WWⅡウィッチーズ   作:ロンメルマムート

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そういえばシャーリーの元ネタのチャック・イェーガー、NF-104(F-104のバリエーションでロケットエンジンついてる宇宙飛行士訓練用モデル)で世界高度記録に挑んで一回死にかけてるんだよな。


第18話:世界初へのチケット

「幸運にも、世界で初めての男になるためのチケットが目の前に現れたんだ。

 そのチャンスを見送る事なんかできなかったさ」

   -チャック・イェーガー(世界初の超音速飛行のことを聞かれて)

 

 

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 ブリーフィング後、エイラとペリーヌはサウナにいた。

 

ペリーヌ「ちょ、ちょっと…

     あんまりくっつかないでくださらない?」

 

エイラ「しょうがないだろ、狭いんだから。

    それにこの後もう一人来るんだぞ」

 

 湿気で髪が爆発したペリーヌは狭いサウナの中で隣に座るエイラに言う。

 

ペリーヌ「もう一人って?」

 

 エイラの言った言葉が気になりエイラに聞く。

 するとサウナの出入口が開いた。

 

ヤン「うーん!サウナはやっぱりいいな、エイラ」

 

エイラ「ヤン、遅いじゃないか」

 

ペリーヌ「ヤ、ヤンさん!なんで入ってきたんですか!

     出ていきます!」

 

 入ってきたのは素っ裸だが一応エイラたちに考慮してタオルで局部(丁寧な言い方)を隠したヤンだった。

 ヤンが入ってきたことにペリーヌは慌てふためきサウナから出ようとする。

 

ヤン「ちょ、出て行こうとするなよ!」

 

ペリーヌ「男性の方と一緒にサウナに入るなんてありえませんわ!」

 

 ヤンは出て行こうとするペリーヌを止める。

 ペリーヌはサウナの混浴などありえないと思っていた。

 だがエイラとヤンがペリーヌとは真逆のことを言った。

 

エイラ「そうか~スオムスだとサウナは男女混浴だぞ」

 

ヤン「フィンランドでもだ。サウナはこうして男女水入らず、裸の付き合いをする場だ。

   下心はないぞ。それにルールでも混浴は認められてるぞ」

 

 一応この基地ではサウナだけは混浴は認められていた(正確には混浴に関する規定を意図的に設けなかった)

 そのためたまにリーネとミラー、ノヴァクとバルクホルン、そしてエイラとヤンが二人でサウナに入っている。

 前者二人は互いに恥ずかしがって何とも気まずい空気の中サウナに入っていたがエイラとヤンはどちらも「サウナは混浴」が常識であったため恥ずかしがるも何も互いに白樺の枝で叩き合ったりする程度には楽しんでいた。

 

エイラ「それとツンツンメガネと話したいことがあるんだ」

 

ペリーヌ「わ、分かりましたわ!手短にお願いしますわ。

     それとヤンさんはエイラさんの隣に行ってください」

 

ヤン「あいよ、で話って?」

 

 ペリーヌは諦めてヤンをエイラの隣に行かせた。

 ヤンがエイラの隣に座りエイラに聞いた。

 

エイラ「お前いつも宮藤と喧嘩してるからな、敵の敵は味方って言うだろ?」

 

ペリーヌ「それ、どんなイメージですの?

     もう、それにしても私、サウナって苦手ですわ。

     それに殿方と一緒に入るなんて…」

 

 ペリーヌは湿気で爆発した髪を弄りながらエイラに愚痴る。

 するとイライラしたエイラはペリーヌの手を取って語気を強めて言う。

 

エイラ「いいからちょっと私に協力してくれよ!」

 

ヤン「何を?」

 

 エイラに反対側からヤンが聞いた。

 

エイラ「決まってるじゃないか!

    シールドを張れるようになってサーニャを守るためだろ!」

 

ヤン「ムリダナ」

 

エイラ「お前まで私の真似するなー!」

 

 エイラの目的を知ってヤンはエイラの真似をして即答する。

 

ヤン「エイラ、ニコが降りると思うか?

