ゆるユリ   作:肝油

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《ユリ、DOGEZAする》

土煙を巻き上げ、草原を駆ける騎兵の一団。

馬を駆るのは、20人ほどの、いずれも屈強な体躯の戦士たち。彼らこそは、リ・エスティーゼ王国には珍しい専業戦士から成る精鋭部隊。

国王ランポッサ3世直属にして、周辺国家最強と誉れ高き戦士、ガゼフ・ストロノーフ直卒の王国戦士団だ。

 

そんな彼らが、一体何故このような辺境の地を、それも寡兵でひた走っているのか。

 

王国国境で目撃された帝国騎士たちの発見。及びそれが事実だった場合の討伐。

火急の事態に、満足な装備も兵力の帯同もままならない孤立無援の強行軍。

更には、まるでこちらの動きを察知しているかの如く、寸でのところで賊を取り逃し続け、焼き出された村人の救出や介抱その他に人手が割かれることで、ただでさえ少ない兵力が目減りしていく状況。

 

繰り返される徒労。

比例するように重なる疲労。

猛々しい蹄の音を轟かせながらも、しかし裏腹に彼らの足取りは重い。正直、未だ士気を保てているのが不思議な程だ。

 

副長に指摘されるまでもない、見え見えに過ぎる罠。

周到といえば聞こえはいいが、これだけあからさまだと、いっそ笑えてくるほどに。

本来であれば、一時撤退をして――例え、村人たちを見捨てることになっても――態勢を整えることが最善であることは、ガゼフ自身、百も承知している。

 

しかし、引くに引けない事情もまたあるのだ。

 

ここは王の直轄領。その王の御旗を掲げる彼らが民を見捨てたと見られれば、対立する貴族派閥に格好の攻撃材料を与える事になる。

それ以上に、例え無謀な突貫に等しいと分かっていても、現実に暴力に晒されている無辜の民がいるのであれば、馳せ参じないわけにはいかないという実際的な事情。

 

――見せてやろうじゃないか。危険を承知で命を張る者たちの姿を。弱き者を助ける強き者の姿を。

 

副長に向かって宣言した誓いこそが、疲労困憊の彼らをそれでも突き動かす信念であり、それが王の剣たる彼らの務めであり、何よりガゼフ・ストロノーフその人の矜持でもあるからだ。

 

結果的に、敵の思惑通りに事が運んでしまっている現状は、皮肉という他ないが・・・・・・。

 

未知の敵の影に、貴族達の嘲笑が重なる。

平民出身のガゼフが国王に重宝されるのを、快く思わない貴族は多い。対立する貴族派閥はもちろんのこと、味方であるはずの王派閥の貴族にも歓迎されてはいないだろう。

それほどに、王国における身分格差、貴族の横暴は目に余るものがある。

 

恐らくは今回の無体ともいえる命令も、その実、貴族たちからの横槍に違いない。

この機会に、目の上のたんこぶであるガゼフが失態を犯せば、必然、国王の求心力も低下する。

 

民の窮状さえ、政略の具とする卑劣漢ども。

分かっていながら、まんまと策に嵌ってしまった――嵌らざるを得なかった愚かを、笑いたくば笑えばいい。

この道を信じ、ひたすら己を磨いてきたのだ。

何より、この愚直だけが取り柄の男に、仕官への道を開いて下さった国王の信頼に応える為にも、小賢しい姦計など真正面から食い破ってみせると意気込んでいられたのも最初の内だけ。

現状は、――本音を言おう。まったくもって芳しくない。

 

敵の正体が報告にあった通り帝国騎士であるならば、専業兵士である彼らとまともに渡り合えるのは、確かにガゼフの戦士団くらいなものだろう。だからこそ、白羽の矢が立ったことに疑問はない。それ自体は、至極真っ当な判断だ。

 

王国兵の多くは、徴兵により半ば強引にかき集められた平民。鍬や鋤を、剣や槍に持ち替えたところで、平民が兵士になれるわけではない。専門の訓練を施されたプロと素人との間には、決して越える事の出来ない壁が厳然と存在する。

 

毎年、カッツェ平野を挟んで行われる戦争が良い例だろう。

質に勝る帝国に、王国は数で対抗するしかなく、それが為に嵩む兵站の出費は相当なもの。

相手方を打倒し、領土の僅かでも拡大するのであれば良い。単なる睨み合いに終始する、形ばかりの戦争ごっこといえば牧歌的にすら聞こえるが、ただでさえ大飯食らいの軍隊を実際に配置している以上、そこには巨大な損失が発生する。

