魔法少女リリカルなのはGhost   作:musi

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第三話「後悔」

なのはがあのフェレットと出会い、魔導士となり俺が魔導士であることがばれてから数日が経過していた。

あの日以降、なのははジュエルシードとの実戦を六回ほど経験し、その全てにおいて俺の助けを必要はなかった。

 

なのはのことやジュエルシードの説明を聞いた刀牙の意見で、俺はなのはに戦闘を任せていた。

これは俺や刀牙が戦えなくなった場合やいない場合に備えてのことである。

なのはが一人で戦闘力の高いモノと遭遇してもある程度の対処ができなくては困る。

そこで刀牙はなのはに戦闘を任せ、なのはの慣れと共に力量を俺に判断させようとしたのだ。

だが、この作戦は俺も刀牙も失敗したと言わざる終えない結果となった。

当初の目的は達成できた。

では何が失敗だったというのか?

それはなのはの才能である。

確かになのはは魔力が高かったし、勘もさえており戦闘への順応が早いであろうことは分かっていた。

しかし、なのははその予想を遥かに上まる速度で慣れ、成長し、六回の戦闘をこなしていった。

俺は戦闘が終わる度になのはに俺がレイジングハートに言わせたことを言い続けた。

そのことに関してはなのはも深く理解し、真面目に聞いていてくれて問題ではなかった。

問題があるとすれば、

今後、間違いなく関ってくるであろう管理局だ。

なのはの存在を知れば奴らは必ずなのはを勧誘する筈だ。

そうなってしまえば、なのはが俺の言葉をどれだけ深く理解しても意味がなくなる可能性があった。

連中はその辺に関してはお構いなしだろうからな。

現在はまだ現れていないが、何時か必ず現れるのは間違いなかった。

俺はその前に終わらせなければならない。

友人、高町なのはの為に…

 

だが今はとりあえずはすずかの家もとい豪邸に行こう。

というか今すぐに行かなければ遅れてしまい、あのアリサに文句を言われること間違いなしだろう。

なぜこの日に限って寝坊などという失態をおかしてしまったのか。

恭也師匠がいるこの日に!

とにかく今は走るしかない。

 

数分後

 

汗だくになりながらも俺は何とかバスに間に合った。

 

「お、遅れて、はぁ、申し訳、ないでし…た、はぁ、はぁ」

「だ、大丈夫か?遅れるなら電話してくれれば時間をずらしても」

「恭也さんの手を煩わせるわけにはいきませんから!!」

「そ、そうか?」

 

恭也さんに心配かけないようにガッツポーズする。

 

「ア、アハハ、綺人くんって本当にお兄ちゃんのことを気に入ってるよね」

「当たり前だ」

 

俺に生身で勝てる三人のうちの一人(残り二名は士郎師匠と刀牙だ)を尊敬しないでどうする?

そう言おうと思ったが恭也さんが俺の前でそれを言わないでくれ、と言っていたのを思い出して言うのをやめた。

 

「当たり前って…俺的には綺人になのは達以外の同年代の子とも親しくしてもらいたいかな?」

「…善処します」

「大丈夫だよ!綺人くんには私がずうーっと一緒にいるもん!」

「な、なのは、それってまさか」

「ふぇ?ッ~~!!?ち、違うよ!そういう意味じゃないからね、お兄ちゃん!」

 

なのはが友達として見捨てくれないから安心してくれ的な宣言をしたら恭也さんが驚いたようになのはを見て、宣言したなのはは何故か恥ずかしそうに顔を赤くしていた。

これが兄妹にしか分からない会話と言うやつか。

しかし、なのはは何故、恥ずかしそうにしているんだ?

 

気になるな

 

「なのは」

「ななな何?綺人くん?」

「何故そこまで恥ずかしそうなんだ?」

「それ聞く!?」

「アッハッハッハ!さすが朴念仁だな」

「お兄ちゃんも笑ってないでフォローしてぇ!!」

 

この話はすずかの家に着いてからも続いた。

その間、ユーノは完全に空気でした。はい

 

 

 

「なあ、なのは」

「…」

「…」

 

どうしてかなのはが口を利いてくれないどころか顔すら合わせないだが。

 

「綺人、なんかごめん」

「何がだ?」

「うん、なんで謝られたか分かんないだろうけど謝っておくわ」

 

なんかあのアリサにすら突然謝られた。

すずかはなのはの機嫌を直そうとお菓子を勧めたりしているし、アリサは本当に申し訳なさそうな顔でこっちを見ているし、そして極めつけはなのはよ、何故に俺のことを睨む?

とてもじゃないが楽しくお茶会しましょうという空気ではない。

まさかと思うがこんな空気になってしまったのは俺のせいなのか?

俺はまたいったい何をやってしまったんだ?

