魔法少女リリカルなのはGhost   作:musi

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第十二話「ダブル・アタック 後」

まともに砲撃を喰らった筈のレオーラにはダメージを負った様子なく煙の中から出てくる。

少しならダメージを負っていると思っていた。だがそれは甘い考えだったのだと俺は思い知らされていた。

 

《どうやら。ユーノや管理局員共も戦闘を始めたようだ》

「ユーノくん大丈夫かな」

「大丈夫だろう。ユーノはああ見えて戦闘能力はある方だ。寧ろ管理局の方が心配だ」

《怪我人一人含んでの二対三ではな》

「横槍が入らなければいいな」

《くるぞ!》

 

エメスからの警告の直後、目の前に蒼い閃光が広がる。

それがレオーラの撃った魔力弾であると分かる前に刀を振るった。

下から振るわれた刀は魔力弾へ命中しそれを弾き飛ばした。

 

《むぅ、やはり重い一撃だな》

「だがこの前ほどの威力はないようだ」 

「さっきの管理局の人との戦いでの疲労かな?」

《恐らくはそうだろう。先の高町の攻撃も効いているかもしれんな》

「先にジュエルシードを封印するチャンスかも」

「奴一人ならチャンスだろうが」

「一条ぉぉ!!」

「ハァァ!」

 

右からセラ、左からフェイトと俺を挟み撃ちにする形で向かってくる。

 

(斬るべきか?いや、ここは俺が回避に徹するべきだ)

 

回避と決めた俺はなのはの腰に手を回し抱きかかえて跳躍する。

対象が目の前から消え機械の拳と黄金の鎌が空を切る。

 

「なのは!」

 

なのはは俺の言葉を言葉で答えず、レイジングハートをフェイトたちのいる下に向けることで答えとした。

レイジングハートから光弾が下へ向かって撃ち出される。

 

「雷刃剣・弧月!」

 

と同時に俺は空中で回転し雷を纏った刃にて光弾を斬る。

 

《流し纏!》

 

雷の刃に斬られた光弾は雷を纏わせ速度を速め下へと向かっていく。

 

『爆っ!!』

 

言葉に呼応し雷を纏いし光弾はセラとフェイトの前で強い光を放って爆散し内包していた雷を解き放たれセラとフェイトへ向かっていく。

 

「チィッ」

 

雷が当たる直前、セラはバルディッシュを掴みフェイトごと攻撃範囲から遠ざけるべく投げ出した。

投げ出した直後に雷がセラを貫く。

 

「が…っは…」

「セラ!」

 

セラもローグとの戦いでの疲労が蓄積されていたのだろう、雷の直撃に地に崩れ落ちる。

 

「よくもっ!!」

「!」

「やらせない!」

 

フェイトの予想以上に素速い攻撃。鎌が振り下ろされるのをただ驚くばかりだった。

何もできない俺と鎌の間になのはのシールドが張られ鎌を防いだ。

 

「私はフェイトちゃんと戦いたい訳じゃないの。フェイトちゃんとお話を」

「あれ以上話すことなんてない!」

「違うの!あの時みたいな質問じゃなくて私はちゃんとお話がしたいの!」

「悪いがお嬢ちゃん、フェイトはそれをのぞんじゃいないんでな…失せ」

 

なのはを狙った銃にレオーラの指がかけられた時だった。

突如、ジュエルシードから強い魔力波が放出されこの場にいた全員を襲い吹き飛ばした。

 

「ぐっ…こいつはマズいぞ」

「なぜジュエルシードから魔力波が」

《恐らく戦いによって出来た感情にジュエルシードが呼応し攻撃となって出たのだろう》

「そのデバイスのご明察通りだ」

 

後ろから聞こえたレオーラの声に振り向きざまに刀を振るった。

しかし、振るわれた刀は対象を斬る前に向けられた銃口に首筋ぎりぎりのところで勢いを止める。

 