無論、人死にが出ないこと自体は喜ばしい。しかし、それだけの為に、少なくない規模の若者たち――貴重な働き手を一時的とはいえ村々から奪う事は、生産活動という観点でみれば大きな停滞。

 

結果的にじわじわと、しかし確実に目減りしていく王国の資産。

それが帝国の狙いであることは分かっていても、しかしながら侵攻されるリスクがゼロではない以上、このバカげた浪費活動に付き合わざるを得ない悪循環。

 

今まさに、ガゼフ達の陥っている現状がそれだ。

加えて貴族たちの権力争いという自国問題がそこに拍車をかける。

戦わずして、内側と外側から戦力を殺がれ疲弊していく様は、まるで王国の未来を暗示するよう。

 

周辺国家最強と謳われようと、これが現実だ。

如何な卓越した個も、国家という全体を俯瞰すれば手駒の一つに過ぎない。

所詮は剣を振るうしか能のない、暴力装置にできることなどたかが知れている。

 

あるいは、貴族達を誅殺すれば状況悪化に歯止めはかかるだろうか?

帝国を力で掌握した鮮血帝のように。王国もまた大ナタを振るうべき、そんな時機に来ているのでは?

 

子供の浅知恵だと、ガゼフは頭を振る。

それに、これまでお側にお仕えする中で見てきた王の苦悩を思えば、忠臣たる自分が、それを踏み躙るような行動を選べるはずもない。

無論命令とあればどんな汚れ仕事だろうが引き受けるつもりでいるが、あの心優しき王は決してそのような手段には出ないだろう。ガゼフとて、そんな主君だからこそ、これまで忠義を尽くしてきたのだ。

 

己は剣だ。一振りの、正しく鍛え上げられた、しかしながら所詮は道具に過ぎない。中には飾られる事によってその務めを果たす道具――美術品のようなものもあるが、自分はそうではない。あくまで使われることによって初めて、その効果を発揮し得るもの。王のご威光によってのみ輝く剣。

ならば自分に出来る最善は、現状与えられている任務を確実に遂行し、期待以上の成果を示して見せるのみ。それが、引いては国王の威光を知らしめることに繋がると信じて。

 

思考を切り替え、前方を伺えば、はるか立ち上る微かな黒煙。

煙の勢いから察するに、既に鎮火してから相当の時間が経過したように思われる。

また、間に合わなかったのか?

 

もう何度目か分からない無力感と罪悪感に苛まれながら、それでも一人でも多くの生き残りがいることを祈って、一人でも多くの民を救出すべく、一秒でも早く到着せんと馬の速度を上げた刹那だった。

 

進行方向に人影が見えた。

敵かと身構えるが、待ち伏せるにしても、単身で此方と相対するとは考えにくい。陽動の可能性もないではないが、何よりも――

 

(あれは――女?)

 

そのシルエットは、男性的なそれというよりは、どちらかというと女性的な曲線を思わせるものだった。

この距離で細部までは確認できないが、長いスカートのようなものを穿いているように見える。

よもや村の生き残りかと制止の合図を出しかけたタイミングで、その影が忽然と掻き消えた。

 

ガゼフは目を瞠る。

彼は純粋な戦士であり、野伏や盗賊のような索敵能力に特段秀でているわけでもなければ、そういった訓練を積んだわけでもない。しかしながら、常人のそれを遥かに上回る動体視力は、並みの専門職はだしという自負があった。あれは決して見間違いでも、蜃気楼の類でもない。

では、あの人影はどこへ消えた?

