インフィニット・ストラトス 夜天の弟の鮮烈なる物語   作:ウィングゼロ

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第5話『業火の中、疾風は飛翔する』(前編)

 

 

優希SIDE

 

突然のイレギュラーの発生で力を使わずに難を逃れることが出来た俺は追っ手を警戒しつつ別の出口へと歩いて行く。

 

『取りあえずは追ってきていないようだけど…』

 

警戒しないといけないものが増えてしまったな…

 

見たところ無人の機械だったようだが…どう考えてもあれは地球の技術力で開発されたものとは思えない。

 

しかしあんなもの捜査官をしている俺でも聞いたことも見たこともない…スカリエッティのガジェットともどことなく違うし…

 

まさか預言に出ていた黄昏が…

 

『いや、今は検索するのはよそう』

 

俺だけならともかく今は更識さんと子供も一緒なんだ、だから先ずは出入り口を探さないといけないか

 

『更識さん、すぐに別の出口に向かおう、今なら多少強引に動いても脱出できるはずだ』

 

「本当?」

 

やっぱり鵜呑みには出来ないため半信半疑で俺の顔覗く更識さんに俺は縦に頷き信用させる。

 

その後、しばらく間が空いた後わかったと頷いて俺達は別の出入り口を探して走りだした。

 

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NOSIDE

 

「対象の投下後、敵ISと交戦を開始、突然の降下により敵ISパイロットの動揺、偵察機でここまで苦戦するとは存外たいしたこともありませんね」

 

ショッピングモールの近場のビルの屋上、そこに少年が二人の大人を引き連れて先程の偵察機を通してモニターで観察している。

 

「油断はするな…管理局の介入はまだ想定内とはいえ、相手は今の時の人と言われる機動六課のメンバー…油断は出来ない」

そういって今見ているモニターとは違うモニターには今、別の出口を探している優希達の姿が捉えられている

 

「はい…!それにしてもあの局員には我々の偵察機を見られていますが…いかがいたしますか?」

 

「放っておけ、無闇に仕掛ければ管理局に怪しまれることになる。あくまで我々は第一目的のみ完遂する」

 

優希達にはあまり仕掛けずあくまで無差別テロであることを見せることを周りのモニタリングしている仲間に指示を出す。

 

「それにしても何故管理局が…まさか聖王教会の預言者の差し金か?」

 

少年は優希を見て何故この場に居合わせたのかふと考え、小耳に挟んだカリムのレアスキルが原因かと模索しながらも観察を続けるのであった。

 

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簪SIDE

 

八神さんの先導でショッピングモール内を隠れて進む私達

 

八神さんが上手く見つからないルートを模索して通っているため、あれからテロリストにも謎の兵器ともあってはいない。

 

「よし!出口だ!」

 

そうこうしているうちに別の出口に辿り着いた私達

 

守っていたであろうテロリストはこの混乱によって持ち場から離れていて居らず、何ともなく私達は外に出ることに成功する。

 

外に出ると私達の他に脱出した人達が向こう橋にいる警察官達に保護されているのが見えた。

 

『あっ!警察が…!』

 

これで漸く一息付ける、安堵感を覚える私の後ろで八神さんは何か思うことがあるのか難しそうな顔をして走っている速度を緩めていき足を止めた。

 

『八神さん?』

 

「更識さんは行って、俺は中に戻る」

 

『な、中に戻るって…!』

 

八神さんがなにをいっているのか理解できない。

 

だって漸く安全な場所まで来れたのに、再び危険な場所に向かうなんて正気の沙汰とは思えなかった。

 

「ごめん…でも行かないといけないから」

 

そういって八神さんは踵を返してショッピングモールへと消えていき、直ぐに追いかけたいけど…今は子供いるため追いかけられない。

 

そんなジレンマな衝動に駆られながらも私は警察の方へ向かった。

 

『すいません!この子お願いします』

 

「な、何を言っているんだい!?君も早く!」

 

当然の反応、普通は自分も避難すべきなんだけと…八神さんのことが気がかりで仕方なかった。

 

今この人を納得させるには…しかたがないあまり使いたくない方法だけど…

 

『私は日本の代表候補生です、中ではISも暴れています、私は専用機を所持していますから』

 

そういって、本物の代表候補生を証明する証のカードを取り出して見せ、首に付けている待機状態の打鉄を見せつけ、それを見た警察官は慌てて背筋を伸ばし敬礼をする。

 

国の代表候補生…これだけで大人達も畏まって頭を下げてくる…私からしたら、やはり良い気分はしない。

 

『まだ中に取り残されている人がいるので私が助けに行きます、あなたたちは外で警戒を、中は敵のISも徘徊しているので入らないでください』

 

この建前は八神さんを助けに行くための嘘だけど、強ち嘘ではない…警察官を入れないのも下手をすれば命取りな現状に足を踏み込んで欲しくないからだ。

 

しっかりと説明をした私は警察官が何処か渋々な表情を見せながらも頷き、そして私は急いでショッピングモールの中に引き返した。

 

この選択が私の運命を左右するなんて知らずに

 

 

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