インフィニット・ストラトス 夜天の弟の鮮烈なる物語   作:ウィングゼロ

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第5話『業火の中、疾風は飛翔する』(中編)

 

 

優希SIDE

 

ショッピングモールに戻った俺は周囲を警戒して奥へと進む中、今起きている事件について考えていた。

 

この事件には二勢力の存在が関わっている。

 

1つはこの世界のテロリスト

大方女尊男卑思考の過激派といったところか…そっちは別段問題は無いんだけど…

 

問題はもう一つの襲撃者、あっちに関してはどうも謎が多い……管理局のデータベースにも該当するデータはなかった。

 

それに地球にはあそこまでの技術はないはず…つまり異世界渡航者の可能性はあるだろう。

 

『取りあえず、姉さんに連絡を入れるべきか』

 

今の現状を報告すべきだと思い俺は懐にしまってある、スマフォを取り出して電話帳から姉さんのアドレスを選択して耳に当てる

 

何回か呼び出しコールが鳴った後、コールがやんで電話が繋がった。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

はやてSIDE

 

あ~お茶が美味しいわ~

 

今、部隊長室でリインとのんびり過ごしています。

 

もう仕事も殆ど無いしこうやってのんびり出来るんは平和な証拠やな~

 

「はやてちゃん~お菓子持ってきましたよ~」

 

そういって持ってきてくれたんは水羊羹…この前アリサちゃんがこっちに配送してくれたんやな~ やっぱり美味しいわ~

 

あ、因みにリインはフルサイズでいるよ…あのサイズやと水羊羹も運べんやろうからな

 

「ほんなら分けて二人で食べようか」

 

「はいですぅ!」

 

さてとほんなら羊羹を切り取らなあかんな

 

「あっ、はやてちゃん通信が入ってますよ?」

 

リインがいうとおり通信端末に今まさに電話が掛かってきていて、私も誰からやろうと少し首を傾げながら通信端末を手に取って電話にでた。

 

《「姉さん聞こえる!?」》

 

『あれ?優希か?定時連絡にしては早い気がするんやけど…』

 

電話の相手は優希…連絡は別にそこまで重視してなかったんやけど…

 

《「緊急事態!今ショッピングモールでテロが発生して調査どころじゃなくなった!」》

 

あ~なるほど、そういうって言ってる場合やないやん!

 

《「餅は餅屋で地球のことは地球の人達に任せようと思ったけど、そうも言ってられそうに無くてね」》

 

優希も初めはそのつもりやったみたいやけど何があったんや?

 

《「明らかに地球のものとは思えない第三者が介入してきたからだよ、今からその映像を送る」》

 

第三者?

優希からの声からは嘘は言ってないし今から送られてくるデータを…きたきた

 

私達の前に優希が送ってきたデータが空中モニターに表示される。

 

『確かに…地球のものとは思えへんな…』

 

「ガジェットとも違いますし…」

 

データを見る限りでも地球のものとは思えへんのはリインと同意見、それやとすると…もしかして…

 

『もしかしたら黄昏か?』

 

《「…可能性は無くはないな…取りあえずその機体を何処かで遠隔指示させているだろうし捜索しつつ、取り残されてる人も助けるよ」》

 

『了解や…優希、気をつけえや…』

 

《「…了解」》

 

最後に優希の無事を祈り、通信が終了。

終わった後ふぅと息を吐き椅子の背もたれに体を傾ける。

 

『これは悠長に構えられへんかもな』

 

こっちからのフォローは出来ひんけど…無事でいてな…

 

この時は想像もできひんかった。

 

まさか優希がとんでもないことに巻き込まれるやなんて…

 

ーーーーーーーーーーーーーーー

優希SIDE

 

よし、姉さんには連絡した

俺はスマフォを懐に戻しあることに気づき足を止めて壁に身を隠す。

 

俺の目の先には大きいロビーが至る所に戦闘があった形跡が残されていて極めつけに上が吹抜ている一階のフロアには先程のテロリストと無人のISが倒れていて近くには例の無人機が2機ほどゆっくりと近づいていた。

 

『恐らく、負けたって感じだな』

 

あの後無人機にやられたのだろうと頭の中で予想し見つからないように離れようとしたが下にいる無人機がこちらに向くと光線を俺目掛けて放ってくる。

 

『ちっ!』

 

その光景を見て直ぐさまに手すりを飛び越えて一階に降りて光線を回避し着地して崩れた体制を直して辺りを見渡す。

 

上から見えなかった死角には敵影はない。不意を突かれる危険性は低そうだ。

 

そしてさっき攻撃を仕掛けた無人機は俺の前後に一定の距離を保ちながらモノアイを俺に向けており、いつでも射程内に俺を捉えられていて俺も何時でも回避できるように警戒し胸元にぶら下げている剣の形をしたネックレスを手に取り、相棒の名前を叫んだ。

 

『ジークフ…』

 

叫ぶ中突如天井の窓ガラスが割れ外から突入してくる機影が現れる。

 

『っ!』

 

「八神さん!」

 

窓から侵入した機影に警戒を向けるもその人物は俺の名前を呼び、その機影をよく見るとISを身に纏っている更識さんであるとわかった。

 

『更識さん!?どうして』

 

「よかった…八神さんは逃げて此処は私が!」

 

いきなり現れて驚く俺だがそんなこと気にする余裕もない更識さんは逃げろと叫びなからどこからともなく大口径のライフルを出現させて銃口を無人機に向けて発砲し始める。

 

更識さんの放った弾丸は無人機に当たる手前…張られたバリアによって機体には届かない。

 

「防がれた!?だったら!」

 

遠距離が駄目なら近接戦とライフルをしまって刀を取り出し、ISのスラスターを吹かせて一気に接近する。

 

しかし相手は100㎝といった無人機…面積は小さく小回りが利くのか更識さんの軌道を見切られて避けられる。

 

『更識さん!』

 

このままではじり貧だと思い戦闘に参加しようと駆けだすが更識さんが動く俺に気づいて顔をこちらに向けた。

 

「今のうちに速く逃げて!」

 

更識さんは俺のことを逃がすように促すがさすがに縦には頷けなかった。

 

逃げるほど俺は弱くないし、こういったことには馴れすぎているわけだからだ。

 

しかし更識さんにとってはそんなこと知らないし…下手に目の前で魔法の力を使えば姉さん達にも迷惑が掛かる。

 

けど悩んでいる暇なんて…

 

加勢するかしないかで悩んでいるとまた天井から侵入してくる機影が2つ

 

今度はクリスタル型の無人機でもISでもない、恐らく無人機の同一種であると思うが今度は二足歩行で立ち明らかに戦闘用の無人機であるとわかった。

 

『っ!更識さん!逃げろ!』

 

これは不味いと俺は声を荒げて危険を知らせようとするが更識さんが反応する前に2機とも更識さん目掛けて動き出し更識さんの両肩を摑むと俺から遠ざけるように上空へと飛んでいく。

 

『更識さん!くそっ!』

 

俺が悩んでいたから…!そう後悔が後を絶たず、悔しさから歯を食いしばっているが現在、先程からいたクリスタル型の無人機が2機ともこちらに向いて臨戦態勢状態であった。

 

『先ずはこいつらを片付ける』

 

そういって俺は相棒名を叫び、残された無人機へと駆け出していく。

 

 

 

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