まあ、今でも多いけどw
特にこの9話は酷かった。そう言っておく…。
「それにしても、驚いたよ。主があそこまで能力を使えるようになってたなんてさ。あれ好杏の魔法だろ?」
主の背中に担がれながらそう言うと主は、
「うん、出来るかなって」
と言って恥ずかしそうに笑った。
私たちの能力を使いこなすのはこの世界で生きている以上、絶対に為になるはずだ。
風を操った飛び方も随分慣れているみたいだし、案外すでに使いこなせてるのかな?なんて思った時、少しだけ風に煽られて飛び方がぶれた。
流石にかいかぶりすぎか。所詮は一般人が急に得た力だし、何より私たちの半分なんて能力が過大すぎる。
主から感じる力も明らかに人の身で宿すには大き過ぎる。そもそも規格外の魔力を持つ鈴や魔法使いとして大きな力を持つ好杏の半分の魔力があるだけでもその量は莫大だ。
しかもそれだけではなく、私が操る霊力や、フラタニアの持つ妖力まで持っているなんて普通ではない。
「なんなら私は自分で飛ぼうか?主のお陰で割りと回復出来たみたいだし」
「駄目だ。回復魔法を使ったと言っても詳しい効果を知っている訳じゃないし大人しく担がれとけ」
私の提案を主は間髪入れずに否定した。その際、私を支える手に力が入り、変な声を出しそうになる。おんぶとしてはおかしくないのだけれど、主は私のお尻を手で支えてることを忘れているんじゃないかな。
でも主の見立ては正しい。魔法による治癒は基本的に外傷を治すものであって、身体の内部までは治せない。実際、主は優しく運んでいるつもりなのだろうけど揺れるたびに身体の芯から痛みを感じている。
「……。ところで主は永遠亭の場所を知っているのかい?」
「永遠亭は前にも行ったことがあるし、大丈夫だと思う」
「前に行った時は誰と行ったんだ?」
「魔理沙と来たんだよ。修行で傷だらけになってたらいい医者がいるって言われて」
これ絶対に迷うな。と思った私は竹林を抜ける際に随時指示を出して誘導してあげた。
迷いの竹林は何度もきたから道を覚えるとかそんな事は絶対にない、いつ来ても景色は違うものになっている。
そんな竹林を抜けられるとした永遠亭の兎、てゐから幸運のお守りを貰うか永遠亭の住人や妹紅に案内して貰う。後は私の様に能力を使って常に一定の方角が分かる様にしなければ辿り着くことはない。
偶然で辿り着くのはまずあり得ないことなのだ。
「急患です!
永遠亭の門まで辿り着いた主は私をそっと降ろすと、戸を叩きながら声を張りあげる。すると、程なくしてうさみみの付いた長髪の少女、
「はい、ただいまー!おや?あなた方は…」
「先日はどうも鈴仙さん。とりあえず急ぎでこっちの昴を診てやって欲しいんです。八意医師はいらっしゃいますか?」
「えぇ、いらっしゃいます。案内しますのでこちらへどうぞ」
ウドンゲは私をチラリと見ると目つきが真剣なものになり、私達を永遠亭の奥へと誘い入れてくれた。
「師匠、急患をお連れしました。開けますよ」
奥まった部屋の前まで着くなりウドンゲは戸を叩くと返事も待たずにガラっと開けた。
部屋の中は薬品の匂いが充満しており、そこらかしこに試験管やフラスコと言った実験機材が散乱していた。その中に胴とスカートで左右が赤と青で対称になっている変わった服装で銀髪の妙齢な女性が机に向かいながら試験管を揺らしていた。この永遠亭に住まう医者、八意永琳だ。
「急患なんて随分ね。二人共元気に立って……あら?そこの貴女は体がボロボロじゃない。解ったわ。直ぐに診てあげるから隣の部屋へお連れしておきなさい」
「解りました師匠。…お二人共、こちらへ」
言われたとおり隣の部屋に連れて行かれて入ると、こちらは綺麗に片付いており広々としていた。診察室のように、医師と患者の座るような椅子と机もある。主に押されるように椅子へ座ると、永琳が白衣を纏って現れた。
「随分派手にやられたものね。見た目は綺麗になっているけれど中身がボロボロにされてるじゃない」
パッと見ただけで解るのは流石だと思う。外傷は既に塞がり見た目だけなら私はきっと健康体に見えるはずだ。
それともウドンゲが一瞬で気づいたくらいだし自分では解らないだけで、それほどボロボロなのだろうか?