   あいつの前には今、世界一の、世界初の男になるチャンスがあるんだよ。

   それを逃すと思うか?」

 

エイラ「そんなのどうだっていいだろ!」

 

 ヤンはニコが絶対にこのチャンスを逃さないと思っていた。

 だがエイラにはその理由が分からなかった。

 

ヤン「お前にはそうかもしれないけど男には重要なんだ。

   目の前に世界初の男にあるチャンスがある、それを逃すなんてそう簡単にはできない。

   例え体中の骨が全部折れても飛ぼうとするぞ。

   女にはわからんと思うが男ってのはそういう生き物なんだ、バカだと思うがね」

 

エイラ「じゃあお前は諦めろって言うのか!」

 

 ヤンが理由を説明する、それを聞いてエイラはヤンに詰め寄る。

 

ヤン「そうは言ってない。

   まあシールド張れるようになったらバックアップには回してもらえるんじゃないかなぁ~

   ニコを説得するかハインツに掛け合うかして頑張れ」

 

ペリーヌ「あの、話は済んだんでしょうね。

     じゃあ私は出ていきますわ」

 

 ペリーヌはそう言うとサウナから出て行った。

 

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 翌日、早朝午前6時前。

 ハインツはあてがわれた執務室で寝ていた。

 すると電話が鳴った。

 

ハインツ「ん…んー、ふぁい、こちら501ヴァレンシュタイン少佐」

 

『ヴァレンシュタイン少佐ですね!』

 

ハインツ「そうだけど…誰だよこんな時間に…」

 

 電話から聞こえるやたら声のデカいロマーニャ訛りの英語にハインツは寝ぼけながら返事する。

 

記者『ラ・スタンパです!』

 

ハインツ「ラ・スタンパ?ブンヤがうちに何の用だ。

     こんな朝っぱらから電話かけるなアホが」

 

 ハインツは叩き起こされたことにイライラしながら電話をかけてきたロマーニャの新聞社ラ・スタンパの記者に用を聞いた。

 

記者『明日、501が世界高度記録に挑戦するというのは事実でしょうか?』

 

ハインツ「は?…はぁ!?そりゃ一体どこからの情報だ!」

 

 ハインツは記者からの質問を聞いて目が覚めた。

 すぐに立ち上がると記者に大声で聞いた。

 

記者『今朝発売のロマーニャ空軍の機関紙で発表されましたが』

 

ハインツ「なんだと!」

 

 ハインツはそれを聞くと電話を叩きつけ部屋を飛び出して基地のポストに向かい投函された新聞の束を取り出すとロマーニャ空軍の英語版の機関紙を確認する。

 

ハインツ「マジかよ…」

 

 そこには「501 明日 世界高度記録挑戦 ロマーニャ空軍発表 記者に一般公開」と書かれていた。

 その記事を見てハインツが呆然としていると基地中の電話が鳴り始めた。

 

ハインツ「ハハ…ミーナと坂本とバルクホルンとシャーリー叩き起こさなきゃ…」

 

 それを見てハインツは苦笑いするとミーナたちを叩きおこし行った。

 その日一日中ハインツ達は記者からの電話の処理に忙殺された。

 

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 その日の昼間、ハインツ達があらゆる国のあらゆる媒体の記者やジャーナリストからの電話に忙殺されていたころ。

 

エイラ「えっと…」

 

ヤン「逃げるならこれが一番だろ」

 

ペリーヌ「これなら逃げる余地はありませんわね」

 

リーネ「でも、これ凄くダメな気がするんですけど…」

 

ミラー「大丈夫ですよ、少佐の許可は貰ってますから」

 

 何故かエイラが木にロープで縛りつけられ木にはエイラの頭の上のところに的が釘で打ち付けられていた。

 そしてその前でヤンとリーネとペリーヌとミラーがモシンナガンとKar98kとリーエンフィールドNo.4、MAS36に弾を込めていた。

 

ヤン「じゃあ、行くぞ」

 

エイラ「ちょ、ちょっと待てヤン!」

 

ミラー「あんまり動かないでください、下手に動くと当たりますから」

 

 エイラが気に縛り付けられながらもがく。

 ミラーはそれを注意するがエイラにはそれどころじゃなかった。

 ヤンたちはもがくエイラを無視してライフルを構える。

 

エイラ「誰か助けてくれ~!サーニャ!ハインツ!」

 

 全員がエイラに向かって銃を向けエイラは命の危険を感じる。

 次の瞬間、全員が発砲、エイラの頭の上にあった的に当たった。

 

ヤン「おい!エイラ、シールド張れ!」

 

ペリーヌ「空でやってダメなのですからせめて地上で張れるようになりなさい!」

 

 これはエイラがシールドを張れるようにする訓練だった。

 だが空でやったところエイラは回避しかしなかったためヤンの提案で木に縛り付け、頭の上に的めがけて全員で撃つという銃殺刑方式に出た。

 そのせいでエイラは誰かが外せば死ぬという悪夢のような状況にいた。

 

