ドラえもん のび太の新魔界大冒険~絆の戦士と7人の魔法使い~ 通常形式版   作:憲彦

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さてさて。今日も空元気に更新しますかね。

鉄血
「どうも。鉄血です。何と無く前枠に召喚されました。中の人には一切連絡が来てないけど……。今日はのどかな野原での話だそうです!いや~ピクニックに行ってみたい!こんなカラフルなキノコがあるんですから!(モグモグ……グッ(パタン」




青い稲妻と黒の死神

 タケコプターで飛んで数十分。のび太達一行は帰らずの原と呼ばれる野原に到着した。

 

「ここが帰らずの原。悪魔でも滅多に立ち入らない危険な場所よ」

 

 美夜子の悪魔でも滅多に立ち入らない。と言う言葉を聞いて、全員に険しい表情をした。

 

「……取り敢えず、こんなところで固まってても仕方無い。お昼ご飯にしよう!」

 

「「「「「「わーい!!」」」」」」

 

 お昼ご飯と言う単語に、険しい表情をしていた皆だったが、一瞬にして笑顔に変わり、ドラえもんの出したグルメーテブルかけの周りに集まった。

 

「どう見ても、のどかな野原だけど……」

 

「どうして危険なの?」

 

 出来杉とのび太が疑問に思う通り、ここは休日に来るピクニックにはちょうど良い野原だ。その辺に旨そうなカラフルなキノコも生えている。危険な様には見えない。(モグモグ……普通に旨いな。

 

「それが、入ったらどう言う訳か出られなくなるのよ」

 

 出られなくなる。それが帰らずの原の名前の由来なのだろう。しかし出られなくなるとは奇妙だな。ジャングルの様に視界が狭くて方向を見失うと言う事はない。野原の外が見えない訳でもない。出られなくなる理由とは一体?幻覚が見えると言う訳でもないが……。

 

「美夜子さん。魔王の城はここからどの方向にあるの?」

 

 食事を早めに終わらせたドラえもんが、美夜子に魔王の城へ行くための方向を尋ねた。

 

「ここから、北北西に向かって直進しなければならないらしいわ」

 

「……よし!腹も膨れた事だし」

 

「そろそろ行こう!」

 

 美夜子の言葉を聞いて、全員が立ち上り進もうとした。だが、

 

「で?北北西はどっちだ?」

 

「「「「「あら~……」」」」」

 

 のび太の言葉で一気に力が抜けた。まぁ分からないものは仕方無いのだがな。ドラえもんはすかさずポケットからから方位磁石を取り出す。

 

「ここに磁石があります。……北北西はさしあたり、あの木を目指して飛べば良い」

 

 ドラえもんが1つの大木を指差すと、全員タケコプターを起動させて飛んでいった。

 

「ん?何だあれ!?」

 

「うわっ!?」

 

 飛んでる途中で何かを見付けたようだ。動物らしきものが、飛んでいるのび太達を追いかけている。

 

「あれは魔界のハイエナよ。見て……」

 

 そう言って、美夜子は近くに転がっていた人骨標本を指差した。

 

「悪魔でもあんな風になるのよ」

 

 そう説明した。だが降りなければさほど問題は無いようだ。それからしばらく飛んだのだが、ここに来て異変に気付いた。

 

「あれ?おかしいな。随分飛んだはずなのに、全然近付いてない……」

 

 ドラえもんの言う通り、さっきからずっと飛んでいるのだが、一向に木は近付かない。むしろどんどん遠ざかっている気さえもする。こんなおかしな状況に、出来杉が1つ思ったことを口にした。

 

「ねぇ、もしかして僕たち、幻の中にいる。なんて事はないよね?」

 

「ハハハハ!まさかそんな!」

 

「そうだよ!そんなのあるわけ無いでしょ!!」

 

 出来杉の推測を一応は否定するものの、どこか不安そうだった。薄々そう感じていたのだろう。確信していなかっただけで。

 

「一旦降りよう……」

 

 のび太の言葉に、全員が黙ってゆっくりと降りていった。

 

「美夜子さん。幻を見せるビーストなんて居ないよね?居ないでしょ?」

 

 そう聞くが、それは完全にフラグだ。美夜子は満月牧師がウルトラマンやビーストについてまとめた文章を読み始める。

 

「ちょっと待ってね……あ、いるみたい」

 

 その言葉に、全員顔を青くすると同時に、とんでもなく驚いた。

 

「それじゃあ!僕たちは幻の中をずっとさ迷ってただけじゃん!!」

 

「ドラえもん!なんか幻から現実に戻れる道具とか無いの!?」

 

「幻の中に入る道具はあるけど、出る道具は持ってないよ……」

 

 こんな状況に、のび太はドラえもんを頼りにするのだが、幻から現実に戻れる道具は無いようだ。その言葉を聞いて、全員が諦めムードに入った。だが、出来杉は違った。

 

「幻の元を絶てば良いんじゃない?ビーストならのび太ので探せば良いし」

 

「「「「「「成る程……」」」」」」

 

