学園長「という訳で、君たちに代表として出場してもらうことになった。よろしく頼むよ」
リリス「わかりました」
ハヤト「…」
ハヤトはやはり不満そうにふてくされた顔で無言のままだった。そこに突然
リーゼ「学園長、私は彼を代表にするのは反対よ」
学園長「ほぉ、何故だね?」
リーゼ「ダーリンを傷つけた不良だからってのもあるけど、そもそも実力が分からないからね。アキオ先輩とミラ先輩の推薦とはいえ、軟弱な魔術を使う魔道士を出すなんてなーんか納得いかないのよね」
その言葉を聴いて、ハヤトは若干キレた
ハヤト「お前、オレが弱いって言いたいのか?」
リーゼ「そうよ。変性術なんて在り来りな魔術の使い手の実力なんて数秘術で解析するば到底検討はつくわ」
余裕そうにハヤトに侮蔑の言葉を並べた。ハヤトも流石にプライドを傷つけられて怒りが増していた。
学園長「なら、君たちで模擬戦を行うのはどうかね?それで互いの実力を見れば君らも納得するだろう。」
リーゼ「私は構わないわ。まぁ、余裕だと思うけどね」
ハヤト「めんどくさいが、流石にボロクソ言われて黙ってるわけには行かないしな。いいぜ」
学園長「では、今から校庭で始めるとしよう。」
~そして校庭で~
学園長「ルールは時間制限10分の一本勝負。では、始め!」
リーゼ「怠惰のアーカイブに接続、テーマを実行するわ」
先にリーゼがメイガスモードへと変身する。続いてハヤトも両腕をクロスさせて
ハヤト「強欲のアーカイブに接続、テーマ…実行!」
ハヤトも白いライダースジャケットのようなメイガスモードに変身した。
リーゼ「これが貴方のメイガスモードね。随分とシンプルね。時空計測!」
瞬時にハヤトの後ろに回り込む。そして、超高速で飛刻時空をハヤトに放った。
だがハヤトは後ろを向くことなく、その高速の蹴りを右回転で交わした。
リーゼ「なるほどね、体毛をレーダーの性質に変換させて避けたのね。中々やるわね。でもこれなら」
続いて魔力の塊を発射しようと充填を始めた。しかしその刹那、ハヤトの姿はリーゼの目の前へと近づいていた。
ハヤト「変性・荷重!」
右足の重量を大幅に上げ蹴りを食らわせる。しかしそれをリーゼがまた交わす
リーゼ「その動き解析出来ていないと思った?…えっ?!」
交わした蹴りに続き間もなく左肘の一撃が飛んできた。リーゼはとっさに防御の姿勢を取り受け止めたが、力に押され負け吹き飛ばされる
リーゼ「解析が間に合わない程の連撃?!多分速度を上げたのだと思うけど…何故こんなにも早く。しかも力に無駄もない」
ハヤト「高重量による遠心力と加速、それによって通常よりも早い加速力が生まれるこれは物理法則だぜ?もう少し物理学を勉強したらどうだ?」
リーゼとの間合いを詰めて再び荷重をかけた四肢で連撃を放つ。それをリーゼは交しながら
リーゼ「物理学ね…これは計測外だったわ。でもスキだらけよ!飛刻時空!」
再び高速でハヤトに迫り右足の蹴りを放つ
ハヤト「変性・鋼鉄!」
交わすことなくその蹴りを腹筋で受け止める。
リーゼ「そんな!この高速の蹴りを受け止めるなんて…はっ」
突如リーゼの体に電流が走った。そう、ハヤトは変性により帯電体質となり高圧電流をリーゼにそのまま流し込んだ。
リーゼ「キャアッ!」
電流の痛みに反応し、ハヤトから間合いをとる。そして、数式の縄でハヤトを拘束し動きを止めた。
ハヤト「くっ、動けない…でもこれなら!変性・砲撃!」
口からエネルギー弾を発射しようとした。
学園長「そこまで!」
決着は付かずに時間切れとなった。ハヤトは砲撃の充填をやめ、そして拘束も解かれた。
リーゼ「あー、疲れたわ。正直予想外過ぎてビックリしたわ」
ハヤト「クソッ、後一歩だったのに」
リーゼ「そうね、あの砲撃を食らっていたら私はひとたまりもなかったわ。ハヤトくん、さっきまでの言葉は訂正するわ。」
ハヤト「勝手にしろ。だがオレの負けは変わらない。」
