ハイスクールD×D はじまりと絶園の魔法使い   作:七不思議

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さて、第3話です。

それでは、スタート!!


説明そして……ツボ?

翌日、僕は携帯のアラームによって起こされた。朝は強い方だが昨日の戦闘で少し興奮したのか、夜は中々寝付けなかった。故に

 

「……眠い」

 

しかし、休むわけにもいかない。

兵藤がちゃんと登校してくるのを見ないといけない。何も問題が無ければそれでいいのだが……

そんな事を思いリビングに着いた。テーブルの上には、昨日の夕飯が置いてある。

 

「今日も母さんは、帰ってこなかったんだ。」

 

母さんは、仕事で帰ってこないときが多い。多いなら作り置きはしない方がいいのだが、そう言うわけにもいかない。何故なら母さんは、帰ってきたら寝るか、食事するかの二択しかない。食事がなければ寝る。そんな不健康はダメだ。と思い、毎日作り置きしている。帰ってこなかったときは、朝に僕が食べればいいしね。

 

「いただきます。」

 

テレビを見ながら食事をする。

ふと、昨日の事を思い出す。

 

「そういえば、姫島先輩に久し振りに会ったな。」

 

そんな事を思う。子どもの時からの知り合い。所謂幼馴染みと言う奴だ。勿論、彼女が堕天使と悪魔だって事は分かってる。だからこそ、気があったのかも知れない。僕もはじまりと絶園の相対する二つを身に宿してるのだから。

 

 

◇◇◇

 

「……ふわぁ~」

 

「寝不足かい?吉野君にしては、珍しいね?」

 

「あはは……みっともない所を見せたね。ちょっと寝不足なんだ。」

 

通学路で偶然会った祐斗と通学している。そして、それを見た女子が黄色い声を上げている。

 

「木場くんと、庚くんが一緒に登校って珍しくない。」

 

「そうだよね。もしかして、昨日はお楽しみだったのかな?」

 

「それに、庚くん眠そうだよね。もしかして、庚くんが受けなのかな?」

 

「私は、木場くんが受けの方がいいけど……庚くんでもありかも」

 

「「キャーー!!」」

 

遠くで聞こえないけど、何か考えてはいけない気がする。

 

校門まで来ると何やら騒がしい。

何があったんだ?

近くにいた子に聞いてみると、兵藤とグレモリー先輩が一緒に登校してきたと、何故か顔を真っ赤にして教えてくれた。

取り合えずば信用してよさそうだ。それなら、昨日のことを謝らないとな。

そんな事を思い、階段を上がろうとすると兵藤がいて、メガネと坊主に

 

「お前ら、おっぱいを生で見たときがあるか?」

 

と言っていたので正直引いた。隣にいた祐斗は、苦笑していた。

 

ふと、上を向くとグレモリー先輩と、生徒会長がいたので軽く会釈をしておいた。見ているかは分からないけど。

 

◇◇◇

 

私は、イッセーと登校中に昨日いたもう1人の青年。庚吉野について考えていた。イッセーを完璧に治した魔法について、それに加え、何故人間なのにあれだけの戦闘が出来るのか。ましてや、堕天使を撃退したなんて。

 

欲しいわね。彼

 

それに、朱乃の知り合いっぽかったし。けど、私はかなり嫌われた感があった。少し落ち込むわ。

 

気付いたらすでに校舎の中に入っていた。私はイッセーに

 

「放課後、使いを出すから。それじゃあ、また、放課後にね。」

 

そう言い別れた。階段を上がると声をかけられた。

 

「あの子がそうなの?」

 

声をかけてきたのは、ソーナ・シトリー。私の昔からの友人だ。

 

「ごきげんようリアス」

 

「ごきげんようソーナ」

 

「勢いで眷属にしてしまうなんて、アナタらしくもないですね。」

 

「そう?……まあ、おバカな弟が出来たってとこかしら。」

 

下にいるイッセーを見て、ソーナに私は言う。すると、見覚えがある青年を見つけた。彼は、私達の方を見ると軽く会釈をしてきた。

 

「……そう。それより、今、会釈した子は、確か庚吉野君ですかね。リアス彼と知り合いですか?」

 

ソーナの言葉で昨日のことを思い出す。とことん警戒された上に、嫌われた感じになっていることを。

 

「……ええ、一応知り合いよ。」

 

「……そう。余り落ち込まないで下さい。」

 

