ドラえもん のび太の新魔界大冒険~絆の戦士と7人の魔法使い~ 通常形式版   作:憲彦

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お久しぶりですね。色々とあって最近全く手をつけてませんでした。身体的にも精神的にもガリガリ疲れる日々が続いていたので、ログインすらままならない状態でした。ハハハハ。取り敢えず今回も、は~じま~るよ~


絆-NEXUS-

「グワァァァァ!!アァァ…………」

 

「ウソ……だろ…………」

 

「そんな……」

 

「のび太……さん……?」

 

『ハハハハ!これで、これで漸く!俺は俺自身になれた!!!』

 

「そんな、ウソよ。のび太さんが負けるなんて……そんな…………のび太さん!!!」

 

 復活した闇の巨人。ダークザギとウルトラマンであるのび太の戦い。それは、今までのび太と共に戦ってきた仲間たちには受け入れがたく、信じられない結果で幕を閉じることになった。

 

 皆の見ている方向には、先程まで皆を守るために立っていたウルトラマン。のび太は、地面に膝を着いて石像になっていたのだ。ほんの数分前に遡ろう。イズマエルを倒し、沢山の人々を守りきったのび太。だが、その直後にダークザギが降り立ってきた。

 

「ッ!?」

 

「次は俺が相手だ。ハァ!」

 

「グワァァァ!!」

 

 イズマエルとの激戦の末に勝ち抜きです体力のほとんどを使い果たしたのび太は、現れたダークザギに一瞬にして間合いを詰められ殴り飛ばされたのだ。胸のエナジーコアは今までに無いくらいに鳴り響いていた。だが、それでものび太は沢山の人を守るために立ち上がったのだ。

 

 そんなのび太に、ザギは両腕の拳から黒い光線、グラビティ・ザギを放ちトドメを刺そうとした。のび太からすれば避けられない攻撃ではない。だが後ろには人がいる。だから敢えて避けずに自分も今出せる最大の光線技、オーバーレイ・シュトロームを放ち相殺しようとした。しかし、エネルギーも無く、ただでさえ瀕死の状態。そんな状態で撃てば、当然威力は低い物となってしまう。グラビティ・ザギに押し負け、その身を盾として後ろにいる人々を守った。その結果、エナジーコアは点滅を止め、ウルトラマンこ体から光が失われたのだ。それでも人々を守るための盾になろうと立ち上がったため、膝を着いた状態で石像になってしまったのだ。

 

 そして、物語は冒頭へと繋がる。

 

「クソがぁぁぁ!!!」

 

 スネ夫はチェスターを一気にザギに近付けてミサイルを一斉に放つ。が、円型こバリア、ザギ・リフラクションによって防がれた上に、逆に光弾を受けて落とされてしまった。

 

「スネ夫くん、チェスターの修理を頼む。少しでも飛べれば良い。武くんと静香くんとドラえもんとドラミちゃんは避難誘導を。僕と満月牧師と美夜子さんは、のび太君を蘇らせる方法を探す!」

 

「分かった!」

 

「任せて!」

 

「よし!行くぞ!!」

 

 不時着しあチェスターから皆出てくると、出来杉が的確に全員に指示を出す。それに従って、全員急いで動き始めた。ジャイアン達は避難誘導。スネ夫はドラえもんの道具を使って修理。そして、出来杉と満月牧師と美夜子の3人はのび太を蘇らせる為に動き出す。だが、

 

『無駄だ。蘇らせる方法なんてない。諦めるんだな』

 

「なんでそう言い切れるの!?」

 

『光と闇の戦いは、永遠に流れる時間の中で幾度となく繰り返し行われてきた。闇が光に負ければ変身者ごと肉体は塵になる。だが、逆の場合、巨人の体は石となり変身者は永遠に闇の中をさ迷う!蘇らせた者など1人もいなかった!』

 

 蘇らせる方法を模索する出来杉達に放ったザギの言葉だ。これで諦める。そう思ったのだろう。だが、そう上手くは行かなかった。

 

「悪いけど、僕は諦めが悪くてね。全部の方法を試すまで、諦めないし諦められない!!」

 

 ザギに言い放ち、蘇らせる方法を模索し始める。そしてドラえもん達は、のび太が救った人を1人でも多く助けるために誘導をしている。

 

「こっちだ!こっちに避難しろ!!」

 

「慌てないで!落ち着いて避難して!!」

 

「大丈夫ですか?!おばあさん」

 

「えぇ。ありがとう」

 

「効率が悪いな~。これじゃあ」

 