学園長「ではリーゼくん。君の意見はどうかね?」
リーゼ「どうもこうも賛成だわ。むしろ成長の次第ではリリス先生との相性はバッチリの実力よ。」
学園長「では、正式に代表決定という事でいいね。じゃあ、私は戻るとするよ」
リーゼ「私もセリナのところへ行くわ、じゃあねハヤトくん(ただの変性術の筈なのにあそこまでの実力。物理学と体術が弱点を補っていたという訳ね。なかなか面白いじゃない)」
リリス「ではハヤトさん、よろしくお願いしますね。」
ハヤト「黙れ!馴れ馴れしくするな!」
大きな声でリリスを突き放すように言い放った。
ハヤト「オレはお前を許したつもりはない!」
リリス「それはご最もです。しかし私は…」
ハヤト「お前はオレのことを殺しかけた!生徒を殺す教師がどこにいる!」
リリス「あの時は咄嗟の事でミスを犯したのは認めます。申し訳ありません。」
ハヤト「謝って済むと思ってんのか?バカかお前は!それだけじゃねぇ!お前は春日が来てからずっと…教わっている時も春日を優先して、オレは本気なのにお前はそれを分かっちゃいない!オレは本気で変わりたいと思ってんのに、お前はそれを踏みにじった!違うか?」
リリス「それは…」
ハヤト「はっきり言うぞ、お前は教師失格だ!」
その言葉がリリスの胸に突き刺さった。そして落ち込むような目でハヤトを見つめていた。
ハヤト「チームは組んでやる。だがトレーニングはオレ一人で勝手にやる。」
そう吐き捨てると校庭から離れていった
リリス(ハヤト…彼の言ってる通り私は教師失格なのでしょうか)
リリスもまた職員室へと向かった。
~中庭~
本戦まであと1週間。ハヤトはトリニティセブンの面々とトレーニングを繰り返していた。そして今、アキオとレヴィ相手に近接格闘訓練をしていた。
ハヤト「そこか!」
カウンターの後ろ蹴りをレヴィに食らわせる。そしてそれを刀で受け止めた
レヴィ「やるっすねー。自分のスピードに変性無しで対応しきれるなんて」
ハヤト「師匠の指導の賜物だ」
アキオ「おいおい、アタイはどうした!」
ハヤト「あ、忘れてた」
アキオ「ハヤトお前…」
そして休憩の為にベンチに腰を下ろした。そしてレヴィが切り出す
レヴィ「そういえば、あれからリリス先生とはミーティングをしてないんすか?」
ハヤト「知るか、オレは馴れ合うつもりは無い。」
レヴィ「今回はチーム戦。チームの連携は大事だと思うんすけどねぇ。」
アキオ「そういえば、なんか最近リリス先生元気が無さそうだけど、お前何か言ったのか?」
ハヤト「…別に」
少々後悔してるような顔で俯く。
アキオ「まぁ、そんなのは後から考えればいいか。とにかくあと一周間しかないからな、最後の追い込みと行くか!」
ユイ「私も協力するよー!レヴィちゃんの頼みだし、それに変性術の可能性っていうのも気になるからねー」
ハヤト「助かる、ありがとな」
アキオ「おっ、やっと礼を言うようになったな(思いっきり頭を撫でる)」
ハヤト「やめろ!よせって!」
中庭に繋がる窓からリリスがハヤトの様子を見ていた。
リリス「今度ちゃんと話をしなければ」
ネクタイを握りしめながらそう考えていた。
アラタ「あれ?リリスじゃないか。どうしたんだ、難しい顔をして」
リリス「いえ、何ともありません。」
アラタ「にしても才河のヤツ最近やたら頑張っているなぁ。オレも魔王因子を失った分頑張らなきゃな。そうだ、今度また教えて欲しいところがあるんだ」
リリス「えぇ、でも今は本戦に備えなければならないので、ごめんなさい」
アラタ「そうか、忙しき所悪かったな。じゃ、頑張れよ!」
リリス「ありがとうございます…」
尚も浮かない顔でハヤトを見続けていた
続く
戦闘の描写難しいですね…
これを読んで大体の人がハヤトはめんどくさい人間だと思いますよねw
あと最後に言っておきますが、こういう内容にしていますが、自分は根っからのリリス押しです!
次回もお楽しみに!