元地方公務員は無難を選択しました。【ひっそりのっそり更新】 作:airel
祖父という人
ある日の夜、祖父と2人で夜を更かす事になった。ここの所、退官する為の引き継ぎやら官吏達の引き留めなどで邸に帰ってきていなかったが、それらが漸く片付いて退官する目処がたったらしい。
肩の荷が降りたと祖父は笑っているが、未だに邸には祖父を慕う人達が、彼に面会を求めてやって来ている。
「宜しかったのですか?」
何が、なんて言わない、いや私には言えない。これだけ多くの人から信望を集める祖父が退官する選択肢を示してしまったのだから。
祖父は俯く私の頭を昔のように優しく撫でながら、笑う。
「沢山のモノを頂いた場所だけど、これ以上居ても僕には何も出せないよ」
それに僕は今年で68今は引き留められてもその内老害なんて呼ばれるのが関の山さ。それにね…、祖父は月を見上げる。
「せっかく享嘩が貴陽に来てくれたんだ、彼女と少しでも多く同じ時間を過ごしたいんだよ」
我が儘だろ?イタズラが成功したかのように、楽しげに笑う祖父は私にはとても輝いていた。
祖父は元々小さな貴族の家の出で、次子として生まれた為家督を継ぐ権利など無かったそうだ。ならばと家に官職を買ってもらって、それから1人で暮らし始めたとか。
とは言っても、家が買ってきた仕事は殿中省の下請けのような仕事で、指定された薬草を求めて国中を駆け回る日々。そんなある日、ちょうど沛封を出て諸国漫遊をしていた祖母と出会ったのだそうだ。祖父も最初は美男子だと思ったとか。
見るからに傷だらけだったので、手持ちの軟膏を塗ってあげようとしたらお腹に拳を一発、軟膏を奪って走り去ったとか。
…お祖母様、それ盗賊の手口。
祖父曰わく、強烈な一撃で声も上げられず半刻の間、痛みで動けずのち2日激痛で食事を取れなかったとか。
その後、また仕事の道中でばったり出会した2人は喧々囂々と非難しあったり、助け合ったりして気が付いたら母が生まれたらしい。
「―――それからも色々あって大変だったけど、朝廷に出仕してこの仕事をしていたから君に、君達に出逢えた」
嬉しげに、誇らしげに語る祖父が、私には眩しかった。もしかしたら月の光を受けて反射しているだけかも知れないけれど、強く輝いていた。
「桐莉、君は新しい世界を開きなさい」
「沛封はとても素晴らしい処だったんだろう、でもそれだけではまだまだ足りない」
「家の事で悩んでいるなら大丈夫、僕がいる」
「享嘩も、あの子も、君の父も、君の姉妹も」
初めて、祖父から命を受ける。
「行きなさい、行って世界を開くんだ」
祖父の目に優しさはなかった。でも暖かな、何か自分の心を安心させる何かがそこにはあった。
力強く頷き、はい、と答える。
祖父はそっと私の頭を撫でてくれた。
本編よりもお喋りなあーとーがーきー!
いつも読んでくれてありがとうございます!
何か言いたくなったので言いました!
テンションが上がっている証拠です。
というかテンション上げておかないと、後々読んだ時速攻で削除しかねないから!はずい
さぁ今回のお話は、特に補足はないかなー。
基本祖父母のラブストーリー語っても、て感じだし?スピンオフとかやんねーし!わっかんないけど(・ω・)シーラナイッ♪
次は原作のあの人が出て来るかも!
さぁ誰でしょう、でも期待しないでね。
私は好きなキャラだけど、そんなメインキャラじゃないからね~。
それでは今回はここまで!
また次話でお会い出来る事を楽しみにしております!ありがとうございました!(*・ω・)ノ