「治癒できているのはあくまで表面だけね。全身に切り傷と所々に火傷があるわ。…服を脱いでもらうから男は出て行きなさい。今回はウドンゲの手も要らないわ」
永琳がそう言うと、主は少し顔を赤くしながらウドンゲに連れられて出て行った。主は本当に初心と言うかなんというか…。
永琳の指示に従って服を脱いで横になると麻酔薬のような物をかがされた。何も言われずに急にかがされたので少し驚いてしまったが、反論する余地もなく眠りに落ちる。
どれほど眠っていたのかは解らないがその明るさから察するに然程時間は経っていなさそうだった。目が覚めた私の身体はいたるところに包帯が巻いてあって自分でも痛々しく思えた。
「良かったわね。恭也が血をくれなかったら危なかったかもしれないわ。後でちゃんと礼を言うのね」
声のする方では永琳が椅子に腰掛けて、少し疲れた様子でこちらを見ていた。
ふと横を見るとおよそベッドには見えない木製の台の上に主が横になってすやすやと寝息を立てていた。
「そんなに酷かったのか……?」
「案外自分では気づかないものよ。魔法による応急処置が有ったのも原因の一つだけど、全身に負った火傷の性で体の水分が足りなくなっていたのよ。むしろ良く平然と立っていられたものだわ」
それが全身に巻かれた包帯の理由か、全身に火傷ってことはあの黒玉を完全に無効化出来たわけじゃなかったと言うことだろう。あと一歩判断が早ければもっと軽症で済んだかもしれない。
「起こしてやったら?」
じっと主を見つめてると永琳にそう言われたので、主の体を揺さぶってみた。うたた寝してただけなのか寝起きの悪い主にしてはあっさりと目を覚まして、私を見るなり飛び起きると頭を抱き寄せられる。
「よかった!八意さんに危ないって言われた時は本当に心配して…!!」
そう言った主の顔は見えなかったが、強く抱きしめられているにも関わらず、とても心地よく非常に心が安らいだ。
まったく、初心なくせにこういうのは平然とするんだからタチが悪いというか…。そんな悪態を心の中で付きながらも身を任せてしばらく抱きしめられていた。
ようやく主が離してくれたのはウドンゲが部屋に入ってくる音と声がしてからだ。慌てるようにバッと身を離したが、それで主は永琳が居たことに気づいたらしく顔を真っ赤にしてうずくまってしまった。
「え?え?何ですかこの状況。なんで通里さんはうずくまってるんですか!?えっと大丈夫ですか?」
「……放っといてください」
「ウドンゲ、放っておいてあげなさい。彼は…初心過ぎたのよ」
「た、確かに女性関係乏しかったから初心なんだけどさぁ!純粋に抱き合ってたのを見られたら恥ずかしいじゃん!」
永琳にいじられると主は顔だけ上げて反論するが、永琳は最初から居たのだし主が気づいていれば良かった話だと思った。別に、私としては全然気にしないのだけどね。
一旦、場が和んだところで私は湖の事を思い出して立ち上がる。そのまま部屋を出ていこうとすると主とウドンゲに腕を掴まれてしまった。
「傷が治ったのなら湖に戻らせてほしい。チルノは私の生徒なんだ。助けなくちゃ。慧音だって後から来るって——」
「——落ち着いて!湖は霊夢達がなんとかしてるはずだ。途中から青い服の女性も来てたからその人が慧音って人だと思うし大丈夫だって」
主に窘められて話を聞くと、私が重力爆発を使った時には既に主達がすぐ近くにいて、湖に落ちた私を主がすぐに引き上げてくれたらしい。それから私は主の魔法で意識を取り戻して、後は私が知るままのようだ。
「あいつらは何だったんだ?私の斬撃がまるで通じてなかった…。あ、そう言えば私の大剣…」
落ち着きを取り戻した私はベッドに腰掛けながらそう呟く。
