Fate/GrandOrder-孤高では無くなった獅子-(凍結中)   作:バッグクロージャー

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こんにちは

バッグクロージャーです。


少し出遅れたジャンヌ合流とオルタとの会合までやります。かなり介入要素が多いので会話内容や展開はほぼオリジナルで行きます(戦闘を行う順番はあまり変えないつもりです)。

それではお楽しみ下さい。


第四話:救国の聖処女

新たなサーヴァントの召喚を終え、一行はまだ生き残っている街を探しに西へ進む事にした。遭遇する兵士や行商人への対応の手間を考え、わざと道を外れ森を進んでいく。

 

(復活した竜の魔女、か...今回の任務はそれが深く関連しているだろうな)

 

スコールは竜の魔女と呼ばれる人物を今回の撃破対象(ターゲット)だと想定する。

 

(だが、七人の従者...サーヴァントと仮定した場合、この戦力で太刀打ちするのは難しいか)

 

当面の問題はこちら側の戦力の問題だった。スコールのサーヴァントはサポートのメディアのみ。立香のサーヴァントはマシュと先程召喚したガーランドという鎧のみ。

 

マシュは現在、立香の盾以上の戦力は期待出来ないしガーランドは戦力が測り知れない。戦略として立てる場合不確定要素を勘定に入れるのはあまりにも不安だ。

 

 

(ここは俺もサーヴァントを召喚するべきだったか...?だが、霊脈からはだいぶ離れた。それに...)

 

「?どうしました、マスター?」

 

 

スコールは自分の召喚したサーヴァントを見る。本来なら倒すべき対象の魔女、それが今や自分の従者という扱いである事実に改めて頭を悩ます。

 

 

(サーヴァント一体ですら混乱しているといつのに、これ以上増やせば作戦どころでは無くなるぞ全く...!)

 

「あの、マスター?」

 

「...なんだ?」

 

「わ、私、先程からマスターに何か失礼なことをしたでしょうか...?」

 

 

スコールの視線に不安を感じ、メディアは涙目になりながら質問する。

 

 

「別に」

 

「そうですか?よかったぁ、マスターに失礼があったらどうしようかと...」

 

(我ながら、こうも純真な目に弱いとは...)

 

 

魔女とはいえまだ成年に満たない少女であるが故にスコールは冷徹になり切れない。そんなやり取りを立香はにやけながら傍観していた。

 

それから間も無くマシュが異変を察知する。

 

 

「!先輩、敵襲です。先程の竜です!」

 

「ホント?なら早速ガーランド、行って!」

 

「承知」

 

 

敵の気配を察知したマシュはいち早く立香に教え、立香は小手調べがてらにガーランドを先頭に出させる。

 

(しまった、全く気づかなかったぞ...!だが丁度いい。あの鎧の性能を知るいい機会か)

 

スコールは自身の注意散漫を棚に上げ、ガーランドの戦いを見ることにした。

 

 

「■■■■■!」

 

「フハハハ、どのような相手かと思えば...唯の蛇まがいではないか」

 

 

竜種であるワイバーン三体に対しガーランドは一切の動揺を見せず武器を構える。

 

ワイバーンは三体はガーランドを囲うように滑空を続ける。まずは様子見といったところかワイバーンも警戒するようにガーランドを睨み続ける。

 

 

「しゃらくさいわぁ!!」

 

 

怒号と共にガーランドは武器を振り回す。瞬間、武器の刀身の部分が外れ、鎖を繋ぎながら巨大な刃が円を描きワイバーン達を襲う。

 

その一撃に対応出来なかったワイバーンは一体、また一体と胴部に深い傷を残していく。

 

 

「■■■■■■!!」

 

「まだまだこの程度ではないぞ!」

 

 

ガーランドは大剣を元に戻すと、次は大剣を縦に裂く。大剣は二つに割れたあとガーランドの両手に収まり、ガーランドは割れた二つの刀身を双剣のように扱いワイバーン達を蹂躙していく。

 

 

『なんてことだ!相手は竜種だぞ!?何だってバターみたいにスパスパと切れるんだ!?』

 

 

今まであまり出てこなかったロマニも通信越しにこの状況を実況していく。

 

 

「ドクター?見てるのなら状況の連絡くらいして下さい!」

 

『ああ、すまない、こちらも今立香ちゃんが召喚した彼について調べていたんだ』

 

「それってガーランドのこと?」

 

 

立香達をガーランドの戦闘を余所目にロマニに質問する。

 

 

『その通りだ。結論から言うと、彼はカルデアの...引いては僕達が生きてきたの歴史上に存在しない人物なんだよ』

 

「歴史上に存在しない、ですか?」

 

『そうとも。一体どういった理由かは分からない。でもサーヴァントを召喚する際に参照された歴史に、本来あるはずのない歴史が幾つも観測されたんだ』

 

「...?どゆこと、マシュ?」

 

「つまり、ガーランドさんは私たちが生きている歴史とは全く違う、もうひとつの歴史に存在した英雄ということです」

 

『理解が早くて助かるよマシュ、いやホントに。僕らもその原因について必死で調査中だ。だから君たちのサポートに徹することが出来ないんだ、本当にすまない』

 

「レオンもいるし今のところ大丈夫!」

 

 

カルデアに突如観測された異常事態に苛まされながらも説明をするロマニ。マシュのフォローを受けながらも立香が現状を理解していくうちにガーランドはワイバーンを倒しきっていた。

 

 

「フン、こんな程度か。矮小な蛇まがいめが」

 

「ガーランドさん、凄いですねマスター。私も負けていられないです」

 

(荒々しく大振りな戦い方だったが、前衛としては申し分ないな)

 

一部始終を見ていたメディアとスコールはそれぞれの感想を抱いていた。

 

 

 

------------------------------

 

 

 

ガーランドの初陣を見届け、改めて西進を続ける一行。かれこれ一時間は歩いているが、一向に街らしき気配が見あたらない。

 

(...ん?あれは...)

