テイルズオブラプソディア〜君と自由の唄を探すRPG〜   作:mizuneko

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チャプター1:少年の目覚め

……起きて……ダイヤ……

 

 

彼女の一言により、少年は目を覚ます……。

 

 

古代の種族と呼ばれる……妖狐族は魔物と話す力を持つ……。

 

しかし……妖狐の姫は違う………姫は魔物と話す事が出来ない代わり……精霊や植物と話せたり……傷付いた人を癒したり……既死者には新たに妖狐の民としての生命を与えたりする……。

 

人間のほとんどは……金儲けのために妖狐の毛皮を求める……しかし、妖狐族は人間の前にはなかなか現れず……諦める人間も多くない…。

 

彼女の一言でダイヤが目覚め……旅立つ時……人と眷族が絆を築く物語が幕を開ける……。

 

 

 

 

 

 

 

~港町~

 

 

店主「へいらっしゃい!」

?「おじさん、いつものお魚をください…!」

店主「おやダイヤくん、また買いに来てくれたのか?エクシアさんも死んじまってクリスタルくんも王都に行っちまって……一人暮らしなのに頑張ってるんだな。偉いな」

ダイヤ「そうかな…?」

店主「今日はいつもの魚におまけでタコも付けておいてやるよ!今晩はそれでご馳走作っちまえな!」

ダイヤ「ありがとうおじさん……!」

 

港町で買い物をしている少年の名はダイヤモンド・スペーディオ。森で一人暮らしをしている気が弱くて怖がりな少年だ。彼が背負っている手提げバッグは亡き母エクシア・スペーディオが誕生日に買った物だ。

 

ダイヤ「次は野菜と果物をいっぱい買おうっと……!」

 

ダイヤはうきうきした顔で八百屋と道具屋に向かう。彼は買い物が好きで余った物はお友達に上げるのが楽しみにしていた。

 

店主のおばちゃん「いらっしゃい!」

ダイヤ「おばさん、果物と野菜をください…!」

店主のおばちゃん「あらダイヤくん!今日も買いに来てくれたのかい?いつも買いに来てくれてありがとうね!」

ダイヤ「だって……おばさんのお店の野菜と果物は美味しいですし……」

店主のおばちゃん「そう言ってくれるのはダイヤくんだけだよ!今日はたっぷりサービスしてあげるからたくさん食べて大きくなるんだよ!」

 

店主のおばちゃんはトマトや玉ねぎやピーマンと言った野菜とリンゴやイチゴなどの果物をタダでダイヤに渡した。

 

ダイヤ「ありがとうございますおばさん…!」

 

その後ダイヤは道具屋にも寄り、パスタとご飯を買って港町を出て家がある森に向かう。そこで夕飯の材料を置いた後に森で友達と話すようだ。

 

 

 

 

 

 

 

ダイヤ「ただいま~」

 

ダイヤは家の扉を開けて中に入り、扉を閉めた。

 

ダイヤ「今日もいい買い物が出来てよかった」

 

一人で嬉しそうな顔をするダイヤ。お店の人達が優しくしてくれたからである。

 

ダイヤ「さて……買った物を冷凍庫に入れて皆の元に遊びに行こうっと」

 

冷凍庫の扉を開けて買った魚とタコ……トマトや玉ねぎやピーマンやイチゴやリンゴを仕舞って扉を閉めた。

 

ダイヤ「行ってきます……母さん……」

 

そしてダイヤは大好きだった亡き母エクシア・スペーディオの写真に優しくキスをすると家の扉を開けて外に出て、家の扉を閉めて友達の待つ森に出かけた。

 

 

 

 

 

 

ダイヤ「皆!出ておいで!」

 

 

ダイヤが笛を吹くと、オタオタやウルフ等の魔物やリスや鹿等の動物が寄って来た。

 

 

ダイヤ「今日ね…港町の叔父さんと叔母さんがね、魚や野菜…果物もタダで売ってくれたんだよ!」

 

リスや鹿は野菜と果物を食べたそうな顔でダイヤを見つめた。

 

ダイヤ「切って持って来たから食べていいよ!」

 

リスや鹿は野菜と果物を食べ始める。ダイヤは嬉しそうに眺める。そんな中…1匹のウルフが何かの気配に気付いてガウガウ!と吠え始めた。

 