 ドラえもんの言う通り、これでは助けられるものも助けられない。4人とも薄々そう感じている。

 

「お兄ちゃん!これじゃあ間に合わないわ!」

 

「分かってる!多分、方向的に皆は裏山に逃げてるんだ。山頂なら状況も見ることが出来るし、何よりここから離れた場所にある……よし!どこでもドア!ドラミはタケコプターで静香ちゃんと先回りして、先に行った人達を山頂に連れていくんだ!」

 

「分かったわ!」

 

 ドラミはタケコプターを使って静香と共に裏山に向かっていき、ドラえもんはジャイアンと一緒にこの場にいる人達をどこでもドアに潜らせて山頂に到着させる作業をしていた。

 

 そしてその頃、出来杉達は

 

「出来杉!まだ見付からないのか?!」

 

「クソ!何にも思い付かない…………!!」

 

「パパ、古文書には何か書かれてた?」

 

「……蘇らせる方法は書かれていない…………」

 

 必死になって考えるも、方法は見付からないようだ。この状況では落ち着いて考えることもできない。それも少なからず影響しているだろう。

 

「あぁ!もう!なんでこんなときに頭に血が回らないんだ!!」

 

「なら逆立ちでもしてみろよ!!」

 

「あ、そっか。チェスターの壁借りるよ!よっこらせ」

 

 スネ夫に言われると、出来杉はチェスターの壁を使って逆立ちを始めた。そして時間にして5秒程経つと、何かを閃いたようだ。

 

「閃いた!美夜子さん!皆をここに呼んできて!」

 

「分かったわ!」

 

 美夜子が出来杉に言われて走り出すと、スネ夫もチェスターの修理が終わったようだ。

 

「方法が見付かったなら早くしてくれよ。僕が時間を稼いでる内にね!!」

 

 そう言って、チェスターのコックピットに乗り込んで発進していった。

 

「ほぉら!こっちだ!こっち!!着いてこい!!」

 

 ザギの攻撃を避けながら、自分の攻撃を叩き込んで戦い始めた。

 

(おいしい所は全部くれてやる!だから早く戻ってこい!のび太!!)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 スネ夫が時間を稼いでる間、地上では出来杉が考えた方法を試そうとしている。その方法はシンプルな物で、自分達の魔力を光に変換してのび太に届けると言う物だった。

 

「でも、どうやって魔力を光に変えるの?」

 

「彼のことを思いながら、手に魔力を集中させてみてくれ」

 

 静香の言った疑問に満月牧師が答えると、ドラえもんとドラミを除く全員が実践してみた。すると、光り輝く球体が出てきて、皆の手の上に乗っている。

 

「これを届ければ……」

 

「でも足りるのか?」

 

 ジャイアンの言うことはもっともだ。各々大きさに違いはあるが、1番大きいのでソフトボールくらいのものだ。それが5つあるだけ。足りるかと言われれば不安ではある。

 

「大丈夫!これは、僕らの彼に対する思いの塊だ。量じゃない。僕たちの思いが形になった物。彼への思いなら、誰よりも強いって自信があるよ!だから大丈夫」

 

 出来杉の言葉に、皆安心したような表情を浮かべる。のび太への思いは誰にも負けない。その自信があるからこそ、安心することが出来たのだろう。

 

「私に運ばせて!のび太さんに伝えたいことがいっぱいあるの!!」

 

「うん!頼んだよ!美夜子さん!」

 

「はいこれ。予備のタケコプター。電池はあるから安心して」

 

「よし!俺たちはスネ夫の手伝いをするぞ!」

 

 美夜子は皆からの光を託されてウルトラマンに飛んでいき、ジャイアン達はスネ夫の手伝いと言うことで、のび太が復活するまでの時間を稼ぐために動き始めた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ウルトラマンの中では、のび太が暗闇の中を1人さ迷っていた。

 

「ボク、負けたのか…………結局、最後の約束は守れなかったな~……」

 

 石になったエボルトラスターを見ながら、そう言った。もう半分諦めているようにも見える。今、のび太がいる場所は暗闇の中。自分がどこにいるのか、前を向いているのか後ろを向いているのか、はたまた上を向いているのか下を向いているのか。それすら分からない。

 

 目を閉じて全てを忘れようとしたとき、一筋の光が見え、ある人の声がこの空間に響き渡った。

 

「のび太さん!!」

 

「美夜子……さん?なんでここに?」

 

「これを届けに来たの!」

 

