元地方公務員は無難を選択しました。【ひっそりのっそり更新】 作:airel
貴陽の下町
昼食後次姉の指示に従い、手渡された服を着て指定された場所で待つ。
全く何をしようとしてい…―――
考え事をした瞬間、視界が黒くなって意識を失った。
「で、此処は何処ですか?」
意識が覚醒し、目を開けるとそこには次姉が悪びれる事なく楽しそうな笑みを浮かべていたので、ジトっとした目で睨み付ける。びっくりするでしょうが!
流石の次姉も私が怒っている事が分かったようで、直ぐに謝ってきたので許す。全くと溜め息を吐きながら周りを見渡せば、孟煕と興芭と貂茜が寝ている。
取り敢えず次姉の頭にチョップを一発見舞う。
3人を起こして、上記の台詞である。
「此処?花街のコウ娥楼だけd…――」
次姉がそう答えた瞬間、3人が一斉に次姉の頭にチョップを叩き込んだ。みんな速いな!
「「茅姫様それはダメでしょ!」」
「何を考えていらっしゃるんですか!?」
3人が剣幕を強めて次姉を非難するが、彼女は別に気にする風もなく言う。
「桐莉に私の友達を紹介しようと思って」
またしても3人からチョップが見舞われる。流石に腹がたったのか、次姉は3人を相手どりやんややんやと喧嘩を始めてしまう。アナタが騒ぎ出したら誰がこの状況を収めるんですか…、私がそう呆れていると階下より知らない人がやってきた。
「昼間から騒いでるんじゃないよ」
彼女を見た瞬間、息を飲んだ。多分祖母や母を見て育っていなければ、一瞬でその美貌に心を奪われて有り金全部を此処で差し出していただろう。次姉にチョップを見舞いながらそう言った女性はとてつもない程に絶世の美少女だった。
「これが私の友達の胡蝶、今はこのコウ娥楼で妓女をしているの」
と宣う次姉に今度は4人からチョップが叩き込まれる。皆容赦がないな。
胡蝶、貴陽花街でも1、2を争う老舗コウ娥楼、その頂点に立つ名妓。
その絶世の美貌とそこから生み出される微笑みを拝む為に、男達は夜な夜な大金を注ぎ込むと言われ、人呼んで蘭花の美姫、と貂茜から聴いたが彼女のような美女にお酌をされて微笑まれたらそら身包みどころか財産さえ手放してしまうだろうと思った。
しかし何故そんな彼女と我が次姉が友達なのかと言うと、2人して色々あったとしか言わないので、私には知る術がない。
聞く所によれば、彼女との顔合わせはついでで本命は、あの寺子屋の少女と私を対面させたかったらしいのだが、胡蝶さん曰わく別の賃仕事が入ったので帰った、との事。
彼女は家族との生活の為に、此処でも賃仕事をしているらしい。
「何でちょっとだけ待たせといてくれなかったんだよー!」
「どうせしょうもない事だと思ったからに決まってるだろ」
プンプンと胡蝶さんに文句を言う次姉にチョップを決めて、彼女に頭を下げて謝る。
胡蝶さん曰わくいつもの事だから気にしなくて良いと言われたので、申し訳なさいっぱいで今日は退散する事にした。次姉はぶー垂れたままだったけれど。
胡蝶さんから、また遊びにお出でとお誘いを受けたので、今度はしっかり予定を組んで伺ったのだが、それはまた別のお話。
更新停止してごめんなさーい(>o<)
前々回にも書きましたが私生活の方で色々と心の余裕を抉り削る事がありまして執筆出来なくなっておりました。今も抉り削られ続けているんですが…。
精神的に余裕がなかったので停止中と表記させて貰っています。
更新をお待ち頂いている方々には、本当に申し訳ない気持ちなのですが、それさえも凌駕する程に余裕がなくなってきいています。
なので次回の更新が何時になるかはまた分かりません。