたが気が付かなかった。

 

 

---------

 

 その頃、ハインツ達は

 

ハインツ「で、ルッキーニどこ行ったんだろうな?」

 

シャーリー「あーもう全然見つかんねー」

 

宮藤「いろんな人に聞いてみたけどさっぱりでもうへとへとです。」

 

 散々探し回ったハインツたちははとうとう諦めてカフェでエスプレッソとケーキを食べていた。

 シャーリーはやる気を失ったのかハインツの隣の席で脱力していた。

 その横でハインツはエスプレッソを飲みながら宮藤と同じケーキを食べていた。

 

ハインツ「まあそのうち見つかるだろ、鳩だってちゃんと家に帰ってくるぞ。

     とりあえずケーキ食って、エスプレッソ飲んで気分転換しようぜ」

 

宮藤「ですね。」

 

 宮藤はハインツの言葉に同意するとケーキを食べる。

 

宮藤「シャーリーさん!これすっごく美味しいですよ!」

 

ハインツ「ん!うめぇ!シャーリーも一口食えよ」

 

シャーリー「お前らなぁ…」

 

 二人はケーキを一口食べるとそのおいしさに驚いていた。

 能天気な二人にシャーリーは呆れる。

 

ハインツ「そんなこと言うなよ、一口やるからさ。

     はい」

 

シャーリー「ん。ん!

      すっげー美味いなこれ!」

 

 ハインツに食べさせられたケーキの美味しさにシャーリーが驚く。

 そして次の瞬間、ハインツに食べさせられたことに気が付いて顔が真っ赤になる。

 

シャーリー「え?今、ハインツにアーンされた?え?」

 

ハインツ「どうした?」

 

宮藤「どうかしましたか?」

 

 二人はシャーリーを気に掛けるがシャーリーは恥ずかしがった。

 

シャーリー「と、とりあえず、もう一口…」

 

ハインツ「ん?気に入ったらもう一つ頼むぞ。すいませーん!」

 

シャーリー「そ、そういのじゃないんだけどハインツ」

 

 ハインツは店員に注文を頼もうとするがシャーリーはハインツの服の裾を掴んで止める。

 

ハインツ「え?じゃあなんだよ」

 

シャーリー「えっと、その、ハ、ハインツに、アーンされるのが…」

 

 シャーリーは顔を真っ赤にしてしどろもどろになりながらハインツに言う。

 それを聞いたハインツは座るとめんどくさそうな表情をする。

 

ハインツ「そういう奴ね…メンドクセー!」

 

宮藤「ハインツさん、乙女心は複雑なんですよ」

 

 ハインツの本音に宮藤は呆れる。

 

ハインツ「いやそんなこと言ったって面倒なもんは面倒じゃん」

 

シャーリー「ハインツ…後一口、一口くれたらいいからさ、お願い」

 

ハインツ「しょーがないなー。はい、口開けろ、ったくめんどくせえな」

 

 シャーリーの必死のお願いにハインツは面倒臭がりながらもう一口シャーリーにあげた。

 ハインツ達がこのやり取りをしている横ではミラーたちが通り過ぎていたが互いに全く気が付かなかった。

 

ハインツ「はぁ、これで満足か?」

 

シャーリー「は、はい。」

 

 シャーリーにアーンし終わるとハインツはめんどくさそうにシャーリーに聞くとすっかり冷めたエスプレッソを飲む。

 すると周りが騒然とし始めハインツ達から見て広場の方の右の奥の方から蜘蛛の子を散らすように市民が逃げ始めた。

 

ハインツ「なんだ?」

 

シャーリー「なんだろ」

 

 すると数人の民間人がカラビニエリに追われながら走ってきた。

 数人のカラビニエリが持っていた拳銃やライフルで発砲する。

 すぐにハインツ達は椅子やテーブルの後ろに隠れるが追われていた一人が足を撃たれて倒れる。

 

宮藤「大変!助けないと!」

 

ハインツ「バカ!」

 

 それを見た宮藤は助けようとするがハインツが止める。

 撃たれた民間人はカラビニエリに捕まり連行される。

 その間に別の追われていた人がハインツ達の方にやってきた。

 

民間人「おい!あんたら助けてくれ!軍人だろ!」

 

ハインツ「いや、助けろって言われてもだねぇ」

 

宮藤「ハインツさん!困ってるんだから助けないと!」

 

 追われていた男はハインツ達に助けを求めるがハインツは渋る、一方宮藤は助けようと言う。

 

ハインツ「何言ってんだよ!こいつカラビニエリに追われてるんだぞ!

