史上最強の殺戮機械~心~   作:暇つぶし0716

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新堂 晶

 

 

「ほう、ガキがおったか…」

 

なんと表現したらいいのだろう? 家に帰りついたと思っていたら家がなかった、いや、家の残っていた後はある、気がする。そして、瓦礫の上に横たわり血にまみれた両親の姿。あの血の量だともう駄目だね。

 

僕が観察をしていると前から笑い声が聞こえてきた。60代くらいの細身のおじいさんだった。なんでこんなとこにいるんだろ?

 

「かっかっかっか! 今更、ワシの存在に気付いたと言いたげじゃのう!……壊れとるのう、お主」

「……僕はどこかおかしいの?」

「くっくっくっ…いや、すまんお主はどこもおかしくない、大丈夫お主は『正常』じゃ」

 

おじいさんはそう言ってまた笑いだした。ひとしきり笑ったあとついて来るかと聞かれた。

両親もいなくなったし家もない行かない理由は特になかったので僕はついて行くことにした。それでは父さん、母さん、今まで育ててくれてありがとう、さようなら

 

 

 

 

 

 

ワシは『殺し屋』御堂 弦間(みどう げんま)、闇の世界でちっとばかし名が売れたしがない武人じゃ、今日も依頼を受けて二人の武人を地に返してやったわい、かっかっかっ!

返り血に塗れ恍惚としているワシの前に小さな子供が現れた。

 

その子供は目の前にいるワシの存在に目もくれずひたすら両親の亡骸を観察しだした。

……ワシは歓喜に震えた。

泣く、怒る、呆然とするこういった反応なら理解はできよう、しかし、その5歳にも満たぬ子供の目にあったのは無であった。そこにあるものをそのまま、あるがままに受け入れていた。

 

この子だこの子こそがワシの技を全てを継ぐにふさわしい…弟子に必要なのは才能でも努力でも気力でもない欲しいのは『無』であり『入れ物』だ!この子はワシの最高傑作になるであろう!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

8年後、御堂 弦間は自らが仕上げた『最高傑作』に自らの命と引き換えに技を仕込み満足して死んでいった。

そして、ここに弱冠13歳の『達人』が出来あがった。彼はまだまだ発展途上、技の錬度にはまだ甘さがある、しかし、技を相手に繰り出す時そこに甘さは存在しない彼は当たり前のように技を繰り出し自らを害する敵を屠るであろう。

彼を目の前で見た者は恐怖する、感情のない眼でひたすらこちらを観察してくる。そして、淡々と敵を壊していく。

闇の世界で生きる彼はいつしかこう呼ばれた。

『殺戮機械(マーダーマシーン)新堂 晶(しんどう あきら)』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

師匠が亡くなり一年、俺は13になった。特に変わったことはない、いつも通り『闇』からの依頼を受けそれをこなし立ちふさがる奴は壊すだけ何も変わらない。「おい」今日は空が真っ暗だ星がみえない「おい聞いてんのか」護衛としか聞いてないけどこれはどこに向かっているのだろう?汽車は好きじゃな「おい!!」

 

「……なにか」

「なにかじゃねぇだろ、人形みたいな気味悪い面しやがって! 大金払って来たのがてめぇみたいなガキなんて何考えてんだ…失敗したらどうなるかわかってんだろうな!」

 

やっぱり星見えないな。再び窓から星を探してると頭になにか押しつけられた感触がする。……あぁ、これは形的に銃か、男の喚く声、男の周りにいる男達の声、引き金に力をいれる筋肉の音、色々感じ取れたし、さて動くか

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『闇』から麻薬の運搬を護衛するための武人を大金を払って呼び寄せたが来たのは短い黒髪に人形のような目をした不気味なガキだった。

最初は我慢した、だが、このガキは依頼の内容を聞かずただただ窓の外を眺めるばかり、おい、この薬一粒でどれだけ金が動くと思ってんだ!ガキは何を考えてるのかよくわからない表情で俺を視界に一瞬納めるとまた窓の外を眺め出した。

 

…………死ね

 

俺は部下に命令し8人の部下がガキに銃を向ける、てめぇみたいなガキの力なんざ必要ねぇんだよ!!

 

「やれ!!」

 

合図した瞬間、部下の持つ銃と四肢は粉々になった。

 

……………何が起こったんだ?四肢の骨が砕けて動けなくなった部下達の悲鳴が一室に響き渡る。

これをやったのは誰か?理解したくなくても頭が即座に理解する。このガキだ、いや、この少年が、いや、このお方がやったのだろう。

俺はいつの間に服従していた。逆らえば俺もコイツらのように死んだ方がマシな目にあわされるかもしれない。

 

膝まずく俺を彼はじっと無機質な目で観察してくる。生きた心地がしない、何秒たった?いや、何分か? 何時間か?あまりのプレッシャーに感覚がマヒする。

 

気づいた時には彼はまた窓を眺めていた、只一言「それうるさいから片付けといてね」と言葉を残し。

 

俺は恐怖と同時に歓喜していたこのお方がいればこの取引は買ったも同然だ!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

ノンストップで走る汽車目掛けて高速で動くなにかの気配を晶は感じ取っていた。

 

「………人?」

 

 

 

 

 

そして、汽車めがけ走る人物

 

 

「ほっ! みつけたわい!あの汽車じゃな!」

 

 

『無敵超人』 風林寺 隼人、出陣!

 

 

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