エイラ「ヤン…ほどいて…」

 

ヤン「お前がシールド張れるようなるかこっちの弾がなくなるまで撃ち続ける」

 

 放心状態のエイラがヤンに頼むがその願いは露と消えた。

 この後最終的に弾がなくなるまで撃ち続けたがその時にはエイラは死んだ魚のような目をし放心状態だった。

 

---------

 

 悪夢のような訓練が終わり、エイラは自室に戻ると椅子に何かがかけられていることに気が付いた。

 

エイラ「ん?これは…」

 

サーニャ「エイラのコートでしょ。成層圏は寒いから」

 

エイラ「そっか、そういやこれも久しぶりだな」

 

 それはエイラのコートだった。

 サーニャは寒さ対策で防寒用の服を出していた。

 成層圏というのは高度が上がれば上がるほど高くなるが最も高い中間圏との境界付近である高度約50キロ成層圏境界でさえ僅か0度前後であり高度30キロ付近では対流圏境界付近と大して変わらない-56度前後だった。

 それほど寒いのである。

 

サーニャ「で、どうだったの?」

 

エイラ「え?」

 

サーニャ「ヤンさんたちとの特訓」

 

 サーニャはエイラにヤンたちとの特訓のことを聞いた。

 

エイラ「な、なんだ知ってたのか」

 

サーニャ「上手くできた?」

 

 するとエイラは苦笑いしながら答えた。

 

エイラ「ハハ、無理、ダメだった。」

 

サーニャ「そう…」

 

 サーニャはそれを聞いて落胆する。

 ふとエイラはサーニャの方を見る。

 

エイラ「ん?あれ?マフラーそんなに持っていくのか?」

 

 サーニャはなぜかマフラーを4人分持っていた。

 

サーニャ「ああ、これ。

     エイラと私とニコさんと芳佳ちゃんのよ」

 

エイラ「ニコと宮藤?」

 

 サーニャが持っていたのはニコと宮藤用のマフラーだった。

 それにエイラは驚いた。

 

サーニャ「芳佳ちゃん、扶桑から何の用意もしないで来ちゃって、ニコさんも冬服は持ってるけどマフラーとかを持ってないから貸してあげようと思って。」

 

 宮藤は何の用意もせずやって来、ニコは元々着ていた冬服と海峡ヤッケ以外服は現地調達だったが冬季用の防寒具はシーズンからずれていたため調達できなかった。

 幸いコートは支給品の物があり手袋は元々持っていたためどうにかなったがマフラーなどはサーニャから借りるしかなかった。

 

サーニャ「でも、エイラも張れるようになるといいね、シールド」

 

エイラ「無理だよ」

 

サーニャ「えっ」

 

 サーニャがエイラにシールドのことを言うとエイラは落ち込んだ声で返す。

 

エイラ「やっぱり、慣れないことはするもんじゃないな。」

 

サーニャ「エイラ、あきらめるの?」

 

 その言葉にサーニャは聞き返す。

 

エイラ「できないことをいくら頑張ったって仕方ないじゃないか」

 

サーニャ「できないからって諦めちゃダメ!

     諦めちゃうからできないのよ」

 

 サーニャはエイラを慰めようとする、だが

 

エイラ「じゃあ最初からできるニコに守ってもらえればいいだろ!」

 

 エイラはサーニャに大声で言った。

 

サーニャ「エイラのバカ!」

 

エイラ「サーニャの分からず屋!あっ」

 

 するとエイラめがけてサーニャが枕を投げた。

 そして目に涙を浮かべながらサーニャは出て行った。

 

---------

 

 サーニャが向かったのはニコの部屋だった。

 その頃ニコはなぜかハルトマンの相手をしていた。

 

ハルトマン「ありがとーニコ、お菓子くれて」

 

ニコ「そのぐらいいいですよ」

 

 ハルトマンはニコにお菓子をせびりニコは気前よくショカコーラをあげていた。

 するとドアが開いて涙目のサーニャが入ってきた。

 

ニコ「サーニャさん?どうかしましたか?