「氷精とお空、八咫烏の妖怪ね。あの二人は吸血鬼の力そのものが産みだした影に飲み込まれていたんだ。その影が邪魔して二人にダメージが届いてなかったんだと思う。後、昴が手放した大剣なら鈴のアイデアで重力の切れ目に入れたよ」
目の前に切れ目を作り確認すると確かに大剣も切れ目の中に入っていた。……泥だらけだったけど。
「とりあえず、湖の様子が知りたいなら上空から見れば良いじゃないか。昴の目と耳なら見れるだろうし、それくらいなら許してくれますよね?」
主は永琳を一目すると、永琳も頷いて許可してくれた。念の為に補助としてウドンゲも一緒に飛び上がり山陰がじゃまにならないほど高く上がった辺りで魔法を使う。
使う魔法は自己強化魔法の一種でホークアイと呼ばれる魔法だ。その名の通り鷹の目のように視力が上がり遠くでも見ることが出来る。そこに私が元から持っている狐の耳を合わせれば、開けている空間である必要はあるもののどこからでも見聞き出来るって訳だ。
能力をフルに使い湖をなんとか見る。
「…何だ?湖が真っ赤じゃないか、なんか赤い花の木も立ってる」
「好杏達の様子は?」
「待って。…好杏の姿は見えないけど、巫女と慧音がフラタニアと戦ってる!」
私が叫ぶと主は慌てて次の情報を欲しがった。次は目を閉じて耳に意識を集中させる。
見える限りは植物の根の様な物を巧みに操って巫女や慧音の接近を許さないフラタニアと、明らかに様子のおかしいフラタニアの姿だけ。
「戦闘音が邪魔だな…。かろうじて聞き取れたのは『狂気』って言葉と『フラン』って言葉だけだな…」
「……あの力の影は元々フランって吸血鬼のものらしいんだ。だから影の正体が吸血鬼の『狂気』じゃないかって霊夢も言ってた
。もしかしたらお空や氷精の様にフラタニアが飲み込まれたのかもしれない」
詳しく聞けばフラタニアは樹木子と呼ばれる架空の吸血鬼の血が混ざったらしい。もし狂気に染まって暴れているのだとしたら主が気が気でないもの解る。
だからこそ落ち着かせる。今にも飛んでいきそうな主の腕を掴んで引き止める。
「落ち着くんだ。半妖になったってフラタニアはフラタニアだろう?」
「だったらなんなんだ」
フラタニアは描かれてからも『設定』がちょくちょく書き換えられていたためにとても不安定だった。
主は知る由も無いが、私達の存在は『設定』が硬ければ硬いほど自身の存在も硬くなる。つまりフラタニアの様にあやふやな『設定』だとそれだけ存在も希薄なものになる。
そこに付け込まれたのだとしたら、『設定』を書き換えられたのなら元に戻せるのは主だけだ。
「主が描いてたフラタニアの『設定』で考えたけどやめたものや、お蔵入りになった『設定』は無いのかい?」
「……は?」
「何かしらの『設定』でフラタニアを上書きすれば、あの狂気は入り込む隙間を失うと思うんだ」
私がそう言うと主はゆっくりと降下して屋根に座り込んでしまった。
我ながらまったく信用できる要素のない台詞だけれど、とにかく無謀に突っ込ませる事だけは避けられた様だ。
「フラタニアの初期は“全ての呪力、魔力の類が通用しない”ってアバウトなものだったんだ。それを後から“呪い無効”と、邪剣や魔剣に能力を付加することで分けたんだよ」
「後者は、今のフラタニアだな。私も知っている」
「上書きなんて意味がわからないけど、もし昴の言うことを信じるとしたら、元々一番最初に考えていた狂人『設定』しかない。でもそれで上書きしたところで意味がない」
でも主は狂人とか狂気とか、“狂った物”を好まないのは私も知っている。それでその『設定』はなくなったのだろう。
