元地方公務員は無難を選択しました。【ひっそりのっそり更新】 作:airel
家の女性陣は何かおかしい件。
私の母が武闘派だったのは、前話でお話しさせていただきましたが、その武闘派な血は母だけには止まらなかったようです。
「霍の鬼女共が来るぞー!」
「「「ギャアァァーッ!!」」」
窓から聞こえてくる少年たちの叫びと断末魔。
私は聞かなかったことにします。
これまで何故か外に出ることを禁じられていたのだが、まさか姉達がこんな風に呼ばれているのを隠す為だったとは…。
丙先生とのトレーニング中に聞こえてきたのが初めてだった。
最初は突然な叫び声と断末魔だったので、ビックリして先生と2人で邸の外へと見に行ったのですが、道端にボロボロで倒れ伏す少年たちの中、王者のように勝ち誇った顔で立っていたのは我が姉2人。
上の姉が【霍 梢姫(かくしょうき)】
下の姉が【霍 茅姫(かくちき)】
唖然とする私と丙先生に気付いた2人は、
「「あ、桐莉~!」」
倒れ伏す少年たちなど何でもないかのように、普段私に見せてくれるとっても良い笑顔で手を振ってくれました。
あまりのギャップにブルってしまったのは、仕方のない事だったとおもいます。正直普段はどれだけ猫を被って生活しているのでしょうか…。もう普通にお姉ちゃんと呼ぶのが憚られる気がして仕方ありません。
その翌日、もしやこの世界は女性の方が男性よりも権力的にも腕力的にも強いのかもしれないと思い、母に、
「オンナの人はオトコの人よりもつおいのですか?」
と質問してみました。
すると母は少しだけ考えてから笑顔でこう答えてくれました。
「女の人はね、子供を産む大変さを乗り越えられるだけの力を持っているのよ」
…いや、そういう意味じゃなくて物理的にですね、という言葉をグッと飲み込んで、私は一応頷いて理解を示してから、改めて昨日あった出来事を例に挙げて再度質問してみました。
そうすると今度母は笑顔のまま、そんな事ないわよとだけ言い残し、姉2人と数名の護衛を伴って外へ出掛けに行きました。
但し背中から何か尋常じゃない雰囲気を纏わせながら…。
それから夕方まで、母と姉2人は邸に帰ってくることはありませんでした。
夕方になって帰ってきた母は何事もなかったかのように平然として私に笑いかけてくれましたが、姉2人は何故かボロボロの雑巾みたいな身体で玄関に突っ伏していました。勿論その後侍女達に部屋まで運んで貰いましたが…。
ただ、翌朝になると2人共、普段通りにまで回復していたのは若干のホラーを見せられている感覚に陥りかけたのは、秘密にしておこうとおもいます。
この一連の事から察するに、どうやら我が家の女性陣はどこかの戦闘種族的な何かを持っているのかもしれません。
思っていたよりコメディ感が出ますね。
女性の戦闘種族な霍さん一家…。
書き始めはそんな設定無かったのに、書いてる途中でいつの間にか戦闘種族になっていました(^^;)アレー?