「ふわぁ…」
目が覚める。すごい夢を見たな…
あの光景は今も鮮明に残っている。
なんか体にも疲れが残ってるし…
体が重い。起き上がるのも辛い。
「んぅー…」
寝返りをうつ。今日は土曜日。一日眠りたい。宿題は終わってるし…
「ふにゃ!何をするのだご主人よ!」
んー…やっぱり疲れてるみたいだ。聞こえるはずのない声が聞こえる。
「ムシか!ムシなのか!ならばキャットにも考えがあるの だぞ!」
もう一度寝よう。しっかり休まないと後々体にきそうだ。
「くらえ!秘蔵のニンジンである!」
「んがぁ!」
口に何か刺さった!?え?なに?なんか土の味がするんだけど!?
「産地直送なのだ!取れたてだ!ご主人にやるぞ!」
「キャ…キャット!?は?まだ夢の中なのか…」
「む。ご主人はいまだ夢の中。では目の覚める朝食を作るのだな。」
相変わらずの裸エプロン。良かった。まだ起きても夢は続いていた。
朝の日課は…今日くらいはスマホを触らなくてもいいか。
「スパイシーでワンダフルな朝ごはんだ!食え!」
「辛っ!なにこれ!?」
「ニンジンだ。」
「だろうね!水!」
「ふむ。」
コップにオレンジ色の固形物が入って出てきた。
「これは?」
「ニンジンだ。」
「んぁぁぁぁぁ!!!」
もういい!自分で入れる!
「んっんっ…あぁ…水うまっ!なにこれ!うまっ!」
「ふむ?ニンジンよりもうまいと?これはキャットに対する宣戦布告!負けないのだ!」
朝食も食べ終わり…
「では散歩に行くのだ。」
「ん」
うーん。朝から刺激的!朝食も…お前の格好もな!
「着替えろ!」
「これが新婚旅行!?」
「違うね。」
色々まわり、家に帰ってきたのは夜8時。
相変わらずキャット人気はすごい。
外でも皆が振りかえる。二度見もしばしば。
そりゃあケモミミケモ手で胸元フルオープンな女の子がいりゃあ俺も二度見するさ。
しかも今人気のゲームのキャラだとすればなおさらだ。
「この服も可愛いのだな。とても
「うん。再臨二回目だね。」
今着ているのはメイド服。お店巡りをしていたら突然動かなくなった。
マネキンを見ながら
「…!!」
尻尾がブンブン…くるくる…あぁー…頭がー…買わなきゃ。
「お買い上げありがとうございまーす!」
はっ!俺は何を…
という感じで気づいたら買っていた。後悔はしていない。
「さて。寝るか。」
「うむ。」
ベッドに横たわるとお腹の上にキャットが乗ってくる。
「おやすみー。」
「んんー♪」
ナデナデ
相変わらず気持ちよさそう。
明日も会えるかな…
意識が戻る。
すこし期待しながら布団をめくる。
しかしそこには彼女の姿はなかった。
残念だ…でもまた会えるかもしれない。
とりあえず現実でもキャットに挨拶しておこう。
スマホを起動する。
表示された画面は…
○月×日 月曜日
07:10
…あれ?
表示が月曜日に…あの二日間は夢じゃない…?夢だとしたら起きた今日は土曜日のはず…
混乱しながらもFGOを起動。
『ログイン一日目!』
………マイルームは………
背景しか表示されなかった。
いつも見ているあの姿はなかった。
なぜだ…?考えられるのはこれもまだ夢だということ。
でもキャットは俺の上にいない。キッチンにもいないようだし…
他には…実はタマモは現実世界で見た妄想だった。
うーん。恥ずかしい!これ一番恥ずかしい!
考えてもおそらく答えはでない。
とりあえずは学校行こう。月曜日だし。
「おはよ!翔夜!」
「ん。おはよ。」
「昨日のプリヤ見たか?可愛かったな!」
「あ…悪い。まだ見てねぇや。」
昨日は一日キャットと散歩してたからな…やっぱりあれは現実だったのか…?
「おーい。席つけー。」
先生が入ってくる。
「今日は転校生を紹介するぞ。」
は?こんな時期に?いったい誰…が…
「なぁ。」
「おお。可愛いな。でもあれってFateの…」
「俺を殴ってくれ。」
「え?いきなりどうした?」
「いいから。早く。」
「お、おお…」
パーン!
いってぇ!痛い!ということは!
「現実…は…はぁぁぁぁぁ!?」