「明察通りということはジュエルシードはこのままだとどうなる?」

「俺の推論が正しければこのまま封印しなけりゃ、攻撃性の高い何かになるか。魔力が暴発を起こすかだな。分かったら刀を退けな」

「イヤだね」

「そうかよっ!」

 

銃弾が放たれる瞬。刀の鍔を腕に当て銃口を反らされた。そして放たれた銃弾が俺のこめかみを掠める。

 

「なのは!今すぐにジュエルシードを封印しに行くんだ!」

「分かった」

「行かせないよ!」

 

アルフの拳がジュエルシードへと向かおうとするなのはを捉える。

しかし、その拳はユーノのシールドで防がれる。

 

「なのはの邪魔はさせない!」

「ぐっ、さっきからあたしの邪魔ばかりしやがって!そこをどきな!!」

 

アルフがシールドを砕き割ろうとがむしゃらに何度も殴りまくる。殴られ続ける度にシールドには徐々にひびが入っていく。

 

「ッ!」

「ユーノくん!」

「行くんだ!僕と綺人が抑えている。だからなのははその間に早くジュエルシードの封印に行って」

「ぼさっとするな!もうフェイトはジュエルシードに向かっているぞ!」

「!」

 

俺の言葉でなのははすでにフェイトがジュエルシードへと向かおうとしていることに気づきジュエルシードに向かう。

この時点でのフェイトとなのはの5メートルも無いはずの差だったがその差は大きかった。

その原因は彼女たちの速度の差だった。

魔導士をパワータイプとスピードタイプの二種類で単純に分けた場合、なのははパワータイプの魔導士、フェイトはスピードタイプの魔導士に分けられるだろう。

なのはは決して鈍重ではなかったが、それでもスピードにより特化したフェイトには後から追いつけるものでなかった。

 

(反撃をもらう覚悟で妨害すべきか?)

《綺人よ。レオーラに光刃を使って隙を作れ》

《光刃か。エメス、なのはに合わせるように伝えろ》

《了解》

「何かやるつもりならさっさとやってみな」

「そのつもりだ!光刃!!」

「!!」

 

光刃は刀に電磁波を帯びさせることにより刃を強く発光させ、運が良ければ眼眩まし位にはなると思われる技というよりも曲芸のようなものだった。

だからこそエメスに言われるまで全く思い出せなかった。

それがこんな局面で役に立つのだろうかと使った今も不安に思う。

 

「ぐっぅ…!」

「効いた!?」

 

意外にもレオーラは両眼を抑えよろめいた。

恐らくは次の一手に対応すべくレオーラが刃を注視していた為に発光を直視したのだろう。

何はともあれやはり今日の俺は運が良いようだ。

 

《今じゃ!》

「雷刃剣・雷翔!」

 

俺は即、刀を鞘へ収める。と同時にフェイトの方へ身体を反転。

フェイトの背中に狙いを定め刀に手をかけた刹那、電撃を纏った刃を抜刀。

纏われた電撃は光の矢となってフェイトへと向かっていく。

 

「もう少しで…!」

《マスター、後方から攻撃です》

「くっ、当たるわけには!」

 

フェイトの伸ばされた手がジュエルシードへと触れようとした瞬間、バルディッシュが警告を飛ばした。

俺の攻撃を察知したバルディッシュの警告によってフェイトは咄嗟に身体を右に反らし俺の攻撃を回避してしまった。

 

《さすがに単調な一直線の攻撃は避けられるか》

「ああ、でもこれでジュエルシードは取った」

「レイジングハートの封印を!」

「ーーっ…やらせない!!」

 

回避のためにジュエルシードから離れたフェイトだったが、なのはがジュエルシードへと近づいたのを見るや身体をギュンと伸ばし光の如き速さでジュエルシードへ駆ける。

 

《あの小娘め!あそこまでの力があったのか!?》

「火事場の馬鹿力という奴じゃないか」

《などと言ってる場合か!攻撃を》

「間に合わないことは分かってる筈だ」

《だがあのままでは》

「エメス、突っ込むぞ!」

 