「なら、フラタニアの能力は利用できないか?魔を拒絶する他にも何かしら狂気に有用なものがある——」
「そうか!」
私が呟くと主人は勢いよく立ち上がって、次元の裂け目から一振りの剣を取り出した。
禍々しい呪力を放ち、光を反射しない漆黒の直刃剣。そして何よりも剣は鼻をつく鉄の臭いをしていた。そんな一目で魔剣だと解る様な武器を主は軽く降る。
「ははっ。流石魔剣。まるで手に吸い付く様だ」
「そんなもの使って大丈夫なのか?見るからに危なげなんだけれど……」
「大丈夫ではないだろうな。これは一度鞘から抜かれたら血を吸うまで鞘に収まることはなく、この剣でつけられた傷は決して消える事もないと言うとんでも無い魔剣だ」
「それって、ダーインスレイヴじゃないか!!え?抜いちゃってるよ!どうすんのそれ!」
北米神話に伝わるドワーフの遺産。本物では無いだろうが、それに準じる力を持っているであろう剣を主は握っている。
思わず顔が引きつるが、それがどう有用なのかを聞くと主はニンマリとフラタニアの様に歪んだ笑みを浮かべながら説明しだした。
「ダーインスレイヴはね。ものによっては、外れる事のない必中の剣とされる事もあるんだ。癒えない傷を必ず与えるってことさ。これで狂気を斬ればいい」
「待ってくれ、まさかフラタニアを斬るつもりか!?」
「いやいや、斬るのは『狂気』そのものだよ」
意味がわからずに眉根を寄せていると、主はさらに続けた。
「神話に書いてあった王は、恨みの対象にのみ剣を向けて対象だけを切りつけることが出来たそうだ。だからこれを使えば狂気だけを斬ることができるはずだ」
確かに、主の言う通りになるなら有用な武器となる。しかし神話をベースに主が『設定』した魔剣だ。持っているだけで危険である可能性もある。
「最後は助け出したフラタニアに渡して鞘に収めて貰えば万事解決ってな!くっくっく、はっはっは!」
そう言うと主はふわっと浮いて、そのまま飛んでいった。最後の笑い声が私の不安を煽る。
「良かったんですか……?恭也さん狂気に飲まれかけていましたよ…?」
そう呟いたウドンゲの言葉に私は更に頭を抱える。せめて何かしら支援してあげよう。
幸い、私の新しい武器ならここからでも湖まで十分に届く。
「ちょ、ちょっと!貴方は行かせませんからね!?」
「心配要らないよ。此処から撃つだけだから」
そう言って私は次元の隙間から取り出した大剣を番える。
対物狙撃銃内蔵大型片刃剣、“ブリキノラドン”。竜殺しよりも一回り大きくその重量は300kgを優に超える河童に作ってもらった化け物武器。
霊力を込めて湖の樹木を狙う。
「観測者を頼むよ」
「あー、もう!師匠に怒られても知りませんからね!」
憤慨しつつもウドンゲは私の横に立つとその能力で弾丸の波長を弄り始めた。何をしているのかを問うと、
「……こうして波長を合わせれば、狂気の衣とやらを貫けるはずです」
と答えた。
後は風力など細かい調整をして、トリガーを引く。
およそ剣から発するとは思えない爆音と共に撃ち出された弾丸は湖の樹木を打ち抜き、その幹を抉り取るように吹き飛ばした。
その瞬間、私は全身が裂けるような痛みを感じて呻く。どうやら銃の反動で傷が開いてしまったらしい。
「まったく、言わんこっちゃない……。さ、しばらくは隔離ですよ。覚悟してくださいね」
そう言い放ったウドンゲに私は脂汗を浮かべて苦笑するしか出来なかった。
To be continued
次回『無条件の信頼』
〜おまけん〜
—レミリア・スカーレット—
紅魔館の主人にて、永遠に赤い幼い月。かりちゅまではない。ただしカリスマであるとは限らない。設定や能力は原作基準なのでwikiかなにか読んでね。
