夏休みも終わり学校が始まりました。更新遅くなるのでご了承ください。
私、不破愛花は今電車に乗っています。理由は、新しい家族の下へ行く為です。
私の一つ上の人と暮らすだなんて。全くあの人は……
私が言うあの人とは、私を養子にしてくれた人。本人は「無職の28歳」と言っていたけれど全然信用できない。あやしさ満点の人だった。しかし、あの人が提案してくれた条件が良くと養子となった。
そう言えば、メールをしろと言われましたね。
現在の時刻を見てみると午前5時。
流石に迷惑ですかね。しかし、あの人は、朝にメールをしろと言っていましたし大丈夫でしょう。
私はそう自己完結をし、メールを送った。
内容は、軽い挨拶程度のメールだ。すると、メールを送ってから数分後。返信が来た。
おや、こんなに早く返信が来るとは思いませんでしたよ。
そう思い、メールを見る。内容には、愛花ちゃんは、早起きなんだね。とかかれてあった。
早起きなんだね。と言うことはまだ寝ていたのでしょうか?それに、愛花ちゃんって…
私は少し頬が緩んだ。
◇◇◇
僕は愛花ちゃんを見つけ、ナンパと誤解されたけれど、何とかその誤解を───
「ちょっと待って下さい。」
解けていなかった。警戒心が高いのか、携帯を取り出し、何かの操作をし始めた。
すると、僕の携帯が鳴りだした。
そう言うことか。
僕は、携帯を取り出し愛花ちゃんに表示を見せ
「きみの番号だね」
と言った。それを見た愛花ちゃんは警戒を解いてくれた。
「どうやら本物の吉野さんですね。」
僕も安心して頬を緩める。
「あの人の息子と言うからどれだけ騒がしい人かと思っていましたが、ずいぶんと鈍そうな人ですね。」
「なっ!?鈍いって……それよりあの人って母さんのこと。」
「ええ、そうです。あと失礼しました。鈍いくらい出ないとあの人とはいられませんね。」
「うーん。鈍いって言うより悟りの境地に入ったって言うか……それより、その言いようだと母さんに強引に?」
僕の言葉に愛花ちゃんは少し不機嫌になる。
「ええ、そうですよ。あの人は、昨日養子にとって、すぐに吉野さんの所へ行けと言ったんですよ。それも、飛行機と、電車の乗り継ぎを連続でして。ここまで来るのに何時間かかったでしょうか。」
それを聞いて僕は、苦笑するしかなかった。
「吉野さんも吉野さんであの人の性格を直すことをやらなかったんですか?仮にも血の繋がった親子なのでしょう。」
「いや、僕も愛花ちゃんと同じ養子なんだ。だから血は繋がってないよ。」
僕の本当の親は、僕を小さい頃孤児院に預けた。僕には、ちゃんと前世の記憶と知識もあり、理解することが出来た。孤児院に預けられて、数ヶ月後に今の母親に養子として引き取られた。
昔の事を思い出していると愛花ちゃんが申し訳なさそうにしている。
「すみませんでした。デリカシーの無いことを言ってしまって。」
「気にすることはないよ。愛花ちゃんだって同じだろ。それに、今となっては懐かしい事だよ。……それより、町案内だけどさ。愛花ちゃんは、どこに行く?」
愛花ちゃんは少し驚いていた。そして口を開く。
「それでは、学校までに使う『くぅ~』通…学路を……」
喋っている途中で愛花ちゃんのお腹が鳴った。今の愛花ちゃんは、顔を真っ赤にして俯いている。
「は、恥ずかしいです。穴があったら入りたい。」
「そういえば、昼食の時間帯だったね。……一旦家に帰ってお昼にしようか。」
「む、そこは近場の店で食べる方が宜しいのでは?」
「うん、そうなんだけど。……早めに家の場所も教えておきたいし。家からの通学路を教えるのにも丁度いいかなって思って。」
「……分かりました。吉野さんがそう言うのであれば。」
渋々納得してくれたようだ。そして僕は歩き出す。愛花ちゃんも横に並びに歩き始める。
「吉野さん。周りから『変わり者』と言われません?」
唐突に愛花ちゃんは質問してくる。