   ショカコーラいります?」

 

ハルトマン「サーニャン?」

 

 驚く二人にサーニャは事情を話した。

 

ハルトマン「ハハハ、そんなことがあったんだ」

 

ニコ「喧嘩したんだ、エイラと、僕のことで。

   なんか、ごめん、サーニャ」

 

サーニャ「ニコさんは関係ないんですから謝らなくていいですよ」

 

 ニコは事情を聞いて何故か謝った。

 するとハルトマンがサーニャに聞いた。

 

ハルトマン「で、サーニャンはどうしたいんだい?」

 

サーニャ「私…」

 

ハルトマン「任務じゃ仕方ないか…ニコは?」

 

 ハルトマンはニコに聞いた。

 だが

 

ニコ「その、サーニャさん、ごめん。

   今回ばかりは無理だ。」

 

 ニコはエイラと変わるのは無理だと言った。

 

サーニャ「え…」

 

ニコ「今回はただの任務じゃない、昨日ヴァレンシュタイン少佐が言っていたように“人間の限界と未知の世界”に挑むんだ。

   そうなると信じれるのは自分とパートナーの能力だけ、一歩間違えれば死ぬ任務だ。

   サーニャさんが行く以上、この任務でサーニャさんを無事に地上に返すのはもう一人に指名された僕の責任だ。

   エイラさんには悪いけどこれは僕の責任だから変わるなんて絶対にできない。

   それと、僕の目の前には世界で初めて高度3万メートルに行く男になるチケットがあるんだ、見送る事なんてできないよ」

 

 ニコは絶対にこの任務から外れるつもりなどなかった。

 

サーニャ「ニコさん…」

 

ニコ「力になりたかったけど、ごめん」

 

 ニコはサーニャに謝ることしかできなかった。

 

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 その数時間後、ローマの海軍省

 

レニャーノ「貴様ら底抜けのアホか!」

 

海軍将校『しかし、提督』

 

レニャーノ「言い訳など聞きたくない!」

 

 レニャーノは電話口で怒り狂っていた。

 その理由は簡単だった。

 

レニャーノ「貴様ら、なんであの馬鹿でかいブタ如きに大破するんだ!

      ザラとポーラ、それにこの戦闘に関わったすべての士官は全員クビだ!」

 

 バベルへの攻撃でザラとポーラが大破したのだ。

 そのあまりにも不甲斐ない戦闘にレニャーノは怒り狂って当然だった。

 

レニャーノ「地球を半周回って疲れ切った飲んだくれの露助でももう少しまともな結果を出すはずだ!

      お前らは古代ギリシャの連中にも負ける気か!?」

 

海軍将校『提督!』

 

レニャーノ「もういい!貴様等全員港に着いたらクビだ!」

 

 そう叫ぶと受話器を叩きつけた。

 

---------

 

カンピオーニ「全く、ザラとポーラの連中は何をやっているんだか」

 

副官「全くです」

 

 同じ頃、すっかり日が落ちたアドリア海を二つの大艦隊が進んでいた。

 一つがこのカンピオーニが指揮するヴェネチア・ロマーニャ海軍連合艦隊、もう一つが

 

カンピオーニ「しかし、デカいな。」

 

副官「この地中海一の戦艦であるローマが小舟に見えますよ。」

 

カンピオーニ「全くだ、しかし連中はあれを三隻も作ったんだから驚くよ」

 

 彼らの十数キロ先を進む巨大な影、大和級戦艦二番艦武蔵を見てカンピオーニは驚いていた。

 それはすなわち扶桑海軍から派遣された艦隊だった。

 この艦隊はロマーニャ南部バーリを拠点とする大艦隊でありその一部がカンピオーニの艦隊と共にバベルの攻撃に向かっていた。

 

カンピオーニ「このローマが14インチ砲9門なのにあの巨艦は18インチを9門装備とは…

       初めて知ったとき疑ったよ、18インチ砲を9門も積んだ船が実在するのかね?って」

 

副官「それは私もですよ」

 

カンピオーニ「しかし連中はやる気だねぇ、伝統の夜戦とやらか?」

 

副官「でしょうね。我々がいなければ改革すらできなかった黄色いサルのくせに。」

 

カンピオーニ「君、我々がいなければの下りには同意するが黄色いサルはいかんよ。

       彼らも一応は海軍軍人だ。そんなことを言っちゃいかんよ」

 

 カンピオーニは副官の黄色いサルという発言を窘めるが彼らのやっていたことはそういわれても仕方のない事だった。

 