ソーナは、察したのか私を励ましてくれた。

 

◇◇◇

 

放課後になった。使いとやらを待つことにした。が、教室の外からは、誰も来ない。

 

すると、祐斗が僕に近付いてきて

 

「吉野君僕が、グレモリー先輩の使いだよ。それじゃあ行こうか。」

 

「……祐斗がグレモリー先輩の使い?」

 

姫島先輩の使いを出すと、言う言葉で、違うクラスの人が来るのかと思ったけど。どうやら、同じクラスだったらしい。

 

そして、僕と祐斗は、並んで歩く。並んでと言っても僕の方が2、3歩後ろにいる。

 

気のせいかもしれないが、周りからの黄色い声が尋常じゃないほど聞こえる。

僕には、何も聞こえない。聞いたら駄目な気がする。

そう思い、目を閉じて溜め息をする。

 

「吉野君、もう1人いるから」

 

「うん、分かってる。」

 

もう1人、兵藤一誠。堕天使すら、知らない悪魔……転生悪魔だっけか?

そんな事を考えている内に、どうやら兵藤のクラスについたようだ。

 

「リアス・グレモリー先輩の使いできたんだけど……一緒についてきてくれるかな?」

 

兵藤は、僕と祐斗を見て嫌な顔をして、立ち上がった。

僕は、祐斗の案内で廊下を歩いていると、すれ違う女子達の声が聞こえた。

 

「なんで、兵藤が木場くんと庚くんと一緒に歩いてるの!」

 

「イヤァァ、木場くんと庚くんが穢れちゃうよ~」

 

「まさかの三角関係!?」

 

……聞こえてない。決して聞こえていない。僕は、ノーマルなんだ。

 

 

◇◇◇

 

祐斗の案内で着いた場所は現在使われていない旧校舎。その旧校舎は、不思議にも、窓一枚も割れていない。更に、校舎のどこも壊れていなかった。校舎の中に入り、祐斗に案内された部屋に入る。その部屋には、『オカルト研究部』と。

 

「な、なんだこの部屋は」

 

兵藤が驚きの声を上げた。

部屋の中は、随分と整理されてる。オカルト研究部なんて言うからもっと、こう色々あると思ったんだけどな。

 

「彼女は、一年の塔城子猫さんだよ。」

 

と祐斗は、ソファーで羊羹を食べている子の紹介をした。

 

「それで、此方が兵藤一誠君に、庚吉野君」

祐斗が僕達の紹介をすると、塔城さんは会釈をした。僕もそれに釣られて会釈する。

すると、兵藤の視線がいやらしくなっていることに気付いた。どうやら、兵藤はシャワールームのカーテンに浮かび上がったシルエットに向けていた。

 

「いやらしい」

 

塔城さんは、一言兵藤に言う。僕は、苦笑していた。

 

まあ、そんな目で見ていた彼が悪いしね。

 

すると、姫島先輩近づいてきた。

 

「あらあら、昨日ぶりですね。吉野君」

 

「え、ええそうですね。姫島先輩」

 

「昨日も言った通り昔みたいに朱乃ちゃんで良いですよ。」

 

いや、高校生にもなって、先輩にちゃん付けはちょっと……

そんな事を思っているとグレモリー先輩がシャワールームから出てきた。

 

「待たせたかしら?」

 

僕と兵藤は、大丈夫です。と言った。

そして、グレモリー先輩が次に口にした言葉は

 

「ようこそオカルト研究部へ。私達は、あなた達を歓迎するわ。悪魔としてね。」

 

そう言うと僕以外に、翼が生えていた。

僕としては、厄介ごとに巻き込まれてしまったことに溜め息を吐いた。

 

 

◇◇◇

 

今、グレモリー先輩が兵藤に悪魔のこと、堕天使のことを教えている。教えているとっても兵藤を殺した奴のことを話してるわけだが……

 

さて、僕の説明はなんてしようか。

 

自分の始まりの魔法をどう説明しようかを考えていた。

 

別に教えてもいいんだけど……始まりの魔法だけを教えればいいか。絶園の魔法は、見せてないことだし。それに、手札は、多い方がいいしね。

 

そんな事を思っていると兵藤が叫んだ。

 

「ドラゴン波ァァ!!」

 

すると、兵藤の腕にガントレットが付いていた。

 

それにしても……ドラゴン波って…

 

「……ぷっ、あははは」

 