 

「戦士長?」

 

どうかされましたか?という部下の問い掛けに応える余裕はない。

不意に高鳴る鼓動が、長年の戦士として培ってきた勘が、迫り来る危機を告げる。

警告に従い、ほぼ無意識に取った咄嗟の防御行動。

馬の身体にしがみつくような前傾姿勢の、その上を――

 

それまで頭があった部分を、何かが豪風を伴って横薙ぎに掠めていく感触。

直後、頭部を庇った腕もろとも、かち上げ気味に強烈な一撃が見舞われる。

 

まるで巨大な破城槌でも打ち込まれたかのような、しゃがみ込んだ上半身が、鞍ごと浮かされるほどの衝撃。

 

「ぐぅっ!!」

 

旋回する視界。

縋るように空中を掻き泳いだ手が、辛うじて掴んだ手綱を必死に引き絞ると、武技<即応反射>を発動。

完全に崩されていた体勢を強引に立て直し、ギリギリで落馬を回避する。

 

暴れる馬を宥めながら自身も大きく息を吐き、乱れた呼吸を整える。

ガードの上から出なければ顔面を砕かれていただろうが、幸いにして損傷は軽微。しかし物理的なダメージは薄れても、精神的な衝撃は克明に刻まれたまま。

 

――まるで見えなかった。

 

魔法の矢(マジックアロー)>や<衝撃波(ショックウェーブ)>のような不可視の魔法とも違う。

交錯の瞬間、僅かにだが肉と肉のぶつかる感触があった。

 

未だ衝撃の余波でチカチカと明滅する視界の中、敵の姿を確認したガゼフは、思わず息を呑む。

 

自身と部下たちとの丁度中間に降り立った何者か。

それは、ガゼフがこれまで見たこともないほどに、美しい顔立ちをしたメイド?だった。

 

 

 

 

ユリは内心で感嘆の声を上げる。

 

葬儀が一段落したタイミングでの、再びの敵襲。

一瞥する限りにおいて、先の騎士たちよりは強そうな、しかしユリ基準であれば目k――どんぐりの背比べといった誤差の範疇。

しかし、先頭を駆けるリーダー格と思しき騎士だけは別格の、頭一つどころでなく図抜けて高い。

 

先程村を襲った騎士たちを率いていた男とは違い、実力が伴った"本物"というところか。

あるいはあの男が敵の首魁だろうか?

 

ならば話は早い。

如何に頭数を揃えたとて、その中心を叩いてしまえば容易く瓦解する。核を失い、烏合の衆と化した集団など物の数ではない。あとは文字通りの鴨撃ちだ。

狙うは大将首ただ一つ。

 

装備に統一性がなく、そもそもスレイン法国の騎士たちが扮していた帝国騎士の鎧を、彼らは身に付けていない点が引っ掛かるが、その辺りも含め、殴り倒してから吐かせれば済むこと。

そう算段を付け先手を取るも、しかし必中を期した初撃は空を切り、続けざまに放った膝蹴りも落馬をさせるには至らず。

 

ユリの目が細められる。

落馬を回避したその驚嘆すべき身体能力以上に、直前に感じた何か――特殊技術(スキル)とも違う未知の力が発動した感触――それを警戒して。

 

一方のガゼフも、追撃を警戒し即座に対応できる姿勢を保ったまま。

しかしながら意に反して、まるでこちらの損傷具合を分析するかのような冷徹な視線を向けられるのみ。

一気呵成に畳み掛けてくるかと思ったが、獣はこちらの強さを見極めてから急所に襲い掛かるというヤツだろうか?

慎重派とは厄介なことだ。それにしても――

 

(一体何者なのだ?)

 

目の前の女が、今しがた遠目に確認した人影であり、仕掛けてきた張本人であることは間違いない。

しかし、だとすればこの女はあの距離を数瞬で駆け抜け、馬上のガゼフにすれ違いざまの打撃を見舞ったことになる。どれほどの身体能力をもってすれば可能な芸当だろうか。

恐らく自分には出来ない――つまり単純に考えて、この女は自分を越える戦闘能力を持つということ。

 

一瞬の敗北感。そして素直な賞賛。

しかる後、未知なる強者を前にした挑戦者たる滾りが取って代わる。

だがそれ以上に彼の心を支配していたのは恐れ。

 

「せ、戦士長!お怪我はありませんか!?」

「貴様、何者だ!?我々を王国戦士団と知っての狼藉か!?」

 

「鎮まれっ!!!」

 

口々に誰何する部下たちを一喝する。

 

「全員、剣を収めよ!下がれ!手出しはならん!!」

「し、しかし・・・!」

 

自分の身を案じてくれる部下たちの気持ちは嬉しいが、ここで彼女と事を構えるのは余りにも危険過ぎる。下手をすれば全滅させられるかもしれない。

そんな危惧だった。

 

ガゼフは、女を刺激しないよう、ゆっくりと馬から下りる。

それでいて油断なく、女から決して視線を外すことなく。

対して、女の方も微動だにしない。

こちらに敵意の無いことを見抜いているのか、あるいは――

 

(警戒の要無しと判断されたかもしれんな)

 

改めて、ガゼフは女の様子をつぶさに観察する。

かの黄金姫に匹敵する美貌に加え、その身にまとう服――メイド服?には染み一つ、しわ一つとて見受けられない。恐らくは王城にて働くメイド達のそれよりも高級な素材、上等な仕立てであろうことは明白だ。

とてもではないが、こんな片田舎を闊歩していていい装いではない。

 

あるいは冒険者だろうか?