     犯罪者を庇うなんて真っ平御免だ!」

 

民間人「俺は犯罪者なんかじゃ…」

 

カラビニエリ「おい!こっちに来い!」

 

 宮藤とハインツが言い合っていると男は追いかけてきたカラビニエリに首根っこを掴まれ連れていかれた。

 

シャーリー「なんだったんだ?」

 

ハインツ「さあ?ほっとけ、カラビニエリが追っかけてたんだったらなんかやらかしたに決まってる」

 

宮藤「でも…」

 

 宮藤とシャーリーは捕まった人を心配するがハインツはどこ吹く風だった。

 

ハインツ「宮藤、面倒なことに巻き込まれるのは御免だぞ。

     正義感だけじゃ生きていけない、それがこの世だ。

     まあ本当にあれが犯罪と関係ないかは俺たちの与り知らぬとこだがな」

 

 ハインツにとっては彼らの運命やそもそも犯罪者か否かなど些細なことだった。

 この時捕まったものは確かに犯罪者だった。

 だがそれはハインツには理解できるが彼らには理解できないいわゆる「共産主義者」と「無政府主義者」だった。

 

---------

 

 それから少しして、ミラーたちはローマ中心部の史実ではカトリックの聖地たるサン・ピエトロ修道院にいた。

 

ミラー「リーネ、実は一生に一度はここに来たかったんだよね」

 

リーネ「そうなんですか?」

 

 ミラーは展望台からローマ市街を眺めながらリーネに言った。

 

ミラー「うん、ここで行われる法王隣席のミサに一度は参加することは恐らく世界中のカトリック教徒の夢の一つだと思うよ。

    本当はここで礼拝したいけどこの世界にはカトリックどころかキリスト教自体ないからね。」

 

リーネ「そういえばそうでしたね。」

 

 ミラーはカトリック教徒であった、だからこそサン・ピエトロ修道院は極めて重要だった。

 この修道院はカトリックの総本山であり歴代の法王が地下に埋葬され、この修道院自体が一つの国、バチカン市国を構成していた。

 そして何よりここはカトリック教会という世界最大級の宗教の聖地であった。

 そのためミラーやノヴァクなどのカトリックには特別な場所だった。

 するとミラーは後ろから来た兵士たちに注意を移す。

 

ミラー「なんだろ?」

 

リーネ「何かあったんでしょうか?」

 

ミラー「さあ。そろそろ降りようか、ここは一週間いても回りきれないからさ」

 

 二人はルッキーニとマリアを置いて下に降りていった。

 ミラーたちがローマ市街を眺めていた反対側ではルッキーニとマリアが市街を眺めていた。

 

ルッキーニ「どう?マリア。

      ここから見る景色が私は一番好きなんだ!」

 

マリア「美しい…

    私、家に帰らないでずっとここにいたいです。」

 

 ルッキーニは一番好きな景色をマリアに見せていた。

 その素晴らしさにマリアは感動する。

 

ルッキーニ「だったらいればいいじゃない。」

 

 ルッキーニとマリアは楽しそうに会話していた。

 だがその背後に彼女たちを狙う別のグループが近づいていた。

 

将校「いたぞ」

 

 それは黒シャツ師団の兵士だった。

 彼らはトレヴィの泉でのパトロール中の部隊が公女らしき人物を発見、その情報は市内にいた全部隊に伝えられた。

 そしてサン・ピエトロ修道院の展望台を双眼鏡で確認したところ偶然公女を発見したのだ。

 そこで彼らは急いで気づかれないように接近、後ろからカルカノM1891、ブレダM30、ベレッタM38などを装備した歩兵たちが近づいて行き二人から見えない展望台の反対側で二手に分かれてマリアを確保しようと待機していた。

 そして将校がベレッタM1934を取り出すと手振りで兵士たちは突進する。

 

将校「動くな!」

 

 兵士たちがルッキーニたちに銃を向ける。

 驚いたルッキーニはマリアを呼ぶ。

 

ルッキーニ「マリア!」

 

マリア「キャ!」

 

兵士「公女確保!」

 

 振り向くと別の方向から近づいていたM38とM1891を持った兵士に腕を掴まれて兵士たちの後ろに引き込まれていた。

 

将校「やったか!