 彼らは互いにある程度各国軍の伝統を重視し軍行政や伝統には不干渉だったが唯一日本軍系だけは徹底的に改革されていた。

 それは一時日本軍系部隊で大損害が相次ぎそれを重く見た他国系の軍人たちが内部監査をしたところ「全く持って不健全であり、その上一切の自浄能力を持っていないか持っていても機能不全を起こしている組織」、「国際法及び一般的な法的知識、さらには軍内部の規律、一般国際慣習に非常に疎く国際的な連携行動には不適当」、「兵士たちの優秀さには非の打ち所がないが士官等に関しては教育及び意識の面で大きな問題がある」、「規律に固執し兵士たちの柔軟性をないがしろにする教育」、「実戦に即していない兵士たちの装備と教育」、「補給、休養、各種後方事務に関する一般的な知識の欠如と意識不足」、「インテリジェンスに関する意識と知識の欠如」と結論付けられたからだった。

 あまりにも組織として不健全な上に自浄作用がないため彼らは最終的に徹底した改革を行い改善された。

 

 だが海軍は更に酷くあまりにも頻繁なリンチにより下士官の半分が再教育を受けるか懲罰部隊送りになるという前代未聞の事態になった。

 それだけでなく「すべての艦艇の居住性の改善」、「電子戦装備の改善」、「防御性の改善」まで指示される有様だった。

 それでもなおリンチ事件の乱発の結果、最終的に何故か他国海軍軍人が政治将校的役割のため全ての艦に乗船するという解決法により問題を解決したほどだった。

 

 この同じ海軍軍人であるということが恥ずかしいほどの酷い実情から彼らは日本海軍を恥晒しとして毛嫌いする者が多かった。

 

カンピオーニ「まあ私もあの実情には吐き気がしたね。

       部下を教育名目で毎晩叩くとは…あれでは教育ではなくただの奴隷だよ。

       そろそろこの手の話はやめよう、総員戦闘配置」

 

 カンピオーニは話を切ると総員戦闘配置を命じる。

 カンピオーニはこの連合部隊、ヴェネチア・ロマーニャ・扶桑連合任務部隊の総司令官を臨時で勤めていた。

 この大艦隊は前衛に扶桑の水雷戦隊と巡洋艦隊そして武蔵、中央にヴェネチア艦隊主力、その後ろに扶桑海軍の低速艦を配してネウロイに向かっていた。

 扶桑艦隊は戦艦武蔵、、重巡洋艦鳥海、軽巡洋艦多摩、神通の軽巡2からなる艦隊だった。

 この大艦隊は付け焼刃の連携ながら闇夜の中で陣形を組んでいた。

 艦隊はネウロイに接近すると右に転舵、左舷砲撃戦を仕掛けようとした。

 

カンピオーニ「全艦、レーダー管制射撃用意!弾種魔導徹甲!」

 

 カンピオーニの指示で全艦主砲副砲高角砲に魔導徹甲弾を装填、レーダー管制で9キロ先のネウロイを照準する。

 

カンピオーニ「よーい、撃て!」

 

 号令をした直後、闇夜にいくつもの砲火が炸裂すると数百発の砲弾がネウロイめがけて飛んで行った。

 高い精度を誇るレーダー管制射撃は一撃でネウロイの一番下の100m分を破壊した。

 だがネウロイの色もあり満月とはいえ闇で全く確認できていなかった。

 

カンピオーニ「クソ、見えない。照明弾発射!」

 

 カンピオーニは戦果の確認のため照明弾を発射させた、するとネウロイが照明弾の明かりで照らし出される。

 

副官「一番下の100mを破壊したようですね」

 

カンピオーニ「だな、よしレーダー管制射撃で連続射撃!弾が尽きるまで撃ちまくれ!」

 

 カンピオーニが叫ぶ。

 その後弾が尽きるかレーダーが故障するまでの約数時間にわたり艦隊はネウロイを攻撃し続けた。

 だがそれでもネウロイの高さを1000m程度小さくしただけだった

 




今まで日本軍をあまり出さなかった理由が「組織として不健全すぎる上に国際法・国際慣習等に疎すぎて国際的な軍事行動を行った場合確実にトラブルを起こし、組織文化自体があり得ないほど野蛮で遅れてる、何より軍人の独断専行癖が酷すぎるまさに文明化されてない黄色いサル」
調べれば調べるほど「こいつら…ナチでさえもうちょっと国際法守ったぞ…」な事案と「お前ら頭おかしいんじゃねえのかこんな奴さっさとロープから吊るせよ」な奴とか「え?これで軍隊?マジで?」な事案しか出てこない。
その上勝つために必要な非常に柔軟な思考と戦訓のフィードバックさえ存在していないため軍としては最悪レベル(なお大戦期の最低最悪の軍は中国軍、日本軍はそれよりマシ)
真面目に総合力だと日本軍はルーマニア軍より弱いと思ってる。
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