ダイヤ「どうしたの?」

 

ダイヤが1匹のウルフが吠えてる方を見ると…真っ白い毛並みの雌狐が座っていた。

 

ダイヤ「あれは…白い狐?」

 

ダイヤが近付こうとすると、雌狐は走り出す。

 

ダイヤ「あっ待ってよ!」

 

ダイヤは後を追う。

 

 

 

 

 

ダイヤ「あの白い狐…何処に行ったのかなぁ…?」

 

何もない森の中を歩くダイヤ…。すると奥から銃が撃たれた音が聞こえた。

 

ダイヤ「何…今の音…?怖いけど白い狐を探さないと…!」

 

 

ダイヤは慎重に進み…森の奥の花畑に着くと…2人組の男と狐耳が生えた金長髪に翡翠色の瞳に桃色ブラウスに白いスカートを着て茶色ブーツを履いて青コートを着て腰には狐の尻尾がある20代ぐらいの女性がいた。

 

男「やっと追い詰めたぜ妖狐の姫…!俺らに狐の時の美しい白い毛皮を寄越しな!」

?「この毛皮は私のです!あなた方の金儲けに利用されるためになんて渡しません!」

男「懲りねえ雌狐だな…殺してからその美しい毛皮を剥ぎ取って売り飛ばしてやんよ!」

 

男が狐耳の女性に猟師さんが持つ銃を向ける。その瞬間見ていたダイヤが…「止めろぉぉぉぉぉ!!」と名いっぱい叫んだ。

 

ダイヤ「よっ…妖狐族の狩りは禁止されてるんだよ!」

男「何だこのガキ…俺らに刃向かうのか?」

?「あなた…まさか私を助けるつもりですか⁉︎お逃げなさい!あなたが殺されてしまいますよ!」

ダイヤ「大丈夫だよ雌狐さん…僕があなたを助けてあげる…」

男「黙れこのガキぃ!!」

 

男が銃を向けた瞬間…

 

ダイヤ「魔神拳!!」

 

ダイヤの右拳から紫の衝撃波が男が構えた銃にヒットし、男が構えた銃は海に落ちて沈んだ。

 

?「すごい…」

男「何だこのガキ⁉︎俺の銃に衝撃波だけで海に沈めやがったぞ⁉︎」

ダイヤ「さっきから黙って聞いてりゃガキ言いやがって…」

男「こいつ…まさかタダのガキじゃねぇのか…?」

ダイヤ「だから…そのガキって言うのがウゼぇんだよ!!!三散華!!!」

 

急に豹変したダイヤは男との距離を一気に詰め、男の腹に三散華を決めて吹き飛ばした。腹に三散華を決められた男はもう1人の男にヒットした。

 

男B「よくも…俺の子分をやりやがったな!」

ダイヤ「やんのか?」

男B「当たり前だ!お前には拳で勝てない事が良く分かったからな…これで相手してやるよ!」

 

もう1人の男が持っていたのは狐耳の女性の毛皮を剥ぎ取る用に使うナイフだった。どうやらこれでダイヤを殺す気らしい。

 

ダイヤ「掛って来いよ…ぶっ飛ばしてやるよ!」

男B「死ねやぁ!!」

 

ダイヤは男のナイフの一振りをバク転で高く飛んで男の背後に回って…。

 

ダイヤ「火竜小破!!!」

 

炎を纏って2回ほど蹴り上げて踵落としする技[火竜小破]を喰らわせて男を気絶させた。

 

ダイヤ「ふぅ…大丈夫…?」

?「ありがとうございます…」

ダイヤ「そんな…お礼なんて要らないよ…!あっ君ってさっきの白い狐だよね?」

?「そうよ…あなたにこの場所を見せたくて呼んだの」

ダイヤ「そっか…って自己紹介しなきゃ!僕はダイヤモンド・スペーディオ…ダイヤでいいよ。君は?」

ビアンカ「私はビアンカ…ビアンカ・リムス・ヴィルフラートって名前よ…」

ダイヤ「よろしくねビアンカ。とりあえず僕の家においでよ?お腹空いてそうだから」

ビアンカ「分かったわ…」

 

ダイヤとビアンカは花畑を後にして、ダイヤの家である山小屋に向かった

 

チャプター2に続く


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