「それじゃあ早速……」

 

 エボルトラスターをポケットから取り出し、ビーストを探し始めた。すると、

 

「見付けた!あの岩の上だ!!」

 

 エボルトラスターが反応した岩山の上を指して、ビーストがいることを叫んだ。そこにドラえもんが空気砲を放つと、何かに当たり、ソイツは姿を現した。それは、首が3つあるビーストだった。

 

「な、なんだよあの3つ首の化け物!?」

 

「ガルベロス!!?」

 

「皆下がって!!ハァ!」

 

 エボルトラスターを引き抜いて、ウルトラマンに変身すると、ガルベロスを押さえる為に飛び付く。だが、

 

「グワァ!!」

 

 あまりのパワーに、押さえ付けることが出来ず、逆に巨大な爪で吹っ飛ばされてしまった。

 

「ガァ!ガァ!」

 

 のび太を吹っ飛ばしたガルベロスは、両肩の犬の首から巨大な火球を放ち、更にのび太を追い詰める。

 

「グワァァ!!アァ……」

 

 避けることが出来ず、もろに攻撃が直撃した。だが、倒れてもすぐに立ち上り、ジュネッスに姿を変えた。

 

「ハァっ!ディヤ!!」

 

 パーティクルフェザーを放ち、少しダメージを与えてから再び掴みかかった。ジュネッスにスタイルチェンジした為か、パワーの差が埋って押さえ込むことが出来た。だが、

 

「グワァァ!!」

 

 ガルベロスの両肩の頭がのび太の腕に噛み付き、牙を食い込ませたのだ。

 

「ドカン!ドカン!」

 

 このままでは危険と判断したのか、ドラえもんが空気砲を2発撃つ。だが、全く効果は無かった。

 

「ジャイアン!出来杉!これ使って!!」

 

 スネ夫がそう叫ぶと、ドラえもんから借り簡易四次元ポケットから巨大な銃を取り出し、ジャイアンと出来杉に投げ渡した。

 

「あの頭を狙って!!」

 

 スネ夫も銃を構え、2人に狙い撃つ場所を伝えた。3人同時に腕に噛み付いている頭を撃つと、かなりのダメージが入ったのか、悲鳴をあげながら腕を離した。

 

「ッ!フッ!ハァァァ……デヤァ!!」

 

 腕を離した時の隙を付き、体を蹴飛ばして距離を取る。エネルギーを溜め込むと、L字に腕を組んでオーバーレイ・シュトロームを放つ。光線はガルベロスに直撃。青い粒子となって消えていった。が、その時だった。

 

「ほぅ。ガルベロスを倒したか。流石だな」

 

「ッ!?グワァ!?」

 

 突然背後から声が聞こえ、振り向いたのだが、拳が顔面に飛んできて殴り飛ばされてしまった。

 

「ハァ……」

 

 直ぐ様自分を殴り飛ばした存在を確認する。するとそこには、ファウストとは違う黒い巨人が立っていた。

 

「誰だ!?」

 

「ダークメフィスト。次は俺と遊ぼうぜ?ウルトラマン」

 

 挑発するような言い方と構えをとる。のび太も構えを取り、両者睨み合った。

 

「ディヤ!!」

 

「ハァッ!」

 

 同時に動きだし、攻撃を入れた。ファウスト同様に、こちらも物理的な攻撃力の差はあまり無い様だ。だが、

 

「フン!ハァ!」

 

「グァ!!」

 

 動きが全く違った。のび太の攻撃1つ1つを的確に受け止め、受け流し、がら空きになった所に最小限の動きで最大限の攻撃を入れる。明らかに経験が違いすぎた。

 

「ファウストを退ける程度の力はあるようだが、お前の力はそんな程度か?もっと本気を出してみろ」

 

「ウワァァ……グッ!」

 

 メフィストはのび太を押さえ付け、右腕のメフィストクローを展開して切り裂こうとする。だが、

 

「のび太を離せ!!」

 

 スネ夫の作ったディバイトランチャーを構えたジャイアン達が、一斉に発射をして少し怯ませた。

 

「なかなか面白い武器を持ってるな。だが、これはどうする?」

 

 地上にいるジャイアン達に、三日月型の光線、ダークレイフェザーを撃つ。するとドラえもんがポケットからひらりマントを取り出して構えた。

 

「弾き返すに決まってるだろ!!」

 

 ダークレイフェザーをひらりマントで弾き返し、メフィストの体に当てた。

 

「グワァ!?」

 

 自分の攻撃を受けた衝撃で、のび太を離してしまった。その事で地上にいる連中も邪魔になると思ったのか、今度は弾けない様な攻撃を撃とうとする。だが、

 

「セヤァ!」

 

 のび太の放ったパーティクルフェザーによって阻止された。

 

「なかなかやるな。面白い!ハァ!!」

 

「フッ!グワァァ!!」

 