 

スコールが警戒のため辺りを見回す。街道とは反対側、つまりは森の奥に小規模な湖を発見した。

 

 

「湖か。一度休憩をとる」

 

「え、ホントに?」

 

「一時間は歩いたんだから当然だろ。サーヴァントと違ってこっちは生身だ」

 

「ありがとレオン!もう足が痛くって...」

 

 

スコールが休憩を提案した事に驚きの表情を見せた立香を訝しむものの、そんな暇はないと休憩を開始する。

 

 

「あら、旅の方ですか?」

 

 

湖の元へ向かうと、どうやら先客がいたらしい。金髪の髪を大きく三つ編みでまとめ、少女らしくない鋼鉄のプレートで体をガードしている。さっきの街で見た兵士たちとは少し雰囲気も様相も違う。

 

その少女はレッグメイルを脱ぎ湖に足を浸していた。

 

 

「そうです。私たちは旅でこちらの方へ。あなたもですか?」

 

「...ええ。まぁそんなところです」

 

 

マシュの返答と質問に、曖昧な返事を返す少女。しかし

 

 

「戯れ言はよすのだな小娘よ。貴様からは未熟ながらサーヴァントとしての魔力を感じるぞ?」

 

「ええ、ガーランドさんの言う通りです!もしかしたら竜の魔女の手下かも知れません!」

 

 

サーヴァントであるメディア達にはあっさり見抜かれてしまう。竜の魔女という単語を聞き今の事態を思い出したのかマシュは咄嗟に立香の前で盾を構える。

 

 

「待ってください、私は決して祖国を裏切り復讐をしたいとは思っていません!」

 

「...悪い人、ではないみたい?」

 

「気をつけよマスター。サーヴァントとはその気になれば心まで偽ることは造作もない。こやつかて同じやもしれんぞ?」

 

「んー、でも...」

 

 

少女の話を真に受ける立香と疑ってかかるガーランド。少女は彼女らの疑いを晴らそうと説得を試みるが、上手くいかない。

 

 

「今...祖国を裏切り、とか言ったのか?」

 

「はい。私はこの国を救う為に剣をとり、そして戦いました。確かに魔女として処刑され、私は命を落としましたが...だからと言って復讐の為に国を滅ぼすなとど」

 

「まさかとは思うが、アンタは竜の魔女を知っているのか?」

 

「はい」

 

「(こいつをどうするかは話を聞いた後でも考えられるな)分かった、一先ず信じよう」

 

 

少女の弁明から自分たちの知らない情報があると確信し、スコールは武器を下ろす。メディアもそれに応じ、立香達も渋々戦闘体制を解く。

 

 

「ありがとうございます。えっと、まず何から話したらいいか...」

 

「竜の魔女、そしてその手下とそいつの目的を教えろ」

 

 

少女は感謝を述べるが、スコールは淡々に冷徹にも感じる態度で話し始める。相手より優位に話を進めるには強気な態度を努めるべきと教わったからだ。

 

 

「竜の魔女は、かつてフランスを救った英雄です。それが何を間違ってかその祖国に復讐心を抱き、今に至っています」

 

「そうか、ならそいつが率いている手下は?」

 

「あなた方も知っての通り、サーヴァントです。サーヴァントがサーヴァントを従える、なんて信じ難い話ですがこれは真実だと私は思います」

 

「...」

 

 

それからもスコールは少女に質問を続け、少女は自身の知っている情報を余さず話す。だがその情報も兵士や民間人から聞いた話程度でいまいち核心に辿り着かない。

 

 

「私がお話出来るのは以上です」

 

「わかった。なら最後の質問だ」

 

「はい、何でしょうか?」

 

「...あんたの名前は?」

 

 

スコールの質問に少女が凍りつく。その質問は彼女が今まではぐらかしていた部分で、全ての情報を吐いた上でスコールは問いただすつもりだったのだ。

 

その後ろでガーランドがようやくかと言った様子で鼻を鳴らす。

 

 

「最初に聞こうとは思ったが、先に情報を聞き出したかったからな」

 

「...」

 

「沈黙か。信用出来ない相手は早急に処理すべきだからな。あんたには悪いが」

 

「レオン!さすがに酷いよ!」

 

「なら、あんたはこの信用出来ない奴の話を信じるのか?」

 

「だってあまり悪い人に見えないし...」

 

「現実はそんなに甘くないんだ。お遊びで来たのなら足でまといだ」

 

「あ、うう...」

 

 

立香の説得にも関わらずスコールはピシャリと話を終わらせる。

 

(戦場ではそういった甘えがある奴から死ぬ。ドクター、あんたの人選は間違ってるんじゃないか?)

 

「ま、待ってください!言いますから...!」

 

 

スコールと立香のやり取りを見て少女が口を開く。

 

 

「私は..."ジャンヌ・ダルク"です」

 

 

立香とマシュ、そしてメディアは目の前の少女の正体に困惑を覚え、そして

 

 

その場にいたスコールとガーランドは少女に向けて武器を構えた...




いかがでしたでしょうか?


ものすごく難産でした、はい。

FGOやったのがリリース当初というのもあり中々うろ覚えです。それでオリジナルの展開挟むんだからこうなる。

今作は第一部完結まで長々やっていこうかなって思ってます。なので他の作品の執筆で手が回らなくなることもありますがご容赦を。


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