 美夜子はのび太への思いが固まった光の結晶を見せた。それはエボルトラスターの中に吸い込まれると、いくつかの映像を映し出した。それは、のび太を助けるために光を出している皆、時間を稼ぐために単身でザギと戦っているスネ夫、光を美夜子に託し、ウルトラマンへと向かう姿。それが映し出されたのだ。

 

「のび太さん。私、一緒に戦うつもりだった。パパを助けて、地球を助けて、その為に力を合わせて戦うつもりだった……でも、結局はのび太さんに頼ってばっかりだった。今更!都合が良い話かも知れないけど、一緒に戦いたいの!本当の意味で!力を合わせて一緒に戦いたいの!だからお願い!諦めないで!!」

 

「大丈夫だよ。僕は諦めない。必ず美夜子さんとの約束を守るよ。だから、一緒に戦おう。もう一度」

 

「うん!」

 

 涙ながらに語った美夜子の本心。この事件が始まってからずっと感じていたこと。そして、本当の意味で一緒に戦いたいと決めたこと。今ののび太に自分から言える激励の言葉をかけたのだ。それを聞いたのび太は、優しく美夜子を抱き締めて、もう一度戦うことを決めた。その時だ。エボルトラスターが輝きだし、2人の周りにあった闇を照して光を灯したのだ。

 

「これは……」

 

「温かい……。これが光。これが絆の力。ありがとう。美夜子さん!」

 

 2人は立ち上がると、のび太は美夜子から少し離れてエボルトラスターを構えた。

 

「絆、ネクサス。ウオォォォォ!!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 外では、依然としてザギが破壊を繰り返している。そんな中、ウルトラマンの体が突然光だし、再びエナジーコアに光が宿った。エナジーコアに手を当てて、美夜子を外に出すと、ウルトラマンは光となってザギのいる場所まで飛んでいった。

 

「グワァ!?もう落ちる!!」

 

 チェスターでザギに対抗していたスネ夫。だが限界が来てしまったのか、攻撃を受けて落とされそうになっている。コントロールを完全に失って、地面に衝突しそうになるが、衝撃がいつまでたっても来なかった。恐る恐る目を開けてみると、そこにはウルトラマンがいた。間一髪の所で受け止めてくれた様だ。

 

「ウルトラマン……のび太なのか?」

 

 その言葉に頷くと、チェスターを地面に置いてザギの方を向き、戦う構えを取った。

 

『何故蘇った……何故また俺の前にたっているんだ!!?ハァァア!!』

 

「ウグッ!グワァアア!!」

 

 ザギ・シュートをウルトラマンに放って吹っ飛ばすが、すぐに立ち上がってコアファイナルを起こす。光が晴れると、赤い姿のジュネッスがそこに立っていた。

 

「ハァァァァ……シュワ!!」

 

 オーバーレイ・シュトロームを撃ってザギに当てる。だが、

 

「ハァァア!!ウヴオォォォォ!!!」

 

 多少のダメージを与えることは出来たが、掻き消されてしまった。そのまま走りだし、ザギに殴りかかるも、圧倒的なパワーに押し返されてしまう。が、

 

「今だ!!」

 

 地上にいるジャイアン達がディバイトランチャーで攻撃を一斉に入れて、一瞬ではあるが怯ませた。

 

「ハァ!」

 

 少し距離を取って、体当たりをしてザギを飛ばすと、アームドネクサスをエナジーコアに当ててジュネッスブルーに姿を変える。

 

「ハァァァァ……セェア!!」

 

 今度はオーバーアローレイ・シュトロームをザギに向けて放った。だが、これは片腕で打ち消されてしまう。

 

「アイツを倒した技も通用しないのか!?」

 

「大丈夫。ウルトラマンは、のび太さんは負けないわ」

 

「美夜子……」

 

「そうだな。今までにだって沢山のビーストを倒してくれたもんな!」

 

「私たちを沢山守ってくれたわ!」

 

「彼は、つも僕たちの為に戦ってくれた」

 

「だから、今度は僕達が信じるんだ!ウルトラマンを、のび太くんが勝つのを!!」

 

 ドラえもん達の言葉に、まだ逃げていなかった人達も口々きウルトラマンの名前を呼び、勝利を信じようとした。

 

「シュワ!!ハァ!!!」

 

「ヌワァア!!」

 

 ザギはグラビティ・ザギでウルトラマンを倒そうとするが、サークルシールドを展開して防いだ。

 

「頑張ってぇぇぇ!!!」

 

