元地方公務員は無難を選択しました。【ひっそりのっそり更新】 作:airel
初めてのキャンプ
貴陽を出てから、馬車で5日目です。
今日は小川の畔で一泊します。
何でも貴陽から領地に向かう際は、いつも此処で一泊するそうです。
しかしながら、紫州は夏が暑く酷いときは貴陽近郊の土地でさえかなり干上がって大変だと聞いていたのですが、この小川の周辺は緑がそれなりにあります。
日差しはそこそこにキツいのですが、時折吹く山の裾野から降りてくる冷風がその不快さを取り除き爽やかな気分へと変えてくれます。
まだ日は高いですが、侍女や侍従達は野営の準備に取り掛かってくれております。
衣類が一杯に詰まっているのかと思っていた三台目の馬車が、あれよあれよという間にガッシリとした大型のテントへと変わっていったにビックリした。
組み立てられたテントの中には、大人が2人寝ても余裕な寝台と、軽食が食べられる小さめの机があるのにそんなに窮屈感がありません。壁布は遮音性と断熱性に優れながらも、心地良い木漏れ日を演出する遮光性で、何でも光の角度で通す光量を変化させる特殊な編み方をしているとか。寝台も普段使いの物とそれ程遜色ない具合に気持ちいい寝心地仕様になっていました。
この可変式馬車と壁布、霍家お抱えの職人達の手によって製作された逸品らしく、その機能性と快適性から何気に王家にも一台献上されたらしく時の王様から感状を頂いたとか…。
そして外を見れば、侍女が簡易式竈を組み立てて料理をしていました。これも霍家お抱えの職人作。キャッチフレーズは【侍女でも簡単に組み立てられる♪】です。
侍従達や丙先生は、竈や焚き火に使う木の枝を取りに山の入り口である林へと向かい、母と侍女は今日の晩御飯と明日の朝ご飯で使う食材を下拵えしています。
私がすることは何かあるでしょう。
あれこれとせわしなく動く大人達の背中を見ながら、ぼやーっとしているといつの間にかやってきたら梢姫姉様と茅姫姉様に遊ぼうと手を牽かれ、母からも子供は遊ぶのが仕事よと言われたので、少々申し訳ない気もしながらも童心に帰ってめちゃくちゃ遊ぶことにしました。
小川に向かって小石で水切りをしてみたり、小川に住む川魚を素手で捕まえようとしたり、川に入って水を掛け合ったり、とても楽しかったです。
しかし、改めて女性陣のハイスペックさを思い知るとは…。
水切りでは、一度やってみせただけでコツを掴み向こう岸まで余裕で届かせたり、川魚なんて熊みたいに一瞬で2、3匹を捕まえたりと凄かったです。
その後、食事の準備をしていた母がやってきて、水切りで川の水をモーゼの十戒のように断ち切ったのは、最早余談ですかね。
この作品を書くにあたって、改めて1から原作を読んでいますが、やっぱり面白いですね。話の流れとか次の展開とか知っていても分かっていてもそう思える作品はやっぱり凄いんだよな~と感じている今日この頃。
そしてその思いのままBGMに平原綾香さんの『はじまりの風』を聴き、小説を書く。
とても楽しいです(*^^*)
基本的に1日1話を目標にやっていきたいと思ってます。
そして三日坊主にならないように頑張っていきたいとも思ってます。
これからも良かったらお会いできれば幸いです。ではまた次話でお会いしましょう。
ありがとうございました。