   じゃあ…」

 

 公女が確保されたことを確認した将校は拳銃をルッキーニに向け狙いを定める。

 周りのほかの兵士も銃を構えた。

 

マリア「待ってください!彼女は何も悪くありません!」

 

将校「公女は黙っててください!」

 

 するとマリアが抗議の声を上げ兵士たちを叩く。

 それに強く出れない兵士たちはいらいらする。

 

将校「ああクソ!おい!公女を連れてけ!」

 

マリア「待ってください!放して!」

 

 兵士と将校の注意が一瞬マリアの方に逸れた、その瞬間ルッキーニは展望台から飛び出して屋根を滑り降りた。

 

将校「しまった!撃て!」

 

マリア「やめてください!」

 

 それに気が付いた将校はすぐに拳銃で発砲、後ろにいた兵士たちも次々と発泡しM30を持っていた兵士が展望台の欄干にM30を据え付けて銃撃し手榴弾を投げる。

 マリアは無理矢理掴んでいた兵士を振りほどくと将校の右側で発砲していた軽機関銃手の機関銃を奪い取ろうとする。

 

マリア「やめてください!撃たないでください!」

 

将校「小癪な!この小娘が!そいつを連れていけ!」

 

 そのまま兵士たちとマリアはもみ合いになった。

 

ルッキーニ「マリア!」

 

マリア「ルッキーニさん!早く逃げてください!」

 

将校「逃げるぞ!今すぐあいつをぶっ殺せ!」

 

 将校は拳銃を乱射しながら兵士達に命令する。

 ルッキーニはそれを器用に躱したりシールドを張って弾を止めて地面まで降りた。

 

将校「クソ!ウィッチだ!誘拐犯はウィッチだ!今すぐ応援を呼べ!

   お前らは今すぐ下に降りろ!」

 

 将校はルッキーニがウィッチだと気がつくがルッキーニは先に下に降りてしまった。

 将校は兵士達に下に降りるよう命じ増援を要請した。

 だが次の瞬間、サイレンが鳴り響いた。

 

将校「クソ!なんでこんな時にネウロイが!」

 

ルッキーニ「ネウロイだ!」

 

 




Q、ルッキーニぶっ殺しかけてよかったの?
A、そもそも黒シャツ隊にとってはただの公女誘拐犯という超重罪人でしかもマルセイユから市内での武器使用自由と誘拐犯の殺害許可出てるから殺そうとした。
  501のウィッチとか知らねえし

今のところ出たイタリア軍兵器解説
・ランチア3Ro
イタリア軍のトラック。
積載能力8トンという非常にパワフルなトラック。
派生型に後部に90ミリDa90/53高射砲を積んだタイプとシュコダ100ミリ山砲を積んだ自走砲がある。

・AS42サハリアーナ
イタリア軍の偵察車両。
元々LRDGに感化されたイタリア陸軍が砂漠地域での長距離偵察用車両として開発。
高い不整地突破能力を持っている。
ちなみにこのSSに登場するのはブレダ20ミリ後者機関砲装備の後期型(いわゆるメトロポリターネ型)

・ランチアリンチェ
イギリスのダイムラー装甲車そっくり、というか屋根つけてエンジン変えた以外まんまコピーの装甲車。

・AB43
イタリア軍の開発した装甲車。
能力不足な部分のあったAB41の馬力を向上して細部を改良したもの。
本来はM15中戦車と同じ47ミリ砲を積む予定だったがそのタイプで完成したのは数両のみで大半はブレダ20ミリ機関砲だった(SSに出したのはブレダ20ミリタイプ)

・ブレダM35 20ミリ機関砲(Da20/65)
ブレダ社が開発した名機関砲。
性能が良く軽いので多くの車両や装甲車両に積まれただけでなくフィンランドや中華民国に輸出、イギリスやオーストラリアも鹵獲品を使用したほど。
使用された弾が
Flak30/38と同じだったためドイツ軍でも鹵獲品が好んで使われた。

・L6(L6/40)
イタリア軍の軽戦車。
主砲はブレダ20ミリ機関砲で二人乗り、装甲も貧弱だが偵察用車両としては優秀だった。
ちなみに一番好きなイタリア軍戦車。アンツィオ使えやボケェ!

・M13(M13/40)
イタリア軍の中戦車。
色々問題があったし弱かったが名実ともにイタリア軍の主力戦車。
主砲が47ミリだったのでその…
少なくともチハなんかよりかはずっと強かった。
ガルパン本編に出てきてないのが不満。

・セモヴェンテ
イタリア語で自走砲。
この作品に出てくるのは一応アンツィオが使ってたあれ(Da75/18)

・Da47/32
セモヴェンテの一つ。
L6がベースで主砲は47ミリ砲。
結構好きだけど不遇。

・L3/35
いわゆるカルロベローチェ

・フィアット665NMプロテクト
フィアット665トラックを装甲化した装甲車。
兵員輸送用。
オープントップだったんで稀に火炎瓶やら手榴弾やら投げ込まれて大惨事(44年2月2日のグランディスカ・イゾンツォの南東22キロでの虐殺もパルチに戦闘のこれが真っ先にやられた)
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