 今度はのび太にメフィストクローから黄緑色の光弾、メフィストショットを放ち、吹っ飛ばした。すぐに立ち上がるが、大きなダメージを受けた体は素直に立ち上がらず、近付いてきたメフィストに蹴られ、また地面に伏せられてしまった。

 

「どうした?お前の本気はそんな物か?もっと俺を楽しませろ!!」

 

 エナジーコアが鳴り響いて危険な状態になっているのび太の首を掴んで無理矢理立たせる。だが、のび太は首を掴んでいるメフィストの腕を掴んだ。

 

「僕たちは、こんなところで負けるわけには、行かないんだ!!」

 

 すると、ウルトラマンの体が輝きだし、その光はメフィストを引き剥がした。光が止むと、そこには姿の変わったウルトラマンが立っていた。体の色が赤から青に変化していたのだ。

 

「シュワァ!!」

 

「そうだ……それで良い!ハァ!!」

 

 メフィストは走りだし、攻撃を繰り出すのだが、今度は逆にメフィストの攻撃が受け止められ、カウンターを入れられた。

 

「セヤァ!ハァ!!」

 

「は、速い……」

 

「何だよ……あのスピード……」

 

 のび太のスピードが格段に上がっていた。

 

「シュワ!!」

 

 のび太がメフィストを蹴飛ばした時だ。

 

「今だ!虚仮威し手投げ弾!!」

 

「ついでにこれも食らえ!!」

 

 ドラえもんと静香、美夜子が虚仮威し手投げ弾を投げて視界を奪い、更にそこにジャイアン、出来杉、スネ夫がディバイトランチャーで攻撃を入れた。

 

「グゥ!……ハッ!どこに行った!?」

 

「ハァァァ…………シュワ!!」

 

 のび太は上空におり、右腕のアローアームドネクサスにエナジーコアを投影させた光の弓を引き絞り、メフィストに放った。ジュネッスブルーの必殺技、アローレイ・シュトロームだ。

 

「グワァ!!」

 

「「「「「「やったー!!!」」」」」」

 

「……ッ!?」

 

 皆喜んでいた。だが、爆煙が晴れると、そこには膝を付いた状態のメフィストがいた。

 

「成る程……ダメージを受けた体でここまでやるとはな……面白い奴等だ」

 

 そう言い残すと、メフィストは消えていった。

 

「ハァァ……グワァァ……」

 

 のび太はそのまま倒れ込み、人間の姿へ戻っていく。だが、その姿は医療の知識が無い人間でも分かるくらいに危険な状態だった。意識も無い様だ。

 

「のび太くん!?しっかりしろ!!」

 

「「のび太!!」」

 

「「のび太さん!!」」

 

 瀕死ののび太を見て、全員が心配していた。

 

「ドラえもん。ちょっと良いかな?」

 

 だが、出来杉は冷静を保っていた。のび太の横に座ると手をかざして魔法をかけた。

 

「効果はあるか分かんないけど、やらないよりはマシだ!」

 

 すると、のび太の傷が徐々に塞がっていき、顔色も戻ってきた。

 

「これで、目を覚ますまで待とう」

 

 出来杉の行動と言葉に、全員安堵の表情を浮かべた。これで一安心したのだろう。




作者の、楽しい後書きコーナー!!

今日紹介するヒミツ道具は!

ドラえもん
「虚仮威し手投げ弾!!」

のび太
「虚仮威し手投げ弾は、音と光で相手を驚かせる、文字通り虚仮威しき使うための道具です」

出来杉
「旧ドラでは結構活躍してたけど、新ドラに入ってからは見なくなった道具ですね」


そして技は!!

のび太
「アローレイ・シュトローム!!」

ジュネッスブルーに変身したネクサスが、右腕のアローアームドネクサスにエナジーコアを投影した弓を引き絞って放つ。ジュネッスブルーの必殺技だ!

ドラえもん
「前回もそうだけど、ようやくジュネッスブルーだね」

物語もそろそろ終わるからね。今回は更新速度が遅いから、サクッと終わらないのが安心だね。内容の薄さに変わりは無いけど……

出来杉
「でも、今回はデルタさんとのコラボやラストの変更とか色々とあるんじゃない?……前枠の鉄血さんは大丈夫なの?」

そうだね。変更点はいくつかあるよ。出来杉が活躍する回とか、ジャイアンが無双する回とかね。鉄血さんは後で甦生させておくよ。キノコ食べただけだから、解毒剤でも飲ませれば大丈夫。よし!話すことも話したし、次回予告!

美夜子
「ここが魔獣の森。魔界の魔物がウヨウヨいるみたい。でも、ここを抜ければ魔王の城は目の前よ!」

のび太
「アイツ、魔獣を食べるのか!?」

スネ夫
「なんて硬いんだよあの皮膚!!」

出来杉
「間接だ!!間接を狙うんだ!!!」

出来杉
「次回 魔獣の森で。もう、戦いを見てるだけの臆病者にはならない!!」

のび太/出来杉/ドラえもん
「次回もよろしくね!!!」

次回もお楽しみに!感想と評価、その他作品もよろしくお願いします!!
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