 美夜子のその言葉に、ウルトラマンこ体は輝きだし、グラビティ・ザギを打ち消した。光が晴れるとそこには、強くも優しい光を放ち、銀色の体に胸にはY字のエナジーコア。そして背中に一対の翼がある姿のウルトラマン。ウルティメイトファイナルスタイル、ウルトラマンノアが立っていた。

 

「ハァァ……ハァ!!ウヴオォォォォ!!」

 

 その姿を見た途端、初めてザギからウルトラマンに飛び付いた。ウルトラマンはザギの攻撃を防ぐと蹴り飛ばし、繰り出させる攻撃の全てを防いだ。

 

「ハァァァァ……シュワ!」

 

 拳に炎を纏わせ、ザギを殴り付ける。その攻撃を受けて後方に吹っ飛ばされるが、すぐに体勢を立て直した。それを見たウルトラマンは、右手首に左拳を打ち付ける様に腕を組むと、七色に輝く光線を放った。それを見たザギも、ウルトラマンとは逆の構えで赤黒い光線を放つ。

 

「ハァァァァアアアア!!ッ!?グワァァァァ!!」

 

 ザギの光線は、ウルトラマンの光線に押し負け、倒れてしまった。倒れているザギにウルトラマンが近付くと、

 

『何故だ!何故俺はお前に勝てない!!俺は自分の存在を否定された原因であるお前を倒すために力を求めてここまで強くなった!!誰にも頼らず、1人で!!なのに何故お前に勝てないんだ!!!』

 

『人と人の繋り。それが俺達の強さだ』

 

 それを伝えると、そっと腕を伸ばしてノア・ウェーブでザギの傷を癒した。

 

『ザギ、俺の存在がお前を苦しめ、お前の居場所を、生きる意味を失わせてしまった。だから、俺と一緒に行こう。俺がお前の居場所になる。お前が生きる意味を見つけるまで、俺が側にいよう』

 

『俺は闇の存在だぞ!そんな俺が、お前と一緒になんて!!』

 

『闇だからと言って悪ではない。忌み嫌われることはない』

 

 顔を上げてノアに食い付くが、ノアはその言葉を一蹴りした。ノアはもう決めてるようだ。ザギと一緒にこれからを生きることを。ザギはその言葉に涙を流した。そして、ノアの差し出した手を掴もうとする。だが、

 

「グワァ!?」

 

「ッ!?ウワァッ!?」

 

 何者かが後ろからザギのエナジーコアを撃ち抜き、ノアに攻撃を与えたのだ。その存在は

 

「ッ!?のび太!!前見ろ!!アイツ生きてるぞ!!」

 

 スネ夫が叫んだ。言われた様にのび太が目を向けると、そこには倒して塵になった筈のイズマエルが立っていたのだ。

 

『ふぅ……ようやくだな……』

 

「何なんだ?アイツは……」

 

 全員警戒心をマックスに高める。イズマエルと思われる怪物は最初の一言以外なにも喋らない。だが次の瞬間、突然口を広げて妙な音波を周りに広げたのだ。すると地球上の至るところから青い粒子の様な物が飛んできて次々にイズマエルに吸収されていく。徐々に体の形状が変わっていき、ついには尻尾を伸ばしてザギをも吸収しようとしてきた。

 

『ザギ!!』

 

 ウルトラマンが手を伸ばすも、ザギを掴むことが出来ずイズマエルに吸収されてしまった。ザギを取り込むと、怪物の姿は鋭い牙と鉤爪を持ち、背中には悪魔のような翼が生え、首元にはファウストとメフィフトの顔が配置されている。全身にザギ同様血管を思わせる赤いラインが走っているが、エナジーコアが本来ある部分は抉られた様に窪んでいた。

 

「ッ!?……なんて、不気味な姿なの……」

 

『終わりだ。全てな。ハハハハハハハハハ!!!!』

 

 怪物の気味の悪い高笑いが辺りを支配した。だが、

 

『ザギ……ウオワァァァァァァァ!!!!!』

 

 同時に、それはウルトラマンの怒りも爆発させる結末となり、怪物とウルトラマンの体から放たれる膨大なエネルギーの嵐で街は破壊されていった。




出来杉
「ウルトラマンでも、コントロールすることの出来ない怒り……」

美夜子
「もう……私たちに出来ることは無いの?」

???
「ハハハ。見ろ!!お前の守ろうとした物を、自分の手で破壊していく様をな!!」

のび太
「守ると決めた!助けると決めた!僕は絶対に、約束は破らない!!」

出来杉
「次回 最強VS最凶。彼は、彼らは、一度決めたことは絶対に貫き通す!!」

次回もお楽しみに!感想と評価もよろしくお願いします!!
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