トリニティセブン〈混沌と強欲の特異点〉   作:porion

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開幕

〈大会前夜〉

ハヤトは1人部屋で壁にもたれかかっていた。

その目はどこか後悔、悲しみを秘めているようで、1週間前までのあの血気盛んな姿はどこへ行ったかと思うかのように。

ハヤト「オレは…なんでオレは素直じゃねぇんだろうな…」

 

~リリスの部屋~

リリスもまたベッドで膝を抱えて物思いにふけていた

リリス「私は最後までハヤトに話すことができませんでした…でも、彼は本気なのは分かります。だから私も全力でフォローしなければなりませんね、教師として」

 

 

〈大会当日〉

そして大会当日を迎えた。会場は地図にも乗ってない孤島に建設されたスタジアム。本当に孤島なのかと思うくらいに賑わっており、宿泊設備、飲食店もビブリア学園近くの街並になっていた。何故ここまでのを作れたか、それは優秀な建築専門の魔道士が徹夜で作業を行なったからだ。まさにブラック企業の如く…

 

リリス「ちょっとアビスさん!やめてください!!恥ずかしいですって!!」

 

アビス「良いではないか。我が娘の晴れ舞台、しかと記録に残さねば」

アビス・トリニティがひたすらリリスの写真を撮ろうとカメラのシャッターを連打していた。

 

アラタ「ははっ、先輩も相変わらずだなぁ。」

リリス「アラタも笑ってないで助けてください!」

 

本当に大会当日なのかと思う程の親子喧嘩(?)が勃発していた。

 

そして、肝心のハヤトは…

ハヤト「(咀嚼音)ングッ!フー…悪い、もっと食い物を調達してくれ!」

 

レヴィ「了解っす!」

レヴィが颯爽とか大会会場のフードコートへと向かっていった

 

アリン「彼、あんなに食べてて大丈夫なの?動けるの?」

リーゼ「さぁね。緊張でやけ食いをしているという訳では無さそうね。」

 

ユイは何故か楽しそうにハヤトを見つめていた

 

レヴィ「お待たせっす!これで充分すか?」

レヴィの手には大量のハンバーガーが。そしてハヤトはそれを数分もかからずに食べ尽くす

 

そして、開会式が執り行われた。

観客席には全世界から集まった魔道士が歓声を挙げていた。

レヴィ「やはりルーグさん出てるっすね。パートナーは…彼は?(何かを思い出した)」

アリン「旦那様の愛人(アナ)もいるわ。流石に今回は学園長は出れないから代役が出ているけど」

リーゼ「流石に若作りをしても、年齢は誤魔化せないからね」(観客席でアーシャがくしゃみをした)

 

そして組み合わせも発表され、ハヤトとリリスの第1回戦が始まる。しかし、彼らは開始前になっても何も会話をすることもなかった。

 

 

~第1回戦~

対戦相手は、フリーの若い魔道士二人組

 

A「初戦からビブリア勢かよ。片方はトリニティセブンの1人で手強そうだが…もう片方はどうかねぇ」

B「アイツはほおって置いていいだろう。なんせ最近ビブリア学園にて崩壊現象が発生して大半の魔道士が参加出来なくなったらしいしな。恐らく付け焼き刃の代役だろ」

 

リリス「私が援護します。ハヤトさんアナタは」

ハヤト「どうでもいい。オレが片をつける。」

 

その言葉からリリスは不安を感じた。それも1つではなく多くのものが重なったものであった。

 

大会規定により、両チームとも開始前にメイガスモードに変身していた。そして、試合開始

 

A「よっしゃ!まずはお前からだ!」

ハヤトに向けて右回転のかかった魔力の波が発射された。だが、ハヤトはそれを見切っていたかのように跳躍し回避、そしてAの元へと近づいた。

B「援護する」

Bはハヤトの足元に起爆式の魔方陣を展開した。その瞬間、Bの目の前には謎の拳が迫っていた。ハヤトは咄嗟に左腕を伸縮自在の強力なゴムに変性させたのだ。そして強い弾力と運動エネルギーを持った拳はBの顔面を押し潰すようにヒットし、そのまま壁へと激突した。すると、そのままBは気絶をし戦闘不能となった。

 

A「っ…テメェ!」

怒りに任せて再び魔力の波を発射する。だがハヤトの姿はどこにもなかった

A「…どこに行きやがった…?!」

突然地面が盛り上がり、そこから拳を突き上げたハヤトが飛び出す。そう、ハヤトは腕の戻る力を利用して回転し、足にドリルの性質を付与して地中に潜って潜航したのだ。今度は顎への直撃。これを食らっては魔道士とはいえ気絶は免れなかった。

 

審判「両者戦闘不能!勝者、ビブリア学園!」

 

会場はどよめいていた。そう今の試合は5分もがかからずに、一番の実力者であろうリリスではなく、それも素性も知れぬ魔道士1人で2人をノックアウトしたからだ。

 

マスターリベル「あの小僧、やりおるな。これはお前の差し金か?ビブリア学園長よ」

学園長「あぁ、そうとも。僕が弱い魔道士を選ぶとでも思っていたかね?」

マスターリベル「見た限りだと彼奴の術は変性術。いたって平凡で汎用性しか取り柄がない筈だが、どこからあんな力が出てるのやら。」

学園長「残念ながら、そこまでは僕も分からないな。」

 

~控え室~

 

リリス「どうしてです!何故スタンドプレーなんてしたんですか!」

ハヤト「お前の力を借りなくても勝てた。それだけだ」

リリス「そういう問題ではありません!この大会はチームプレーも試されるのですよ!それを知っていてあんな真似をしたのですか?!」

 

ハヤトはリリスの問いかけにも答えずに、そのまま無言で食事をし始めた。

 

 

アナスタシア「(精霊の力で控え室を見ていた)ははっ、今回はとんでもない問題児が出たみたいだね。チームワークも全くない。てっきりアラタくんが無理にでも出ると思っていたよ。」

リュート「で、あの野郎は今何をしているんだ?」

アナスタシア「なんか食事をしていたよ。たった5分の戦闘でお腹が空くなんてさ、魔力も体力も無さそうね。」

リュート「だが、油断はするな。何かを隠しているかもしれない。」

アナスタシア「分かってるよ。前回は彼らに勝ちを譲ってしまったから、今回こそは勝つよ。」

リュート「お前が望むなら、オレはお前に勝利をプレゼントしてやる」

アナスタシア「そういうと思っていたよ。ありがとう、リュートくん」

 

不敵な笑みを浮かべたアナとリュートは1回戦へと臨んで行った。

 

 

そして、その後ろで

 

ツトム「自分がいない間にとんでもない野郎が入ったみたいだな。こりゃ面白い。乗らせてもらおうか!」

 

ツトムもまた謎の笑みを浮かべていた

 

こうして、大会1日目は3大魔道学園全てが2回戦へと駒を進めて幕を閉じたのであった

 

 

続く




今後の展開のために正直少し展開を端折りましたが、いかがでしょうか?
ハヤト食いすぎですよね…

そして、また動いた謎のキャラリュートとツトム彼らは1体どんな魔道士かは次回明かされるかも知れませんよ?
では、また次回をお楽しみに!
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