不覚にも笑ってしまった。突然僕が、笑い出したことによって、皆が固まっていた。

 

「す、すみません。笑ってしまいました。でも、兵藤、ドラゴン波って…駄目だ。また…」

 

「だぁぁぁもう笑うなぁぁ!!オレだって今になって恥ずかしくなってきた!」

 

「ごめん、ごめん。」

 

僕は、そう言うと落ち着くまで目を閉じる。

それにしても、何時ぶりだろうこんなに笑ったのは。もう、覚えてないな。

 

「それじゃあ、庚吉野アナタの神器について教えてくれないかしら。」

 

「神器って、兵藤のドラゴ……すみません時間をください。」

 

僕は、兵藤のドラゴン波を思い出し、笑いがこみ上げてくる。

 

「本当にスミマセン。オレにとっての黒歴史なので忘れてください。お願いします。庚様。」

 

「……祐斗……彼いつもこういう感じなのかしら?随分と、イメージが違うのだけれど…」

 

「……いえ、僕も初めて吉野君が笑ったところをみました。」

 

「あらあら、昔も余り笑わなかった気がしますわ。」

 

「……庚先輩が笑うのはレアって事ですか?」

 

上から、兵藤、グレモリー先輩、祐斗、姫島先輩、塔城さんの順だ。

駄目だ。まだ、思い出す。ドラゴン波が耳に残ってるよ。

 

 

◇◇◇

 

それから、数分後僕は、落ち着いて話し始めようとする。

 

「話す前にまず、グレモリー先輩」

 

「何かしら?」

 

「昨日はすみませんでした。」

 

僕は、昨日のことを謝罪する。グレモリー先輩は、気にしなくていいわと言ってくれた。そして、僕は、本題に入る。

 

「僕には神器っていう大層なものは、ありません。」

 

「どういう事かしら?なら、どうやって堕天使を撃退したの。」

 

グレモリー先輩は、険しい顔をして質問してくる。

 

「……僕には魔法があります。始まりの魔法。この世、理を守る力です。」

 

「……始まりの魔法……聞いたことない魔法ね。」

 

「当たり前です。恐らく……いえ、僕しか使える人はいませんよ。」

 

何故なら僕の中にしか、存在してないものだから。

 

「具体的にどんな魔法なのかしら?」

 

「防御に特化した魔法です。後は、高速移動です。利点としては、魔力を使わないことですかね。」

 

魔力を使わないと言う言葉に兵藤以外が反応する。兵藤は、話に追いつけずに頭から煙が出ている。

僕は、質問される前にある程度話す。

 

「始まりの魔法は、魔力ではなく供物を必要とします。その供物は人の知識によって造られたもの。それらの物質文明を直接触らないといけません。その捧げられたら物質は、その証として塵となります。そして、より高度な技術、より進んだ知識によって、造られたものを捧げるほど強い力が使えます。」

 

「それじゃあ、死者を蘇らす事は出来るのかしら?イッセーを完璧に治していた。その位の魔法なら──」

 

僕は、グレモリー先輩の言葉を遮って言った。

 

「この世、理を守る力です。すでに死んだものを蘇らせることは、世の理に反してることですから。」

 

「……そう。興味本位で変なことを聞いたわね。」

 

しばらく、沈黙が続く。そして、グレモリー先輩が何かを決断した顔になった。

 

「庚吉野アナタ私の───」

 

「お断りします。」

 

嫌な予感がしたのか僕は、グレモリー先輩の言葉に被せてそう言った。大体の内容は想像できる。

 

「……まだ言ってないんだけど」

 

「……僕は眷属には、なりません。」

 

グレモリー先輩は、落ち込んだ表情をして顔を伏せている。

 

「眷属には、なりませんが、部員ならなりますよ。」

 

この部活で自分を見つけられそうだ。不思議とそう言う感じかする。理屈には合わないけど。何となく何だけどね。

復活していたグレモリー先輩が高らかと宣言する。

 

「そう。なら庚吉野アナタを歓迎するわ。」

納得いかない表情をしながら言っていたのは僕には関係ないと思う。

 

 

 




はじまりの樹と絶園の樹が無ければ二つの魔法が使えないのではないか?という質問がありましたので、作中で出そうと思いましたが、出すタイミングが文才の低さにより出来ないので後書きで乗せようと思います。次回の後書きに載せるので疑問に思った方は、そこで解消してください。

読んでくれた方に感謝感激です。
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