「むふふー」
「ご機嫌だね。」
「おうさ!今日もご主人が一緒なのだな!」
ふふ…うれしいこと言ってくれるね。
キャットが来た日からすでに数ヵ月。
キャットは毎日楽しそうだ。いつも寝てるけど。
最近席替えをした。俺たちは揃って窓側へ移動。
最初は離れていたんだけど…むりやりキャットが移動してきた。
ただ前で寝ないでほしい。内職ができないから。
「今日はどこへ行くのだ?」
ここしばらくは服などを買いに色々なところへ行った。
最初は『新婚旅行なのだ!』とか言ってて恥ずかしかったけど…今日は違う。
やることがあるのだ。
それは…
「キャット…」
「む?」
「勉強するよ!」
そう。試験の一週間前である…!
「だからね?ここはこの公式を…」
「食べるのか?」
「食べません。代入して…何してるの?」
「オムライスの完成なのだ!」
「じゃあ次は数式を完成させようね。」
「それはどんな食べ物なのだ?」
「君の目の前にある紙に書かれてるやつだよ!」
全然話が通じない。いつも学校で何してるのさ!寝てるのか…
「あのね?キャットさんや。」
「ほ?」
「ある程度点数取らないと追試なわけですよ。」
「ふむ。それはどんな食べ…」
「すごく美味しくないんだ。」
「なんと!?それは大変なのだ!」
目が真ん丸だ。やっとどれだけ大変なことなのかわかってくれたようだ。
「だから…勉強しよ?」
「うむ…仕方ないのだな。」
あと一週間。なにもしないよりはましだ。
50なんて言わない。せめて30くらいは取れるようになれたらいいな。
なーんて思ってた時期もありました…
「ご主人!丸がいっぱいなのだ!」
「そだね…一枚の紙に一つずつあるね…」
まぁそうなるな。明らかにテスト中寝てたもんね…
ちなみに俺は全部だいたい平均点くらいだ。
追試にはかかっていない。
「やったのだ!これはいっぱい丸があるのだな!」
「え?」
一枚だけ×がない回答用紙が…
科目は…家庭科!さすがはキャット。いい奥さんになるね。
あとは数学出来たら完璧な主婦だ!
「じゃあ竹田君。今度ちゃんとキャットちゃん連れてきてね。」
「へーい。」
家庭科以外すべての科目の先生からお声がかかる。
やばい。俺モテモテ?なーんて…はは…
「キャットさんや。」
「む?」
「しばらくお出掛け禁止!」
「にゃぁーー!?」
教室にキャットの鳴き声が響き渡ったとさ…
え?追試の結果が知りたいって?
追試験の追試験。追追試験だぜ!
先生も半分諦めてたし。俺も諦めてる。
最終的には一問正解したら合格!になったんだ。
「終わったぞ!構え!ご主人!」
「んー。頑張ったねー」
本当にありがとう。先生。これからもよろしくお願いします。本当に…
「ご主人」
「ん?なに?」
「追試は楽しいのだ!」
「やめてぇぇぇぇぇ!!!」
俺の鳴き声も響き渡ったとさ…