「まさか、僕は平凡な高校生だよ。」
表面上はね。と心の中で言う。
「私『ちゃん』づけで呼ばれたのは初めてなんです。」
「?」
「どうも私『愛花ちゃん』とか、そんな可愛らしい雰囲気じゃないらしいですよ?」
愛花ちゃんは、そんなことを言う。
「でも僕としては他に呼ようはないんだけど。やっぱり変えた方がいいかい?」
僕としては今のままの呼び方が好ましい。なんせ、今日会ったばかりで呼び捨てなんてとてもじゃないけど出来ない。
「吉野さんに違和感がないのならそれで構いません。普通の女の子っぽくていいです。」
そう言って貰えるとありがたい。
「吉野さんの呼び方なんですが……義兄さんと呼んでも構わないでしょうか?義妹になるんですし。」
少し小悪魔の表情をして言う愛花ちゃん。それに対して僕は
「それは勘弁してもらえると嬉しい。流石に僕も抵抗があるしね。それに愛花ちゃんだって呼ぶ気は無いだろ?あと、義兄や義妹っていうのも違和感があるからちょっとね。」
愛花ちゃんは少し不機嫌な顔をする。
「……鈍いと思っていたのに意外と鋭いじゃないですか。まあ、私も義兄、義妹というのには違和感がありますね。」
まだ僕は鈍いって思われていたのね。
そう思い僕は苦笑していた。
◇◇◇
僕は家に帰ってくると、食事の準備をした。愛花ちゃんにはイスに座って待ってて貰っている。
僕は朝のうちに少し仕込みをしていたので早く出来そうだ。仕込みというよりは食材をすでに切っている状態にしていただけだが。
因みに僕が作った料理は炒飯だ。あと、スープをコンソメ風にして完成と。
「吉野さんーまだ、食事出来ないんですか?」
「あと、持っていくだけだから待って。」
そう言うと僕はお皿に炒飯を盛りつけ、愛花ちゃんの所まで持って行く。
「はい。お待ちどう様。先に食べてていいから。」
と言い僕は炒飯を置き、スープを取りに再びキッチンに戻る。
スープを取りリビングに行くと愛花ちゃんは驚いていた。そして、呟いた。
「……美味しい。……なるほど、あの人が言っていた条件はこういう意味でしたか。」
「?母さんが言っていた条件って?」
「……吉野さん、聞かされてないのですか?」
「うん。母さんは、愛花ちゃんが来るってだけ伝えられたけど。」
そう言うと愛花ちゃんは、少しだけ険しい顔になり物騒な事を呟き始める。
「……やはりあの人、一度話し合った方がよいのではないでしょうか。いえ、ただ話し合っても意味がないでしょう。それなら物理的に……」
何やら悪い方向に思考が加速している。僕は、流石に拙いと思い
「あ、愛花ちゃんストップ、ストップ落ち着いて!?」
と言った。愛花ちゃんは僕の方を見て言った。
「何を言っているんですか吉野さん?私は落ち着いていますよ?……はあ、まあこの場に居ない人に何を思おうと変わりませんね。」
落ち着いた所で僕は、話しを戻す。
「それで条件って?」
「毎日朝昼晩三食絶品の料理が食べれるという条件です。いや、それにしても美味しいですね。本当に手作りですか?」
「そうだけど。お世辞でも美味しいと言われると嬉しいな。」
「お世辞でなんかありませんよ。それに私は結構味にうるさいんですよ?特に手料理なんかは。」
僕は、料理を美味しいと褒められ、とても嬉しくなった。
「と言うことなのでこれからは、吉野さんが食事を作ってくださいね。私は一切作らないので。」
と言い、ちゃっかりと料理はしません宣言をした。
僕は苦笑することしか出来なかった。
◇◇◇
食事が終わると僕と愛花ちゃんは、通学に使う道を一緒に行こうとする。しかし、僕は肝心なことを忘れていた。
「そういえば、愛花ちゃんの通う学校ってどこなの?」
「吉野さんと同じ駒王学園と言うところです。」
「同じ学校か……じゃあ、行こうか」
まだこの時僕は、思ってもいなかった。僕と同じ魔法使いがいることを
この小説を呼んでくださった方感謝感激です。