原因が分からない以上は謝れないぞ、くっ、原因はいったい何なんだ!

 

 

 

(どうしよう)

 

高町なのはは一条綺人と同じように悩んでいた。

彼女は綺人が考えるように怒っていた訳ではなかった。

そう彼女は

 

(恥ずかしくて綺人くんとまともに会話できないよおぉ~)

 

恥ずかしがっているだけなのだ。

そんな単に恥ずかしがっているなのはと原因探して脳内疾走!をしている綺人に覚えのある感覚が全身に過ぎった。

 

『『ジュエルシード!!』』

『なのは!綺人!』

『近いな、この敷地内のどこかのようだが?』

『そうみたいだね、あっ』

『あっ』

『…』

『…』

 

念話をしているときに顔を合わせてしまった二人は顔をそらして黙ってしった。

 

『今は黙り込んでる場合じゃないよ二人とも!』

『ごめん』

『すまん』

『ああああぁ~!!もうっ!僕がジュエルシードの魔力がある方向に走るから、なのはは僕を追いかけてきて、綺人はなのはが僕を追いかけて走っていったことを二人に説明してから一様はエメスさんに連絡とって!』

 

ユーノは若干、キレ気味に説明すると魔力のある方へと走っていった。

それから少し遅れてから綺人達は行動に移った。

 

 

 

アリサとすずかに説明を終えた俺はエメスに念話にて連絡していた。

 

『エメス!』

『ジュエルシードが出たのだろう?お前もさっさと高町の下へ向かえ!今、我は月村の家の門の前におる』

『わかっ…は?』

 

今、エメスの言ったことにおかしなことを言った気がしたが。

 

『エメス、今なんて言った?』

『月村の家の門の前におる』

『何故いる』

『綺人が連れて行かなかったから一人で来たのだ』

『お前、寝ていたろうが』

『起こせッ!!』

『ふざけるなッ!!』

『お前だけおいしいお菓子を食べられるなど、な…!魔力が増えただと!?』

『ッ!!?これはジュエルシードではない、まさか…!?』

 

エメスと俺はなのは達ともジュエルシードとも違う魔力がなのは達の方へと向かっているのを感知した。

 

『魔導士かッ!!!』

 

管理局か?いや違う、管理局にしては仕事が早すぎる。

ならこの地球にいる魔導士か?

だがどちらにせよ面倒には変わりは無い。

 

『いったい何者だ!』

『考えている暇は無い、今はなのはの下へ向かう』

『御意』

「すずか、アリサ」

 

事態が事態のため、念話を強引に終わらせてからすずか達になのはを追いかけると説明しようとした。

 

「さっさと行ってきなさいよ」

「え」

 

しかし、アリサが俺が言い切る前に行けと言った。

 

「さっきのことでなのはが何時もとは違う行動をって怪我をしないかが心配なんでしょ?」

「あ、ああ」

 

そういうことか。

やはりアリサやすずかに迷惑をかけていたらしい。

 

「…ありがとう」

「礼なんていいからさっさと行け!」

 

アリサの気遣いによって予想よりも早くなのはの下へ向かえた。

 

だがそれでも遅かったのだ。

それに気づいたのは倒れたなのはと遠くの空に去ってゆく金色の閃光を見たときだった。

 

 

 

 

 

「ん」

「なのは」

「あれ…綺人くん?私は確か」

「魔導士から襲撃されたんだ」

 

そうだった。

すずかちゃんが飼っていた猫がジュエルシードの影響で大きくなってて、それを封印しようとしたらあの子が現れて…

 

「そうだ、ジュエルシードは!」

「俺が着いたときにはもう封印されて魔導士と共に消えていた」

「そっか…」

「すまない」

 

唐突に綺人くんが謝ったのだ。

 

「あの時、俺がなのはと一緒に向かっていれば…なのはが怪我することはなかった」

「…それ、綺人くんが謝ることじゃないよ」

「だが」

「謝らなきゃいけないのは私だよ」

「?」

「だって皆に心配かけちゃったんだもん」

 

そう言うと心配した皆の顔を思い浮かんできて、涙が溢れ出そうになった。

溢れかけた涙をぐっと堪えて私は綺人くんに言った。

 

「だからごめんなさい」

 

その言葉を言い切った直後、涙を堪えきなかった。




はいはいはいはい

またまたサブタイが面倒だ

今回はみんな大好きなあの子の初登場回だったかな?
まあ、どうでもいいかあれは

次でちゃんと登場するから

あの金髪の子に関してはこれくらいでいいだろ
俺はどうせ狸推しだし

それよりもだ
今回の最後だが嫌な意味で鳥肌がたったね。
書いてて思うからね

われながらアホことを書くな、と

でもユーノが完全に空気にならなくて良かったかな
つーかこれ
↓
…
多いわ
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