インフィニット・ストラトス 夜天の弟の鮮烈なる物語 作:ウィングゼロ
この世界は狂っている…
世界の誰かがそういった…
このもう十年ほど前になるのか…
この世界にある発明品が表舞台に立ったのは
インフィニット・ストラトス…従来の想像を超えたその機体は瞬く間に世界中を震撼させた。
そこから世界は可笑しくなっていったと思う
ISは圧倒的な力を持っていた反面に女しか使うことが出来なかったからだ
これによって世界は男尊女卑から女尊男卑へと変わり男は蔑まれる存在となった。
今では十代の男女比率も変わり…少子高齢化が博しに掛かるほどだ。
でも…まあ…そんなことは今の私には関係のないことだ。
私…更識簪はかなり良い良家の次女として生まれた。
だけどそんな私は超えなければならない人がいる。
私の姉である更識刀奈…いいや、十七代目更識楯無に…
昔からそうだった…
姉さんは完璧で私がどれだけ努力してでも嘲笑うかのように私の上をいった。
だから周りからも私に対して冷たかった…
だからこそ私は姉さんを超えなければならない
それが私の存在を認めさせる唯一の方法なのだから。
そして昨今、巷を騒がせる自体起きた。
男性IS操縦者現る。
その存在の出現に世界中は困惑し第二第三の男性操縦者が現れるのではないのかと政府は男性の一斉適性試験を開始…しかし第二の男性操縦者は現れることはなかった。
………
そして今、私は…気分転換でショッピングモールにやって来たんだけど……
「なあなあ、俺達と一緒にお茶しない?」
今現在、私はホストかぶれの男性二人にナンパされていた。
女尊男卑の世界になって男性がこの女尊男卑の社会の荒波に飲み込まれないためにそういうホスト等に就職している人が多い。
『えっと、わたし…友達と待ち合わせしていて…』
かなりベタな返答の仕方だけど…今はこれで乗り切るしかない。
苦し紛れな答えを述べた私だけど男性にはあまり効果はなかった。
「ならそのお友達も一緒で良いからさ」
と更に押してくる男性
恐らく友達も女性だと思ってのこと…しかし待ち合わせている友達なんて存在しない……どうすれば……
「済まない待たせた」
私が悩んでいると第三者の声が聞こえてきて振り向くと全く見知らぬ男性があたかも知り合いのように寄り添ってきた。
突然のことで困惑する私だが男性は目線で話を合わせてと訴えてくる。
『ほ、本当に遅い…』
初対面の人にいきなり馴れ馴れしく話しかけられないため、言葉はぎこちなかったけど、男性が現れたことで興が冷めたのか、手の平を返すように去って行く。
そして完全に男達から見えなくなった後、男性は申し訳なさそうに口を開けた。
「すいません、わざわざ赤の他人に友人の振りを装うのは…」
『え?いえそんなことは…寧ろ助けて貰ったのはこちらですから』
お礼を言うのは間違いなく私の方なのに…
このままお礼もなしというのも気が引けるし…
そう思ったら吉日、私は今にも立ち去りそうな男性に声を掛けた。
『あの…すいません…少し…良いですか?』