しかし、自分以上の戦士――それも見目麗しい美女ともなれば、どこかしらから噂の一つも聞こえてきそうなものだが、心当たりはない。

 

(分からないことをあれこれ考えても埒が明かないか。どうやら攻撃してくる素振りもなさそうだしな)

 

それに、馬から下りるという、予想外だったのだろうガゼフの行動に対し、女の方は目を丸くし、大いに戸惑っているように思えた。

そんな可愛らしい・・・という表現は妙齢の女性に対して失礼かもしれないが、人間味溢れる一端を垣間見られたことで、ガゼフの中の、この女性に対する警戒心は氷解していた。

どうやら、悪い人物ではなさそうだ、と。

 

そもそも攻撃をされたとして、回避できる気はまるでしないが。

 

(ならば形だけの警戒などするだけ無駄というもの)

 

自嘲しつつ、ガゼフはゆっくりと切り出す。

 

「先ずは名乗らせて頂こう。私の名はガゼフ・ストロノーフ。国王より、王国戦士長という役職を戴いている者だ」

 

 

 

 

 

――――ん?

 

 

 

 

――今、とても聞き捨てならない単語を耳にした気がするが、先ずは返答が先だろう。

ユリもまた警戒を解くと、やおら姿勢を正す。

 

「ご丁寧にありがとうございます。ボ・・・私の名はユリ・アルファと申します。ナザリック地下大墳墓に属する・・・・・・通りすがりのメイドでございます」

 

ガゼフ・ストロノーフと名乗った男、そして部下と思しき戦士たちが微妙な顔をする。

えぇ、気持ちは分かります。"通りすがりのメイド"とか、咄嗟とはいえ、もう少し言い様があったろうと我ながら思うけれど、今は置きましょう。

 

聞き違いでなければ、この男は何と言った?

王国、そう聞こえた気がするけれど・・・・・・。

帝国でもなく、法国でもなく、王国――王国?

アレ?あの村はそもそも王国の領地だったような・・・・・・

つまるところ彼らは味方ということ?

 

(もしや私は、とんでもない早とちりをしてしまったのでは――いやっ!まだよユリ!まだそうと判断するのは早計だわ)

 

「ど、どちらの王国の方でしょう?」

「は?」

 

再び、ガゼフ及び戦士たちが怪訝な表情になる。

どちらの王国?この女は何を言っている?

 

そもそもこの辺りに王国など一つしかない。たしかに聖王国や竜王国は存在するが・・・・・・

 

「失礼した。リ・エスティーゼ王国です。リ  エスティーゼ  王国  です」

 

2回言ってみる。分かりやすく、区切りながら。

なるほど、分かりやすい。そして、どうやら聞き違いではなかったらしい。

王国。理解しました。

 

しかし、この男が真実、王国の者かどうかは、また別の問題なのだ。

 

「それを証明することはできますか?」

「と、言われると?」

「この先にある村ですが、先ほど賊の襲撃を受けたばかりでして、最大級の警戒下にあります。王国の方と名乗られましても、それだけで素直にお通しするわけにはいかない事情を御理解頂きたいのです」

 

嘘は言っていない。そして現実に帝国を騙る法国の騎士が存在した以上、彼らがそうではないと何故言い切れるだろうか?情報の裏が取れない限りは、彼らもまた身分を偽っている可能性は十分に有り得るのだから!

