ハクがクオン達にトゥスクル建国の話をしていた頃
~トゥスクル城 執務室~
~ベナウィ視点~
執務室で
ベナウィ
「お二人共もう少し速度を上げて頂かないと、
私の言葉にオボロの目に光が灯りましたが、その光は怒りの火ですね
オボロ
「だ!そもそもなんで、隠居した俺達が執務仕事をせんとならん!皇である彼奴がやる仕事だろうが!」
オボロの叫びにハクオロもうんうんと頷いている
ベナウィ
「その皇が現在ヤマトに来訪中だから、貴方達にやらせているのですが」
オボロ
「だから!なんで、彼奴までヤマトに行くんだよ!クオン達だけでいいだろうが!」
ベナウィ
「…そもそも、貴方がさっさと彼とクオンの祝言を認めていれば済んだ話ですが」
オボロ
「ぐ!」
私の言葉にオボロがぐと言って黙った。
ハクオロ
「しかし、彼の事を認めなかったのはお前もだろう、ベナウィよ」
ベナウィ
「ええ、全くもってその通りですね、オボロが飛び出して行った時に一緒に行くべきでした。そうすれば彼が定期的にヤマトに行く事になど、ならなかったと思うと心底失敗したと思いますね」
私の言葉にハクオロが興味深いと見てきた。
ハクオロ
「そもそも、なぜクオンはヤマトに?」
ベナウィ
「オンカミヤムカイでの決戦で聖上が眠った後、潮の満ち引きでヤマトへ至る陸路が見つかりました。初めのうちは商人同士の細々としたやり取りでしたが、その商人達の話からかなりの大国である事が分かりました。なので、使節団を送ろうと話していたのですが、運悪くその話をクオンに聞かれてしまったらしく、ヤマトに行ってしまいました。元々勉強嫌いでその癖、薬師の勉強と古来の遺跡には興味津々だったクオンにとって、未知の国であるヤマトはクオンの好奇心を刺激するには十分でした。ですが、よもや成人式を目前に控えたあの時期に動くとは、想定外でした。」
オボロ
「確かにな、俺はクオンに皇位を渡して隠居するつもりだったから、圀中探させたからな」
ハクオロ
「おいおい、オボロいくら何でも成人して直ぐに皇位を渡すのはどうかと思うぞ」
ベナウィ
「全くです。大体渡した所で、暫くはクオンに執務の仕方を教える事になるのですから、隠居など、出来ません。…漸くクオンらしき者の情報を掴むとヤマトに行ったと言うのですから、余計に頭を抱えましたよ」
オボロ
「二人に命じてヤマトにクオンを探しにいかせると、ヤマトの首都のカルラが経営する宿に泊まっていて、そして、彼奴がクオンと同じ部屋で寝ているときた。」
ハクオロ
「ふむ、結婚前から寝屋を共に過ごしていたのか」
ベナウィ
「オボロが行ったので、問題無いと考えていましたが、叶うなら当時の私を殴りたい所ですね、あの時点で私が彼に興味を持ってさえいれば、彼が帝の弟であると公表される前にトゥスクルに迎える事が出来たのですから」
話が終わると、部屋に再び筆を走らせる音だけがしだした。
タイトル考えてから、文章を打ってますが、…相変わらず考えた事を上手く文章に出来ない…はぁ~文才が欲しい