瑞原はやりの後継者   作:シデンカイ

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あっ!眠くなってきた。


第39話

「それではこれより県予選男子個人戦の選手の紹介をしたいと思います。」

 

 

「まず1人目は島根県代表朝酌女子高校の西村渚選手!朝酌女子高校は10年前の全国大会以降は出て来てませんでしたが今年から、共学になり初めての男子と言う事で注目されそうですね」

 

 

「えっ!なんで男子なのに女子が混ざってんの」

 

 

「西村渚選手は男ですよ」

 

 

「ええええええええ!」

 

 

「まあ見た目が見た目ですから、そういう風に見えても当然ですよね」

 

 

「朝酌女子高校と言えば、瑞原プロが通っていた学校だからな・・・実力の方はどうなのかな?」

 

 

「続きましては次の選手の紹介です」

 

 

俺は対局室に着いたので中に入った。それからイスに座って小説を見ていると後ろから複数の足音が聞こえてきたので栞を挟んだ後に片手で小説を閉じてから後ろを振り返ると残りの3人が来た。

 

 

「よろしくお願いします」

 

 

「よろしくお願いします」

 

 

「よろしくお願いします」

 

 

「よろしくお願いします」

 

 

「それでは県予選男子個人戦の試合開始です!」

 

 

(とりあえず今まで教えてきて貰った事を思い出しながらやるだけだ)

 

 

そして俺の初めての試合が始まった。

 

 

「渚ちゃんは大丈夫かな?」

 

 

「きっと大丈夫だよ」

 

 

「心配ではあるんだけどな」

 

 

「でも渚ちゃんは初心者なんだよ?」

 

 

「そうだね」

 

 

「だけど渚ちゃんは私達に勝った。それは確か何だから」

 

 

「それは・・・・・」

 

 

「渚ちゃんが、どうやってあそこまで強くなったかは知らないけど少なくてもあの場で負けるような事はしないさ」

 

 

「そうだよ」

 

 

「なら私達は渚ちゃんが、勝って戻ってくるように信じて待ってるだけさ」

 

 

「そうだね」

 

 

(なるほど・・・俺の他の男子の実力が、これならばオカルトを使わないでも、勝てるな)

 

 

はやりさん達と違って物足りなさを感じながらも俺は自分の麻雀をしたけれど、その結果は・・・・・

 

 

「試合終了です」

 

 

「・・・・・へぇ」

 

 

「何と西村選手!3人を、同時に飛ばしながらの100000点以上を叩き出しました!まさに圧倒的です!」

 

 

「やるじゃないか」

 

 

「しかも西村選手・・・・・瑞原プロと似てませんでしたか?」

 

 

「確かに似てはいるが実際トッププロのやり方を、参考にしてやっていてもちゃんと出来ていなければ無理なもんだ」

 

 

「確かにテレビで良く瑞原プロを見ていますからね」

 

 

「でも彼は彼のやり方で、勝ったから大丈夫だろう」

 

 

それから先の試合も危ない所は無く落ち着いて勝ち続けていった。

 

 

「試合終了です!県予選の男子個人戦の優勝者は西村選手に決定しました!」

 

 

「西村が女子じゃないのは残念だが強さは見せて貰った。」




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