封印の為にジュエルシードの前へと突き出されたレイジングハートがバルディッシュがぶつかり合う。

二つのデバイスはジュエルシードを間に挟んでぶつかり合った。

その瞬間、ジュエルシードが光を放ちだし、それが次第に強くなっていきそれと共にジュエルシードの魔力が爆発的に上がっていく。

その魔力が限界に達した時、ジュエルシードがいっそう強い光を放ちその場にいる者の視界を白一色に染め上げた。

 

 

 

 

 

「ねぇ、フェイト~!レオーラが美味しいご飯を作ってくれたよ~!だから部屋から出ておいでよぉ~!」

「…」

 

帰ってからずっと部屋にこもっている私をアルフはずっと呼びかけていた。

しかし、それを私は先ほどから無視し続けている。

 

「あいつに助けられたことなんて別に気にすることないよ。ジュエルシードは手に入れたんだしいいじゃないか」

 

確かに母さんが欲しがっていたジュエルシードが手に入ったことは嬉しかった。

だけどそれよりも今は綺人のあの行動の意味が分からなかった。

 

半端な封印により膨れ上がったジュエルシードの魔力が暴発したあの時、綺人は私とあの少女、なのはの前に現れ、シールドで私たちを庇った。

その中心にいたにも関わらず彼は自分にはろくにシールドを張らなかった。

だから彼は身体に大きなダメージを負った筈だ。

でなければ私たちが今こうしてジュエルシードを奪えたかは分からない。

邪魔をする綺人が怪我をしたこと挙げ句、ジュエルシードも奪えた。

これは私にとって嬉しいこと…そうこれは嬉しい筈なのに。

 

「じゃあ…なんで…こんなにつらい…の?」

 

その小さく微かな言葉は外へは決して漏れることなく、自身に問いかけるように私の中でしか響かなかった。




今回の後書きは愚痴そのものです。
読むことをオススメしません(特に四季映姫、橙(東方)好きの方は読むと不快になる可能性のある内容が含まれております)。
それでも構わないよという方のみじっくり読んでいってください





またまたお久しぶりになると思う作者のmusiだ

さあ、やっと第一回海鳴市街地戦が終わったぜ!
どんだけかかってんだって話だわ。年跨いだぞ。
いや、本当にすみませんね、話を考えている内に色々と思いついてしまったりとか、
どこぞのニトロをプラスしたような臭い怪電波がノーパソを襲ったりとか、
期末あったりとか、
卒業式控えてる今が暇だとか
3,980でpsp版のdies irae初回版を買ったりとか、
最高のpsソフト「moon」を見つけて後で買おうと思ったら売ってた店を忘れてなくなってたりとか、
友人のSAN値を削るとか、
パズドラがスマホのバージョン足んなくてダウンロード自体できないとか、
ダークソウル2が噂では亡者でも侵入されるとか、
四季映姫(東方)好きの友人の前で映姫をでぃするとか、
橙(東方)の殺害計画を練ってたりとか、
妹紅様(東方)をどうやったら幸せに出来るのか?計画を練ってたりとか、
ウルトラマンネクサスを全話見るとか、
本格的にバイトをどうしようかとか、

色々とあったんです。はい。
でもまあ実際の所は卒業式があるまで暇で(赤点からの補習とかありえんティー)書く暇があり近々投稿出来るかもしれないことと(期待はするな)、
大学入ったらバイトと大学と家の家事で忙しく書けなくなるかもしれないこと。
このことだけを伝えようと僕は思いました。
上のは殆ど自慢と愚痴だ。
んで、実際は忙しくても書くがな。
すぴ○るで失踪事件が勃発したことがあり今回はなるべく失踪はなしにしたいんだ。
一様だが現在も読んでいる方がいるようだし…その辺りを考えると失踪は良くないだろうしな。
そんなんでこれからも平常運転でpspの内容込みでストライカーズまで目指していきたいと思います。
いったい何年かけんだか(ベルセルクじゃあるまいし)

それでは皆様、またの機会にお会いましょう。
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