Revival of Darkness 作:RASN_Pixiv1本になります
RASNはそれからとぼとぼとルカの指した方にへと歩いていた、そして程無くしてレストランに到着したのだった。
「…失礼するか。」
扉を引き中にへと入った、中は騒がしく声や音が飛び交っていた。
「…、…ん?」
一歩身を引いたがポスンと何かにぶつかったのだった。
「す…すまない…。」
「こちらこそ済みません船長…。」
RASNが振り返るとそこにはカモメが立っており互いにぺこぺこと謝り合っていた。
「RASN船長もこれからお昼ですか?」
「…………、あぁ…そうだが?」
「えっと…でしたら、もしよろしかったらですが…一緒に…。」
「シショーにカモメ殿ー!」
「…?」
「えっ…!?」
すると外から大声がして間もなくして二人の傍にはフランがドロンと姿を現したのだった。
「姿を見かけたからパニィキで来たでこざるよー、これからお昼でござるか?」
「えぇ…そうですが…。」
「あぁ…。」
「それなら一緒に食べるでござるよー!」
「わわっ!?フランさん?!」
「うおっ!?」
するとフランはグイッと二人の手を取ると奥の方の席にへと向かわせて、座らせたのだった。
「フランさん…急すぎますよ…。」
「……。」
「済まぬでござる…でもこうして席は座れたでござるよ?」
「まぁそうですね…ところで何を頼みますか船長?」
「…。」
「やっぱりシショーはいつもので…どうしたでござるか?」
RASNは何度やったか分からない顔に手を当てる行為をしており、その対面を固める二人はメニューをRASNに見せていたのだった。
「大丈夫でありますか…?服は何時もの感じですけど…。」
「髪とかの感じが違う気がするでござる…イメチェンでござるかシショー?」
「でもそんな船長も…格好いいであります…。」
「…そっ…そうなのか…。」
「ムー…それにシショーはこんなに喋れたでござったか…?」
「そうですよね…でも…。」
RASNは逃げるかのように目の前に置かれていたメニューを手に取って眺め始めた。
「…………?」
だが見馴れぬ感じで顔をしかめてパラパラとページを捲りまくり、そしてパタンとメニューの裏面まで捲って置いたのだった。
「…オララ…!そういえばシショーは何を頼むか決めたでござるか?」
「…いや…というか何が良いのかが…。」
「でしたらいつもので大丈夫でしょうか?」
「いつもの?」
「そうでござるな!お待たせしたでござるよー!」
「きゃいきゅい!!」
すると足元にはエプロンを巻いたピンク色の星たぬきが跳ねていたのだった。
「それじゃセッシャは天麩羅蕎麦で頼むでござる!」
「私は帝国カレーでお願いであります!」「きゅい…きゅきゅい!きゅいー?」
「…?」
カリカリと星たぬきサイズのペンでカリカリと注文を書き終えるとクイクイとRASNの服を引っ張った。
「あっ、船長はいつものでお願いしますね?分かりますか?」
「きゅー…きゅい!」
星たぬきはポンと胸か腹の星マークの辺りを叩くとぴょこぴょこと歩いて行ったのだった。
「……あんな色…それに羽が…。」
「プルクワ?どうしたでござるかシショー?」
「いや…あれは…星たぬきだよな…?」
「そうですよ?それにあの子はたしか船長がサクラの島とかで拾ってきたとか…。」
「……?」
「ウィ、それでシショーにとってもなついてるでござる…ちょとオンビアブルでござるが…。」
「オンビ…?アブル…?」
「…まぁ、そうでありますね。」
言葉に頭を傾けるRASNであるが他の二人は言葉尻を深くした。
そうして未だに二人に挟まれながらも料理が来るの待っていた。そして特に取り止めの無い様な話をRASNは相槌を返すぐらいであったが聞いていたのだった。
「きゅいきゅい!!」
そして暫く経ち足元で鳴き声がするとそこには同じくエプロンを巻いた星たぬきが三匹おり、それぞれが料理が乗ったお盆を持ち上げていた。
「メルシー!これはカモメ殿で…こっちはシショーで…これはセッシャでござる!」
「ありがとうございます!」
「…あぁ、ありがとう…。」
一番星たぬきに近かったフランが星たぬきからお盆を取って二人にへと渡したのだった。
「これは一体…?」
RASNは受け取った盆を机上に置いた、そんなお盆の上にはアストラパイがあったのであった。
「それじゃ頂くでござるー!」
「はいっ!頂きまーす!」
「…頂きます……。」
「そんじゃ、RASN君あーん…。」
「フェ!?」
「えっ!?」
「なっ…!?」
すると空いていたRASNの隣にはいつの間にかアピュトが座っており、パイを一切れ持ってRASNの口元にへと運ぼうとしていたのだった。
「アピュトさんいつの間に…!?」
「さっき来たばっかよ、空いてた席が丁度RASN君の隣ぐらいしかなかったしね。」
「オララ…?でもあそこに…。」
「きっ…気のせいよ!?ほらっ、RASN君は口開けて!!」
「むぐぅ…!?」
アピュトはRASNの口にへとパイをねじ込み、RASNは苦しんだ。
「大丈夫ですか船長!?」
「ちょっ!?」
「背中をさするでござるよー!?」
「けほけほ…!済まない…けほけほ…。」
そしてそれを見た二人はアピュトを押し退けてRASNを引きずり出して背中をさすったのだった。
「わわっ!?どうしましたかー!?」
すると奥からはポンが慌ててやって来たのだった。
「今度は何て呼ばれ…かほっかほっ…!」
「大丈夫ですか…!?落ち着いたら飲んでくださいね!」
「済まない…。」
暫くしてからRASNもようやく落ち着けた。
「ご無事でなによりです!…それとですが、サクラちゃん知りませんか?一緒に休憩しようって約束したんですが…。」
「サクラちゃん…?」
「はい、サクラ模様の星たぬきなんですが…。」
「…それだったらこの子かしら?」
アピュトはRASNが座ってた席に体を向けてポン達の方にへと振り返った、すると腕の中にはすやすやとお腹がサクラ模様の星たぬきが寝ていた。
「あっ!そんなところに!探したんですよー!」
「きゅいー?きゅいーきゅいー!」
ポンはアピュトからサクラちゃんを受け取った、サクラちゃんは起きてRASNの方にへとばたばたと体を動かした。
「わわっ!?暴れないでよー?何でこんなところにいたんでしょうか…?」
「キキィ…好かれものねー?」
「…?」 「…?」 「…?」 「…?」
「それよりサクラちゃん、休憩に行こうねー?皆様はごゆっくりしてくださいー。」
「きゅー…。」
ポンに連れてかれるサクラちゃんは名残惜しそうにパタパタと尻尾と手を振っていた、そして四人は席にへ戻ったのだった。
「とりあえずは…食べちゃいましょうか?」
「ウィ!クリスマスの準備に戻らねばでござるよー!」
「……。」
RASNは静かに一切れ無いアストラパイを見ていた。
「ん?どうしたの?」
「いや…何だが懐かしいような気が…?」「懐かしいでござるか…?」
「でも船長はよくこれを頼んでありますよね?」
「そうよねー、今度は詰まらせないからもう一回ね?」
「あっ!セッシャもするでござるー!」「私も…!」
そうしてRASNの昼飯は顔にへと押し付けられたアストラパイなのであった。