元地方公務員は無難を選択しました。【ひっそりのっそり更新】 作:airel
我が家の主君は何処か異常
私の名前は、丙 丁晃。
彩雲国紫州の一角を治める霍家に代々仕えている武の一門。幼い頃から武芸の修練に励み、時に主君の剣と、盾となる事を旨にしているのですが…、時々実は自分達は要らないんじゃないかと思ったりします。
今は紫州州都貴陽に構えられた別邸にお住まいの、次期当主となられる方が沛封に居られた頃、私は年頃が近いということでかの方の遊び相手を務めさせて頂きました。時に山野を駆けては熊や虎を狩ったり、川に潜ればその川の主と水中戦をしたり、田んぼで相撲をとれば泥だらけにされ、領地を荒そうとする山賊を捕まえに行ったり、いえてい?ゆーま?が見たいと仰られて2人で豪雪地帯の山岳でひと月の間キャンプをしたり…。遊びじゃないモノが混じってる?今更言われても遅いのです。兎に角かの方は凄まじく、大人の方々からは去韶様の再来、等と敬われていましたね、よく生き残れたものですね私。今思えば当時行っていた武芸の修練も、どちらかと言えば立ち向かう力よりも生き残る力を身に付けるモノだったと言えるでしょう。何でも去韶様が考案した、【心も体も鍛える海兵隊式新人調きょ、…訓練】でしたか、あれのお陰でしょうかね。
そしてかの方は15才になると『外が知りたい』とだけ書き残して沛封から出て行ってしまわれました。あの時はちょっとだけ寂しい気持ちになりましたね。
その後、私は沛封を守護する武人となるために修練を積み、腕試し感覚で国武試を受験しました。その年は余りの大した方がいられなかったのでしょう、あっさりと合格し左右羽林軍からお誘い頂いたのですが、腕試し感覚での受験だった上に、既に仕える家を決めていた私はそれを丁重に固辞して沛封に帰り、父の副官として霍家私兵団【宰彪騎】に入団しました。
私が入団してから三年ほど経ってから、かの方より手紙が来ました。結婚して子供が出来たと。あの時の沛封はかなり騒然としたものです。奥様や妹君であられる瓊柚様など怒髪天の如くお怒りになられていましたが、大奥様がそれをお認めになられた事で鎮火したものの、お相手は未だに沛封へ来ることさえ許されていません。私もまだお会いした事はありませんが可哀想な方だ、まぁ全てかの方が悪いのですがね。
あの時頂いた手紙を手に、昔を振り返っていると奥様からのお呼び出しを受けました。すわ何事かと身仕度を急ぎ、登城すればかの方より手紙が来たとか、内容は『新しく生まれた男の子を鍛えて欲しいから来い』とのこと、相変わらず文面に飾りなどなく、受け取る側への配慮など微塵も感じませんね。大奥様も奥様も瓊柚様も一様に呆れて少し頭を抱えてらっしゃいました。何せかの方が次期当主なのですか。霍家はどうなるのでしょうね。不安が尽きません。
しかし次期当主からの要請を無碍には出来ませんし、何よりも当主ご一同様からくれぐれも頼みますとのお言葉頂けば、やる気が漲ります。後事は父に任せて私は旅支度を整えて、愛馬に乗って出立します。
いざ貴陽へ!
その後貴陽にて、愛息子を溺愛し貴婦人ぶっているかの方を見て抱腹絶倒するまで、あと二週間。
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並びに評価ありがとうございます!
これからも頑張りますo(^▽^)oワーイ
本編よりもお喋りなあとがき!
裏話一本めー!
如何でしょうか、丁晃先生視点は。
なかなか霍家に仕える家の子は大変です。生き残る事が…。丁晃はイケメンなのに立場はベジータの下にいるナッパ的な、しかしそこそこに放置されるみたいな。まぁベジータはナッパを殺してますからまだまし?みたいな感じです。
裏話はこんな感じで、オムニバスに補足説明や解説を挟んで物語の伏線を作ったり折ったり繋げていければと思っています。この裏話が終われば軽い登場人物紹介を挟んで、二章へといく流れです。
それでは、次話でまたお会い出来る事を楽しみにしております。
ありがとうございましたー!