妄想録で変わっている部分として、弱点が一つ減っています。それは日光で「熱いのに変わりはないからわざわざ出たりはしない」だけで消滅するほどの弱点ではなくなっており、また長時間浴び続けると火傷するなど完全に克服していない程度まで日光が平気になっています。
そのため、日傘なしで外出する事もあります。
鈴達の来訪を予め知っており、それにより何かしらの波乱が起こる事にも気づいていますが楽しいだろうと言う理由で鈴を招き入れました。
また、フランとは仲違いをしていません。ここは原作と大きく外れていると思います。
—フランドール・スカーレット—
言わずも知れたレミリアの妹。今回の異変での犠牲者であり元凶の1つ。
性格はかなり柔和になり、既に様々な外来人や来訪者と触れる事で狂気も薄れて居ます。ただし力の加減や人との接し方にまだまだ問題があるため、外出は控えるようにレミリアから言われて居ます。
流水が滅法苦手……かと思いきや、風呂好きなどの設定を作り出してしまいました。でも雨や川などの自然が生み出す流水に関しては苦手なままです。
めーふらは至高ですが妄想録では描かれる事が無いかも……追加で書くか……!
—十六夜 咲夜—
瀟洒なメイドと言えばこの人。決して忠誠心が鼻から出たりはしない。
レミリアの従者であり、美鈴や鈴(後は妖精メイド)を取りまとめる管理職でもあります。仕事熱心で少し抜けているところがあるなど可愛い一面があります。
しっかりと部下を思いやる事が出来て、よほどのことがない限りは美鈴がナイフに刺されることはありません。
—紅 美鈴—
中国って呼んだ奴とキマリは門を通さない。
あらゆる拳法を習熟させている無手格闘の達人ならぬ達妖怪。接近戦ならば天狗に匹敵する速さで食らいつけるので決して弱くはりませんが、射程の差に弱いと言う弱点があります。そのため魔理沙や咲夜には勝てませんがフランのように接近戦もありえる相手には勝つ事もあります。
また気を操る他に、勘や運も良いと言う設定を加えて居ます。
物腰はとても落ち着いていて気のいいお姉さんポジと言えますかね。
ちなみに作者は文と美鈴が好きです。
—パチュリー・ノーレッジ—
動かない大図書館。……でも館の中なら割と動き回ってます。
体力はないと言ってもありがちなちょっと動く血を吐く程ではなく、激しい運動でなければ普通に出来る程度の病弱娘です。
喘息は治っていませんが、そもそも引きこもったままでは治るものも治らない事にも本人も気づいていながら今日もパッチェさんは引き篭ります。
魔理沙の借りっ放しに迷惑していますが、これは「今何が借りられていて無いのか」把握しにくいからでしっかりと話してくれれば別に貸してもいいと考えているので、別に魔理沙と仲が悪かったりはしません。アリス病でも無いのであしからず。
—小悪魔—
みんなのアイドルこあ。妄想録では出番がほぼ無いくせに出てくるときは毎回苦労に巻き込まれてる様な不憫の子となっています。
ごめんね?名無しの宿命なのよ……。
ちなみにここぁはいません。
—紅魔館—
霧の湖の端っこにある真っ赤な洋館。内装も赤が基調となっているので慣れるまでは非常に過ごしにくい空間。
庭先には大きな花壇がいくつかあり、それらは全て美鈴の手によって整えられている。
来訪者は美鈴か鈴が「害をなすもの」と思わない限りは入館表にサインを書いて入館証を貰うだけで入ることができる。
ただし、悪しき者は基本的に美鈴の能力でバレるので誰でも簡単に入れるわけでは無い。
門の前には必ず誰かしらが立っていて、美鈴が花壇にいる際は妖精メイドないし鈴や咲夜が立っている。
今回おまけが長いよね。本編の書き直しも手間取ったし大変だったよ。