元地方公務員は無難を選択しました。【ひっそりのっそり更新】   作:airel

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どもです(・ω・)


其の七

朝廷でのお仕事?

 

 

祖父との懇談した数日の後、私は資蔭制と呼ばれる国試とはまた別の官吏登用制度を使って、官吏になる事となった。

 

この資蔭制とは、生まれ持った家格や父祖の功績でその子孫が無条件で職官を得られるという古くからある貴族、官僚の特権ともいえる制度だ。今回の私の就職もそれを利用してだ。

 

今日は出仕初日。用意して頂いた白い官服を着て、案内して貰った広間で寺童として付いて来てくれた孟煕と2人で待つ。四半刻すると、1人の官吏がやってきた。

 

顔に険しい皺を刻んだ男性、60代位だろうか。彼は鋭い眼光で私の事を頭からつま先を値踏みするように見て言った。

 

「…君が霍官吏だな」

 

何この圧力?!…前世での圧迫面接を思い起こされるが、こっちだって昔は社会人をやってたんだ。日本の社会人のマナー力を見せてやる。

 

「はい、お初にお目に掛かります、霍桐莉と申します」

 

しっかりとそう述べてからお尻を後ろに突き出すようにして頭を下げる。お辞儀を留めて3秒、そしてゆっくりと顔を上げる。しかし彼は、そんな私の行動など関係ないのように坦々と話を続けた。

 

「私は魯礼部官である」

 

「本来資蔭制の場合、礼部は関わる事がないのだが、御祖父君からの強い要望と霄太師の許可が下りたので今日よりふた月、私の監督下で割り振った様々な実務を担って貰う」

 

魯官吏が発する眼光がより強力になった気がする。既に蛇に睨まれた蛙の如く、萎縮した心は直ぐには戻らず内心でビビりながら彼の話を聴く。

 

「職務の中、自分が思った事をひと月半後にまとめ、提出するように」

 

「―――また、毎朝卯の刻六つ(7時)にこの部屋で朝礼を行い、仕事の内容と結果の確認をする。わずかの遅れも許さぬ」

 

魯官吏は懐から書翰を取り出して告げる。

 

「これが本日の業務だ、励むように」

 

 

 

※※※※※

 

 

 

『細かな仕事は配属先にて聞くように』

 

 

「ふざけんじゃないですよ!これの何が実務だと言うのですか!ましてや桐莉様に、霍家の御曹司たる桐莉様に厠掃除なんてッ!!!」

 

孟煕は束子を握りしめて怒鳴るが、口元に巻いた臭い避けの布の為、変な風にこもっている。仕事を始めてから今までずっとプリプリ怒りながらも掃除を続けている所は、流石霍家の従者だと思うのだが、束子を握りしめるなんて手が痛くないのだろうか。こっちは見ているだけで手が痛くなるというのに…。

 

「孟煕、それぐらいにするんだ。沛封にいた頃の事を思えば有り難い事だよ」

 

落ち着くよう、何度か言い聞かせるが言えば言う程、孟煕のフラストレーションは溜まっていく一方のようだ。そう、魯官吏から割り振られた仕事は各部署の厠掃除だった。私としては、こういう下っ端仕事は前世でもやっていたので苦ではないのだが、 ―社会人一年目はだいたいがこういった誰もが好んでやりたがらない雑用と特に重要じゃない伝票打ちと電話番だったし― 気位の高い貴族だったら大変な事が起こったのではないかと今頃になってヒヤヒヤした思いになる。

 

まぁとりあえず、私は孟煕を宥めながら厠を綺麗にする事に集中した。

 




本編よりもお喋りなあーとーがーきー!

はい、入殿しましたね。やっと。
前回言った通り、原作キャラ出しましたよー。あの人、渋いよね(●´∀`●)ステキー
さぁ張り切って補足するぜ!
まず桐莉くん資蔭制で入殿。…どっちにするかめちゃくちゃ悩んだんだよ~。でもこっちかなって思って資蔭制にしました。ただ、祖父ちゃんが何気に交友関係が広かったという裏事情もあり、満を持して?のあの人が登場。これだと国試は貴族派かなんて下らない争いに巻き込まれないんじゃないかな~と。
丙家の双子、片方が侍童として、片方が影からフォローを入れられるような体制を取りました。これも祖父ちゃんからジジィ(霄太師)に通達済み。一応許可貰ってる設定です。

次はその丙家の双子について~。
一卵性双生児として生まれた双子、
お兄ちゃんが孟煕で弟が興芭。拾われっ子です。
身長、体重、声音、仕草、容貌殆ど一緒。
唯一の違いは睫毛の多さ、それも上下。
上睫毛が多いのが孟煕、下睫毛が多いのが興芭。多いといってもじっくり観察しないと分からない程度というシンクロ率。
普段はそれぞれがそれぞれで動いているが、貴陽では片方が表を、もう一方が裏を担当し、それをローテーションしている。
その違いを一発で見分けられるのは桐莉のみ。
こんな感じ。

それでは今回はここまで!
また次話でお会い出来る事を楽しみにしております!ありがとうございました(*・ω・)テンキュー
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