「現実…は…はぁぁぁぁぁ!?」
入ってきたのは…
「ご主人!ご主人なのだ!キャットである!」
見りゃわかるけど…なんでこんなとこに…
「む。なぜと言いたそうな顔である。では言おう。
オリジナルがな。『ご主人様と学校で制服で…えへへ…』などと申しておったのだ。
これは我も乗るしかないな!オリジナルには負けないのだ!」
「はぁ…」
めんどくさいことに…というかこれマジで現実?だよね…痛かったし…今も周りの目が痛いし…
「あの…自己紹介してくれるかな。」
担任も困っている。いきなり『ご主人!』とか言い出したらそりゃ焦るだろう。俺も焦っている。
「む。紹介とな。ふむ…ふむ!ご主人の妻なのだ!よろしくなのだな!」
周りがざわつく。
「妻?翔夜のか…?」
「あのやろう…ふわふわ巨乳ケモミミ女の子と結婚とか…呪う。」
「うわぁ…翔夜君ってそういう…」
「なっ…いや…あの…」
ヤバイ…殺気だっている。俺…死ぬかも…
「じゃあ席は…」
「ご主人-!」
よってくるな!少なくとも俺の周りには空いている席などないわ!
「中川君。席かわってくれる?一番後ろだよ。」
「お。マジか!やったぜ!翔夜!お前後で覚えてろよ。」
…喜ぶのか怒るのかどちらかにしろよ。
いや、中川がどいたということは…
「竹田キャットさんは竹田君の横な。」
だろうね!しかも
「んー…特に話すことないから…解散!一時間目遅れんなよ。」
担任が部屋を出る。と同時に俺の周りにはクラスメート達が…
「なぁ!嫁って本当?結婚するのか?」
「おい翔夜。お前、皮脱げ。俺が着る。でキャットとイチャイチャするんだ!」
「呪う。玉藻の前呼んできてお前呪う。」
「いや、別に結婚しないし。だってキャットだし…」
はぁ!?という声とキャットを取り囲む女の子たちのキャー!という声が重なる。
「もう一緒に住んでるんだ!同棲!」
「な…おい!キャット!」
「どうしたご主人よ。ニンジンか?仕方ないな。食らうがよい!」
キャットは胸元を漁り…男共はざわめく。
「にゃにゃにゃにゃーん。ニンジンだ!」
うぉぉぉぉぉ!!!
「ほれ。食え。」
「いや、いらないし。お昼にでも食べな。」
「そうか。わかったのだ。」
ドスッ。また刺した。
うぉぉぉぉぉ!!!
うるせぇ…
授業が始まったが…キャットはずっと寝ていた。
ときどき…
『むふふ…ご主人…そこはダメなのだ…』
そのたびに周りから嫉妬の視線や消ゴムなんかが飛んでくる。痛い。
唯一お昼だけ起きていたが…結局そのあとはずっと寝ていた。
一日が終わり皆に蹴られながら家へ帰る。
「学校…楽しいのだ。キンダンノコイなのだな。」
「は?禁断の恋?なぜに?」
「なぜと?オリジナルの記憶にそうあるのだ。よくわからんが。」
玉藻はそんなことしか考えてないのかね…
「あぁ…疲れた…」
「大丈夫だ!キャットがいるからな!」
「いるから疲れたんだけどね…」
明日もどうなることやら…しばらくは噂になるに違いない。
「ところで…やっぱり本物なの?」
「む?なにがか?」
「いや…耳とか手とか…存在とか。」
「存在を否定するのか!ご主人なかなか
いや…だって…ねぇ?夢だと思ってたのに…
ここはリアルで目の前にはキャットがいる。
本物かどうか確認してみたい。
「あの…触っても良い?」
「ほ?積極的なのだな!いいぞ!ご主人の相手も妻の役目。満足させてやろうではないか!」
キャットが制服を脱ぎ出す。はち切れんばかりだった胸が解放される。
「脱がなくて良いから!ちょっと耳とか触らせてくれたらいいから!」
「そうか。ご主人はそっちの趣味か。」
「はぁ…触るよ。」
モフ…モフモフ…
触り心地は最高。偽物だとは思えない。
作り物ではないということは…本物か…
「うん。ありがと。」
「ご主人…うまいな!これからもよろしくだ!」
んー…現実…やっぱり信じられないな。
もしも本当にそうなら…色々とやらなきゃいけないことがある。
住む場所はここでいいにしても…食費もかさむし、衣服も…寝る場所も一緒じゃまずいだろうし…
「ご主人!とりあえず風呂なのだ!難しいことは忘れるのだな!」
「うん…うん?風呂は一人で入れよ。」
「ペットの世話は飼い主の役目である!世話するのだ!」
「二日間一人で入れただろ!今日も一人で入れよ!」
「キャットは水はダメなのだ。怖いのだな。舐めただけなのだ。」
「きたねぇな!わかったよ!今日だけだからな!」
「後でニンジンをやるのだ!」
「いらん。さっさといくぞ。」
「おうさ!」
これが現実か。なぜかはわからないけど…キャットが目の前にいる。
なんだかんだ楽しかったし…やっぱり俺はキャットが好きだ。
玉藻…いや、御霊だからOK!
「ご主人!行くのだ!」
これから楽しくなりそうだ。