 

「・・・・・・なるほど、その言、いちいち尤もです。その前に確認をしたいのだが、貴女はあの村とどういったご関係が?村の方ではないのか?」

「先程も申し上げました通り、あの村とは縁もゆかりも無い、ただの通りすがりです。たまたま村が襲われているのが見えましたので、助けに来た者です」

 

それに対し、ガゼフは重々しく頭を下げた。

 

「村を救っていただき、感謝の言葉もない」

「あ、頭をお上げください!あなたのような方がそんなっ・・・・・・」

 

慌ててユリは制止する。

早とちりで殴りかかってきた、身分も定かでない者に対して頭を下げる。

それも王国戦士長という、恐らくはそれなりの地位に就く者が取るべき態度ではない筈だ。

後ろに並び立つ部下であろう者達の表情からもそれは容易に窺い知れた。

 

翻って、そのことが彼の人柄を雄弁に物語ってもいた。

引いては、先の彼の言に嘘はないのだろうことも。

 

実のところ、装備はバラバラの彼らだが一つだけ共通点があることにユリは気付いていた。めいめいに刻まれた同一の紋章がそれだ。恐らくはこれが王国の紋章なのだろうが、残念ながらユリには見分けがつかない。帝国のそれとは違うらしいことくらいは分かるが。

 

ただし、繰り返しになるが、仮に本物であったとしても、先の偽装騎士たちの例がある以上、それだけを判断材料にするわけにはいかなかったのだ。

 

ところがどうだろう。ともすれば失礼どころでないユリの言い分に対し、しっかりと事情を酌んでくれた上で、この男は言葉を荒げるでもなく、ひたすら実直且つ真摯な受け答えに徹していた。

いっそ厭味かと思えるほどに。

 

自分がひどく矮小な者に思えて、情けないやら恐縮するやら。

このような実直な人物を疑ってかからざるを得ない立場を呪わずにはいられない。

それより何より――

 

――嗚呼、何故。

 

何故あの時「先ずは話し合いから」という平和的発想に到らなかったのか・・・・・・

問答無用で殴りかかるなど獣の所業・・・・・・思い返すだに顔から火の出る思いだ。

もう少し頭を使って冷静に行動するべきだった。

最早既にだが。

 

 

「どうだろう。せめて私一人だけでも、村まで案内して頂くことはできないだろうか?村の様子を確認させて欲しいのだが」

「戦士長、それはっ!」

「・・・・・・よろしいのですか?」

「是非ともお願いしたい」

 

「・・・・・・分かりました。それではご案内致します」

 

 

――果たしてガゼフ・ストロノーフは、確かに内外にその名を轟かせる戦士であり、村の誰もが称賛をもって讃える傑物であった。

 

そして直後にユリが取った行動は、後々まで村で語り草になったという。

 

 

 

 

 

 

 

「申し訳ありませんでしたぁっ!!!」

 

 

 

――世界よ、これがジャパニーズDOGEZAだ。

 




ユリの中に脈々と受け継がれる「とりあえず殴ってから考えよう」精神は健在です。今までも、そしてこれからも。
ユグドラシルは国産ですし、ユリ土下座は特典小説でもやってた記憶があるので、全然大丈夫(何が)

というわけでガゼフ・ストロノーフ登場回でした。
「1ガゼフ」等々、事あるごとにいちいち物差しとしてあげつらわれがちな彼ですが、オバロ世界においては正統派ラノベ主人公的な希少キャラ。同じく生真面目なユリとは、案外馬が合ったんじゃないだろうかなどと。
原作で有り得なかった取り合わせを、あれこれと妄想するのは楽しいものです。


それにしてもアニメクルシュは可愛いですね。
4話ラストの、ザリュースとの遣り取りは良かった。ブツ切り「孕むわ」も素敵。演出も相まって、分かっていても「…えっ!?」ってなりますね。
可愛いといえば、ヴィクティムの可愛さが想像以上に抱き枕案件。姿形がアレげな程、可愛くなっていく法則でもあるのだろうか。
ニグレドとか超可愛かったかもしれませんね。前髪をかき上げてからの満面スマイル!カワイイ!!

あとは、デミの支配の呪言は、もう少し甘く囁くような感じを想像してたんですが、あんなに気合タップリだったのね。とか。
あのノリで「喝采せよ!」とか言って欲しい。


そして、最新13巻に絡む(わけではないらしいけども)作者さんのツィートをきっかけに、あちこちで不穏な予想が流れてて辛い。
まぁこういうのがオーバーロードの売りとは知れ、別に4巻も7巻も、もっといえば9巻も、乗り越えたわけではない身としては、ひたすら恐恐とした日々が続きます。


それでは、また次回。
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